![会津の下郷町で個性的な2つの滝と国の天然記念物である<br />中山風穴地特殊植物群落を愛でてきました。<br />会津下郷町で最も有名な観光地と言えば<br />何といっても茅葺屋根集落が国の重要伝統的建造物群に指定されている<br />『大内宿』ですが、天邪鬼な私はメジャースポットは敢えてスルーし<br />一般的な観光客はあまり足を運ばない滝や風穴を紹介する事にします。<br /> <br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/37/14/650x_11371446.jpg?updated_at=1529872781)
2018/05/29 - 2018/05/29
17位(同エリア261件中)
j-ryuさん
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会津の下郷町で個性的な2つの滝と国の天然記念物である
中山風穴地特殊植物群落を愛でてきました。
会津下郷町で最も有名な観光地と言えば
何といっても茅葺屋根集落が国の重要伝統的建造物群に指定されている
『大内宿』ですが、天邪鬼な私はメジャースポットは敢えてスルーし
一般的な観光客はあまり足を運ばない滝や風穴を紹介する事にします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
☆会津下郷・滝と野の花巡り Map
※国土地理院地図に加筆。 -
☆会津下郷・日影不動滝 (戸石川)
須賀川や郡山方面からは国道118号線で下郷町に入り
湯野上温泉のある国道121号線を下郷町内&南会津町方面に左折します。
下郷中心部から県道131号に右折し→県道346に入り戸赤&昭和村方面に
進みます。
道なりに進み日影集落少し前に戸石川に架かる日影橋があるので
橋のすぐ手前を右折します。
日影橋には大きめの標識があるのですぐ分かります。 -
☆会津下郷・日影不動滝 (戸石川)
上記の右折した道を戸石川沿いに50mほど進むと
空き地(民有地?)があるので停めさせてもらいます。
そこから戸石川の堤防上を突き当たりまで歩きます。
堤防は高さ1.5mくらいありますが
川原に降りる手作りの木製ハシゴがあるので
それを利用します(壊れかけなので肥満人は要注意)。
葦の茂みを藪漕し突き当たりが日影不動滝です。
日影橋を渡り日影集落の日影不動堂からのアクセスできますが
滝の落ち口側なので下流側からのアクセスした方がいいと思います。
川原は長靴でOKです。 -
☆会津下郷・日影不動滝
上記の葦の茂みを藪漕し突き当たりが
砂利の川原で正面に日影不動滝があります。 -
☆会津下郷・日影不動滝
滝の落差は5mほどですが
川幅10m弱の川が大岩で分岐し
3筋になって流れ落ちる複雑な形状です。
豪快さはありませんが個性的で優美な滝だと思います。 -
☆会津下郷・日影不動滝
右岸の一番大きな滝です。
流れが複雑で日影不動滝で一番見栄えがする滝です。 -
☆会津下郷・日影不動滝
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☆会津下郷・日影不動滝
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☆会津下郷・日影不動滝
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☆会津下郷・日影不動滝
滝の直下は水深が少し深めですが
他は小砂利が堆積しているので水深5~10cm程度です。
よほど滝に近づかない限り長靴で大丈夫です。 -
☆会津下郷・日影不動滝
日影不動滝は東向きなので昼頃まで陽射しを浴びます。 -
☆会津下郷・日影不動滝
今回は2筋だけでしたが
水量が多いときは写真の一番左手辺りからも
流れ落ちるようです。 -
☆会津下郷・日影不動滝
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☆会津下郷・日影不動滝
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☆会津下郷・日影不動滝
滝の落下地点は少し深めですが
それ以外は同じような石が敷き詰められたような
浅瀬が広がっています。 -
☆会津下郷・日影不動滝
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☆会津下郷・日影不動滝
浅瀬の玉砂利も形が揃いキレイです。 -
☆会津下郷・日影不動滝
右岸の斜面を登れば滝の落ち口&上流に行くことができます。 -
☆会津下郷・日影不動滝
右岸の真横からの構図です。 -
☆会津下郷・日影不動滝
右岸にはシンボリックな大木が滝壺側に迫り出しています。 -
☆会津下郷・日影不動滝
ノダフジの蔓も絵になります。 -
☆会津下郷・日影不動滝
戸石川が3つに分岐する落ち口。
ここから見ただけでも流れ方がかなり複雑です。 -
☆会津下郷・日影不動滝
-
☆会津下郷・日影不動滝
戸石川が日影不動滝となって流れ落ちる前
最初の段差です。
段差の向こうには日影集落の家が見えます。 -
☆会津下郷・日影不動滝
戸石川は最初の段差から滝まで
緩やかな滑床河床になっています。 -
☆会津下郷・日影不動滝
日影不動滝右岸の落ち口です。 -
☆会津下郷・日影不動滝
滝の落ち口から真下を見下ろしてみました。
長靴でも来られますがゴム底は滑りやすく危ないですが
靴底がフェルト底の胴長なら滑りにくいので安全です。
日影不動滝を堪能した後は同じ下郷町の湯野上温泉地区にほど近い
中山風穴地に向かいます。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 Map
※現地案内板を撮影し加筆。
白い線が今回歩いたルートです。
中山風穴は下郷町の湯野上温泉に隣接し、我が家から車で1時間ほど、
日影不動滝からは20分ほどです。
下郷町と言うと茅葺集落の大内宿が有名ですが、
中山風穴からは車で10分くらいです。
湯野上温泉街の国道121号線沿いに中山風穴への入り口&案内板がありますが
国道から見ると、えっ?こんな細い山道を登っていくの?って感じくらいの山道で、舗装道路ですが車1台分の幅しかありませんので対向車にはご注意ください。 -
☆会津下郷・中山風穴地 風穴体験施設
国道121号線から細い上り坂を登ってくると右手に風穴の冷風体験施設があります。
道路の下にあるので見過ごさないでください。
駐車場もないので路肩に目いっぱい寄せて停車するしかありません。
昭和初期ころまで風穴を冷蔵庫代わりに貯蔵庫として利用していたそうで、
その跡が冷風体験施設として整備されています。 -
☆会津下郷・中山風穴地 風穴体験施設
鉛筆状の柱状節理の岩を積み重ね再建された冷風貯蔵庫。
この岩組みの空間に入ったとたん外気よりかなりひんやり感じます。 -
☆会津下郷・中山風穴地 風穴体験施設
-
☆会津下郷・中山風穴地 風穴体験施設
上記の石組みの通風孔に温度計がありあす。
この日の道路端の気温は26℃もありました。
しかし、風穴の冷風体験施設内の冷風吹き出し口に置いてあった温度計は
なんと2℃(@_@;)!。
そりゃ冷蔵庫代わりに十分だわな。
以前訪れたとき真夏でも3℃でした。
体験施設に入ると汗ばんだ身体がひんやりしとても心地良かったです。 -
☆中山風穴地第3指定地現地案内板を撮影。
国の天然記念物中山風穴地特殊植物群落は山全体が200万年前に形成された火成岩の柱状節理(6角鉛筆)でできていて、
その岩の隙間から常に冷気が噴出すため周囲より気温が低く
標高480m~560mと低いにもかかわらず標高1500m~2000mクラスの高山植物が見られ、
春に咲くオオタカネバラの群性は本州一だそうです。他にもアイヅシモツケ、ベニバナイチヤクソウ、シオガマギク、アツモリソウ、ムラサキ、エゾカワラナデシコ、キバナキカリソウ、ヤナギランなどたくさんの亜高山性植物が自生しています。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (オオタカネバラ)
風穴群を周回するのに正規の駐車場はかなり遠いので
風穴地の中心部(上記※現地案内板)の赤丸の現在地脇に
車2台ぶんくらい駐車できるので
そこからスタートします。
まず第3指定地のオオタカネバラから見ることにしましょう。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (オオタカネバラ)
オオタカネバラ(大高嶺薔薇/バラ科バラ属)は本州中部以北、北海道の亜高山帯~高山帯の砂礫地や草地に生えます。タカネバラとオオタカネバラ見分け方はタカネバラの小葉は3~4対、小葉の形は丸みがあります。
オオタカネバラは小葉2~3対で葉先は尖り、葉の縁の鋸歯はオオタカネバラの方がより鋭くなっています。
タカネバラは本州の尾瀬から中部地方の高山、四国の剣山などの針葉樹林帯、ハイマツ帯の日当たりのよい所に自生します。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (オオタカネバラ)
中山風穴地特殊植物群落のオオタカネバラは本州最大の群生地だそうで、
その中でも第6指定地が最大の群生地です。
ただ今回は陽射し&日当たりが良すぎて群生地全体を撮るとハレーション気味。
天気が良すぎるのも良し悪しです(ーー;)。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (オオタカネバラ)
-
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地
(アイヅシモツケ&レンゲツツジ)
第3指定地でオオタカネバラが丁度見頃なことを確認し、
第4指定地に向かいました。
ここはアイヅシモツケ&レンゲツツジの群生が見所です。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地
(アイヅシモツケ&レンゲツツジ)
白い花がアイヅシモツケです。
前の旅行記で猪苗代湖南岸のアイヅシモツケを既に紹介していますが
復習です(^_^;)。
アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)は北海道、本州の中部地方以北、九州の熊本県に分布し、山地の日当たりのよい崖地や岩場や林縁に自生。東アジア、シベリアにも分布します。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地
(アイヅシモツケ&レンゲツツジ)
良く似たピンクの小花を咲かせるシモツケ(下野/バラ科シモツケ)に似て
会津で発見されたことでアイヅシモツケと呼ばれます。
シモツケ(下野)は名前のように栃木で発見されたのでシモツケですが、
どちらも会津や下野の固有種ではありません。
ちなみにアイヅシモツケと表記する場合、多くの人がアイズシモツケとヅをズと表記しますが、漢字で書くと会津は“会う津”なのでズでは無くツにちょんちょんです。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地
(クルマバソウ)
クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)も咲いていました。
私の地元よりずい分遅い見頃です。
草丈は20~25cmほど、葉っぱが車輪状なので見たまんま車葉草と呼ばれます。
全国に分布しますが北海道以外は高地のやや湿った林内に群生します。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地
(オオヤマフスマ)
オオヤマフスマは日本各地の主に山地の林縁などに自生します。
花の大きさは8mmほど、草丈は20cm、茎の太さはは1mmもなく今にも折れそうですがお互いに寄り添い立っています。
華奢とはいえ“柳に雪折れなし”と同じであんがい丈夫です。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地
(ミヤマタネツケバナ)
ミヤマハタザオ(深山旗竿/アブラナ科ハタザオ属)は北海道~中部地方にかけて分布し、山地から高山にかけての砂礫地や岩場に自生し冷涼な気候を好みます。
花は白い十字型の4弁花なので似ていますが、花径はわずか5mmほど
草丈はヒョロヒョロとたくさん枝分かれし、倒れながら30cmくらいあります。
-
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 (ギンリョウゾウ)
森の中ではギンリョウソウ(銀竜草/イチヤクソウ科ギンリョウソウ属)も咲いていました。
樺太~日本~中国に分布する腐生植物で、ユウレイタケ(幽霊茸)とも呼ばれます。
花なんだか、キノコなんだか、菌類なのかビミョウナ植物ですが、
れっきとしたイチヤクソウ科の花なんです(^^ゞ。
ベニタケ属の菌類に寄生して,ベニタケ属菌類が共生する樹木が作り出している有機物をベニタケ属菌経由で得ているので光合成の必要がないそうです
う~ん、ややこしい(^^;)
なので葉緑素がなく白いんですって。
わかりました? -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 (ギンリョウゾウの果実)
花後には“目玉オヤジ”のような液果(果実)ができ、種もちゃんとできます。
ますますもって怪しげな植物です(^_^;)。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
第6指定地にやってきました。
中山風穴で最大と言うか、本州で最大の群生地です。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
第6指定地の一番の見所はオオタカネバラの群生ですが
ベニバナイチヤクソウもたくさん自生しています。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ属)は中部以北~北海道の山地~亜高山帯の林床などに生え、茎の高さが10~20センチになる常緑多年草。
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
花序に、直径12~15ミリの桃色の花を下向きに多数つける。花冠は5深裂し、雌しべの先端が少し曲がる。萼は5個で、裂片は細長くとがる。葉は根元に2~5個つけ、卵状楕円形~広楕円形で
長柄があり、表に光沢があります。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
福島県では裏磐梯などでも見られますが、中山風穴のように標高500m辺りに自生するのは珍しいです。
第3指定地入り口の山側で群生が見られますが、
自生数は第6の方が断然多いです。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 (イチヤクソウ)
中山風穴地の明るい林床では普通のイチヤクソウも咲いています。
イチヤクソウ(一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ属)は全国の山林内に自生。
常緑の草本で草丈は10~18cmほど。
花期は通常6月下旬です。
名前の由来は漢字の通り、民間薬や漢方薬として利用されたからで、
日本では汁液を切り傷や虫さされ毒蛇咬まれに使い
漢方では鹿蹄草(ろくていそう)と言い慢性関節リューマチなどに使われるそうです。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (ベニバナイチヤクソウ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
オオタカネバラとハマナスは花がそっくりで、北海道沿岸など両方が自生する地域は見分付きづらいかも知れませんね。
ハマナスの野生種は日本海側は島根以北、太平洋側は茨城以北に自生し、名前のように沿岸部に分布し、花ビラはオオタネバラより少し多め、小葉の枚数が多く小ぶりで葉脈がくっきりし光沢が有ります。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第6指定地 (オオタカネバラ)
第6指定地は山の斜面全体に本州一のオオタカネバラが群生しています。 -
☆会津下郷・中山風穴地 空き缶?
第6指定地から第3指定地に向かう途中
大きなオイル缶の空き缶がぶら下がっていました。
何だかわかりますか?
熊除け用の空き缶です。
『ガン♪、ガン♪』と用心のため叩き鳴らします。 -
☆会津下郷・中山風穴地 第3指定地の風穴
昔、実際に利用していた風穴が残っています。
風穴(ふうけつ、かざあな、英語名:wind cave)は、洞窟の内外で生じる気温差や気圧差により風の流れが生じ、洞口(洞窟の開口部、出入り口)を通じて体感的に速い大気循環がある洞窟の一形態だそうな。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地 (レンゲソウ&アイヅシモツケ)
第3指定地と第4指定地は隣接していて
第3指定地からは第4指定地のレンゲツツジやアイヅシモツケの群生を
見下ろすことができます。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地 (レンゲソウ&アイヅシモツケ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第4指定地 (レンゲソウ&アイヅシモツケ)
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☆会津下郷・中山風穴地 第3指定地の風穴
第3指定地はもう1ヶ所昔の風穴が残っています。
養蚕が盛んになった明治以降
蚕種貯蔵用として整備された風穴庫が日本各地に作られたそうです。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (オオタカネバラ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (キバナイカリソウ)
キバナイカリソウ(黄花碇草/メギ科イカリソウ属)も咲いていました。
キバナイカリソウは主に近畿以北~北海道の日本海側山地に多く自生します。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (キバナイカリソウ)
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☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第3指定地 (シロバナイカリソウ)
こちらはキバナイカリソウと言うよりシロバナイカリソウですね。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 (ホタルカズラ)
指定外の明るい林床ではホタルカズラ(蛍蔓/ムラサキ科ムラサキ属は)が
咲いていました。
ホタルカズラ日本各地の明るい山林に自生しますが、数はあまり多くないようです。
佐賀や東京では絶滅し宮崎、富山では絶滅危惧種1類。
他多くの県で絶滅危惧種2類に指定されています。
ホタルカズラは咲きかけや蕾はピンクや薄紫色ですが、
時間とともに目の覚めるようなコバルトブルーに変化していきます。
でもピンク色や薄紫なのは半日ほどです。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第2指定地 (ヤナギラン)
中山風穴を代表する高山植物と言えばオオタカネバラとヤナギランです。
でもヤナギランの花期は通常7月下旬~8月上旬。
せっかくなので2014年8月に撮影した第2指定地のヤマギランをご覧ください。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第一指定地 (ヤナギラン)
ヤナギラン(柳蘭/アカバナ科ヤナギラン科)は日本では中部以北の亜高山~山地帯や北海道の草地や礫地に分布し、欧米では広く分布する寒冷地系の植物で温暖な日本での自生地は限定的です。
福島県でも磐梯山や裏磐梯グランデコなどで見られますがあまり自生地は多くありません。
欧米ではハーブの一つとして利用されるようですが国の天然記念物の特殊植物群落の花では味見もできません(^^);。
細長い葉がヤナギに似ていて,花がランの花を思わせるところから付けられた名前だそうです。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第1指定地 (オオタカネバラ)
第1指定地と第5指定地は規模も小さく
オオタカネバラが少し見られるくらいなので
わざわざ立ち寄らなくてもいいかも(^_^;)。 -
☆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 第一指定地 (オオタカネバラ)
風穴そのものは日本各地にありますが
風穴特殊植物が国の天然記念物に指定されているのは
福島県下郷町の中山風穴と秋田県大館市の長走風穴の2ヶ所だけです。 -
☆罠かけの滝 ルートマップ。
※Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@37.2618072,140.0351607,16418m/data=!3m1!1e3
中山風穴の花々を堪能し後は定番の大内宿はスルーし、国道121号から羽鳥湖街道(国道118号)に戻ります。
湯野上温泉から羽鳥湖方面に5kmほど進むと芦の原集落があり、集落を過ぎた辺りに雪崩予防用の芦の原スノーシェッドがあり、通り抜けるとすぐ高陦(たかしま)ロックシェッドがあります。
その高陦ロックシェッド出口(羽鳥湖方面)右手の鶴沼川越しに見えるのが、
“罠かけの滝(高陦の滝)です。 -
☆高陦(たかしま)ロックシェッド
スノーシェッドとロックシェッド、
見た目はそう違いはありませんが、いったい何が違うのでしょう?(^_^;)。
道路標識では芦の原はスノーシェッド。
高陦(たかしま)はロックシェッド。
そりゃあ、方や雪で方や岩石なのはわかるけでど
外観構造もも同じに見えます。
ま、それは置いといて、
その高陦(たかしま)ロックシェッド出口から10mほど手前(シェッド内)から“罠かけの滝”が遠望できます。
車はロックシェッドを出た直ぐ左側が広めの路側帯なので駐車できます。
ロックシェッド内側に歩道があるので、10mほど戻ります。
一般的にはロックシェッド内から眺めたり、写真を撮るのですが、
滝は川越しなので迫力に欠けるのが難点です。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 高陦ロックシェッド内
高陦ロックシェッド内から望遠で撮影。
でも夏場は緑が鬱蒼として残念ながら滝の全景がよく見えません。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 高陦ロックシェッド内
今まで何度も罠かけの滝を見てきましたが
主滝の左手の滝がこんなに水が流れ落ちているのを初めて見ました。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 高陦ロックシェッド内
2014年10月21日に撮影した紅はじめの罠かけの滝です。
夏場よりは見通しがいいかも。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 高陦ロックシェッド内
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☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 高陦ロックシェッド内
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☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 高陦ロックシェッド内
高陦ロックシェッド内の撮影場所をいくら変えても
滝の上部はほとんど見えないので
意を決して滝のまん前まで行くことにしました。
意を決して?
高陦ロックシェッドのある国道118号線から川原に降りるには
高さ3mの垂直の堤防を降りなければなりません。
さすがに3mもあると飛び降りるのは怖い(危険?)なので
堤防に迫り出した木の枝を命綱代わりにして何とか下りました。
100mほど上流に川原に降りるスロープはありますが
川の中を何度も渡る必要があるので
どちらを選んでも難儀です(ーー;)。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
やっとのことで鶴沼川を挟んで罠かけの滝の対岸までやって来ました。
ここまで来れば滝の全景が見えます(^^ゞ。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
右側の滝が罠かけの滝で左側の滝は通常は殆ど流れ落ちていません。
今年は春先から左手にも滝が流れ落ちているのをNetで知っていましたが
雪解け水なのかなと思っていたので
まさか濃緑のこの時期まで流れているとは想定外です。
今までにも雪解けの頃や大雨の後も立ち寄ったことがあり
チョロチョロ流れてはいても滝になっているのは
初めてみました。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
左側の滝は上部で罠かけの滝が分岐しているのかと思ったら
落ち口の高さが違うのでおそらく水源は別なのではと想像します。
落ち口よりもっと上で分岐している可能性はありますが。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
斜から眺めた構図です。
晴天の時、時間帯によっては滝飛沫の光芒(光のシャワー)が
見られる場合もあります。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
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☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
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☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
罠かけの滝は落差20mほどで滝の一番下の滝幅は5mほど。
初めて見た左側の滝も水量は少ないものの
落差滝幅とも罠かけの滝と同程度です。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
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☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
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☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原 (2015/05/26 撮影)
今回とほぼ同時期・2015/05/26 撮影の罠かけの滝です。
水量は明らかに2015年の方が多いですが
左側の滝はチョロチョロしか流れていません。
水量が多いときに出現するとは限らないようです。 -
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
-
☆罠かけの滝(高陦の滝) @ 鶴沼川・川原
-
☆バイカウツギ @ 高陦
罠かけの滝近くの林縁ではバイカウツギ(アジサイ科バイカウツギ属)が花盛りでした。
バイカウツギは本州の岩手県以南、四国・九州に分布し、
高さ約2mの落葉低木です。
6月から7月に枝先に清楚な純白の花を咲かせます。
また、茎が中空のためにウツギの名前がついています。
花はウメの花(5弁花)に似ていますが、
バイカウツギの花弁は4枚(稀に5枚)直径3~4cm、
ほのかに良い香りがします。
樹形は、枝分かれして成長するためにブッシュ状になります。 -
☆バイカウツギ @ 高陦 下郷町
wikiの解説でバイカウツギは南東ヨーロッパや小アジアが原産とされていますが
当地の自生状況を見る限り自然豊かな山に自生しているので
少なくとも帰化植物のように人間が持ち込んだとは考え難いです。 -
☆ウツギついでに・・・
名前にウツギ(空木)と付いていてもその科や属はユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらない〇〇ウツギもあるのでややこしい名前の花たちです。
これで◆会津下郷町で滝と中山風穴地特殊植物群落めぐり◆はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして“いいね”もありがとうございます。
では、また。 j-ryu
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 働きマンさん 2018/06/25 12:42:19
- 相変わらず・・・お写真が綺麗ですね!
- j-ryuさん
こんにちわ!
相変わらずお写真が幻想的で綺麗ですね!
あまりの綺麗さに声が出てしまった・・・(笑)
海外の海の写真もきれいですが、日本の滝の写真は最高ですね!
今回はあましの美しさに「さすが・・・」と声を出してしまってコメントしちゃいました。
働きマン
- j-ryuさん からの返信 2018/06/25 21:18:10
- Re: 相変わらず・・・お写真が綺麗ですね!
- 働きマンさん,こんばんは。
いつも過分なお褒め恐縮です(^_^;)。
海には海の、森には森の、滝には滝の
なんとなく良さげそうなマイナスイオンが満ちているような気がします。
一般的にマイナスイオンは大自然の中に多くあるようなイメージですが
たぶんディズニーやUSJにも何らかのマイナスイオンが漂い
人々の心を癒してくれるからこそ多くの人々が惹き付けられるのでしょうね。
童心を忘れた私に効き目があるかどうかは分かりませんが
自然であれ、創作物であれ、心癒される効果は同じですね。
j-ryu
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