2018/06/15 - 2018/06/17
59位(同エリア479件中)
ぶんさん
普段は一般開放されていないブルネイの王宮ですが、毎年ラマダン明け(ハリラヤ・プアサもしくは単にハリラヤ)の3日間だけ開放されるとの事。これ目当てでこれまで未訪問国ブルネイへの訪問を温存してきましたが、今年は週末にかかりそうなので、ついに行く事になりました。
【フライト】
15JUN NH038 ITM1900 HND2010
15JUN NH885 HND2330 KUL0600(16 JUN)
16JUN AK278 KUL1320 BWN1545
17JUN 5J410 BWN2350 MNL0205(18 JUN)
18JUN 5J828 MNL1455 KIX2010
(NHのITM~KUL間はエーゲ航空特典)
ラマダンが明けたかどうかは、その当日に分かる事なので、当然オープンハウスの日程も前日まで判明しません。かといって、判明してからの手配では、航空券代が高額になったり、特典が取れなかったりするので、過去10年ぐらいのラマダン予定期間と実際にラマダンが明けた日を調べ、今年最もオープンハウス期間に入る可能性の高い日を予測して、各手配を行いました。
ちなみに、2018年のラマダン明け予定日は6月14日、実際明けたのは翌15日。という事で、16~18日の3日間にオープンハウスが行われました。
「ラマダン 20XX」などとググれば、その年のラマダン期間が出てくると思いますが、だいたいその通りになるか、1日遅れて明けるようです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- セブパシフィック エアアジア ANA
-
6月15日(金)
ビジネスマンだらけで一人場違いだった伊丹19時発のNH38便で羽田へ。20時40分頃に114番ゲート付近のANAラウンジ入り。
シャワーを申し込むも6人待ちとの事で、先にあな食堂(←もちろん、そんなモノは実際に存在しませんよw)で晩飯。 -
1時間待ちでシャワー。
「1時間も待たされるのか?」と思う方もいらっしゃるかも知れません。しかし、この114番付近のラウンジが今月から深夜便対応するようになる以前は、金曜夜などシャワーにありつく事さえ難しい状況だったので(地方民はどうしても出遅れますからねぇ)、たったの1時間待ちで浴びられるなら有り難い話です。
搭乗ゲートに着くと、トラベラーのMarielさんが私を見つけて、声をかけてくださいました。
ホント誰か知り合いがいるなぁ、金曜のNH885。 -
6月16日(土)
まだ外が薄暗い中KL到着。
国内線に乗り継いでクアラトレンガヌまで行かれるMarielさんから、イミグレのファストパスを頂いてお別れして、乗り継ぎ時間のたっぷりある私はバスでKLセントラルへ。
しか~し!
乗ったバスが途中でストップ。何の知らせもないまま15分ぐらい経った頃、ドライバーが「change bu~s!」と。さらに20分ほど待って、後続のバスに乗り換えました。
それにしても、何で乗った車がこうもやたらとブッ壊れるのか・・。
以下、過去の履歴です。
https://4travel.jp/travelogue/11238696
(セネガルにてセットプラースが・・)
https://4travel.jp/travelogue/10974755
(ペルーにて長距離バスが・・)
https://4travel.jp/travelogue/10775946
(ナミビアにてインターケープが・・) -
結局、空港からKLセントラルまで2時間かかってしまいました。
KLの街歩きは1994年以来。なので、当時行った記憶の無い場所へという事で、街の名前の由来となった場所「クアラ・ルンプル(=泥の川が合流する地)」と、そこに建つマスジッド・ジャメへ。 -
道路をはさんで右側がムルデカ(独立)広場、左側が旧最高裁判所。
先ほどのマスジッド・ジャメからすぐの場所なので、こちらも行った記憶無し。
とはいえ、KLに2泊か3泊かした’94年の前回、一体滞在中何をしていたのやら・・。 -
チャイナタウンにやって来ると、何やら行列が。
行列の先は豆花や豆乳を売る屋台で、私も並んで豆花をお買い上げ。(1.70リンギット) -
まだまだ時間があり、もっといろいろ周る予定だったのですが、ブルネイ行きの乗り継ぎ便はLCCのエア・アジア。KLIA2は混んでいるうえ、時間になれば問答無用でゲートクローズなので、往路の事もあり、プドゥ・バスターミナル発のバスで早めに空港へ向かいました。
-
KLからバンダル・スリ・ブガワン(以下 BSB)までは2時間強。
入管で滞在日数と次の目的地を聞かれたので、出国便のチケットのコピーを見せて終了。係官の言葉遣いが丁寧だったのが印象的。
出発階にある両替所で日本円3000円を現地通貨に両替。35ブルネイ・ドル(BND)になりました。
ローカルバスで空港からBSB市内のバスターミナルまでは約15分。(1BND)
バスの運賃は運転手(or車掌)に直接支払うシステムなので、10BND札ぐらいまでならお釣りをもらえそうな気がします。 -
今晩の宿「Joy Rest House」にチェックイン。
二段ベッドが1台だけある薄暗い個室が1泊朝食付きで15BND。
wifiは基本コモンスペースでのみで結構遅いです。調子が良ければ部屋にいてもサクサク繋がったりますが。
場所はバスターミナルの裏手、McArther通りに面したビルの日本風でいう2階3階。ロケーションは◎。 -
宿から歩いて7,8分でオールド・モスクへ。
ここがメインエントランスになりますが、中には入らず、モスクの前にあるラグーン沿いを散策。 -
定番の撮影スポットから。
夕暮れ時のオールド・モスクが綺麗らしいので、そのタイミングを狙って行っていましたが、暗くなりすぎていました(>_<)。 -
メインエントランスの反対側の辺りは公園になっていました。
夜でもまあまあの人出がありましたが、照明が少なく、ほぼ真っ暗。 -
公園側にもモスクの入口があったので、入ってみましたが・・
-
異教徒はこの時間、どうやらこの中には入れないようです。
-
酒場などの盛り場が無いからなのか、街のほぼ中心部で、まだ午後8時台にもかかわらず、閑散としていました。それでも、治安の心配は要らないと思います。
一見平和そうですが、実は. . .
非 常 事 態 宣 言 発 令 中 !
なんだそうです。
こうして「Dar us Salam(=平和の地)」は守られているのでしょう。 -
晩飯は、モスク近くにあった「AYAMKU」という、ローカルフードのファストフード店で。
ナシ・レマwithチキンと缶入り豆乳ドリンクとで4.40BND。 -
6月17日(日)
この日は10時半と少しゆっくりめの動き出し。同宿の日本人Oさんと出発。
王宮(ISTANA)へは、バスターミナルから42~45番のバスで。(1BND)
この時期だけかもしれませんが、バスのフロントに「ISTANA NURUL IMAN」とか「JALAN ISTANA」と表示されています。 -
10分ほどで、王宮に到着。
やはり乗客の多くが、ここで降りました。 -
メインゲートのすぐ近くにあったNo.6ゲート。
ゲートの数も沢山ありそう。 -
すき間から中を覗いてみました。
世界一の富豪との呼び声高いブルネイ王家の住まいの、ほんの一部分です。 -
メインゲートから王宮の敷地内へ。
このマークはブルネイの国土の形。 -
入ると早速行列が。
これは入口まで行くシャトルバス待ちの列。 -
歩いてもすぐらしいので、歩きます。
ずっと上り坂ですが、10分もかかりませんでした。 -
あまりに巨大で、全容が把握できません。
-
建物の入口に着くと、そこもまた行列。
右側に写る、後ろ手を組んだ警備兵の指示に従って入場します。
中に入るとセキュリティチェック。 -
空港のようなセキュリティチェックを抜けると、こんなチケットが渡されます。
出る時に、このチケットと来場記念のお土産とを交換。
お土産の中身は後ほど。 -
その次は食事待ちの行列。
-
行列の先はビュッフェコーナー。
品目ごとに分かれた屋台スタンド風のブースを順番にまわって、盛り付けてもらうスタイル。
英語での品名表示あり(さすがにアレルゲン表示とかは無いですが)。
要らないとか多めに欲しいとかのリクエストも聞いてもらえると思います。 -
ビュッフェコーナーを抜けると、食事エリアへ。
空いた席を見つけるのに結構苦労しました。 -
王室の紋章が描かれた高そうなお皿に、ひと通り盛り付けられると、こんな感じ。厳しいイスラムの戒律をクリアしたマレー料理です。
右上のお皿にはクッキーとチョコケーキ。
スイーツ類は食事エリア内にあるので食べ放題♪。 -
食事エリア内には何と、ドリンクバーもありました。さらに驚くことに、ココア味ドリンク「ミロ」だけのドリンクバーも(写真撮っとけばよかった)。
ウォーターサーバーは至る所にあり。
アルコール類はもちろんありません。(そもそも国内で売ってない) -
柵を隔てて手前が食事エリア、奥がビュッフェスタンド。
行列は一向に途絶えません。 -
食事を終えると、王族方との謁見の列に並びます。
この時点で12時40分。
謁見をせずに帰るのも可。その人達の為に列の右側が空けてあったのですが、人が増えるにつれて、それも埋まってしまいました。 -
早めに来れば、座って待てるかと思いますが、こればかりはタイミングによりけりでしょう。
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ラマダン明けのお祝いとして、各家庭で友人知人を招いて手料理をふるまうのが、オープンハウス。いわばどの家庭でも行われている風習な訳ですが(運よく現地の人と仲良くなれば、旅人でも招いてもらえるかも)、世界トップクラスの富豪ブルネイ王家がこれをやると、こんなとてつもないスケールになるという、要はそんなお話です(笑)。
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ようやく着席できましたが、10分ほどで外へ誘導されました。
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控室をでてもなお、この行列。
謁見まで、こうして男女完全に分けられます。
イスラムの戒律にのっとって、男性は男性の王族方と、女性は女性の王族方との謁見となります。なので、ボルキア国王と握手できるのは男性のみ。 -
出国のフライトまであまり時間の無いOさんは、スキを見て列の前の方にワープして行かれたので、元々、時間があるので、ゆっくりしていく旨を伝えていた私は、あえて付いて行かずに、そのままはぐれました。
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続いて「控え室 その2」みたいな所に誘導されました。
このお部屋もまた豪華です。 -
待っている間ずっと立ちっぱなしにならないようにとの配慮があるのだろうと思いますが、私の場合、謁見までの待ち時間はほぼ立ちっぱなしだったような気がします(たぶん、王族方のお昼休みにモロにカチ合ってしまったからではないかと思われます)。実際この部屋も10分~15分ぐらいで退出しました。
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さらに誘導されて中庭(?)へ。
知らずに2枚撮ってしまいましたが、ここから先、王族方との謁見を終えて建物の外に出るまで撮影禁止。 -
この先の階段をおりると、最終の荷物検査。
カバンとかウェストポーチなど、ポケットに入らないような持ち物は預けさせられます。番号札を渡されるので、預けても安心かと。(そもそもの警備がしっかりしているので)
そして、荷物検査と同時に服装の最終チェックも受けます。
男性の場合、まくってある袖をキチッと元に戻す(半袖の服自体は可)、前ボタンはちゃんと締める(首下までは締めなくてもOK)などなど。 -
謁見を終え、記念品をもらって終了。
ボルキア国王、意外と小柄でした。あと、他の王子様方が結構面倒臭そうにされてて・・(笑)。あれだけの来客数なので仕方ないですね。
この時点で15時10分。
メインエントランスまでは、たくさん待機していたシャトルバスで。
待機していたバスの中には車体に「45」と書かれたローカルバスもありました。それに乗っておけば、ローカルバスターミナルまで乗り換えなしで行けたかもしれません。 -
王宮と市中心部との間のあたりに、水上集落に架かる橋があるらしいので、王宮から歩いてそこを目指してみる事に。
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しばらくは広大な王宮の敷地沿いを歩きます。
暑い中を歩いたので、途中でスーパーに寄って、飲み物を調達しました。 -
王宮から、スーパーに立ち寄った時間を差し引いて40分ほどで、とあるモスクに着きました。Al-Muhtadee Billah Mosque とか、所在地からKampung Tamoi Mosque とかいうそうです。
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モスクのすぐ脇に、水上集落へ繋がる橋がちゃんとありましたが、橋の上がサルの縄張りになっているようで、とてもじゃありませんが、怖くて通れません。
このサルはテングザルじゃないですよねぇ。 -
ただ、モスクの中を通って回り道できるようで、地元の人に倣って回り道。
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ボートに乗らずに、水上集落に来ることが出来ました。
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至る所にボートが係留されていました。と同時に、住民の多くは自家用車も所有しているそうです。
そういえば、先ほどのモスクの前や中に車がたくさん停まっていたのですが、集落の住民のものだったのかもしれません。 -
ボードウォークを踏み抜いてしまわないように、慎重に歩きます。
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青色の管は水道管でしょうか。ライフラインは整っているように見えます。
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政府は陸上への移住を推奨していて、住宅まで用意しているそうですが、水上での生活に不自由が無く、ムシムシする陸上と違って風通しが良いので、移住は進んでいないそうです。
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軽く迷っているうちに、個人の家の中を通り抜けてしまったっぽいです。
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そうこうしているうちに桟橋に出てきました。
どうやら川の向こうの集落が、観光客がよく訪れるKampung Ayerという水上集落のようです。 -
桟橋で待っていると、そこらへんで流していたボートが素早く寄って来ます。
中心部のボート乗り場まで2BND。外人価格かも。 -
もう少しお金を積んで、王宮の近くに寄ってもらったり、集落の下をカッ飛ばしてもらえば良かったと、乗った後で気づいて後悔。
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スピードが出ているので、よく揺れます。
写真も撮りづらく・・。 -
2,3分で市中心部に着きました。
宿に戻って、荷物のピックアップがてらひと休み。
シャワーも浴びて良いとの事でしたが、館内断水の為、浴びられず(>_<)。 -
宿から歩いて15分ほどのナイトマーケットとよばれる食堂街のような所で夕飯。
ちなみにこの近辺では、カトリックの教会をちらほら見かけました。 -
ミーゴレンとロンガンのドリンクとで、しめて5.5BND。
う~ん、結構お高いなぁ。ボってる様子は無さそうに見えたけど。 -
ローカルバスの運行が夕方6時頃で終わってしまうので、それ以降空港までの交通手段はタクシーのみ。15分ほどの距離で日本円で2000円以上するらしいので、頑張って空港まで歩いて行きました。
空港まで2時間と踏んでいたところ、ナイトマーケットから1時間20分で到着。
車社会で歩道なんてまともに整備されていないので、結構歩きにくかったです。
ここからは、セブパシフィック航空でマニラ乗り継ぎで帰国。
乗り継ぎ時間がたっぷりあるので、これまた未訪問国のフィリピンに初上陸して、少しばかり観光をしてみたいと思います。 -
お土産の中身は、メッセージカードとナッツケーキでした。
国王、まさかのTシャツ姿(笑)。謁見時はもちろん、イスラムの正装でしたが。 -
ナッツケーキは美味しく頂きました(^^)。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Matt Yさん 2018/07/07 06:39:05
- Tシャツ姿は驚き
- 貴重な機会に行かれて羨ましいです。今日日お金を出せば世界中どこへでも行けますが、このタイミングに合わせて行くのはそれこそプライスレスですしね。
外国人にも等しく謁見されるのと、やっぱりTシャツ姿は驚きです。親しみ演出系なんでしょうかね。
- ぶんさん からの返信 2018/07/08 01:00:47
- 期間限定モノに弱くて・・
- こんにちは。
もともと見どころの少ない国という事もあって、行くなら是非この時期にと思っていました。何と言っても年に3日だけの機会なので。それに、毎年週末にかかるとも限りませんし。
ちなみに旅行記に出てきたOさんは、こういう事があるとも知らずに、ただただ普通に週末を利用して来られたそうです。
Tシャツ姿には、開けた瞬間思わず目を疑いました(笑)。
国王自身が国防相と蔵相を兼任して武力とお金を握ったうえ、非常事態宣言で国民の権利を制限。字面だけ見ると、まるで極悪非道な独裁者のようなので、オイルマネーを財源としたバラマキに加えて、王室に対する親近感の演出も必要なのかも知れません。
ぶん
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バンダルスリブガワン(ブルネイ) の旅行記
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