2018/02/08 - 2018/02/09
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ペコちゃんさん
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今年は伊豆大島の三原山噴火から32年目・・・三原山には一度登ってみたいと思っていたので、友達と2人で東海汽船のツアーに参加しました。
当初は1月23~24日の予定でしたが、前日に関東地方に降った大雪の関係で催行中止になったため、2月8~9日の日程で再チャレンジ。
今回の雪は伊豆大島でも珍しい大雪で、標高758mの三原山にはまだ雪が残っており、あまり経験できない雪山登山となりました。
三原山ハイキングの後は、大島公園で開催中の「椿まつり」を楽しんだ後、ジェット船で竹芝桟橋に戻るというコースで、一泊二日のハイキングツアーは終了。
写真は、三原山の最高地点から見た山頂の中央火孔・・・1986年の大噴火を思い出させる圧巻の眺めです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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ツアーの受付時間(20:40~21:20)に合わせ、浜松町から竹芝桟橋に向かうと、目に飛び込んでくるのがこのモニュメント・・・竹芝埠頭公園にある帆船のモニュメントは、横浜みなとみらいに保存展示されている帆船・日本丸のマストのレプリカだそうです。
マストの上の方を見ると、水兵服を着た人形が立っています。 -
今回のツアーは『三原山ハイキング&絶景温泉 お鉢まわりコース』。
22時に「さるびあ丸」で竹芝桟橋を出港し、翌朝6時に伊豆大島に到着。
6:30 大島温泉ホテルに到着後、朝食・入浴
9:00 三原山頂口から三原山火口一周ハイキング
11:30 三原山頂口で昼食
13:40~14:20 大島公園(椿まつり等)
15:20に高速ジェット船で伊豆大島を出港し、17:30に竹芝桟橋へ。 -
竹芝客船ターミナルの待合所は、伊豆諸島・小笠原諸島への玄関口・・・深夜便ですが多くの乗船客がいます。
窓口で往復の乗船券を受け取り、ツアー受付でツアー案内書やタグを貰います。 -
乗船までに時間があるので、埠頭の方に行ってみると、停泊中の「さるびあ丸」にコンテナを積み込み中・・・1992年から就航している2代目・さるびあ丸は、全長が120m、総トン数が約5千トンの貨客船で、旅客定員は816名。
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こちらは、2014年から三宅島~八丈島航路に就航している「橘丸」。
その先にはレインボーブリッジが見えます。 -
客船ターミナルのコインロッカー扉には伊豆諸島の美しいパネルが張られ、旅情をそそります。
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21:30に乗船開始。
A-1ゲートが「さるびあ丸」、B-1は「橘丸」。 -
行きは「さるびあ丸」の特2等(2段ベッド)で、帰りは高速ジェット船「大漁」。
伊豆大島には岡田港と元町港があり、どちらの港になるかはその日の天気で決まります。 -
乗船口に向かう途中、「さるびあ丸」と、その先にタワーマンション群が見えます。
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船尾の方からは、築地大橋や左側には東京スカイツリーも・・・ここは隅田川の河口なので、川を遡れば浅草へと続きます。
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荷物を置いて、早速デッキへ。
船の前方に行くとレインボーブリッジ、その左側には臨海副都心・お台場の夜景が広がっています。 -
船の後方にはタワーマンション群。
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最上階デッキにある「さるびあ丸」の煙突(ファンネル)、ファンネルマークの先にはレインボーブリッジ。
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夜10時近いのに、オフィスは明々と電気がついています。
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定刻の22時に出港。
右側には東京タワーがビルの合間から見え隠れ・・・ -
出港して10分ほどで、レインボーブリッジの下をくぐります。
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こんな素晴らしい夜景が見れるだけでも、今回のツアーは大満足です。
ニューヨーク・マンハッタンの夜景にも、引けを取らない美しさに感動!
https://4travel.jp/travelogue/10796832 -
1993年に竣工したレインボーブリッジは、港区芝浦地区と台場地区を結ぶ全長798mの吊り橋。
海面からの橋げたの高さは52mありますが、最近の豪華クルーズ船は大型化して高さが70m前後もあり、レインボーブリッジの下をくぐれないため、竹芝桟橋に着岸出来ませんが、「さるびあ丸」はギリギリくぐれます。 -
寒さの中、多くの人がデッキで夜景を楽しんでいます。
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東京タワーとレインボーブリッジ・・・このツアーならではの眺めです。
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深夜も明るい大井コンテナ埠頭では、商船三井系列のコンテナ輸送船・MOLが積み込み中。
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出港して40分、スカイツリーとゲートブリッジが遠くに見えました。
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さるびあ丸の客船部分は5階建てで、最上階が特等室と特1等室、4階は1等室(下の写真)、3階が特2等室(上の写真)、2階は2等椅子席、1階が2等和室になっています。
我々は、枕と毛布がある特2等の2段ベッド・・・船内は暖房が効いているので、カーテンを閉めて熟睡できました。 -
2等椅子席(上の写真)と2等和室(下の写真)。
今日は乗船客が多くないので、どのクラスもガラガラ。 -
自販機は各階にあり、充実しています。
他にはシャワー室(10分:200円)、給湯器など。 -
レストランもあり、24時まで営業。
夜も遅いのに、仲間のTさんは記念(?)に蕎麦を食べています。
23時30分に消灯で、一日目が終わりました。 -
伊豆大島は東京から約120km、伊豆半島からは約25kmの位置にある伊豆諸島最大の島で、人口は7,930人・・・海底から隆起した活火山の島で、島の中央にあるのが三原山(標高758m)。
島内には1周44kmの周回道路が走り、高低差は400~500m・・・ダイナミックな景観が広がり、車も少なくて、サイクリストには楽園のような島です。 -
翌朝5時半に案内放送があり、本日は岡田港に入港とのこと。
定刻の6時に到着しましたが、まだ日の出前。 -
ピンク色に染まる朝焼けの東空・・・感動的です!
今回のツアー参加者は約40名で、波止場の駐車場からバスに乗ってホテルへ移動。 -
6時半に大島温泉ホテルに到着。
2時間余りの間に、朝食と源泉掛け流しの温泉を楽しんだ後、ハイキングに出発します。 -
大島温泉ホテルがある場所は三原山の7合目・・・ホテルの南側に広がる雪の三原山にビックリ!
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ホテルの敷地内にあるシェルター。
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6時38分、神々しい日の出。
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7時から朝食・・・ツアー客も宿泊客も一緒です。
三原山を眺めながらのバイキング朝食は、種類が多く、味もまずます。 -
朝食後、温泉へ・・・露天風呂からは三原山を一望できる絶好のロケーション。
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これはホテルにあった三原山の説明パネル・・・上の写真と見比べて下さい。
剣ガ峰(標高754m)は、かつての最高峰。
1950~1951年の噴火で出来た三原新山は、1986年の噴火で764mとなりましたが、その後の測量で2006年に758mに変更。 -
8時40分にホテルをバスで出発し、三原山頂口へ。
今回のツアーは、案内看板にある「山頂コース」・・・添乗員のガイドで「お鉢まわり」を楽しむ2時間半のハイキングです。 -
山頂口駐車場の先にある「歌乃茶屋」に荷物を預け、9時に出発。
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歩き始めてすぐに、目の前に広がる三原山。
ここが東京都とは思えない雄大な景色・・・ホテルから見た三原山とは違う外輪山の山姿は、荒々しく美しい!
元々は富士山のような姿をした1000mほどの成層火山でしたが、1500~1700年前の数回の大噴火や陥没でこのカルデラが出来ました。 -
最初は雪のない登山道ですが・・・
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すぐに、ご覧の通りの雪道。
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火山弾から身を守るシェルター(退避壕)も整備されています。
まだ記憶に残る1986年の大噴火の時には、山頂で噴火が始まってから6日後に山腹からも溶岩が噴き出し、民家まで200mに迫ったそうです。 -
その後は、溶岩石だけが転がっていた山腹でしたが、今ではイタドリやススキなどの草木も生えてきて、徐々に噴火前の三原山に戻ってきました。
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振り返って見ると、右側の三原山頂口から登山道が続き、草木と溶岩石の山腹に雪が残り、海の向こうには伊豆半島が霞んでいます。
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「山頂遊歩道」を登りきって「カルデラ周遊線火口一周コース」へ合流する所には、三原神社があります。
1986年の噴火の際には、神社の直前で溶岩の流れが変わり、焼失を免れたそうですが、雪のために神社参拝は不可。 -
お鉢まわりで歩き出すと、アチコチにゴツゴツした溶岩石が転がっており、1986年噴火の凄さが伝わってきます。
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雪道の先には「剣ガ峰」・・・お鉢まわりは結構なアップダウンがあり、この雪なので10名ほどが途中でリタイア。
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地球の割れ目(?)
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火口内壁から立ち上る噴気(水蒸気)・・・特に、気温が低くなる冬には、多量の白い噴気が噴出しますが、有毒な火山ガスは観測されていません。
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雪の先に伊豆諸島が見えます。
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裏砂漠も雪景色。
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三原新山と火口が見えてきました。
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洋上幽かに利島、新島、式根島。
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これはGPSを利用して、地面の動きを精密に観測する火山観測機器・・・この装置を島内に複数設置し、地殻変動を観測してマグマの動きを研究し、噴火の予測に役立てています。
この観測により、伊豆大島全体が年に5~12ミリほど膨らんでいることが分かりました。
マグマが溜まり続けているためと考えられますが、噴火の兆候はありません。 -
最高地点から見た、三原山・山頂の中央火孔・・・ここから見る噴火口は、まさに圧巻!
火孔の直径は300~350m、深さが200mあり、期待を遥かに超えるスケールです。
火孔の一番上の層は、1986年の噴火で堆積したもので、石柱が並んでいるように見えます。 -
1986年の噴火の時には、火孔が溶岩で一杯になりましたが、一年後に沈んで今の形に。
また、いつか爆発するのでしょう・・・地球が生きている証ですね。 -
火口展望台の下に設置されているのは、噴火警報装置でしょうか?
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火口展望台。
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火口展望台からは、360度の風景を楽しむことができます。
今日の富士山は残念ながら霞んでいます。 -
カルデラに点在する溶岩石。
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展望台の先にあるアグルチネート(溶岩の塊)。
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1986年の噴火の時に、火孔は溶岩で一杯になり、溢れ出た溶岩の上に噴火で吹き上げられた溶岩のしぶき等が落ちて積み重なったものです。
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これは、ゴジラの頭のような形をした「ゴジラ岩」・・・1986年噴火で生まれた自然の芸術。
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自然の脅威と地球の生命力を感じた「お鉢まわり」でした。
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三原山頂口の展望所に戻り、改めて三原山の勇姿をジックリと鑑賞。
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火口展望台もハッキリ見えます。
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三原山頂口にある交番のパトカーは、もちろん品川ナンバー。
11時半から「歌乃茶屋」で昼食・・・アシタバなどの天ぷらとカマスの塩焼きは美味しかったのですが、蕎麦はイマイチ。 -
バスの出発までに時間があったので、展望避難休憩舎へ入ってみました。
1階には、1986年の噴火当時の展示などがあり、このような写真を見ると、当時の記憶が蘇ってきます。 -
昼食の後、椿まつり開催中の大島公園へ向かう途中、牧場に馬が・・・これは動物介在療法の一種「ホースセラピー」のために飼われている馬で、体高が110cm~120㎝という小柄な「与那国馬」。
三原山山頂口から三原山に馬に乗って登山する「観光乗馬」と、牧場での「ふれあい乗馬」があり、馬と触れ合う事で癒されます。 -
「都立大島公園」に到着。
大島公園は「椿園」「動物園」「椿資料館」「植物園」等がある広大な公園で、しかも嬉しい事に、入場料は全て無料です。 -
大島と言えば、毎年1月下旬~3月下旬に開催される「椿まつり」。
今年は1月28日(日)~3月25日(日)の間、『第63回伊豆大島椿まつり』が開催されています。
先ずは椿園へ。 -
東京ドームの1.5倍の園内には、約1,000品種、3,200本の園芸品種と5,000本のヤブツバキが植えられており、品種数では世界最大級。
椿の見頃は2月下旬頃からなので、これからという感じでしたが、アチコチに花が開いています。
これは「大虹」。 -
サザンカとツバキの花は似ていますが、サザンカは花びらが散り、椿は花ごと地面に落ちるため、お見舞いなどで椿を持って行くのは不適切とされています。
でも椿園では、落ちた椿も芸術的。 -
園内の展示温室に入ると、見たこともない珍しい椿が展示されています。
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「数寄屋」。
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「ユーシェネンシス(攸県油茶)」・・・原産地は中国湖南省。
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「貴宝殿」。
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「タマ ビューティ」。
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「タマ ベル」。
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「タマ ピーコック」。
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これは珍しいベトナム産の「ハイドゥーン キング」。
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「フラテルナ(白鳩椿)」・・・原産地は中国。
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「アッシミリス(香港毛芯茶)」。
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「グレート イースタン」。
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数々の美しい椿の花に魅了されました。
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メイン会場に戻ると、特設ステージで「あんこの手踊り」が始まりました。
あんこ(姉娘・あの娘)は「未婚の女性」という意味ですが、踊りを披露していたのは、かなり前に「あんこ」だった女性軍。
♪アンコ~椿は~ アンコ~椿は~・・・♪ -
次に「大島公園・動物園」へ・・・立派な動物園ですが、無料です。
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ここの人気動物は、アフリカ・マダガスカル島から来た「ワオキツネザル」・・・シッポが長くてシマシマで、とてもキュートなお猿さんです。
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同じサル山には、北アフリカ産の「バーバリーシープ」もいます。
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レッサーパンダ。
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モルモットと兎。
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アルダブラゾウガメ。
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フライングケージは国内でも有数の規模で、中に入って近くから鳥を観察したかったのですが、現在は鳥インフルエンザ対策でケージ内部に入る事が出来ません。
これは、群れをなすフラミンゴ。 -
帰りは元町港から高速ジェット船で。
待合室は大漁旗で飾られています。 -
2階から波止場を見ると、警視庁のパトカーが待機中・・・下船する時は、警察官が乗客を警戒監視し、大きな荷物の乗客は、荷物を確認されることがあります。
禁制品の持ち込みや犯罪者等の流入を防ぐためには重要ですね! -
波止場から見た元町の眺め。
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15時20分の高速ジェット船に乗船・・・この船は、2015年に運航を開始した高速ジェット船「大漁」。
高速ジェット船は水中翼で浮き上がって航行する水中翼船で、時速約80kmのハイスピードなので、大島~東京を最短1時間45分で結び、定員は254名。
しかも波の影響を受けず、ほとんど揺れないので船酔いの心配は無用。 -
椿まつり会場の ” 元・あんこ ” と違い、本当のあんこさんが見送ってくれます。
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ジェット船なので ” テイクオフするまでは、シートベルトを ” のアナウンス・・・まさに航空機並みです。
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ジェット船は久里浜港または館山港を経由して、伊豆大島から竹芝桟橋まで約2時間、アッという間です。
内房の工業地帯が見えてきました。 -
東京湾アクアラインと海ほたる・・・風の塔も見えました。
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竹芝桟橋到着前に、富士山と夕焼け空が見え、旅の良い締めくくりとなりました。
次は、別の伊豆諸島に行ってみたいですね。
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