2018/04/27 - 2018/04/30
17位(同エリア74件中)
ぶんさん
2018年のGWは、インドからパキスタンを経由して中国のカシュガルまで陸路で移動しました。
中パ国境越えは以前(まだパキスタンやイランにノービザで行けた時代)から関心のあったルートなのですが、当時学生だった私にはハードルが高かったり、社会人になるとそんなに長い休みが取れなかったりと、行く機会がなかなか巡ってきませんでした。近年になって、GWの谷間の平日に有休を取って10日程度の連休を取れるようになりましたが、私自身が訪問国数を稼ぐ旅に傾倒した事もあって、大型連休期の旅先に選択する事は無くなってしまいました。
ただその国数を稼ぐ旅というのが、時間をお金で買いまくるか、かなりの高頻度で旅行に出掛けるとかしないとなかなか国数が伸びない事に最近気づいてしまい、ごく平均的な日本のサラリーマンである私にはハードルが高く挫折気味に・・。という訳で中パ国境越えが旅先に選ばれる運びになりました(本当は昨年のGWの予定でしたが、しょうもない理由で今年になりました)。
今回の最初の訪問地は(厳密には違いますが)インド。最近、知り合いのトラベラーさん達が立て続けに行かれているワガ国境のセレモニーが面白そうなので、ハードになるのを承知で、ここからパキスタン・フンザ~中国・カシュガルと目指して行きました。
【日程】
27 APR 関空~仁川(ソウル泊)
28 APR 仁川~北京~
29 APR ~デリー~アムリトサル(アムリトサル泊)
30 APR アムリトサル~国境~ラホール~ラワルピンディ~(車中泊)
01 MAY ~ギルギット~アリアバード~カリマバード(カリマバード泊)
02 MAY カリマバード滞在(カリマバード泊)
03 MAY カリマバード~アリアバード~ススト(ススト泊)
04 MAY ススト~国境~タシュクルガン(タシュクルガン泊)
05 MAY タシュクルガン~カシュガル(カシュガル泊)
06 MAY カシュガル~成都~(機中泊)
07 MAY ~仁川~関空
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
4月27日(金)
職場を定時退社して、関空20時20分発のエアソウル767便で仁川へ。
本当は中~パ~印の順で周る予定でいましたが、カシュガルまで良いスケジュールの特典がなかなか取れず、諦めて逆ルートにするも日本発のインド行き航空券がGWゆえに高額な為、韓国へ逃げたという訳です。 -
今晩の寝床はお初のシロアムサウナ。(17000ウォン)
飛行機自体は定刻で到着したのですが、サテライト側にスポットイン、空港鉄道の券売機に長蛇の列、深夜時間帯のため電車の運行本数減などといった事情が重なり、最終電車でのソウル入りとなってしまいました。
かなり遅い時間になってしまったので、お風呂にも入らずバタンキュー zzz…。 -
4月28日(土)
朝食は館内の食堂で純豆腐(8000ウォン)。
何だか、この程度のものなら、日本でもこの程度のお値段で食べられそうな気がするのですが。
「訪韓日本人客減」→「訪日韓国人客激増」
という近年の傾向も頷けるような・・。 -
仁川空港へは、少し贅沢に直通列車で(JCBのキャンペーンで7000ウォン)。
出発まで、ミール類の品揃えが乏しいアシアナラウンジにて。
アシアナのメインラウンジのはずですが、スイーツ系の物さえ置いてない事に驚き。
ビジネスクラスの機内食が食べられなくならないようにという配慮かと思いますが、空港内のテナントに対する配慮もあるのかな? -
(メシの画像ばっかですが^^;)CA124便で北京まで。
chicken or beef noodleでbeefを選択。ふつうに食べられました。
チケットはCAのサイトで購入したデリーまでの片道航空券で、税等込みで29000円。エーゲ航空には25%しかマイルがつきませんが(予約クラス L)、ミニマムマイル数500マイルが適用されて、この区間の加算率は約90%となりました。 -
北京首都空港到着。
もっと遅い便もあったけど、念には念をということで、一番早い便で着いて乗り継ぎ時間はたっぷり5時間。そんな時に限ってちゃんと定時到着&悪名高き乗り継ぎゲートもスイスイ通過出来たので、ビジネスクラスラウンジでのんびり。 -
CA947便にてデリーへ。
見ての通りモニターのボタンやドリンクホルダーが破損。
機材(A330)がボロいせいなのか、それとも以前に座った乗客がなんらかの理由で怒り狂って破壊したのか・・・。 -
chicken or fishでchickenを選択したら、カレーでした。
-
4月29日(日)デリー到着。
入国審査後、国内線搭乗エリアへ移動。同じT3だったので、ターミナル移動は無し。
エアインディアの国内線ラウンジは、この右奥にあるエレベーターを上った所。
ラウンジにはシャワーもありました。 -
AI461便でアムリトサルへ。飛行時間は1時間程度ですがB787。
国際線で使用されている機材なので、国際線用スポットに停泊している飛行機にバスで乗り付けて搭乗。
機体の右側からの搭乗は初めてで、何だか新鮮。 -
アムリトサル空港到着。
空港の建物を出たら人がわんさかいてカオスな状況を予想していたのですが、全く人が寄って来ず、そもそも人があまりいなくて、がら~んとしていました。インドなのに。
黄金寺院行きの黄色い車体の無料シャトルバスがあるらしいのですが、見当たらなかったので、タイミングが合わなかった様子。
仕方がないので、敷地外にいるリキシャと交渉。 -
黄金寺院まで200ルピーぐらいだろうとドライバーと交渉するも、250から下がりませんでした。
道中、馬車は見かけても牛は見かけず。
インドなのに。 -
宿の場所は伝えていたのですが、寺院近辺はオートリクシャの乗り入れができないそうで、宿まで500mぐらい歩かされました。
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今晩の宿「Golden Heritage」。黄金寺院までは徒歩5分。
チェックインは12時から。まだまだ時間があるので、荷物を置いて寺院見学へ。 -
黄金寺院Golden Templeへ。
ここから先は土足禁止なので、クロークで靴を預けて、入口の所で水で足を清めて中へ。 -
黄金寺院Golden Temple本堂。
シク教の聖地ゆえに参拝に訪れる多くの信者と、見た目の美しさゆえに訪れる多くの観光客で四六時中賑わっています。 -
池で沐浴中の信者さんあり。
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ここに何かが祀られているようです。
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寺院敷地内の至るところにある水飲み場。
飲む勇気は無いです^^;。 -
こちら、池に浮かぶ寺院本堂へと参拝に向かう行列。
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熱気ムンムン。
止まっているように見える扇風機は、ちゃんと回っています。 -
本堂まで行ってみたいのですが、何時間かかるのやら全く見当がつきません。
国境セレモニーから戻った後に、再チャレンジします。 -
寺院前で声をかけてきた客引きに、夕方の国境セレモニーの申し込みをした後、近くのジャリヤンワーラーバーグ庭園へ。
非武装の一般のシク教徒を、イギリス軍が無差別に銃撃して虐殺した事件の舞台。 -
当時の弾痕が生々しく残る建物が、ほぼそのまま保存されています。
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現在は市民の憩いの場になっているようです。
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事件の様子を再現したガーデニング。
マネキンなんかで再現されると怖いので、これはこれでいいかも。 -
事件の慰霊碑は撮影スポット。
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2時の集合時間まで時間ができたので、宿に戻って、チェックイン&室内にてひと休み。
ホットシャワー&トイレ付のこの部屋が、booking.comで予約して1泊1500円ほど。
窓に据え付けられたクーラーがカーテンに隠れていたりしますが、夜間なら天井ファンで十分でした。 -
ランクルに10人ぐらい詰め込んだツアーの車で、セレモニー会場のワガ国境へ。
黄金寺院付近の集合場所から1時間近くかかりました。
ツアー料金は220ルピー。リキシャのツアーだと100ルピーぐらいらしい。
ツアーといっても、現地まで車で行って見て帰るだけです。 -
このゲートをくぐると、セレモニー会場です。
奥にはパキスタン側のゲートが。 -
外国人には前の方の列をあてがわれると聞いていたのですが、早く着き過ぎたせいなのか、スタンドの上の方の、日陰になっているエリアへ行くよう指示されました。
場所を移ろうとすると注意をされるので、ここで観るしかないようです。
パキスタン側のスタンドも、まだ人影がまばらです。 -
この国境をはさんで30分の時差があります。
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盛り上げ役の男性が現れて、セレモニー前の応援合戦がいよいよスタート!
ヒンディーなので内容は分かりませんが、場内を盛り上げるコール&レスポンスがしばらく続きます。 -
パキスタン側でも、いつもの片足の男性と少年によるパフォーマンスがスタート。
規模ではインド側に圧倒されているので、一生懸命盛り上げようとしている感じが、国境を越えて伝わってきました。
ちなみに、右側の少年は11歳なんだとか。 -
インド側では、女性が集まって、何やら始まるようです。
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一人ずつ、国旗を持って走り回り始めました。
この盛り上げ役の方が着ているシャツの背中に「BSF」(Border Security Force)の文字が見えました。普段は普通に国境警備隊の仕事をしているのかもしれません。
実は結構偉い人だったりして。 -
全員が走り終えると、今度はダンスが始まりました。
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続いて麻薬捜査犬(?)の登場。
国境の扉を越えて、国境線上でUターンして戻ってきました。
こうして「活発な女性」「犬」といった、ムスリムが苦手とするものを前面に出して、とことんパキスタン側を挑発。
「性犯罪」「狂犬病」が深刻な社会問題になっているというのに、そんな事やってる場合かなぁ?パキスタン側からツッコミが入りそう(笑)。 -
通過時間が終了して一旦閉じていた国境の扉が、セレモニーに備えて、再び開きます。
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最初ここに着いてスタンドを見た時は、こんなにも客が観に来るのだろうかと思ったのですが、とうとう、相手を数で圧倒するべく増設されたであろうスタンドまで、観客で埋まってしまいました(O_O)。
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いよいよ、セレモニー用のコスチュームを纏った兵士が登場!
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「みんな~っ、しっかり応援してやってくれ~ぃ!」といった感じの偉いさんかも知れない人w。
毎日このテンションでこんな事が出来るこの人が、何気に一番スゴイかも(笑)。 -
両国兵士が、扉の前で相手側に向かって、足を高く上げたりなど威嚇のポーズをとるパフォーマンスが、このセレモニー最大の見所だと思いますが、つい見入ってしまい、肝心な写真を撮り忘れ。
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そして、両国国旗が降納されて、セレモニーが無事終了。
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明日は、あの扉の向こう側へ。
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あれだけの大人数がいっせいに帰路に着くので、渋滞してアムリトサルまで1時間半ぐらいかかりました。
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黄金寺院前まで戻って来ると、花火が打ち上げられていました。
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もちろん、ライトアップされた夜の寺院も見ておきます。
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夜になっても、沐浴をする人たちはいるようで。
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本堂へ参拝に向かう人の波も相変わらず。
日中だと暑いので、かえって夜の方が人が多いような気がします。 -
やはり夜も時間が読めないので、本堂参拝は残念ながらパスします。
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ライトアップされた夜の寺院はさらに良しという意見がほとんどのようですが、私は昼間の方が好きかも。
点滅系の電飾の趣味が、近くでカジノとかやってそうな感じがして、何だかイマイチで・・。 -
翌日から、パキスタンのフンザまでの長距離&長時間の移動を予定しており、その道中でお腹を壊すのを恐れて、なかなか何も食べられずにいたのですが、かといって何も食べないのもなんなので、近くのお店でアムリトサル名物のクルチャを食べました。マンゴーラッシーと2品で150ルピー。
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4月30日(月)
この日は国境を越えてパキスタン入りする日。
何としても夕方までにパキスタンのラワルピンディに着いて、ギルギットorフンザ方面行きのバスを掴まえたいので、10時の国境オープンから逆算して宿をチェックアウト。
この(ジャリヤンワーラー庭園の入口前あたり)少し先で「バス△%☆#~、バス△%☆#~」と、ドライバーが呪文のように連呼している乗合の電動リキシャ(宿の人はeリキシャって言ってた)があったので、それに乗ってバスターミナル(ISBT)へ。料金は10ルピー。 -
7,8分でバスターミナルへ。
ワガ国境方面行き乗り場は23番。
満席になるまで出発しないと思って写真を撮っていると、すぐに出発するようで、ドライバーに乗るよう急かされました。
そして、車内がまだガラガラの状態で本当に出発。
国境手前のAttariまで35ルピー。 -
途中、他のバスのドライバー達と、乗客の割り振りか何かで揉めていたようで、Attariまで行く乗客は別のバスに乗り換えさせられました。
そんなこんなでAttariには1時間半ほどかかって9時50分頃到着。そこからイミグレ入口まではサイクルリクシャで。
ルピーの小銭をきれいに処理したかったので、27ルピーしか無いと訴えていたら、このお爺ちゃんが引き受けてくれました。 -
バスを降りる前から国境の建物や両国の大きな国旗が見えていたのですが、如何せんお爺ちゃんなので、なかなか近づいて来ません(笑)。
それでも10分強でイミグレ入口に着きました。
入口から、出国手続きが行われるpassenger terminalという所までは徒歩で。 -
出国手続きを終えると、ある程度人数をまとめて、バスで国境手前、セレモニー会場の入口前まで移動。イミグレ入口から出国手続きを経て、ここまで1時間近くかかりました。
セレモニー会場を通って、 -
いよいよパキスタンへ!
-
国境越えの高揚感で、ちゃんと国境線をまたいで写真を撮るのを忘れてしまいました(^^ゞ。
(パキスタン編へつづく)
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旅行記グループ
印~パ~中 陸路国境越え(2018GW)
この旅行記へのコメント (2)
-
- 旅太郎のお母さんさん 2018/06/10 15:31:13
- 女性と犬、知らなかった!
- ぶんさん
こんにちは。GWはワガ国境も行かれてたんですね!
インド側の踊る女性と犬、ムスリムへの挑発だったんですね。
全然知りませんでした・・
「さすがボリウッド、インド人はほんと踊るの好きだなー」
なんて思って見ていました。ひゃー恥ずかしー
それとインド側の2階客席が完成しててびっくり!
2月に行った時はまだ工事中だったので。
そしてそこも埋まっちゃうとはさらに驚き。さすがインド。
私は外の食堂で食べた料理で見事にお腹壊しましたよ!
ぶんさんは、大丈夫だったみたい?ですね。良かった良かった(^^)
続きの旅程、パ中国境越えはずーっと昔から憧れていて、
でも未だにハードル高すぎて挑戦できずにいるので、ちゃんと生きて帰ってこれるのかめっちゃ楽しみですw
旅太郎のお母さん
- ぶんさん からの返信 2018/06/10 18:08:44
- 女性と犬、果たして真相は?
- お母さん、
こんにちは。皆さんが楽しそうにされていたので、私もワガ国境を加えてみました!
そこから陸路で中国ですから、この後はひたすら快適とはいえない移動続きです。絶景ではありましたけど。
踊る女性と犬の件ですが、実際のところは分かりません。
私はこのセレモニーを両国による軽〜い挑発合戦と見ており、やる事なす事一つ一つをそういう目で見てしまっているので、ただ何となくそんな気がするというだけなんです。
まぁ、挑発の意図があるのは間違いないだろうとみていますが。
インド側の観客の多さにはビックリです。
つい最近までは2階客席どころか、左右どちらかのスタンドすら無かったとか。
インドとパキスタンの人口規模だけ比べれば、客席規模の違いも納得ですが、アムリトサルとラホールとで比較すると、断然ラホールの方が大都市なんですけどね。
お腹壊さずに済んで良かったです。
翌日に20時間近い長距離バス移動があったのですが、無事に終えられました。
衛生面で少し不安な物には強いのかもしれません。フンザでは水道の水を飲んでたのですが、何ともなかったですから。
中パ国境越えなら「中→パ」がおすすめです。
その訳は旅行記に書かせていただきます。でも、まだまだ先になりそうでm(__)m。
ぶん
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