千年の時を刻む仏に思いを馳せ 国宝・臼杵石仏を訪ねて

2016/03/23 - 2016/03/25

以前、国東半島に旅した折大きな摩崖仏を見たことがありますが、臼杵の石仏はまだ拝んだことがなく気になっていました。 いつ頃から存在したのだろうか？　アクセスは良くないそうだけれどどんなルートを考えたらいいか？　等と思い巡らし　竹田の岡城址を訪ねる際に臼杵に寄ってみようと思いついたのです。竹田城下を巡ったり石仏に会いに行ったりして長湯温泉2泊3日の旅に出かけました。

エリア 臼杵・津久見(大分)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

臼杵のロケーションは九州の東に当ります
フェリーで臼杵に来ることも一案です。

ＪＲ豊肥線でバスに接続します。平日は便数が少ないので要注意です。
大分からのバスも出ているので時刻表をみて大分からすぐ行けば能率的
だったかも知れません。
長湯温泉に泊まるので竹田駅から三重町に戻り直行バスで向かいました。
￥４３０を支払いリーフレットを貰います。

見学コースです。
ベテランガイドさんが付いてくれました。

臼杵の摩崖仏は平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫像されたと
言われています。
その規模と数量において又彫刻の質の高さにおいて我が国を代表
する石仏群として平成7年6月15日に国宝に指定されました。

石仏群は4つに分かれ地名によって
ホキ石仏第1群、同第2群
山王山石仏、古園石仏群などと名がつけられています。

ホキ石仏第１群は
４つのガンからなり第１ガンは如来坐像３体と菩薩立像２体

如来坐像３体

ホキ石仏第１群第２ガン
第２ガンは阿弥陀如来３尊像、薬師如来坐像、如来坐像の３体

阿弥陀如来３尊像

ホキ石仏大１群
第３ガンは大日如来三尊像他４体

大日如来三尊像

第４ガンは地蔵菩薩半跏像と十王像の１１体

第４ガンは地蔵菩薩半跏像と十王像の１１体

地蔵菩薩半跏像

第４ガンは地蔵菩薩半跏像と十王像の１１体

ホキ石仏群第2群第1ガン
阿弥陀如来３尊像

平安後期～鎌倉期に至る摩崖仏が２０数体並び壮観！
２ガンからなり第１ガンには阿弥陀３尊像が見事な技で彫られ
脇侍と共に豊かな表情が見事な摩崖仏です。

石仏第2群第2ガン

ホキ石仏群第２群第２ガン
「九品の阿弥陀仏」

ホキ石仏第２群第２ガン
「九品の弥陀象」と呼ばれ比較的小さな仏像が彫られています。

ホキ石仏第２群第２ガン

ホキ石仏第２群第２ガン

修復中なので一部屋根がかけられています

度重なる水害などで柔らかい凝灰岩の足元は徐々に崩壊していったようです。
崩壊破損が激しかったのですが昭和33年~修復工事によって
平成5年8月25日には下に置かれたままになっていた仏塔が復位され
昔日の荘厳な姿が蘇りました。

「古園石仏群」
大日如来を中心とする曼荼羅を構成し整然とした陣容、
臼杵石仏群の中心的存在です。
端正な顔、ほのかに紅を指した唇。切れ長の」節目、豊かな
頬と二重顎平安後期を下らない時期の作と言われています。

中央に丈六の如来像と左右に脇侍のように如来を刻む
３体の如来像で構成されています。

「山王山石仏」
慈愛に満ちたお顔です。
仏像の顔は輪郭が丸く目鼻はこじんまりして童子のようです。

きせきせさし誰が何のために？このような壮大な石仏群を作ったのか？
地元の長者が亡き娘を弔うために彫らせたと言われています。

その長者夫妻の像

石仏の製作者像

時間の都合で駆け足見学でした

長者の発願で建立されたお寺

どっしりした背の低い鳥居

伝説の井戸

仁王像

祈りの聖地に改めて建立された梵鐘

とりあえず「観光交流プラザ」と

「郷土資料館」の連絡先を入手しておきました。

臼杵の町をゆっくりと観光したかったと後悔しました。
盛大な夏祭りの日などさぞ賑わうでしょう。

長湯温泉までの道筋

長湯温泉街

１１：５５のバスに乗れたので三重町経由、豊後竹田駅の北方
長湯温泉「友喜美壮」に夕方帰還しました。

御馳走と温泉で癒されぐっすりと眠れました。