2018/05/05 - 2018/05/06
172位(同エリア618件中)
ワンダラーさん
- ワンダラーさんTOP
- 旅行記108冊
- クチコミ1713件
- Q&A回答2458件
- 321,906アクセス
- フォロワー13人
GWはどこも混雑するので年金生活者としては遠出を避けているが、余りに好天で、以前から憧れていた鬼無里の奥裾花自然園の水芭蕉が今年は春が早くて見ごろというのでそこをメインに、「お金が余りかからない旅」をコンセプトに、一人でドライブに出た。
直前に寒気団が入ったのでアルプスの峰々は残雪の上が新雪に覆われて一段と輝き、水芭蕉やリュウキンカは満開で、大満足の旅になった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- その他
-
東京都内を早朝5:30に車で出発し、R254(旧 川越冨士見有料道路経由)で、高速道路休日割引が有効になる東松山ICから関越道に乗り、佐久ICまで空いているうちにひとっ走り。車が少なく眺望がよい浅間サンラインから上田BP経由、R18更埴で左折しショートカットでR19に入り西に向かう。
雑誌の付録で無料入浴できる「川の駅さざなみ」で雪解水で豊かに流れる犀川を眺めての入浴休憩ののち、県道55号で山を越えて大町市街に向かう。峠のトンネルを抜けると、北アルプス後立山連峰が手招きしている。 -
峠から大町の盆地に降りると、山の高さが一段と感じられる。
-
先ず、信濃大町駅の東の丘766mにある大町市立の山岳博物館に向かう。
入場料は大人400円と良心的で、展示内容や企画展の評判がよい。 -
山岳博物館では、シンボルのニホンカモシカの親子像が迎える。
ここは、屋外でニホンカモシカやライチョウの飼育展示も行っている。 -
山好きの人には、博物館3階の展望室から北アルプス蓮華岳2,799mなどを望むことが出来ることで有名。山も写真撮影用に小窓が開けられるつくりが凝っている。
正面が大町ダムで、高瀬川のV字谷の切れ込みが良く観察できる。
初めてここ大町市に来たのは、北アルプスを飛び越えてヘリコプターで着陸したことだったのを思い出す。 -
博物館見学ののち、裏山の鷹狩山1,164mに車で登る。
頂上は「恋人の聖地」と選定された撮影用のモニュメントがある。「恋人たちの聖地」と書いた方が相応しいのではないかと感じる。 -
ここは博物館よりも高い分、眺望が良く、北は白馬岳から唐松岳、五竜岳と続く後立山連峰が屏風のように見渡せる。それぞれの頂を遠望すると、若い時に登った苦労を思い出す。
-
木崎湖越しに爺が岳から鹿島槍ヶ岳に連なる稜線がくっきりと見晴らせる。
-
鷹狩山1,164m山頂には、無料展望塔と喫茶店がある。展望塔には、無料の観光望遠鏡も設置されており、良心的。
-
この山頂には八重桜も咲い春爛漫であるが、アルプスはまだ冬姿。
このあと、葛温泉のお湯を引いた「大町市コミュニティセンター上原の湯」で、雑誌の付録で無料入浴し、県道31号を青具に向かい、白馬オリンピック道路に入ったところの ぽかぽかランド美麻の道の駅レストランで夕食。ここで泊まることにする。 -
翌朝、小川村高府から鬼無里に向かう県道36号大洞峠1,000mからは、鹿島槍ヶ岳の双耳峰が良く見え、若い時に赤岩尾根経由で日帰りで登った苦労を思い返す。
-
奥裾花自然園の開園は朝8:30からとされているが、問い合わせると、駐車場も自然園もそれまでは出入り自由とのことで6:30に到着。
写真は案内板であるが、料金所の先に観光センターの駐車場があり、シャトルバスもある。しかしバスは自然園入口までの1,500mだけ(途中短縮歩道もある)なので、残り800mを含めて歩いてもたいしたことはない。
朝は、空いていて貸切状態の上に無料なので、早朝に歩いて訪問がお奨め。 -
上の案内板写真の右側、園内部分。
-
ほとんど人が歩いていないバス道を、観光センターから少し歩くと山桜が迎える。
-
その先に池があり、周りの樹々は芽吹き始め。残雪もある。
-
自然園に入るとすぐに水芭蕉の群落が出迎える。周りにはところどころ残雪が残っている。標高は1,200m台だが、冬の雪が多い分、春が遅い。
-
陽当りがよい場所は雪解も早く、白い苞は満開を過ぎて葉も広がっているが、多くは咲き始めで見ごろ。
-
初めて水芭蕉を見たのは高校時代の尾瀬で、まだバスが走っていなかった砂利道の鳩待峠を5時間もかけて越えて水芭蕉に出会ったときは感激したのを思い出す。
-
表紙写真も、この写真も、最大の群生地である今池湿原。周囲の眺望は尾瀬には劣るが、手軽に大群生地が見られるのは、高齢になると有難い。
-
欲をいうと、殆ど水芭蕉だけで、リュウキンカなどの彩も欲しが、まだ季節が早いのであろう。
-
さらに奥の こうみ湿原はまだ半分残雪に覆われ、4分咲きくらい。
さらに奥の吉池は残雪の中のようで断念する。
バス道路を観光センター駐車場まで戻り、料金所が営業開始する8:30前に、次の目的地、戸隠森林植物園に向かう。 -
戸隠森林植物園には県道36号経由で40分ほどで着いたが、GW中の観光地とあって、すでに無料駐車場は満杯に近い。
南側の駐車場で1台空きを見つけて滑り込む。
戸隠森林植物園は林野庁の管理で整備が行き届いているのに、入場は無料。
結構な広さがある。ここの標高は1,200m台と奥裾花とさほど変わらないが、雪が少ない分、春が早い。 -
植物園の入り口には「八十二 森のまなびや 戸隠森林館」と池があり、戸隠山1,908mの絶壁が見渡せる。
妙高山、黒姫山、飯綱山のような火山が、戸隠山は陥没して出来たカルデラ壁のようにも見えるが、戸隠山の絶壁は海底の堆積岩で出来ているとされ、ホタテ貝の化石なども沢山出ているという。 -
池の周囲の山桜は見ごろ。
-
池の周囲には、園内で50万株ともいわれる水芭蕉や、黄色のリュウキンカの花も、見本のように咲いていて、これからの期待感を高める。
-
奥の森林の中には水芭蕉の群落がいくつもある。ここは満開。
-
一部の群落では、リュウキンカも同時に咲いている。
-
黄色が混ざると、苞の白、葉の若草色と相まって、賑やかな湿原になる。
-
葉がまだ大きくならず、白い苞や、穂についた花が見ごろ。
-
森の中には、早春に咲くアズマイチゲの仲間や、カタクリが顔を出している。
-
野鳥も手が届く距離で餌の根茎を啄んでいる。
-
栄養状態が良いのか、リュウキンカは大ぶりで色も濃い。
-
こちらは植えられた可憐なトガクシショウマが満開、隣のレンゲショウマはまだ蕾もなく遅い。
11:00を過ぎて人が増えて来たので、次のおまけの目的地、飯綱町の むれ(牟礼)水芭蕉園に向かう。 -
県道506号で30分余りで むれ水芭蕉園がある いいづなリゾートスキー場駐車場に到着する。しかしスキー場の駐車場はがら空きで、むれ水芭蕉園の看板もない。無料とはいえ、町の名所として売り出し中の場所なのでないはずはない。
あわてて観光協会に電話すると、スキー場駐車場の北隣でノボリが立っているという。捜すと、小さな駐車場に車が5台ほど停まっていた。もう咲いていないのか?
入口は二輪草が満開で出迎える。 -
ここは標高が900m台のため、今年は春が早いので41万株という水芭蕉は大方花が終わっていたが、一部には満開状態もあって、来た甲斐があった。リュウキンカも混ざって咲いている。
-
周囲は二輪草やリュウキンカなど花盛り。カタクリも咲いているが、正午になったので帰り支度。
県道37号で長野市に出て、R18、浅間サンライン、R141の中込からR254の内山トンネルを抜ける。GW最終日で長野道と関越道は大渋滞だが、こちらはスイスイと流れて、20時には都内に帰宅。
今回のドライブで水芭蕉の名所を三か所回ったが、手軽に見るならば戸隠森林植物園、本格的に満喫するのならば早朝の奥裾花自然園が推奨。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
戸隠・鬼無里(長野) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
36