熊野古道：　「赤木越え」１

2018/04/28 - 2018/04/28

「前に入った湯の峰温泉で足の痛いのが治った！」
とのご託宣で、ゴールデンウィーク前半の３連休、「湯の峰温泉」に行くことになった。

しかし近所の「榊原温泉」に行くように、ちょっとのドライブではないのだ。
紀伊半島をほぼ縦断するような長距離ドライブなのだ。
大台ケ原には昔からよくハイキングに出かけたことがあった。
それに去年の11月にも「湯の峰温泉」に行って「大日越え」というキツイ熊野古道を往復したことがある。
その帰りに選んだ道がどうも最短のような気がする。
つまりなじんだルートなので迷うこともなく、時間的ロスも少なかろう、との判断で国道169号線を南下することにした。

ﾜﾚﾜﾚは前回の「湯の峰温泉」⇔「熊野本宮大社」の「熊野古道・大日越え」が古道の中で一番キツイものだ、と思い込んでいるのです。
「無知ほど恐ろしいものはアリマセン！」

今回の「赤木越え」は「大日越え」ほどのアップダウンはなかろう、あんなキツイものでなかろう、、、ﾜﾚﾜﾚの足腰にかかればチョロイものではなかろうか？

と、繰り上げ約150才のジジババはなめてかかっていたのです～～

エリア 熊野本宮・湯の峰温泉(和歌山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前7時半に出発。
国道169号線に入り紀伊半島の山中をひたすら南下。

お昼になったので北山村にある七色ダム湖畔にてランチタイム。

ダムの説明板。

珍しい「地下式発電所」。
パイプに水を通して落下差を利用してタービンを回し発電する。

朝早くスタートしたので、午後1時すぎには「湯の峰温泉」に到着。

駐車場に車を止めたが、今回はガードマンが駐車規制をしていた。
「あ～、今回はここで車中泊は無理かなあ～？」

辺りを見回すと、いかにも「ワレワレはここで車中泊をします～」と云った風情の車がポツポツある。
中には堂々とＢＢＱまでやる態勢の猛者も居てハル。

ま、ともあれ、今回のメインである「赤木越え」の入り口をチェックに行きます。

湯の峰温泉の共同浴場には「つぼ湯」というのがある。
そのつぼ湯の裏から熊野本宮大社へ出る「大日越え」ルートが東に延びており、西側へは「赤木越え」ルートが延びている。

入り口にあった地図。
パッと目、赤木越えルートは大日越えより距離が長いのが分かる。
経験しなけりゃ信じない経験主義者のﾜﾚﾜﾚは、赤木越えルートは大日越えほどの急な高低差はないだろうし、あんな急峻な山道ではありえないだろう、、、っとケセラセラ♪

＊前回の「大日越え往復」旅行記
https://4travel.jp/travelogue/11300495

チラっと覗いてみると、こんな道だ。

今日は赤木越えの入り口をチェックしただけです。

対面の大日越えルートの方向指示版を再確認。

今日はまだ時間もたっぷりあるのでまずは温泉に入ります。

共同浴場です。
ﾊﾟｰﾄﾅｰは「くすり湯」390円、ﾜﾀｸｼは「一般湯」250円。
くすり湯は源泉かけ流しらしく、ﾊﾟｰﾄﾅｰはそれが好きだ。
ﾜﾀｸｼには一般湯くらいの薄めの湯がちょうど良いのです。

＊湯の成分など、詳しくは
https://4travel.jp/travelogue/11300152

今回は一般湯の中を撮るチャンスがあったので、一枚だけパチリ。

一般湯は洗い場で石鹸やシャンプー使用ＯＫです。
源泉かけ流しの「くすり湯」は使用Ｘです。
つぼ湯は一人ひとりづつで人気もあり、いつも数時間待ちです。

つぼ湯の湯も源泉かけ流しなので、くすり湯と同じなので、なにも何時間も待って入りたい、とは思いませんのです。
ﾊﾟｰﾄﾅｰも同様で、入りたいとは言いません。

ひとっ風呂浴びた後、駐車場でまったりしていたら、対面の林の中で野生のサル発見。
ま、サルは伊賀でも時々見かけるので珍しくはないのですが、湯の峰温泉で見たのは初めてでした。
群れを成していて数匹がゴソゴソしていました。
駐車場のＢＢＱを狙っているのか？

今回はガードマンが規制をしている様子なので、ﾊﾟｰﾄﾅｰは「ここで泊まるのは無理やで～」と仰る。

それで「道の駅」ならエエやろ～っと近くの「熊野古道中辺路」という道の駅に行ってみた。
駐車場は小さく、売店がひとつ。
売店は5時半に閉まるらしい。

田辺が近いせいか、車の往来と車の出入りが多い。
車中泊は可能だが、国道311号線から近いので、喧しそう。
雰囲気的にあまり気が進まぬ。

「牛馬童子」ルートもある。
この「牛馬童子」は熊野古道の紹介には必ず出てくるキーワードですが、それほど有名な古道の一つなので、京阪神からハイカーが多いようだ。

若者グループがよく降りてきていた。

田辺からのバスの停車場：牛馬童子口。

竜神バスの時刻表。

熊野本宮や湯の峰温泉に繋がる古道ルート「発心門王子」へは一日３本ある。

本宮近くの「道の駅奥熊野」へは一日２本だ。

田辺から熊野本宮、新宮方面へのバスルート詳細図。
拡大版：
http://www.geocities.jp/ariyan9912/IMG_0657.JPG

周辺の熊野古道の案内図。

拡大版：
http://www.geocities.jp/ariyan9912/IMG_0658.JPG

駅の道「熊野古道　中辺路」は国道近いのでもうひとつ気が進まぬ。

それで逆方向だが、新宮寄りの道の駅「瀞峡街道熊野川」というのが大きくて良いのでは、、、っということで、今度は国道311号線を東に逆走して168号線を南下。

道の駅「瀞峡街道熊野川」だ。
看板下の小屋は自動販売機の小屋。

隣りに「世界遺産　川の熊野古道　熊野川川船センター」なるものがある。
川船チケット売り場だろう。
それに喫茶店や焼きそば店もある。

道の駅「熊野古道　中辺路」より広々としている。
国道168号線沿いではあるが少し引っ込んでいる。

ながめも良し。
静かだ。

ここで寝ることに決定。

川沿いに鯉のぼりが泳いでいた。

山の東に上る満月が美しかった。

今日の伊賀⇒湯の峰温泉のルート図。

明日はいよいよ「熊野古道　赤木越え」だ。