庚申社と荒神社

2018/02/20 - 2018/02/20

　横浜市港北区新羽町の曲がりくねった専念寺脇の旧道沿いに庚申塔を庚申社がある。その前には道祖神もある。庚申塔は専念寺の山門前にも文化5年（1808年）銘のものがあるが、こちらの庚申塔は「安永」しか読めないために安永年間（1772年～1779年）といずれも時代が下がる。尤も、庚申社に建つ道祖神は明治10年（1877年）銘であり、さらに時代が下がる。この地区では庚申塔はお堂に収める場合と露地の場合があるようだ。
　この道路には背を向けて山の上には荒神社が建っている。この社は庚申社がある民家が管理しているのだという。しかし、この民家からは行けないようで、ぐるーっと回って反対側から山を上って社殿に参拝するようだ。その途中の民家の家屋敷の角には欅の木があり、横浜市指定の名木古木になっている。　また、こうした民家には枝垂れ桜は見られないが、専念寺の境内には枝垂れ桜が2本、また、専念寺の裏山山頂にある新羽小、新羽中を過ぎて大竹に下りる途中の山道には5、6本の枝垂れ桜が植えられている。この辺りに枝垂れ桜が植えられるようになったのは4、50年前位であろうか。東京オリンピックが終わり、時代が変わる頃に枝垂れ桜の文化が受け入れられるようになったのであろう。
（表紙写真は庚申社）

エリア 港北・長津田・青葉(神奈川)

庚申社前に道祖神（明治10年（1877年）銘）。

庚申社。

庚申社内に安置された庚申塔（安永年間（1772年～1779年）銘）。

「庚申社」。

「安永　　　　」。

裏山には反対向きに荒神社。

山の反対側に鳥居。

荒神社。

角の民家の欅。この民家の横の山に荒神社がある。

「名木古木指定　ケヤキ　横浜市」。

専念寺の裏山山頂にある新羽小、新羽中を通り過ぎ、大竹に下りる山道には枝垂れ桜が5、6本植えられている。