府中くらやみ祭りの大太鼓

2018/05/04 - 2018/05/04

　府中くらやみ祭りの21台の山車行列に先だって6張りの大太鼓が打ち鳴らされる。その1張りは大國魂神社宝物殿に展示されていたものが、山車行列の直前に引き出されたので驚いた。中雀門をやっとのことで潜って境内参道に出る様も中々のものである。
　そして、大鳥居前に勢揃いし、大太鼓の響宴が始まると圧巻である。そのうちの1張りは旧甲州街道と府中街道が交差する府中の辻に繰り出して、午後6時に打ち上げられる花火の音とともに山車行列が始まり、辻では大太鼓に挨拶した後に大鳥居前へと繰り出す。
　祭りの大太鼓と言えば飛騨古川での古川祭の勇壮な「起し太鼓」を見たことがある（https://4travel.jp/travelogue/10551815）が、これは1張りだけである。しかし、「御神興行列」や「屋台行列」（https://4travel.jp/travelogue/10551822）があり、類似している。
　なお、大國魂神社境内には植木屋の出展と出店が出ていたが、中に「飛騨名物」と書かれた「五平餅」と「お団子」のお店があった。府中くらやみ祭りでは毎年出店しているのだという。しかし、今年はNHKの朝ドラ「半分、青い。」のおかげで岐阜では「五平餅」の売り上げが例年の2倍に伸びているのだという報道があった。このお店でも「お団子」よりも「五平餅」の方の売れ行きが良いようだ。飛騨高山では橋の袂の湧き水が出る所でかつてはお婆さんが「みたらし団子」を売っていて評判になったことがあるが、もうとっくに代替わりしてしまっている。それにしても飛騨で「五平餅」を見た記憶がないが、こんなタイムリーに「五平餅」を頂くことが出来、府中くらやみ祭りもまんざらでもない。
（表紙写真は大太鼓）

エリア 国立・府中・稲城(東京)