ソ連と東側諸国の追憶、ヨーロッパ「ソ連」国家群と未承認国家&東欧諸国の旅：モルドバ、沿ドニエストル、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、スロバキア旅行【２７】（2017年秋７日目④ 戦禍を免れた旧都）

2017/09/21 - 2017/09/21

2017年9月、2つの祝日を絡めて11日間の日程でヨーロッパ「旧」ソ連の国々と、東欧未踏破国に行ってきました。旧ソ連の国々はロシアより「ソ連」なベラルーシや、脱ソ連を図りながら未だ混沌としているウクライナやモルドバ。中でもモルドバ内で施政の及ばない独立状態でありながら、どの国からも承認されていない、今でもバリバリ「ソ連」な「国」、沿ドニエストルに行きたくて計画を練りました。また、東欧諸国の中で未踏破だったポーランドとスロバキアのうち、まず、ポーランドは首都ワルシャワと旧都クラクフに。そのクラクフからレンタカーで国境を越えてスロバキアへも行くことにしました。
行ってみると、モルドバはラテンのルーマニア系らしく明るく親切な人が多く、沿ドニエストルもまた、若い国家で希望燃えるような人と出会いました。ウクライナでは物価の安さに驚き・喜び、ベラルーシのミンスクでは共産チックな建物や都市計画に感嘆し、ポーランドのワルシャワやクラクフでは存分に街歩きを楽しみました。3回目となったレンタカーでの旅ではスロバキアの田舎の美しさを感じることができました。
また、今回の旅行では、大したことは無かったのですが、久々に「トラブル」的なものに巻き込まれました。さすが鉄のカーテンの向こう側の国、手痛い洗礼でしたが、今となってはいい思い出になり、それも含めて充実した旅になりました。

日程は以下の通りです。

1日目（9/15）成田発 ⇒ モスクワ ⇒ キシニョフ
2日目（9/16）沿ドニエストル & キシニョフ市内観光
3日目（9/17）キシニョフ ⇒ キエフ市内観光 ⇒ オデッサ
4日目（9/18）オデッサ市内観光 ⇒ ミンスク
5日目（9/19）ミンスク市内観光 ⇒ ワルシャワ ⇒ クラクフ
6日目（9/20）スピシュ城 & ヴィエリチカ岩塩坑観光?
7日目（9/21）アウシュヴィッツ観光? & クラクフ市内観光
8日目（9/22）クラクフ市内観光 ⇒ ワルシャワ
9日目（9/23）ワルシャワ市内観光
10日目（9/24）ワルシャワ市内観光 ⇒ モスクワ ⇒ 成田
11日目（9/25）帰国到着日

今回は７日目④です。

エリア クラクフ(ポーランド)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旧市街の南の端にあるヴァヴェル城に着きました。ここはポーランド国王の戴冠式が行われるなど重要な場所で、他の旧市街とは独立した要塞地区です。
（ｳﾞｧｳﾞｪﾙ城15:42～16:25）

緩い坂を上がっていくとチケット売場があります。色々な種類のチケットがあり、わからないので、ガイドなし、フリーで全部入れるのものが欲しいと言うと、18ズロチとのこと。後で考えると旧王宮のみの入場券だったようです。

さていよいよ敷地へ入ります。

銅像がありました。これもヨハネパウロ２世？違うようです。

まずは大聖堂が聳えています。

奥には旧王宮のビジターセンターでしょうか。域内は広々しています。

人の流れに従い門を潜ると．．．

建物に囲まれた中庭に出ました。この奥に入口があり、パラっと拝観しました。

ヴァヴェル大聖堂は何となくごちゃごちゃとしています。

ヴァヴェル城自体、色々な建物の集合体で掴みどころのない造りです。

ヴァヴェル大聖堂にも入ってみました。何の気なしに入りましたが、後から考えるとこの建物の向かいの建物でチケットを売っているようでした。無券だったのですが、特に咎められませんでした。

明日も午前中時間があるので来る予定です。天気の回復を期待しながら、ヴァヴェル城を後にして中央広場に戻ります。
（ｳﾞｧｳﾞｪﾙ城16:25 ⇒ 16:41旧市庁舎の塔）

クラクフは差し詰め日本で言うところの京都ということになると思います。
17世紀初頭までポーランドの首都でした。名の通り平原の国であったポーランドは、ドイツとソ連という二大国家の間に位置することから、第二次大戦で国土のほとんどを蹂躙されましたが、ここクラクフは幸いにも大きな被害を受けずに済みました。その点も京都に似ていると思います。ゆえに歴史的な建物も多く残り、このような何とない道でも趣き深いものがあります。

古い街並みと新型トラムの対比がまた美しいです。

中央広場に戻って来ました。

傘を持っていないので、これだけ雨中行軍しているとずぶ濡れになり、また寒くなって来ました。
続いては旧市庁舎の塔へ登ろうと思います。

悪天候ということもあってか旧市庁舎の塔はガラガラでした。
入口で９ズロチを払って登ります。エレベーターなどという便利なものは無いのでぐるぐると階段を登ります。
（旧市庁舎の塔16:41～16:52）

てっぺんに来ました。それ程高くはないので見晴らしもこんなものです。

それでも広場を囲む建物など見下ろすのは悪くありません。

雨に霞んで先ほど見てきたヴァヴェル城が見えます。

上からの景色をぐるっと見たので降りてきました。概ね観光は終わったのでショッピングタイムに移ります。（ｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞﾀｲﾑ16:53～17:30）

織物会館の1階部はスーベニア店が軒を連ねているので土産物選びにはもってこいです。この天気、屋根付きなのもgoodです。

土産物選びも大体片付いたので、バラマキ土産を買うためスーパーに行くのと、明日の空港への列車ホームを確かめるべく、いったん旧市街を離れます。また夕景・夜景を見に戻って来ようと思います。

フロリアンスカ通りも心なしか寂しい人通りです。

いったんクリスマスケーキのようなバルバカンを抜け、旧市街を出ます。