笹野家長屋門（相模原市緑区上九沢）

2018/06/08 - 2018/06/08

　相模原市緑区上九沢には笹野家長屋門が残っている。笹野家長屋門は相模原市登録有形文化財に指定されているが、他ではトタン屋根の長屋門はまず見ない。鎌倉市植木の貞宗寺で廃屋となった長屋門（https://4travel.jp/travelogue/10925311）の萱葺き屋根の上にトタン屋根を被せているのを見たことがあるだけだ。江戸時代には名主だったりした由緒ある家の門であるから、萱葺き屋根か瓦屋根、あるいは銅葺き屋根が一般的である。また、近年の改修で建築当初の萱葺き屋根が瓦屋根か銅葺き屋根に変更されている場合も多くある。やはり、トタン屋根の長屋門は興覚めである。
　戸口の柱と扉には欅材が使われているが、軒高12尺（約3.6m）の中規模長屋門ではどこにでも生えている欅の木がそれなりの大きさになれば柱材として利用することができようか。
　また、長屋門脇の小屋はこの長屋門よりも古い建物かも知れない。しかし、もはや廃屋同然である。また、家屋敷内にある土蔵の屋根が折れ曲がって倒壊中であり、笹野家の家人は誰も住んではいない空家なのかも知れない。
　長屋門から道を隔てて笹野家の墓地が二ヶ所あるが、いずれかがこの長屋門のある笹野家の先祖が眠る墓であろう。また、隣の笹野家との間のかつての家屋敷には道路が通り、建売住宅を建造中で整地が始まっている。ここの隣の笹野家には人が居り、生活感があるが、おそらくは分家であろう。では本家の住人は？
（表紙写真は笹野家長屋門）
　

エリア 相模原(神奈川)

笹野家墓地。

笹野家墓地。

笹野家墓地。

隣との間には道路が出来、建売住宅が建つようだ。

笹野家長屋門。

笹野家長屋門。

「相模原市登録有形文化財　笹野家の長屋門」。

笹野家母屋。

笹野家の古い納屋。

笹野家母屋。

笹野家母屋。

笹野家母屋。

屋根が折れ曲がった笹野家土蔵。

屋根が折れ曲がった笹野家土蔵。

笹野家墓地。

笹野家墓地。

笹野家墓地。

笹野家墓地。

笹野家長屋門。