2018/02/13 - 2018/03/07
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m205-88さん
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4月からようやく社会人デビューとなる春休み、働き出したら出来ないような体験…ヨーロッパを長期間ぐるぐる回ることを計画しました。物価の安い中東欧も考えたのですが、いかんせんこの時期だと極寒なので中止、「暖かい」場所を中心に周るよう日程を組みました。全て個人手配です。下記におおまかな日程を示しますので、今後旅をされる方の参考になれば幸いです。
☆本記事の旅程
2018/2/26
午前 カターニアからエトナ山周遊鉄道へ
午後 カターニア市内観光
☆カターニアでの宿泊先
2018/2/25~27(2泊)
Hotel Etnea 316:シングルルーム朝食つき
32ユーロ/泊(払戻不可)=計64ユーロ
カターニア2泊の真ん中の日です。ここで2泊したのは、Ferroviacircumetnea(エトナ山周遊鉄道)に乗ってみたかったから。この鉄道、日曜日は全面運休となるため平日に乗りに行かねばならず、日程調整に苦慮した部分でもありました。シチリアの人々が霊峰として信仰するエトナ山、どんな旅になったのでしょうか。
☆今回の旅程
2018/2/13 羽田空港発 HND~CDG
2018/2/14 CDG乗継でLHRへ、ロンドン観光
2018/2/15 ロンドン→パリ(ユーロスター)、パリ観光
2018/2/16 パリ→トゥールーズ(TGV)、トゥールーズ観光
2018/2/17 トゥールーズ→ニーム→アヴィニョン(Intercités, TER)
2018/2/18 アヴィニョン観光
2018/2/19 アヴィニョン→マルセイユ→ニース マルセイユ観光
2018/2/20 ニースとモナコ、ニースのカーニバル
2018/2/21 ニース→ジェノヴァ(TER, Intercity)
2018/2/22 ジェノヴァ→ミラノ→ヴェネチア(Intercity, FrecciaRossa) ミラノ観光
2018/2/23 ヴェネチア観光、ヴェネチア→ミラノ→パレルモ(FrecciaRossa, IntercityNotte)
2018/2/24 パレルモ到着
2018/2/25 パレルモ観光、パレルモ→カターニア(Regionale)
2018/2/26 カターニア観光
2018/2/27 カターニア観光、カターニア→シラクーサ
2018/2/28 シラクーサ観光、シラクーサ→ローマ(IntercityNotte)
2018/3/01 ローマ到着、観光
2018/3/02 ローマ観光(バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂)
2018/3/03 ローマからナポリへ日帰り
2018/3/04 ローマ観光、ローマ→ミュンヘン(EuroNight)
2018/3/05 ミュンヘン観光
2018/3/06 ミュンヘン観光、MUC~CDG~HND
2018/3/07 羽田空港着
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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Hotel Etnea 316
まずはホテルの紹介から。エトナ通り316番地という立地そのままの名前のホテルに2泊しました。入口がとても分かりにくいです。インターホンを押して開けてもらうのでセキュリティーの問題は無いのですが。階段が改装工事中で狭かったです。ホテル エトネア 316 ホテル
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お部屋の様子。スペースは十分ありますしスーツケースも余裕で広げられます。シャワーの湯量もOK。
ただ、個人的にはうーん…となってしまいました。ベッドに癖が付いていて腰のあたりが深く沈んでしまい、寝にくかったです。また、部屋が逆に広すぎ+石造りの建物ということで、ヒーター1台では暖房効果が薄く寒かったです。エアコンも付いていましたが、リモコンを使っても動かず。同じ3つ星でも格差があるなぁと。
次泊まるかと言われたら、ないかな。朝食付き1泊32ユーロなので文句は言えません!!ホテル エトネア 316 ホテル
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アメニティなど。過不足無し。
ホテル エトネア 316 ホテル
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2/26朝を迎えました。気持ちの良い朝です。
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この日はFerroviacircumetnea(エトナ山周遊鉄道)に乗る予定の日。日の出ている時間だったので、カターニア中央駅まで試しに歩いてみることにしました。
駅近くの街並み。街灯が少ないので夜は真っ暗になりそう。 -
シチリア島内の移動によく使われる高速バスのターミナルがありました。
バスターミナル バス系
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シチリア島内の高速バスは主にSAIS社とinterbus社(ホテルのスタッフは"インテルブス!"と発音していた)が運行。行先によって乗り場が分かれているので誤乗は無さそうです。
バスターミナル バス系
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中央駅へやってきました。この街、地味にメトロがあるんですが今回は乗る機会を逸しました。。
カターニア中央駅 駅
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乗用車とバスがひっきりなしに行き交います。
カターニア中央駅 駅
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ALIBUS
これ、何のバスかなと思っていたんですが、フォンタナロッサ空港へのエアポートバスですね。aliはイタリア語で「翼」の意、これにitaliaをくっつけたのがフラッグキャリア・Alitalia航空の由来でした。カターニア中央駅 駅
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路線バスずらり。
カターニア中央駅 駅
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チョロQみたいなかわいいやつも居ます。
カターニア中央駅 駅
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AMT Catania社直営の切符売り場、昼間はあいてます。
カターニア中央駅 駅
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駅で列車の切符を買い中に入ります。海を臨む景色の良い駅です。
カターニア中央駅 駅
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乗るのは10:16発のRV(快速) Messina行です。
カターニア中央駅 駅
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R370 012
シチリア島おなじみ?の駅前のSL保存車。R370形蒸気機関車の12号機という解釈で良いんでしょうか。
記念碑を見ると、1915年製造、1971年廃車、最高速度は35km/h。主な使用線区はCaltagirone~Piazza Armerina~Dittainoで、この島ゆかりの機関車ですね。カターニア中央駅 駅
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Regionale Veloce3870:Catania Centrale 10:16→Giarre-Riposto 10:38
落書き列車がホームに入ってきました。快速で2駅、Giarre-Riposto(ジアーレ・リポスト)を目指します。カターニア中央駅 駅
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車内の様子。ボロいですが鉄道ファンとしてはこういうのがいいんです(などと意味不明な供述をしており)
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エトナは雲の中。
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定刻通り、Giarre-Ripostoに到着です。
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駅前をウロウロしていると、地元の人が「チルクムか?ならあっちだ」と教えてくれました。どうもありがとうございました。
明らかに鉄道敷地内を横断しろと… -
FCE Giarre
堂々と敷地内を歩いていくと駅が見えてきました。日本では絶対にありえない乗換です。 -
Ferrovia 鉄道
Cricum 周回(=circle)
Etnea エトナ
で略してFCEです。 -
奥にクレーンが見えます。かつて、国鉄線との間に貨物輸送があったのでしょう。構内もだだっ広く、鉄道貨物華やかなりし時代が偲ばれます。
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これ、何の設備でしょうね。
駅員さん「日本人か?よく来たな。」で、その後怒涛のイタリア語講座。笑
最初何言ってるのかさっぱりだったんですが、「数字の読み方」を教えてくれていたのでした。これは後々の旅程で役に立ったので感謝しております。やっぱり、言葉の習得にはその国に行くのが最短経路ですね。 -
TR24:Giarre11:20→Randazzo12:25
undici!venti!…11:20発の列車が入ってきました。
乗客は私と、明らかに鉄オタな英国紳士を中心としたグループ数名。英国紳士はnarrow gages(狭軌)について熱く語っておられました。自分も同類なのでその気持ちよく分かります。日本の鉄道は新幹線を除きほとんど狭軌ですが、ヨーロッパじゃ逆に珍しいですもんね。 -
列車(といっても気動車1両)は徐々に高度を上げていきます。
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次第に植生が無くなっていき、溶岩がむき出しの大地が姿を現します。
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Randazzo(ランダッツォ)
終点のRandazzoに到着です。FCEはこのRandazzoで運行系統が分断されていて、ここから先はそこそこ列車本数の多い区間になります。 -
車内の様子。クラシックです。
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車番はADE17で良いようです。丸っこい、愛らしいデザイン。製造はフィアット。
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駅舎です。simple is best.
次の列車まで1時間ほど時間があるので、少し街歩きに出ます。 -
Basilica di Santa Maria Assunta(サンタ・マリア・アッスンタ聖堂)
街のシンボルであるこの聖堂は、この地域に特徴的な建築資材である溶岩を使い、1217~1239年の間にNorman-Swabian式で建設されました。鐘楼は19世紀にCavallariという人物の設計で増築され、シチリア島では典型的な黒と白の石で構成されています。
…と、解説板を訳してみる。訳が杜撰なのはお許しを。。 -
シンプルな教会、誰も居ません。観光地もいいですが、たまにこういう静寂に包まれた教会を見ると、これが本来の姿だよなって思います。
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開館時間など。
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裏側?はこんな感じ。このあたりは建設当時のままなのでしょう。
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他にも小さな教会がたくさんあります。観光地化されていない、"素"のイタリアを垣間見た気がしました。
惜しむらくは、昼食時間帯なのに開いているレストランがほとんど無かったこと。この影響でこの日は昼抜きになりました…胃も疲れてるしたまにはいいか。。Hotel Scrivano ホテル
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駅に戻ります。留置中のADE18。
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さっき乗ってきたADE17。
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お鼻からジャンパ栓が出るんですね~
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バラストも溶岩なのか黒光り。
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駅前のバス停。よく見ると鉄道路線と並走する系統があります。輸送力の補助なのか単に鉄道をやる気がないのか。。
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これでバス輸送するんでしょう。
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TR32:Randazzo 13:35→Catania Borgo15:28
列車がホームに入って来ました。学校帰りの高校生で溢れかえっています。毎日午前授業なのかな?だとしたら羨ましいぜ! -
エトナはなんとなく見えず。
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途中駅に置いてあった単車。いつ頃のだろう。
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見えてくる街並みも雄大で綺麗。Bronteという街のようです。
時間に余裕があれば、FCE途中下車の旅も面白そう。 -
車内の様子。新型車両だけあって綺麗ですが旅情は…贅沢言ってはいけません。
高校生たちは数駅乗ったところで降りていきました。数区間でも鉄道が利用されているだけ素晴らしいと思います。 -
列車はのんびりと走り続け、徐々に高度を下げていきます。サボテンの嵐!
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そろそろ終点が見えてきました。
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Catania Borgo(カターニア・ボルゴ)
終点のボルゴ駅到着は15分遅れ。Catania近郊区間は地下区間もあり軌道もしっかりしているので、経営的には大丈夫のようです。地味にすごくないですか…? -
この新型車両、台車にディスクブレーキが付いています。日本では元東急7000系の譲渡車(水間鉄道や弘南鉄道)、相鉄7000系なんかで見られますが、最近製造された車両には付いていないのではないでしょうか。
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構内に置いてあった旧型車。これとすれ違ったのが悔やまれます…(撮りたかった)
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駅舎はどこも変わらずシンプルなもの。駅名が無くFCEとだけ掲げています。
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保存のSL。詳細は不明ですが、かつてFCEで使われていたもののようです。
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終点のCatania Borgo駅は旧市街の中心エトナ通りの北端です。
バスで一気に南下しますが、なんとBRT(Bus Rapid Transit)!日本ではローカル線の震災復興で話題となり、鉄道は鉄道で復旧しろよとJRが叩かれていましたが、ヨーロッパで見たのは初めて。 -
バスも専用塗装、白色LED装備です。ちょっと気合入ってますね。
ステシコロ広場 広場・公園
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onumento a Vincenzo Bellini(ベッリーニの銅像)
この街は作曲家ベッリーニさんの出身地。街全体でベッリーニ推しです。笑ヴィンツェンツォ ベッリーニの銅像 モニュメント・記念碑
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霊峰エトナの麓に位置するCataniaは、噴火のたびに破壊→再建を繰り返してきました。
特に17世紀の噴火アンド地震はタイミングが悪く街が全滅。現在の街並みはその後18世紀にバロック様式で全部再建したもの、という力作。エトナの溶岩を建築資材として使っているため全体的に黒っぽくシックな印象です。ステシコロ広場 広場・公園
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Anfiteatro Romano di Catania(円形闘技場)
この国にありがちな、掘ったら出てきたシリーズ。ローマ時代のカターニアの歴史は紀元前263年に遡ると言われていて、その歴史の長さには驚くばかりです。円形闘技場 史跡・遺跡
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Cathedral of Sant'Agata
この街の守護聖人である聖アガタを祭っています。大聖堂 (カターニア) 寺院・教会
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教会内部。物乞いがいたけど気にしない。
聖アガタは、シチリアを支配していたローマ総督にプロポーズされるも、神に
身を捧げることを決めておりこれを拒みました。アガタは彼の権力によって迫害され、拷問の際に両側の乳房を切り落とされたことから、乳房を皿に乗せた姿で描かれることが多いです。祈り続けることによって起きた奇跡から、災害や乳癌の守護聖人となっているそうです。大聖堂 (カターニア) 寺院・教会
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おつきさまはいつも見ています。
大聖堂 (カターニア) 寺院・教会
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Civic Museum at the Castello Ursino(ウルシーノ城)
中が市立博物館・美術館になっています。ウルシーノ城 城・宮殿
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中の写真はあまり撮っていませんが、良い時間を過ごせました。
オーディオガイドが英語しか無く、センター試験英語リスニングを思い出したのは言うまでもありません。ウルシーノ城内市立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館を出ると、夕暮れの時間です。
ドゥオーモ広場 (カターニア) 広場・公園
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Teatro Massimo Bellin(ベッリーニ劇場)
ベッリーニ推しの街は、劇場にもベッリーニの名前をつけてます。ベッリーニ劇場 劇場・ホール・ショー
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週に何回かあるツアーでしか中に入れないみたいです。一応外観だけでもと思い、写真だけパシャパシャと。
ベッリーニ劇場 劇場・ホール・ショー
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Antica Brace
夕食のお時間です。今日はテキトーに入る作戦。"Antica Brace"というトラットリア、決め手は? 安かったからです。 -
シチリアの人って、夕食の時間が遅いんですよ。20~21時頃がピークなので、19時の開店と同時に行くとどの店も一様にガラガラ。決して、このトラットリアが人気無いとかそういうことじゃないんです。
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ハウスワインとパン。
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前菜。これまた腹にたまるやつ…!
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スパゲッティはペペロンチーノで。
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シンプルな味付けなんだけど美味かった…
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馬肉のハンバーグです。
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どちらかというと味付けは薄め。でもジューシーで美味しかった!
けど、今回も胃袋がキツかったです…^^;;; -
夜の帳がおりた広場にて。
ドゥオーモ広場 (カターニア) 広場・公園
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20時頃でしたが特に治安の悪さなどは感じませんでした。ちょうど夕食の時間帯ですしね。
大聖堂 (カターニア) 寺院・教会
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広場を通る路線バスを眺めるなど。
ドゥオーモ広場 (カターニア) 広場・公園
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最後はジェラートで締め!
大聖堂近くの"Prestipino"というカフェのジェラートです。お味はピスタチオ。ピスタチオとか日本でほとんど食べたことないのにイタリアでドハマり。こんなに美味しいものだったなんて~
充実の1日を過ごしてホテルに戻りました。ドゥオーモ広場 (カターニア) 広場・公園
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