リニューアルした新玉川温泉と玉川温泉自然研究路

2018/06/21 - 2018/06/25

　2018/06/18「今度の旅行はどこに行こうかな」と考えて、Net surfing をして、たまたま新玉川温泉のＨＰを覗いたところ、ＮＨＫ総合「ドキュメント７２時間「秋田“いのちの温泉”に集う人々」」という番組で玉川温泉を取り上げて放送するとの告知が！
（※ 初回放送：2018年6月22日（金）22:45 ～ 23:10）

　「そいつぁ大変だ！　激混みになるぞ！」と直感的に感じ、新幹線と新玉川温泉の予約を大急ぎで取ったのであります。

エリア 湯瀬温泉・八幡平(秋田側)(秋田)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

　今回は東京駅から新幹線に乗るにあたって、「横浜市内から田沢湖の１つ先の刺巻まで」の往復乗車券を買いましたよ。乗車区間だけの往復乗車券を買うと高くつきますからね。

　そして指定席も、電源が取りやすく、座席を倒しても後ろの席に迷惑のかからない席を予約しました。

東京駅 駅

　東京駅のつばさ号13-14号車付近は喫煙ルームのそば。タバコ嫌いなんだよぉ。今後留意したい。

東京駅 駅

　新幹線が入線してきました。

東京駅 駅

　つばさ号　指定席座席　窓の下の壁（足元）についているコンセントの接写。
「||」型のソケットの上に、ひさしが付いている。これは、持参するコンセントの形は要注意だ。

つばさ号　指定席座席　ドア脇の壁、テーブル下についているコンセントの接写。
「||」型のソケットの上に、こちらにもひさしが付いている。

田沢湖駅に到着。（写真は前回旅行記の使いまわし。）

　なんかこの駅に来るといつも文句を言ってしまうのだけど、駅の構内にＡＴＭ欲しいな。普段の生活ではすべてクレジットカード払い。そして海外旅行では、現地に着いたら現金はＡＴＭで調達するという方法に慣れてしまうと、やっぱり駅にＡＴＭが欲しいね。現金が要らなくなる社会がもうすぐ近い将来に控えている中、無理からぬ要望であるとは思うんだけど。

　どうしても現金を現地で調達しなければならない人は、事前に地図で確認しておく必要があるし、お金を引き出す時間を見込んだスケジュールを立てなければならない。幸い、駅前には数件のお土産屋さんや食堂があるし、ＡＴＭのある近くには大型スーパーやドラッグストアもあるから、早めに田沢湖駅に着いても、時間をつぶす方法は困らなそう。

　それにもう一つ。駅構内、できればバス待合所まで電波の届く Free WiFi (Semboku city wifi)を整備してくれないかな。駅構内の観光案内所ですら電波が拾えなかったり、接続できないというのは困るヨ。

　いろいろ文句を言ったけど、今回一つだけいいことを発見した。それは、駅構内の観光案内所にバス券売り場が併設されていること。お札でバスの切符を購入できるし、往復分の切符もここで買えます。

田沢湖駅 駅

　この時間帯の田沢湖駅前からは、ほぼ同時に二台のバスが発車する。乳頭温泉行の赤いバスと花輪行きの緑のバス。よくバスやバス停を見て間違えないようにしてね。

　で、今回、玉川温泉に行くには緑のバスに乗る。平日昼間のバスの乗車率は４０％強位、つまり、二人掛けの椅子に1人ずつ座って、ほぼ全部が埋まる人数だから、結構な人数が乗っている。

　約１時間強で新玉川温泉に到着。他のお客さんも結構な人数がここで下車する。（田沢湖畔のバス停では一人も降りないんだぜ！）

新玉川温泉 宿・ホテル

　自動ドアになってる！

　中のロビーも広々としてきれいになっています。でもツアーやバスが着くと、このロビーが立ち客が出るほどの混雑になるのです。恐るべし「湯の力！」。

新玉川温泉 宿・ホテル

　チェックインを済ませてから部屋のカギを受け取る３時まで少し時間があったので外を歩いてみると、新しい岩盤浴場が出来上がっている。よし、後で行ってみるとしよう。

新玉川温泉 宿・ホテル

　前回もお世話になった和室８畳間。一人旅にはちょっと広くて高いけど、テーブルが広くて、寝たい時に寝られて、ある程度広々していて、誠によろしい。

　ただ、今回は WiFi （※）が弱くて、持ち込んだ仕事がテーブルで出来ず…。

※ 場所、部屋により強弱あり。前回の部屋は絶好調だっただけに残念。

新玉川温泉 宿・ホテル

　ちゃんとお菓子も用意してあるし、事前に送ったスーツケースも部屋に予め入れておいてくれているし、いい感じ。

新玉川温泉 宿・ホテル

　客室からの景色もいいでしょ。

新玉川温泉 宿・ホテル

　さぁて、ちびっ子にクイズです。

「鏡の上の蛍光灯を点けるためにはどうしたらよいでしょうか？」

　今どきのちびっ子は、壁のスイッチを探すかもしれないけど、この蛍光灯は点かないんだよなぁ。ここはお父さんやお母さん、じいじやばあばの出番ですよ。

新玉川温泉 宿・ホテル

　嗚呼、これはアタシもうっかりしてた！　ここに最初からおいてある浴衣は「中」サイズだけ。それ以外のサイズの浴衣が欲しい人は、チェックインの案内の時に、どこに他のサイズの浴衣があるか聞いておく必要があるんだった！　皆さんの泊る建物ごとに置いてある場所が違っているはずなので、聞いてみてね。

新玉川温泉 宿・ホテル

　今回残念なのは、従前のイラスト入り入浴指南書が各部屋から無くなったことだ。リニューアルによる齟齬が出てきたり出てくることが予想されるからだと思われます。（まさか、アタシの泊った日に泊まった部屋だけ無かったかな？！）

　すごくよく出来たものだったと思うのだけど、仙北市もしくは秋田県の文化財には登録しないのかねぇ。全国的にも珍しい「秋田の地誌」の一角を彩るにふさわしい文化財級の出来栄えだと思うんだけどなぁ。将来のための史料として是非検討してほしいと思います。（大浴場の前には掲示されています。）

　写真は前回2017年秋撮影のもの。

新玉川温泉 宿・ホテル

　早速、お風呂行っちゃおうかな。

新玉川温泉 宿・ホテル

　大浴場は一部リニューアル（※）。中の写真は撮れないので、大浴場入り口付近に飾られている版画を代わりに写しておきます。相変わらず、こんな雰囲気だよ。

※　新たなお風呂として、「かぶり湯」と「泡風呂」が増えていました。

新玉川温泉 宿・ホテル

　ロビー改装に並ぶリニューアルは、室内岩盤浴場が出来たこと。

　以前は、大浴場の更衣室からしか半露天の岩盤浴場に出入り出来なかったのだが、新しい岩盤浴場は宴会場と（学校の保健室のような）入浴相談室との間の廊下のところに出来ています。だから、岩盤浴を終えたら、すぐ更衣室で「すっぽんぽん」になって大浴場へ行くというのは出来なくなりました。

　入り方も新たなシステムが導入されました。詳しくは新玉川温泉ＨＰをご覧いただくとして、ここでは概略を。

（１）１回５０分。原則前日までの予約制
　早朝と夜間は空いていればフリーで入れます。アタシは朝４時からの「あさイチコース」です。

（２）衣服やタオルは従前通り
　相変わらず、部屋の浴衣や大浴場用のタオルはだめだよ。

（３）1回入るごとにゴザは消毒済みのものを借り、入浴終了時に返却する。（セルフサービス）

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＜入った感想＞

　機能や利用システムについては問題ない。ただ、以前の半露天を知っていると、近代的になりすぎ。時代の流れかな。アタシなど時々スーッと風が入るのが気持ちいいなと思っていたんだけど、他の人に言わせれば、風が入らず、すぐに体が温ままるので今の方が良いとも聞きました。

　あとさ、ごくまれに「ダメおやじ」が部屋の浴衣に大浴場のタオルで岩盤浴場に入ってくるんだよ。一番困るのは、たばこを吸い溜めしてから岩盤浴場に入らないでくれ。「密室で志村のオナラをする」に等しい行為だよ。

新玉川温泉 宿・ホテル

　リニューアルはまだ続く…。

新玉川温泉 宿・ホテル

　前回の旅行記にあえて写真を載せなかった食事ですが、ビュッフェだから写真撮って掲載してもどうかなって思っていました。今回は特別に、ある日の夕食だけ載せておこうか。盛り付けが下手なのは、平にご容赦を。

　見ての通り、おかずだけ。美味しすぎて食が進むと体に支障が出るという致命的な不健康体質であるので、おかずのお代わりは無し。ご飯、味噌汁、デザートは最初から取らない。アルコールは有料で提供しているけど、飲めないのでパス。

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　よそで連泊する場合のように、鍋と揚げ物と尾頭付きの刺身の豪華な夕食なんか毎晩要らないのヨ。必要な分、必要な量を頂くことができるここのシステムは非常に非常にありがたいのですよ。

　野菜多めなこと、バリエーションがあること、肉やお魚の骨の処理がきちんとされていること（魚の丸焼きは骨ごと頂けます）、そして、あえて薄味であること、すべて含めて「◎」。

新玉川温泉 宿・ホテル

　朝ご飯も載せちゃおうかな。こちらもビュッフェ。

　ご飯は、白米、玄米、お粥、パンが選べますが、この日は玄米をチョイス。味噌汁は「普通の味噌汁＋すくいとった冷奴用のお豆腐」の合わせ技。

　おかずは、左から「漬物や昆布巻きなどの味付けの濃い、ご飯の進むもの」「温野菜と金平牛蒡」「焼き鮭」

　朝カレーもあるよ。（食べたかったけど我慢した…）

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　毎食、毎食、お代わりの誘惑にかられるが、頑張って「無し」にした自分を褒めてあげたい。この温泉に来ると、それだけが苦痛。そして、帰京後のご飯が美味しくない。これまた苦痛。

新玉川温泉 宿・ホテル

　長逗留する人のために、ランドリーコーナーもあります。洗濯機の使用は無料、洗剤は売店で４０円で販売（１回使い切りパッケージ）、乾燥機は４０分１００円。量によっては２００円くらい払って乾燥させるつもりで。

　ランドリーコーナーのそばには椅子があるので、ネットサーフィンをしたり、本を読んで過ごすことが出来ます。

新玉川温泉 宿・ホテル

　さてさて、ＮＨＫ総合を観ますか。

　やっぱり、玉川温泉は「本気の湯」だね。

玉川温泉 新玉川温泉 温泉

　ＮＨＫ「ドキュメント７２時間」で玉川温泉が特集された翌日(2018/06/23)。玉川温泉の様子を見にお散歩に行きました。

　まずは新玉川温泉の Reception で、玉川温泉までの地図をいただきました。地図には「夏のお散歩マップ」とあり、必要に応じて逐次更新をしているみたい。こういう気配りが素晴らしい！

新玉川温泉 宿・ホテル

　玉川温泉に通じる道は、ほとんどこんな風に舗装されている。濃い緑の中を歩くのは心地よい。

　新玉川温泉と玉川温泉との間の道にはこういう舗装されていないところもあるので、注意。

　川が見えてきましたよ。例の腐卵臭もする。

　玉川温泉に到着。

玉川温泉 新玉川温泉 温泉

　その先の玉川温泉自然研究路に歩を進める。湧き出たお湯を湯樋（ゆどい）に通して湯の花を採っている。

大噴 自然・景勝地

　ここが大噴（おおぶき）。川底にお湯が沸いて「ぐらぐら、ぐつぐつ」いっている。写していないけど、ここのあたりには地べたに座ったり寝ている人がたくさんいる。大地のパワーの恩恵にあずかりたい人が佇んでいる。

　温泉の湯気がもうもうと立ち上るので、座ったり寝そべったりしている人の中に、電子ゲームに興じたり、スマホをずっといじっている人がいないのも印象的。

大噴 自然・景勝地

　さらに先を歩くと、むき出しの岩肌から硫化水素のガスが噴き出している。黄色いのは硫黄。

　当然、山道以外を歩いてはいけません。

　ここだけではないと思うが、この辺りでラジウムの放射線を浴びることができるらしい。人が映りこまないようにするのに一苦労する位、結構な人数が座り込んでいる。

　そう言えば、玉川温泉の岩盤浴テントが雪崩に飲まれて、亡くなった方もいらっしゃいましたね。その鎮魂の碑文です。

　腐卵臭が立ち込めるような環境でも、花が咲くんですよ。

　こんなのも咲いています。

　こういうお花も

　こんなきれいな花も咲いています。

　玉川温泉から戻って、一休みして、また「ひとっ風呂」浴びましょうかね。

新玉川温泉 宿・ホテル

　今日は、土曜日ということで、「玉川温泉入浴方法説明会」というのをやってましたよ。玉川温泉までお散歩にも行ってきたし、いい勉強になると思って参加。

　パワーポイントを使った、肩の凝らないいいお話でした。最後には質疑応答の時間も用意されていました。

　どなたかが「玉川温泉の川のあたりのお湯は硫黄で白濁していたのに、どうして新玉川温泉のお湯は透明なのか。お湯を引いてくるまでのどのタイミングでフィルターをかけているのか。」と質問していましたよ。

　うーん、鋭い、いい質問だ。

　説明と答えを聞きに、泊りに来てね。

新玉川温泉 宿・ホテル

　もう３日目、湯疲れしたり、体の悪いところが赤くなる頃です。

　前回は湿布の貼り過ぎで皮膚の弱くなった腰のあたり、今回は首の下が赤くなりました。（数日後、かさぶたのようになって、剥がれて、次第に赤い範囲が小さくなります。ムクムクとして色気のない写真で、かたじけない。）

　翌日、東洋整体マッサージのお姉さまに見せたら「そこが赤いのはリンパの流れが悪いから」とのこと。

新玉川温泉 宿・ホテル

　とうとう最終日。

　朝イチで岩盤浴とお風呂につかって、おいしい朝食をいただいて、準備をしたら、お名残り惜しいお別れの時間となりました。

　帰りは赤いバスで田沢湖駅に向かいます。

※　バス前方のモニターに表示される英語「お忘れ物のないようにご注意ください。Please remember all your belongings.」って、そういう風に本当に言うのかしら。国際教養大学の学生さんにでも総チェックしてもらうのがいいかも。

新玉川温泉 宿・ホテル

　１４時過ぎに、帰京。いい旅でした。また行っちゃうと思います。

東京駅 駅