ふらっと酒田

2018/03/09 - 2018/03/10

ＪＲの「びゅう」プランを使って前日の昼に予約して行ってきました。

エリア 酒田(山形)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: びゅうトラベルサービス

東京から新潟までは新幹線で、その先は特急「いなほ」に乗り換えて日本海沿岸を北上します。

（写真は帰りの酒田駅のもの）　

行きは、びゅうツアーに+1400円してグリーン車に乗りました。
噂通りの快適感♪
雨で車窓の期待できないというのにテンション上がる！！
新幹線のグリーン車よりも広く雰囲気も良いんです。
平日の新潟8時台のため車内は私を含め３人だったかな。乗車率が低くても車内販売もありました。

一つの窓に一区画、プライベート感も高い。
通路を挟んで１席＋２席、海側狙いは行きも帰りもＡ席指定です。
　

展望良しのパブリックスペースがあったり。

窓を雨が流れる、日本海側のイメージらしい灰色の世界です。
この日は気温が上がって内陸では雪解けぎみか、海に流れ込む河川はどこも水量の多い茶色い水。

酒田駅に到着。
駅の観光案内所はとても小さい。バスの情報や雛街道のイベント情報等を得たら、さっそく寿司を食べに行きます。

駅から歩いて５分ほど、味、人柄ともに評判のいい「こい勢」さんです。
カウンターって緊張しますが、ここは旅先、目の前で大将に握ってもらいました。
美味しいな～。酒田まで来た甲斐あります。
庄内産を中心とした高級ネタの旬のお任せ10巻をたいらげ、もっと食べたいのでお薦めで3巻追加。
中でも、地元、飛島産のアワビ、秀逸でした。

東京でこの贅沢したら、、いくらするんだろ。
（写真はアラという白身を柚子胡椒で）

市営の「るんるんバス」に乗って「土門拳記念館」へ。
土門さんの写真は好いな。
ちょっと昔の写真だけど、被写体への興味と優しさが溢れてるような。
土門さん、酒田の幼少時代はじめエピソードを知って余計にそう感じる。

土門さんと親交のあったイサムノグチさんの彫刻、タイトル「土門さん」
帰りのバスまで２時間弱（かんぽの宿行きルートはあまり多く走っていません）、のんびり鑑賞できました。

駅前まで戻り「本間美術館」へ。
かつて、本間家といえば日本最高の豪商だったとは恥ずかしながら露知らず、酒田に来て勉強になりました。
北廻船で藩主をしのぐ財力を持ち、庄内藩を支えたという。
武士にだけでなくて領民の困難時には私財で救済もする、しかも仕事を作って雇ったりして。
商売人ならではの発想？お客様あってのという思いがあったのかなーとか。持ちつ持たれつ、三代目の光丘氏は「光丘神社」って祀られちゃうほどに。
ここの建物も所蔵の品も職人の技が冴え冴えの特級で。
本間家、色々と、世の中のほんまもん、をみせてくれます。

今は酒田雛めぐりのシーズン。
美術館等に展示された商家が所有していた立派な雛人形はほとんど撮影不可でした。一方、庶民は手作りしたつるし雛を。「傘福」といい、廃れていたものを商工会女性会の方々が復活させたそうで、とても可愛らしい。　

ぶらぶら街歩きしながら、街の中心部へ。
地方の都市にありがちな廃れぐあいで、元お店はたくさんあるんだけど。
途中、手作りジェラートの「モアナ」さんで休憩。ご高齢な店主さん？がジェラートを盛る、この人が作っているのか？お客さんも高校性くらいの孫連れ？のおばあちゃん。
あまり期待してなかったんですが、いやいや、ここ美味しいですよ。
当たりだ♪

果物屋のお雛さま
残ってるお店、頑張ってるよ。

着物屋のお雛さま

小雨が降ったり止んだりの中、ぶらぶら港まで小一時間です。
人気の海鮮市場があるエリアを抜けた先に、アワビの産地、飛島に向かうフェリーが止まっていました。

美味しい魚を獲ってくる巻網船も只今、停泊中。

暗い寒い海での漁のおかげ。産地に来ると美味しいものをありがたく頂きますと思いますね。

酒田の旅のパンフレットでもよくみる「山居倉庫」に着いたのは日暮れどき。

現役の倉庫群は終業後。

誰もいない、明日また来よう。

夕食は同じく山居倉庫の店舗部にある「芳香亭」さんへ。
一人でも注文できるお手頃な懐石コースがあり、他に蟹の味噌汁鍋、山形牛の炙り、鰤の焼き物が出ました。
甘めの卵焼きはこの辺の味だそう、料理も日本酒も美味しい。
混んでいる日はわかりませんが、窓際のテーブル席でのんびりできた雰囲気でした。一人旅の一日目はここまで。