真冬のレッサーパンダ紀行【６】 王子動物園＆天王寺動物園　やんちゃで可愛いジャズメロ兄妹はキーパーさんと大の仲良し！！＠王子　メル君とのペアリングに期待の咲弥ちゃんは単独展示でした＠天王寺

2018/02/08 - 2018/02/11

年明け以降、と言うか僕の場合ここのところずっとですが、遠征続きでなかなか地元の動物園に足を運ぶ機会を取れていませんでした。
そこで一念発起ってほどでもないですが、地元、近畿の２園を回ってみました。

王子動物園はやはり昨年生まれのジャズ・メロ兄妹の成長ぶりが気になりますし、天王寺動物園では元日から公開が始まった咲弥ちゃんの様子が気になりますね。

これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 御影・灘(兵庫)

今日は用事の間の僅かな時間ですが神戸市立王子動物園へやってきました。
平日の昼下がりで入園ゲートは閑散としていましたが、園内は幼稚園の遠足が何園か重なっておりそれなりの賑わいでした。

王子動物園は阪急電車王子公園駅から徒歩約5分、入園料は大人６００円です。

限られた時間しかないのでレッサーパンダ舎へ直行しました。

放飼場に目を向けると・・・4匹いました！！

王子動物園でのレッサー4匹同居は過去に事例があるんですかね？

放飼場にいる４匹のレッサーは、
２００４年６月１０日よこはま動物園ズーラシア生まれのガイア君、
２００６年６月２３日市川市動植物園生まれのミンファちゃん、
そして、昨年７月６日生まれのジャズ君＆メロディちゃん兄妹、
です。

ガイアパパとジャズメロ兄妹。

一昨年、１１歳で初めてパパになったガイア君ですが、僕の記憶では第１子のティアラちゃん（現、鯖江市西山動物園）との同居はなかったように思いますので、今回が１３歳にして人生（小熊猫生）初めての子供との同居になると思います。

単独生活を主とする雄のレッサーパンダとしては、１３歳になっての子供との同居は正直煩わしい事と思っているかもしれませんが、今年、ガイア君が１４歳、ミンファちゃんが１２歳になる事を考えると、この子供と野同居シーンはガイア君の小熊猫生の集大成になるかもしれず、本人（本小熊猫）の気持ちはともかく、長年ガイア君を見てきたファンとしてはとても嬉しく、誇らしく思うのです。

やったね！！ガイアパパ！！

こちらジャズ君。

仔パンダの見分けはからきし苦手なので毛色くらいでしか判別できないのですが・・・毛色が薄い方がジャズ君。

毛色が濃いこちらの子がメロディちゃんであっていると思います。

メロディちゃんが木にもたれて毛繕いを始めました。

「木にもたれるなんて・・・まるでファンタジー！！」なんて思っていると、

なんと、ジャズ君は石にもたれて毛繕い！！

こう言うファンタジックな事をなんも考えずするところがレッサーパンダの凄さでもあります（笑）

実は、後でご紹介しますが、王子動物園にはこの兄妹を越えるファンタジーを見せてくれる子がいるのですが・・・いずれその子競演できないかなぁ。

生後半年が経ち、人間で言うと幼稚園から小学生低学年くらいの年齢まで成長したジャズメロ兄妹はやんちゃ盛りで元気いっぱい！！

楽しそうにバトルをしてみたり、放飼場を駆け回ったり。

１３時３０分、キーパーさん登場です。

ジャズメロ兄妹の駆けっこに気を取られている内にガイア君はバックヤードに収容されており、母子３匹での給餌となります。
おそらくは、この母子と一緒の給餌ではおっとり系のガイア君が食べはぐれてしまうので（苦笑）、ガイア君はバックヤードでのんびりとご飯を食べさせるのだと思います。

人間もそうだと思うのですが基本的に男の子の方が甘えたさんです。

キーパーさんによじ登ってリンゴをおねだりするジャズ君。

「みんな、僕キーパーさんに抱っこされてるんだよ、いいでしょ！！」と明らかに言っているジャズ君（笑）

当然ながら彼らは将来野生に戻す訳ではないので、僕はこう言う育て方でいいと思います・・・動物園動物としてのエンリッチメントやQOLは野生のそれとは明らかに違い、彼らは生涯キーパーさんとの関りを持って生きていくのだから。

明らかに楽しそうで、嬉しそうですもんね。

メロディちゃんもよじ登ってきましたよ・・・ミンファママがよじ登ってこないのは大人のたしなみ（笑）

まさか王子でこんな夢のようなシーンを見ることが出来る様になるなんて・・・なんか隔世の思いです。

園、そして、担当されるキーパーさんの心意気、そして、なによりも天真爛漫なこの子達が自然とこの形を作りあげたんだと思うのです。

「は～い、抱っこの時間は終わりだよ～」

続いてキーパーさんはミンファちゃんのチェック。

ミンファちゃんは王子が３園目のベテランさんですから、お子ちゃま達の様にやすやすとは触らせてくれませんが、この様に顔を触っても嫌がらないところを見るとキーパーさんとの関係は極めて良好だと感じました。

キーパーさんが一旦離れたので母子は竹の葉に専念。

ミンファちゃん、１１歳になりましたが相変わらずの可憐さ。

伝説の美パンダの娘として生まれ、西山移動後には園外脱出、西山で４度の出産、そして、王子で再度、脱走女王の称号を得て（苦笑）、２度の出産・・・素晴らしいです。

放飼場の隅で作業しているキーパーさんをジャズ君が目ざとく見つけて方の上に、続いてメロディちゃんもミンファちゃんもキーパーさんの所にやってきました・・・本当にいい関係ですよね。

今日許された時間は残り少なく、他の子に会いに行く事にしました。

王子のファンタジー代表の旦旦ちゃん・・・この子も木にもたれて竹の葉を食べるシーンをよく見ます。
旦旦ちゃんの横でジャズメロ兄妹が木にもたれている光景を見てみたい（笑）

さすがに同居は難しいでしょうけど、お隣の放飼場空いているのでそちらにレッサー導入できないかなぁ。

アシカの皆さんは４頭仲良くお昼寝。

１歳でスペインからやって来て一時は別展示だったスミレちゃんがちゃんと馴染めたのが何より嬉しいです。

雪山とみゆきさん・・・もちろん人工降雪機の雪ですよ。

グァポ君の訃報。

後年は床ずれ防止のサポーターを装着しつつも精いっぱい生き抜いたグァポ君・・・安らかに。

ナミコさんと出目丸君は陸地でお昼寝・・・チビカバはどちらの方向から見ても可愛いのです。

メイン放飼場で家族と同居中しているため、カバ舎横のガイア君の別荘は現在はクローズ。

今日はここで時間いっぱい・・・続いて今週末にはもう一つの関西動物園の雄・天王寺動物園を訪問したいと思います。

王子動物園を訪問してから３日後の日曜日に天王寺動物園を訪問しました。
いつもは新世界ゲートから入園することが多いのですが、今日は久々にてんしばゲートから入園です・・・ちなみに”てんしば”は天王寺公園の芝生エリアの略です。

天王寺動物園の入園料は大人５００円です。

まずは、春子さんとラニー博子さんの放飼場へ・・・ここにゾウのいない悲しさ・・・。

本当に長いことお疲れ様でした。

ありがとうございました。

てんしばから入るとクマ舎が近いです。

せわしなく歩き回るマレーグマのマーズ君＆マーサちゃん。

メガネグマのダイスケ君は熟睡・・・あまりの熟睡加減に心配になりちゃんと呼吸して横隔膜（ありますよね？）が上下しているのをズームレンズで確認しちゃいましたよ（苦笑）

プッペさんは悠々と歩いていました。

イッちゃんは元気に寒中水泳中。

ゴーゴ君の帰還はいつになるんでしょうね？

やっとレッサーパンダ舎に到着。

現在、天王寺動物園には３匹のレッサーパンダが暮らしており、この時間は２匹が屋外放飼場に、１匹が屋内展示室にいました。

全員お昼寝中で顔が見えませんが見慣れた子達なので毛色等で何とか判別が出来ます。

この子は２００６年７月４日静岡市日本平動物園生まれのシュウナちゃん。

そして、ガラスの反射もあり超見にくいですがこの木の中に２０１３年７月１０日埼玉県こども動物自然公園生まれのメル君います。

昨年１１月２０日に鯖江市西山動物園から来園し、元日から公開が開始された咲弥ちゃんは屋屋内で単独展示。

咲弥ちゃんもお昼寝中。

咲弥ちゃんは２０１５年６月２４日生まれの女の子。
ひょっとしたら既にメル君との同居がスタートしてるかも？と期待していたのですが、まだ新しい環境に慣れていないのでしょうかね？
あるいは今年はシュウナちゃんのおそらくは最後の繁殖のチャンスに賭けてて、まだ２歳と若い咲弥ちゃんは来年から繁殖にステージに登るのでしょうか？

屋内展示室後面の壁には咲弥ちゃんの故郷の鯖江市西山動物園のカレンダーが貼ってありました。

この子は咲弥ちゃんの妹さんで梅香（メイシャン）ちゃん

暫く動きのない放飼場を眺めているとメル君が起きてくれました。

メル君は閉じられている屋内への扉まで行って中の様子を伺っていた模様・・・やっぱり咲弥ちゃんが気になるよね？

そんなメル君の気配を感じたのか屋内の咲弥ちゃんが僅かな時間だけですが顔を上げてくれました。

咲弥ちゃんは既に屋外にも出ているようですが展示シフトの掲示となかはレッサー舎周りにはありませんでした。

それにしても、周南市徳山動物園生まれで現在は京都市動物園のコトちゃん然り、この咲弥ちゃん然り、生まれた時に付けられた名前ってその子の運命を左右するんですね・・・図らずもコトちゃんは名前の通り古都・京都にお嫁入り、そして、咲弥ちゃんは咲くやこの花の都・大阪にお嫁入りしてきました。

メル君、やっぱり屋内が気になるの？

園側としてはトラブルの無いように配慮して慎重に同居を進めていくのがセオリーでしょうね・・・勝手なファンは「ここは若いもんに任せて」って感じでさっさと同居させればいいのになんて思ったりもするのですが（笑）

ここ２年半のシュウナちゃんとの同居でメル君の経験値もかなり上がっていると思います、来年でもいいので天王寺レッサー悲願の繁殖を是非期待したいですね。

天王寺動物園の後は、大阪環状線の弁天町駅で新宮駅からやってきた”パンダくろしお”編成の特急「くろしお１８号」」の通過を撮影。
その後、紀州路快速で和歌山駅まで先行し、新大阪駅で折り返してきた”パンダくろしお”編成の特急「くおしお１７号」に乗り継ぎ紀伊田辺駅へ。

明日は南紀白浜アドベンチャーワールド訪問の予定です。

この旅行記へのコメント （4）

• 徹子さん 2018/02/23 19:22:19

  極楽浄土を垣間見る

  王子のキーパーさん羨まし過ぎます。何でしょうか！？1匹ならず2匹も抱え、、、グググ、、うううう、羨ましい。そして眩しい。極楽浄土なのか！？
  自分なら、そんなことが出来たら魂抜けるなぁ、きっと。
  爪が刺さって血が出てもヨダレ出して放心状態だろうなぁ。

  jilllucaさん からの返信 2018/02/25 07:12:11

  RE: 極楽浄土を垣間見る

  徹子さん
  
  おはようございます。
  羨ましいと言うかなんと言うか・・・王子でこんな光景が見れるようになるなんて。
  クールな感じの男性キーパーさんなのですけど後姿からでもデレデレ感が伝わってきますよね（笑）
  キーパーさん冥利に尽きると言う感じですよね。
  ジャズメロ兄妹が楽しそうなのもいいですね。
  西山の飼育体験でタイヨウ君によじ登ってもらった経験がありますが爪と力はすごくてジーンズなんて軽く貫通します、でも、それすらも嬉しく感じるんですよね（笑）
  
  jillluca
  
  > 王子のキーパーさん羨まし過ぎます。何でしょうか！？1匹ならず2匹も抱え、、、グググ、、うううう、羨ましい。そして眩しい。極楽浄土なのか！？
  > 自分なら、そんなことが出来たら魂抜けるなぁ、きっと。
  > 爪が刺さって血が出てもヨダレ出して放心状態だろうなぁ。

• まみさん 2018/02/12 10:31:18

  ニアミスでした！

  実は、11日に、前日夜行バスで、王子に行って来ました。12日の今日は骨休めの日です。
  私もキーパーさんに抱っこされるジャズメロディが見たかったのです。
  今回はみゆきさんとアザラシのエサやりえとぼたんちゃんを見て、円形猛獣舎に回っていたら、カバの方は行き損ねました。グアポくんの献花台も行き損ねました。
  アドベンは、２月末に行く計画だったのを、インフルエンザで休みが減ったので、２月はあきらめました。Jilllcaさんも久しぶり？ 楽しみにしています。

  jilllucaさん からの返信 2018/02/14 21:56:12

  RE: ニアミスでした！

  まみさん
  
  こんばんは。
  王子のみの関西遠征ですか？？
  お疲れ様でした。
  ジャズメロはほんと天真爛漫に育って、とてもいい感じですね。
  狙ってリンゴタイムに行った訳ではなかったのでとってもラッキーでした。
  王子にアザラシいましたっけ？
  アドベンは半年ぶりくらいですね、キーパーさんが代わられてからちょっと足が遠のいています。
  今年は定期的に行きたいですね。
  
  jillluca
  
  
  > 実は、11日に、前日夜行バスで、王子に行って来ました。12日の今日は骨休めの日です。
  > 私もキーパーさんに抱っこされるジャズメロディが見たかったのです。
  > 今回はみゆきさんとアザラシのエサやりえとぼたんちゃんを見て、円形猛獣舎に回っていたら、カバの方は行き損ねました。グアポくんの献花台も行き損ねました。
  > アドベンは、２月末に行く計画だったのを、インフルエンザで休みが減ったので、２月はあきらめました。Jilllcaさんも久しぶり？ 楽しみにしています。