2018/06/08 - 2018/06/08
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ドクターキムルさん
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上溝地区(上溝、上溝1~7)には鳩川と姥川が流れ、一部には道保川も流れているが、中心地は住居表示実施区域の上溝1~7であり、それが中央区の一部となっている。中でも、鳩川と姥川とに囲まれた高々800mの幅の細長い区域がJR相模線沿線での中心地をなしている。
上溝地区自治会の掲示板(http://www.sagamihara-jichiren.jp/association/index.php?id=13)には、「上溝地区は、歴史的には明治22年の町村法施行により「溝村」が、大正15年に「上溝町」を経て、昭和16年の町村合併により相模原町が誕生し、昭和29年の市制施行に至るまで相模原の政治経済文化の中心地でありました。 今後、JR相模線の複線化や小田急多摩線の延伸などが望まれております。 特に、県北最大の夏祭りといわれております「上溝夏祭り」は、毎年、上溝商店街を中心に盛大に行われ“夏の風物詩"として多くの市民に親しまれております。 これからも地域の皆様と共に、緑濃い横山丘陵や道保川、姥川、鳩川などの清流を生かした上溝の歴史と伝統を継承しつつ、「川と緑につつまれ、伝統の息づくまち上溝」に向けた地域活動を進めてまいります。」 と記載されている。
このように、上溝地区の歴史はWebで検索しても明治中期以降からしかなく、これらの八王子街道沿いに残る土蔵が建てられる以前からの歴史を知る由がない。しかし、街の人は八王子街道の宿場町であったという。なるほどそれは頷ける。
町中の土蔵と言えば、川越市や栃木市が有名で店蔵も多く見られるが、ここ上溝1~7では商店であっても普通の土蔵が建っている。近くでは藤沢宿で多くの土蔵を見られるが、ここ上溝1~7ではもっと密度が高く土蔵が存在している。いわば隠れた土蔵の町であり、穴場の町と言えるだろう。
また、地域を通るJR相模線があり、上溝地区にはJR番田駅とJR上溝駅があるが、いずれも、鳩川と姥川とに囲まれた区域を回避して通されており、JR上溝駅と上溝本町とはおよそ500mと微妙な距離があり、あたかも姥川が「溝」であるかのようである。元々、単線のJR相模線はローカル線であり、輸送力はない。したがって、この地域では唐木田から上溝まで8.8kmの小田急多摩線の延伸を待ち望んでいる状態だ。本来ならJR相模線の複線化を先に要望すべきであったように思える。しかし、小田急多摩線が延伸してくると街が急激に変わり、土蔵などは見られなくなってしまう懸念がある。見学するなら今のうちだろう。
JR横浜線沿線と小田急沿線にしか相模原市の市街地はないものだと思い込んでいた私のような神奈川県民が殆んどであろう。しかし、街に残る土蔵を見ることで、江戸時代以降の繁栄と戦後の停滞・衰退を理解することができようか。
(表紙写真は「ずっと我が家」にある土蔵)
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