成田空港南端の着陸する飛行機の撮影スポット！今や職質なき東峰神社へ・ド迫力！！飛行機が頭上を飛び越え轟音を鳴り響かせる

2018/04/15 - 2018/04/15

ワットパクナム日本別院のソンクラーン（水かけ祭り）に行き、その後に日本山妙法寺に行きました。しかし、連れとその後輩はインド風のパゴダに無反応、やむなく３０秒で転進して「風と大地の歴史館」に。後輩は成田の開拓と成田空港開港に向けた不幸な歴史の展示物に喰い付き、熱心に見てました。
そして成田のＢ級スポットの仕上げとして、高く白い鋼矢板に包囲かれた東峰神社を訪れることに。閉塞感が強く、極めておどろおどろしい雰囲気を体験してもらおうかと思いましたが、あらら、結果としては成田で一番楽しい場所になったようで、「きゃっきゃっ」して大喜びしていました。

エリア 成田(千葉)

成田空港のＢ滑走路と東峰神社の位置関係。小型、中型機が利用する滑走路の南端に位置しています。

とある駐車スポットに車を停め、３人で徒歩により東峰神社に向かいます。
成田空港さえなければ何でもない閑散とした平原であったであろう場所ですが、ここら辺は成田空港開設にあたり、政府・空港公団と農民と過激派学生が激しく対峙してきた血に塗られた不幸な歴史の大地でもあります。

周囲は空港内に侵入できぬよう高い壁。

トンネルを潜ると

さらに異様な雰囲気に。こんなところ歩いている人は誰もいるわけありません。

東峰神社はここを右折。

さらに異次元空間へ。

今日は東峰神社の上を飛行機が滑空しているようです。

さらに前進。

高い壁の上にはセンサー。監視カメラもあちこちにあります。

こちらにも

異様な空気が流れている空間ですが、上空には飛行機がどんどん着陸しています。本当は連れと後輩がこの異様な雰囲気にビビってもらうはずだったのですが、大きく見える飛行機の大喜び。あらら・・・

右折して数分で東峰神社に到着。
ここに車を乗りつけると、車のナンバーを壁の奥の公安関係者に控えられるそうです。あしからず。

東峰神社と記した石碑。

また飛行機が着陸。

先ほどの石碑の裏側は航空神社の消された跡。

小さな祠

ここに石碑。
この神社は、日本の民間飛行の父である伊藤音次郎氏が事故で亡くなった人々を弔うため航空神社との名前で1937年に習志野市津田沼で創建、戦後成田一帯の開拓とともにここに遷座し、後に東峰神社に改称されたもの。
なお、航空神社としては2001年に航空科学博物館内に遷座しているとのこと。

ここ成田空港があった大地は水源がほとんどない場所。水は張られていません。
ここは戦後まで見向きされなかった場所で、満蒙、朝鮮から命からがら何とか帰国した人々が、国に与えられたこの二等地で苦労して開拓を始めた歴史があります。
ソ連軍の重戦車や自動小銃を持った赤軍兵、中国・朝鮮の刀や鎌を持った暴徒から、命からがら逃れてきた開拓民はたくましい。盾と警棒、それに放水だけの機動隊なんか怖くはないはずです。

2005年１月に造られた鳥居。

小さな狛犬

このコンクリートの土台も2004年４月の日付が記されています。よっぽど質素な神社であったのですね。

ここ東峰神社は神社の敷地は住民による共有地でしたが、空港公団に所有権移転したことで反対派と係争の地に。空港公団にとってはただでさえ空港の邪魔な場所にあるのに・・・

また飛行機が降りていきます。

鳥居とＡＮＡの飛行機

鳥居とＪＡＬの飛行機

２～３分おきに着陸していきます。周囲はジェット機の轟音が鳴り響きます。連れの二人は「きゃっきゃっ」

それにしても撮影に邪魔な大木。この木々の枝払いで空港公団と反対派で衝突する事態になった歴史もあります。

パンチングメタルからみた空港奥の様子。さらに白い壁がありますね。

着陸する飛行機を連写します。

壁の上に

凄まじい轟音で頭の上を通過していきます。

そんなこんなで３人ではしゃいでいたら、中年カップルがきました。そしてさらに子供一人連れた家族連れも来ました。
職務質問がほとんどなくなり、少しづつ飛行機を眺める場所として知名度が上がっているようです。アットホームな雰囲気に嬉しいやら悲しいやら・・・
そうしていたら中年カップルの奥さんが奥に停まっていた車（公安関係者かと思い存在を無視していた）に話しかけ、車の上に登り「うぁ凄い！」ときゃっきゃっしています。どうやら航空機の撮影セミプロのようで、私もずうずうしく便乗して乗っけてもらいました。

車の上から見た空港の様子。空港反対側のホテルが見えます。

そして航空機もはっきりと見えます。こりゃあまりにも凄い風景。

はるか向こうに筑波山も見えます。
はあー西に富士が峰、ちょいと東に筑波、よいよい♪
と東京音頭の節が頭に浮かびます。残念ながら富士山は見えませんでしたけど。

たまに利用する成田空港の滑走路と着陸する航空機がよく見えます。感動！

それにしても木が邪魔ですけど、着陸する航空機の連続写真。

轟音とともに

頭の上を通過して

もうすこし。

着陸します。

着陸します。

着陸します。

航空機とＢ滑走路、そして背後には筑波山。

完全に着陸しました。
車の上を利用させていただいたおかげで珍しい写真が撮れました。誠にありがとうございました。

３０分くらいこの場所にいましたでしょうか。３人は航空機の着陸シーンに満足して帰ることに。

ジェットスター機も飛んでいました。
すっかり航空機の撮影スポットと化した東峰神社ですが、成田空港の情勢により職質が完全になくなった訳でもないようで、身分証明書の持参は忘れぬようにね（９９．９％ないとは思いますけど）。

この旅行記へのコメント （5）

• senseさん 2018/06/21 15:30:00

  いつもご訪問を

  ありがとうございます^_^、senseと申します、
  成田空港の頭上を飛ぶ、飛行機、、
  去年ハワイ米軍基地で、同じような体験をしたのを思い出し、懐かしい！、
  そうかっ。成田空港もそういえば、、昔テレビで見た事があった、、などとおもいながら、拝見した次第です、
  
  いつもご訪問いただき嬉しいです、フォローさせていただきましたー、又よろしくお願いします^_^ sense

  てくてくさん からの返信 2018/06/22 09:40:39

  RE: いつもご訪問を

  senseさま
  
  おはようございます。
  いつもポチしていただきありがとうございます。
  成田空港の不幸な歴史を少しでも多くの人に知ってもらいたくて、
  重ねて旅行記をアップさせてもらっています。
  こちらもフォローさせていただきます。
  引き続きよろしくお願いします。
  
  　　　　　　　　　　　　　　てくてく

  senseさん からの返信 2018/06/22 09:53:27

  Re: いつもご訪問を

  てくてくさんの、深い話、胸にグッときました

• nekochanさん 2018/06/17 18:47:39

  こんにちは　てくてくさん

  先日、十何年ぶりで成田空港を利用しました。
  多分、ここのあたりなんでしょうね、飛行機から柵に囲まれたところを見て、ああ、これがあの闘争の地なんだろうな。まだあるんだなって思いました。
  今は飛行機がよく見えるスポットになっているのですね。
  大変興味深い旅行記ありがとうございました。

  てくてくさん からの返信 2018/06/18 14:05:07

  RE: こんにちは　てくてくさん

  nekochanさま
  
  こんにちは。
  小生の拙い旅行記を見ていただいた上、さらににコメントをありがとうございます。
  自分も成田空港を離着陸する際に、滑走路の周囲をじろじろと見ています。
  でも、なかなかこの神社を発見出来ないんですよね。
  東南アジア方面の飛行機のため、大型機用のＡ滑走路を使用しているためでしょうか。
  それにしてもあの白い壁は異様に感じます。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　てくてく