2017/11/17 - 2017/11/17
6位(同エリア194件中)
かっちんさん
木之本町にある鶏足寺(けいそくじ)は、秋に入ると紅葉の名所になります。
ゆるやかな参道の石段は落葉の絨毯となり、赤と黄に染まる古木モミジに覆われます。
2014年には「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編(詩歩著)」に紹介され、ますます人気の見所になっています。
北陸と京阪神を結ぶ北国街道の宿場町として栄えた木之本町は、古い町家が今も数多く残り、懐かしい風情があります。
今日は敦賀駅から出発し、北陸本線のループ線を通り、鶏足寺の紅葉の絶景に浸り、木之本の古い町並みを散策します。
旅行記は交通新聞社の「トレたび、鉄道遺産を訪ねてvol.17」、長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト、STUDIOこほく、木ノ本駅観光案内所の「きのもとみどころまっぷ」、江北図書館、つるやパン、本陣薬局、きのもと情報の館「あるやん木之本」、ダイコウ醤油、文化遺産オンライン、隠れ里「重内」、近江毎夕新聞、冨田酒造などの資料・HPを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
北陸本線の鳩原ループ線(はつはらるーぷせん)
これから北陸本線を敦賀から米原方面へ南下しますが、隣の新疋田まで急勾配を上ります。
昭和32年(1957)にこの区間を複線化する際、勾配を緩和するため、増設する線路をループ状に一周させるループ線にしました。
鳩原ループ線以外にも、上越線の湯檜曽ループ線、九州肥薩線の大畑ループ線などがあります。
大畑ループ線に興味のある方は下記旅行記をご覧ください。
「スイッチバックとループ線の大畑・真幸駅を訪ねて(熊本・宮崎)」
https://4travel.jp/travelogue/10883788 -
グリーンとイエローの電気機関車
敦賀駅を出てすぐにこの電気機関車が見られます。
かつて大阪~札幌まで1495.7kmを22時間2分かけて走っていた寝台特急「トワイライトエクスプレス」を、大阪から青森まで牽引したEF81交直両用電気機関車です。
旅行記もよかったらご覧ください。
「トワイライトエクスプレスで日本海の黄昏を満喫」
https://4travel.jp/travelogue/10886832 -
いよいよループ線
電車は下り線とオーバークロスすると、いよいよループ線の衣掛トンネルを二つ通ります。
右に曲がるループ線では、車内のわずかな傾きが実感できます。 -
一瞬見える小浜線(鳩原ループ線)
一つ目のトンネルを抜けると、車窓から敦賀湾と下を通る小浜線の景色が眺められます。
この場所は丁度半周した地点で、再びトンネルに入り新疋田へ向かいます。 -
余呉湖
近江塩津で湖西線と分かれ、余呉湖(よごこ)が現れます。 -
紅葉の鶏足寺・石道寺(ポスター)
鶏足寺(けいそくじ)は、735年僧行基によって開基された古寺です。
現在は廃寺となっており、普段は地域住民の手によって管理されています。
秋は紅葉の名所となり、ゆるやかな参道の石段、苔むした石垣に二百本のもみじの古木が幽玄な情景を醸し出しています。 -
木ノ本駅前
木ノ本駅に到着。
ここから8:38発の金居原(かねいはら)行きの路線バスに乗り、鶏足寺へ向かいます。
紅葉の時期(2017/11/15~11/30)には「紅葉循環バス」が木ノ本駅東口~鶏足寺間を走っていますが、大勢の観光客が押し寄せる前に到着したかったので路線バスを利用します。 -
橋を渡ると石道・古橋地区
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古橋バス停
鶏足寺へ行くにはここでバスを降ります。 -
鶏足寺の案内図
古橋バス停から與志漏(よしろ)神社まで石段を上がり、己高閣(ここうかく)のあたりで鶏足寺遊歩道(農道)に入り、鶏足寺へ向かいます。 -
まほろばの里「鶏足寺」
畑の中の遊歩道を歩きます。 -
地元の農産物無人販売(遊歩道)
里いも、トウガラシ、かぶなどの野菜が並んでいます。 -
紅葉散策協力金(遊歩道)
ここで協力金200円を支払います。
地元の人たちのボランティア活動によって鶏足寺が守られています。 -
こだかみ茶の茶畑(遊歩道)
こだかみ茶(己高茶)は、古来最澄が唐より持ち帰った種を使って茶の栽培が始められたと伝えられています。 -
鶏足寺の入口に到着
旧飯福寺とも呼ばれています。
鶏足寺は昭和初期まで己高山(こだかみやま)山中にありましたが、火災により焼失してしまいました。
鶏足寺に残っていた十一面観音立像(重文)や書物は、己高閣(ここうかく)に収蔵されています。 -
イチオシ
美しい彩りに染まる参道(鶏足寺)
ゆるやかな参道の石段には落葉の絨毯、そして色づくモミジに覆われる秋の絶景です。
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」で紹介された景観と同じです。 -
ちょうど見頃の紅葉(鶏足寺)
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紅葉の絶景を眺める人たち(鶏足寺)
参道入口付近を通行禁止にしているので、落葉の絨毯が出来上がります。 -
黄色く染まるモミジ(鶏足寺)
参道の石段をゆっくり上がっています。 -
燃えるような紅葉(鶏足寺)
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鶏足寺(旧飯福寺)のお堂
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苔むした石に落ちるモミジ(鶏足寺)
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秋は華やかになるモミジの古木(鶏足寺)
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灯篭と紅葉(鶏足寺)
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石道寺(しゃくどうじ)
鶏足寺の近くにある石道寺を訪れます。
こちらも紅葉の名所で、本堂には十一面観音立像(重文)が安置されているので拝観します。 -
與志漏神社
鶏足寺・石道寺を後にし、與志漏(よしろ)神社に戻って来ました。 -
イチオシ
紅葉真っ盛り(神社)
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古木の紅葉(神社)
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レトロな江北図書館(木之本)
木ノ本駅に路線バスで戻って来ました。
駅名は「木ノ本」ですが、町名は「木之本」です。これから木之本の古い町並みを散策します。
江北(こほく)図書館は、明治39年(1907)に設立し、県内唯一の私設図書館です。
現存する滋賀県内の公共図書館の中で最も古い歴史を持っています。 -
行列のできるパン屋さん(木之本)
北国街道の商店街に来ています。
昭和26年(1951)創業の「つるやパン」です。 -
人気の秘密は「サラダパン」(つるやパン)
千切りたくわんをマヨネーズとあえ、自慢のコッペパンに挟んでいます。
コッペパンに塗られたマーガリンとたくわん漬け、マヨネーズがうまく混ざりあい、食べてみるとたくわんのカリカリ感とマヨネーズの味付けが口の中に広がり、癖になりそうです。 -
店先に並ぶ古い薬看板(木之本)
かつて北国街道木之本宿の本陣があったところで、その後本陣薬局となりました。
明治26年(1893)には第22代竹内五左衛門が明治政府より薬剤師第一号の免許を受け、現在に至っています。
訪れた時は建物内部の改装工事中でした。 -
本格手打ちそば「夢創庵」(木之本)
長浜市出身の武藤重和さんが「あるやん木之本プロジェクト」を利用して2014年1月にオープンさせた「夢創庵(むそうあん)」です。
このプロジェクトは商店街の空き店舗や空き町家を活用して新たに事業を行う個人・企業を募り、地域に活力を与えようとするもので、長浜北商工会が始めました。 -
ざるそば(夢創庵)
昼時で混みあっていて待たされましたが、のど越しのいい蕎麦と濃いめの汁に満足しました。 -
大きな町家(大幸醤油店)
北国街道と北国脇往還の分岐点に来ています。
この町家はGoogle地図上で「大幸醤油店」となっており住まいのようです。
右隣には醤油を販売する「ダイコウ醤油店」の町家があります。
屋根の棟(むね)を見上げると、何か金色に輝いています・・・ -
イチオシ
龍の棟飾り(大幸醤油店)
横の通りに入り、町家を裏側から眺めています。
家の繁栄を龍が見守っているのでしょうか。 -
丸窓のある土蔵(大幸醤油店)
丸窓は通気口のようです。 -
イチオシ
窓の庇に獅子(土蔵)
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青空に映える醤油蔵(大幸醤油店)
正面入口の鉄製扉が気になります。 -
頑丈な造りの鉄製扉(醤油蔵)
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扉の上には獅子の彫り物(醤油蔵)
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醤油蔵の並ぶ路地
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蔵の窓(醤油蔵)
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美しい格子の「ダイコウ醤油店」(木之本)
嘉永5年(1853)創業の老舗です。
ちょうどペリーが黒船に乗って浦賀にやって来た頃です。
古くから交通の要衝として栄えた木之本は、伊吹山系からの伏流水で豊かな自然の恵みを一杯受けた土地で、古くから酒や醤油などの醸造業が栄えたのです。 -
懐かしい趣の店(ダイコウ醤油店)
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古いレジスター(ダイコウ醤油店)
金額表示部には「毎度ありがとう」の文字。
銘板から昭和3年東京市下谷区西町の「松本操製作所」製造の「キングレジスター」とわかります。 -
イチオシ
木のぬくもりを感じるレジスター
計算機能などがなく、現金収納庫として使われたようです。 -
岩根醤油醸造店(木之本)
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きのもと交遊館(木之本)
江戸時代には木之本宿の問屋場、明治以降は警察署が置かれた地に昭和10年(1935)「湖北銀行木之本支店」として新築されたRC造の建物です。
正面はイオニア式円柱4本の大オーダーを付けた重厚なデザイン。
外壁は人造石洗い出し仕上げとし、国の登録有形文化財になっています。
町民に親しまれてきたこの歴史的建造物は、木之本町の伝統文化を次代に継承し、先人に学ぶ新たなまちづくり拠点「きのもと交遊館」として生まれ変わりました。 -
隠れ里「重内(じゅうない)」(木之本)
築200年以上と伝えられる古民家は数十年まで造り酒屋として栄えていました。
造り酒屋の屋号は重内といい、その一角を改装して名称を受け継ぎ、誕生したのが地酒としし肉料理専門店の隠れ里「重内」です。 -
えび豆(木之本)
いわね書店の店頭に、湖北地方の名物「えび豆(自家製)」が並んでいます。
琵琶湖産のスジエビと大豆を甘辛く煮た「えび豆」。
本業を息子夫婦に任せ、第一線を退いた奥様の手作り惣菜です。 -
白木屋(木之本)
江戸末期創業の醤油店です。 -
かめや(木之本)
元旅籠(はたご)だったところで、2階に袖壁があります。
現在は手作り商品の店です。 -
イチオシ
大きな杉玉(木之本)
「七本槍」の蔵元「冨田酒造」は、天文年間より460余年の歴史を刻んでいます。 -
洋食のヨーロッパ軒(敦賀)
今晩の宿「ホテル東横イン敦賀駅前」に戻り、敦賀ヨーロッパ軒駅前店で夕食にします。
これは「スペシャルランチ」。ピカタ、エビフライ、焼肉、フルーツ、みそ汁など、ボリューム満点です。 -
これはBランチ(ヨーロッパ軒)
オムレツとカツレツのセットです。
地元にも人気の洋食店です。
今日は隣の滋賀県湖北へ足を延ばし、鶏足寺の紅葉、北国街道木之本の町歩きを楽しみました。
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