台北の１月　淡水から対岸の八里へ渡船で渡る

2018/01/28 - 2018/02/01

１月末の台北は寒波襲来と雨で寒い。
雨が小降りになったのを見て地下鉄で淡水へ行くことにする。
天気を見ながら淡水沿いに河口までのそぞろ歩きかサイクリングを考えていたのだが・・・。
川を行き来するフェリーを見ていると対岸に行きたくなった。
往復チケットを買い求め、乗り込んでみる。

その報告記です。

エリア 台北(台湾)

• 交通手段: 鉄道 徒歩

地下鉄淡水駅を下りて川沿いに、整備された自転車兼遊歩道を河口に向かって歩いて行きます。

淡水駅 駅

遊歩道沿いにかつての淡水港の賑わいを示す写真が掲示されいる。
台南を占領したオランダに対して、フィリピンを支配下に置いたスペインは、台北に進出し基隆や淡水河口に要塞を構える。それが紅毛城として観光地になっているようだ。

アヘン戦争後にやってきた列強は、この河口に領事館等を構えた。つまり、基隆港以前の台北の貿易港は淡水だったようだ。
歩いているだけでは、今はその面影を感じることは出来ない。

遊歩道をゆくと埠頭にフェリーが接岸している。

切符売り場のようだ。

対岸の八里まで「Roundトリップ・チケット」で４５円　
河口の漁人碼頭までは６０元。

このフェリーに乗ってみたくなったので、漁人碼頭へ行くのをやめて八里行きチケット購入。私たちの旅は、「行き当たりばっ旅　予定は未定の旅」なのだ。

次の便が対岸の觀音山をバックにやってきました。

乗り降りする人は地元の人たち数人のみでした。
この時期に船に乗る観光客はいないようです。

船に乗り込みます。
吹き抜けで展望は良いが風は冷たい。
船内もガラガラです。

淡水の港が遠ざかっていきます。

何処か普通の街とは変わった印象を受ける街です。

淡水の街が遠くなっていきます。

途中、同僚船とすれ違いました。
１５分おき程度に往復しているようです。

対岸の八里が近づいてきました。
わずか１０分足らずの船旅です。

後ろに控える観音山（？）が美しい。

八里は淡水側と比べると高層ビルが少ないようです。。

埠頭から上陸します。

埠頭からまっすぐに伸びるのが八里老街への道

八里渡船頭 船系

淡水老街と比べると生活色が強いようです。

広場に面して特産の孔雀ハマグリの専門店もあります。
帰りに寄ることにして、まずは歩いてみましょう。

余家孔雀蛤大王 (八里店) 地元の料理

埠頭の道しるべに従って自転車道を北に行くことにします。

八里からのフェリーの乗車券売り場もここにあります。

川沿いにはお土産店が並んでいますが、この季節は多くが閉まっていました。
それだけに静かな街歩きです。

遊歩道沿いには青い漁船が数多く係留されています。
沖縄のサバニに似ている感じです。

向こう岸は淡水です。

なかなか良い感じで、絵になる風景が続きます。

遙か向こうが対岸の漁人碼頭の方向です。

堤防もなく川のすぐそばを木道の遊歩道が整備されています。
親水性が高いです。

東シナ海を渡ってくる北西の風が少し冷たく感じます。
昨年の冬に訪れた西表島と同じ空です。
ここから西表までは１５０㎞程度でしょうか。
日本併合時代は、同じ国土としてここからも頻繁に行き来する船があったのでしょう。

歩いていて気持ちの良い木道です。
異国情緒も感じられる散歩道です。

歩道沿いには、公衆便所も整備されています。

盆地の台北が、この淡水を通じて海に開かれていたことを実感できる場所です。

ゆったりと海に流れ込む淡水です。

こんな撮影ポイントもありました。

市営のレンタサイクル店もあります。
ここで自転車を借りようか思案したのですが、天候が怪しくなってきました。

淡水を眺めながら考えた結果、名誉ある撤退を選びました。
埠頭に引き返します。
ここまで小一時間くらいでしょうか。

ゆっくりと八里埠頭まで帰ってくると小雨模様

やってきたフェリーに乗り込み・・・

八里埠頭を離れます。

あ・・・孔雀ハマグリ大王にいけませんでした・・・

心残りを残しながら八里を離れます。
観音山が遠ざかります。

小さな船旅でしたが台北市内の喧噪を離れたいい散歩が出来ました。

雨は本降りに・・
ホテルに帰って昼寝です。