2018/04/27 - 2018/04/27
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kawakoさん
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ルツェルンからIR15に乗って約30分の位置にあるツォーフィンゲン/Zofingenは、こじんまりとした旧市街がなかなか魅力的。
先日、マルクトフラウ/Marktfrau(市場のおかみさんとでも訳しましょうか)の道案内で旧市街を歩いてきたので、頑張ってヒヤリングした情報など交えつつご紹介します。
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黄色の楕円(グラーベン、ジェネラル・ギザンの2本の道路)に囲まれた部分がツォーフィンゲン旧市街です
ツォーフィンゲン駅のすぐ目の前にあって気軽に立ち寄れますよ -
本日のマルクトフラウによる旧市街歴史散歩は、旧市街の名所、バナー持ちの泉があるニクラウス・トゥット広場から始まります
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"本日は私、マルクトフラウがここツォーフィンゲン旧市街の歴史を交えながら皆さんをご案内します”
と、やおらポケットから小さな糸紬(感じとしてはリリアンサイズ。え、例えが古すぎ?)を出して、
"私たちが自分で着る服は手作りなんですよ。ちょっとした合間に糸を紡げるように、こうしてポケットに入れて持ち歩いてました。今の人はポケットに入れてるのはスマホですけどね” -
"では広場中央の泉を見てください。彫像が立っていますね。彼の名前はニクラウス・トゥット、この町の英雄です。
ゼンパッハの戦いで旗手だったトゥットは、死の間際、町の旗を守るため自分の口の中に旗を隠しました。
戦場から遺体が返ってきた際に、遺族が口の中の旗を発見し、町に無事旗が戻りました。
・・・まぁ本当かどうかわからないんですけどねぇ、でも、戦場では遺体は身ぐるみはがされちゃいますからね、実際口の中しか隠すとこはないと思いますね” -
"では次に移動しま~す” ぞろぞろ~
ちなみに今回のガイドツアーに参加したのは総勢約三十名、ドイツ語教室の生徒やその関係者なのでかなり多国籍なメンバーになってます -
"この看板を見てください。何屋かわかりますか?”
(゚д゚)/「床屋でーす」(・∀・)/「美容院でーす」、
"その通り、coiffeur(床屋・美容院)です。カミソリが看板になってますね。当時、coiffeurの大事な仕事が髭のお手入れで、お客はすべて男性でした” -
"カミソリの下に玉が三つあるのが見えますか?”
マルクトフラウが丸い玉を籠から取り出しながら説明します
"当時の人々はたいてい歯がボロボロで奥歯がありませんでした。そこで髭をそる際にこのような玉を口に入れほほを膨らませたんです”
へぇ~( ゚Д゚) -
"ではラートハウス/Rathaus(町役場)に移動しま~す。
この建物は1792~95年にかけて建てられました。当時はベルンがこの町を支配していたので、ベルン風のスタイルになっています” -
"この彫像は正義の女神、ユスティツィアです。ほかの町にある像と少し違う点があるのがわかりますか?”
(・∀・)/ ハーイ「目隠ししていません」
"その通り。「偏見なく裁く」という意味で目隠しした姿で作られるのが一般的です。あと、上半身が裸というのも珍しいんですよ” -
"ではラートハウスの横に移動します” ぞろぞろ~
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"この壁画がある建物はアーカイヴ塔で、ラートハウスの建物の一部です。
左上の男性は泉の彫像にもあったニクラウス・トゥット、下の街並みは1548年の刺繍をもとに1905年に描かれました” -
今はもうありませんけど、中世のころはこの町は城壁に囲まれていたんですねぇ
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"左隣りの建物はWeibelhaus/ワイベルハウス、市場で働く女性たちのための館です。この時代に女性専用の建物があったことは、私たちにとってちょっとした自慢なんです”
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ちなみにこの通りはエンゲルガッセ/天使横丁といいます
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"足元を見て、二種類の敷石があるでしょう? 中央の丸みのある石はKinderkopfPflaster/子供の頭の敷石といって、普通はもっと大きい石を敷くのですが、ツォーフィンゲンでは小さな石を敷いていて、猫の頭の敷き石と呼んでいます”
あ~日本でも猫の額とかいう例えあるしね( ̄∇ ̄) -
エンゲルガッセを下っていくと角に黄色い建物が出てきます
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St.Urbanhof/ザンクト・ウルバンホフです
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ザンクト・ウルバンというのはツォーフィンゲン近郊にある修道院の名で、この建物がその修道院に寄付されたことから名づけられています
"どうしてこんな立派な建物を寄付したと思いますか?このお金持ちは寄進することで天国の土地を買ったんですね”
一同「あぁ~」(゚д゚)( 一一)(-_-;)
免罪符から~の~ルターの宗教改革ですなぁ( ̄ー ̄) -
"次は船着き場にご案内します”と、マルクトフラウが道の名前を指し示しました
「シフレンデ通り」
(Schiff/シフは船のことで、レンデはおそらく船を降りて上陸する場のスイス風言い回し)
一同ポカーン( ゚Д゚)?「船着き場?町中に川すらないのに?」 -
通りの突き当りは案の定ただの道です
"この先には昔船着き場がありました。今、駅があるあたりはその当時水の底でした”
マルクトフラウが見せてくれた当時の地図には、Uの字に曲がる川と城壁に接する大きな船着き場がありました
町の近くを流れる川の流れが昔は違っていたのか、それとも運河でつないでいたのかな?
"この辺りの森から切り出した木はまっすぐで人気が高く、この船着き場から遠くの国にまで運ばれていったんですよ” -
今は泉のある広場になっています
"この水は質が良くって昔は産婆さんが勧めていたのよ”
ごくごく (((uдu*)ゥンゥンたしかに旨い -
突き当りの通り沿いには細い建物がギッシリ並んでいます
"この辺りは貧しい職人が集まって暮らしていた地域だったんです” -
"あの隣り合う建物の隙間を見てください”
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"こういった隙間部分の幅は最低でも豚二頭分と法律で決められていました。というのも、昔はここが両隣の家のゴミや汚水の捨て場で、そこで豚を飼っていたからです。あまり狭いと豚が動けなくなりますからね。
隙間は奥が高くなっていて、定期的に水を流してゴミを外に流しだしていました”
う~ん、臭そうw 現代人で良かったw(-_-;) -
通りの先、アルターポスト広場に出ました
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正面に立つ大きな建物、シュタットハウスの左右の角には彫像が立っています
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"向かって左、盾を持つ戦士はフローブルク伯ヘルマン2世で、ツォーフィンゲンの町を築いた人です”
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"右に立つ女性像は果実の女神ポモーナで、リンゴを持っています”
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"ではポモーナの向こうに見える教会に進みましょう”
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Stadtkirche/シュタットキルヒェ
教会の正面に見える塔の高さは60mです -
"11世紀の創建当時は聖マウリティウス教会という名のカトリック教会でしたが、1528年の宗教改革でプロテスタント教会になりました。
祭壇に向かって右側と左側でアーチの形が違っていますが、右手の壁は古い時代のものがまだ残っていてロマネスク様式のアーチ、左手はそれより後の時代のものでゴシック様式となっています”
…などなどたくさん説明してくれたのですが、ヒアリング能力の限界で覚えていませんw -
マルクトフラウのガイドはこれでおしまいですが、ツォーフィンゲンの見どころをもう少しご紹介しようと思います
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ラートハウス前の通りを、エンゲルガッセで曲がらず突き当りまで歩いていきます
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途中、こんなかわいらしい泉もありますよ
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突き当たって左を見ると奥に塔が見えます
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Pulverturm/プルファー塔、武器庫です
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ここは入ってすぐの部屋
「中は暖かいので、こちらにコートをおかけください」との文字が -
お、町の英雄ニクラウス・トゥットさんだ
こういうお顔なのか~ -
元武器庫なだけあって、それらしいものがちらほらと・・・
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どんどん上がっていくとキッチンが出てきて、さらにパーティールームが出現
今は貸しスペースになっていて、いろんなイベントにつかわれるそうです -
歴史のある建物が貸しスペースになってるのは、スイスでは結構メジャーな使われ方なんですよね
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塔を出て、旧市街の外側を道なりに歩いてみます
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今は緑地帯になっていますが、中世当時は城壁に囲まれた水堀だったとか
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なんとな~く、歴史を感じさせる建物も残ってますね
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道なりに反時計回りに進んで、町の北側に出ました
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この獅子の泉があるのは旧市街の北入口です
ここからまた旧市街に入ります -
この通りが町のメインストリートで、季節に応じて開かれるいろいろな青空市もここが中心で行われます
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中でもクリスマスマーケットは必見!
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ツォーフィンゲンは建物の庇にきれいな絵が描かれているものも多くて、これも見どころの一つです
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ツォーフィンゲン旧市街はいかがでしたか?
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