2016/12/16 - 2016/12/16
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てぶケロトラベラーさん
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「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」
会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:2016年10月14日(金)- 2017年1月22日(日)
開館時間:10時 ~ 19時
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
身近な商品を「デザインの視点」で解剖し、製品ロゴやパッケージから内側の仕組みまで、各製品の成り立ちを徹底して検証。
解剖対象は、株式会社明治(meiji)の5つの商品です。
・きのこの山
・明治ブルガリアヨーグルト
・明治ミルクチョコレート
・明治エッセルスーパーカップ
・明治おいしい牛乳
もうとっくに終わっている展示会ですが、
とても興味深い企画だったのでレポートします。
各商品の好き具合で、詳細だったりそうじゃなかったりしますが、
全製品の解剖結果をまとめたいと思います★
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
-
いますごく旅行記を書きたくて。
近場から遠出まで、カメラとたくさん旅しましたが、いつも写真整理だけで精一杯で、撮った写真をパソコンに移し変えたら、すぐまた出かけるという繰り返しで、感じたことや学んだことを文章にまとめられないままでした。
それってもったいないなと思いつつ、行きたい場所が多すぎて時間が取れなかったのですが、最近文章を書くのがとても楽しいのと、お出かけしたい気持ちがだいぶ落ち着いてきたので、この機にいままでの旅行や展示会の感想を自分の言葉で残したいなと思いました。少しずついろいろ書きたいなと思うので、読んでいただけたら嬉しいです。
振り返り旅行記第1弾は、2016年10月から2017年1月まで、六本木の「21_21 DESIGN SIGHT」で開催されていた『デザインの解剖展』。 -
前日は横浜観光してたので、横浜から大きなスーツケースを引いて六本木まで電車移動。ちょうど朝の通勤ラッシュの時間帯だったので、それはもうもみくちゃにされ、都会の電車の恐ろしさに震えました。
-
「デザインの解剖」とは、
①身近なものを
②デザインの視点で
③外側から内側に向かって
④細かく分析することで
⑤ものを通して世界を見る
⑥プロジェクトです -
「ここからの展示について」を読んでちょっと笑ってしまった。
「デザインの解剖展」とはグラフィックデザイナーの佐藤卓さんが2001年から取り組んでいるプロジェクト。
製品ロゴやパッケージから内側の仕組みまで、身近な製品を「デザインの視点」で解剖し、各製品の成り立ちを徹底して検証します。
今回の解剖対象は、株式会社明治(meiji)の5つの商品。
慣れ親しんだ定番商品を300以上の項目で解剖します。 -
それでは行きましょう。
まずは「きのこの山」からスタートです。
「きのこの山」は1975年に明治から発売されたチョコレート菓子。
キノコの形に見立て、傘の部分をチョコレートで、軸の部分をクラッカーで表したチョコスナックです。 -
名前だけ聞くとチョコレート菓子とは想像しづらい「きのこの山」。
この商品名は、菓子の形状に由来して名付けられました。
すでに明治から発売されていたチョコレート菓子「アポロ」の設備を活用する商品企画として提案したことが、きのこの山誕生のきっかけ。
提案した明治の大阪工場では焼き菓子製造を行っていたため、三角錐のアポロに棒状のクラッカーを差し込み、キノコの形に見立てました。
約5年の試作期間を経て、きのこの山は商品化に至りました。 -
きのこの山と名付けた背景には、日本の高度経済成長期が影響しています。大量生産と大量消費による豊かな暮らしを目指し、日本全国で工業化が進んだ一方、自然環境は破壊され、汚染されるという社会問題が起きました。
きのこの山は、日本の原風景の一つである里山への郷愁という、時代の空気をとらえて名付けられました。
また発売以来、一度も名称変更をしなかったことも人々に広く認知された理由の一つ。強烈な印象と覚えやすさ、親しみやすさを与えるネーミングは、息の長い商品に欠かせない要素です。 -
入り口のところで書いてあった通り、このように説明文章はとっても長いです。全部読むのは大変なので、写真に撮って次に進みます。
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展示はこのように白い台の上に模型が設置され、その下には説明文章の要約文が書いてあります。
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きのこの山の正面外装グラフィックの要素は大きく分けると3つ。
背景に描かれた里山風景のイラストレーション、
赤い線の枠で商品ロゴタイプを囲みロゴマーク化した部分、
そして一番手前に七粒並ぶきのこの山の商品イラストレーション。
この3層構造によって、きのこの山という商品を印象付けています。
7粒のきのこの山を際立たせる役割をしているのが、背景のイラストレーション。
手前にある左側の山、そして右側にある向こうの山、その2つの山がちょうど重なり合う中央付近の空はグラデーション効果で色が全体的に薄くなっており、とりわけ中心に近づくにつれてほぼ白に近い薄い黄色へと変えていくことで、景色に遠近感をもたらしています。 -
7粒のきのこの山も一見バラバラに見えて、赤い枠を持ち上げるように絶妙なバランスで並んでいます。
本物のようにリアルなきのこの山は、写真を基に描き足したイラストレーションです。
歴代のパッケージの展示は、遠くから見るとさほど変わりないように見えましたが、お菓子の数が7粒であったり6粒であったり。色味が少し変わっていたり。
刷新によって変わっていく雰囲気を見比べるのは楽しかったです。 -
正面外装グラフィックの色味は、上部約3分の2が黄色、下部約3分の1が緑色。空が黄色いなのは現実的な描写というよりも、日本の里山を抒情的に表現するイラストレーションの一要素として選択された色です。
外箱の印刷のインキには、イエロー、マゼンダ、シアン、黒、そしてイラストレーションの山や木々の表現を深めるための特色「草」の5色を使用しています。 -
木の枝のイラストレーションで表現した文字は、枝の節や木目、年輪まで書き込む細密さで、日本の里山と言う世界観を増幅する効果を生んでいます。
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いつも大抵同行者にケロを持ってもらい、ぬい撮りをするのですが、
今回は1人なので、腕を最大限伸ばしてケロとロゴを撮りました。
コートのポケットに入れていたチビケロ。
実は途中でうっかり落としたのですが、係りの方が拾ってわたしの元に届けてくれました。一生懸命ぬい撮りしていたのを見られていたみたいです。
恥ずかしかったけれど、返ってきてくれてよかった。本当に感謝です。 -
里山風景のジオラマもありました。
緑の大きな山、生い茂る木々、山奥へと続く細い道。そして点在する茅葺き屋根の民家。きのこの山の里山風景を忠実に立体化していました。 -
風景のみで人物は描かれていないけど、人の気配を感じるあったかい雰囲気ですね。
1980年代に放映されていたCMでは、「きのこの山のその奥にたけのこの里があったとさ」と歌われていたそうです。 -
これ撮りたかったの~。巨大なきのこの山が3つ。
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きのこの山、たけのこの里は姉妹品としてどちらも人気で、争いながら共存している稀有なお菓子ですが、皆さんはどちらが好きですか?
わたしは断然きのこ派!迷わずきのこの山です!!
とはいえ、子どもの頃は絶対たけのこの方が美味しい!と揺るぎなく思っていました。
それがアラサーに突入した頃から、たけのこの里って口の中がモサモサするんだよな…と思い始め、きのこの山のスッキリした味わいに心惹かれるようになりました。
昔は、きのこの山なんてチョコの塊にクラッカーが刺さってるだけじゃん!つまらない!!と罰当たりなことを思っていたのに。
いまはチョコレートを食べているという満足感が得られるから好き!に変わりました。
全体で見るとたけのこ派のほうが多いですが、年齢別アンケートを見ると、年齢が上になるにつれ、きのこ派が増える傾向にありますね。
大人になってこそ分かる美味しさかもしれません。 -
巨大なきのこの山の断面模型。
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近くで見ると、クラッカーの気泡もリアルでした。
きのこの山は口の中で溶けるチョコレートの滑らかさが、クラッカーは適度に気泡を含んだ軽やかな硬さが特徴。両者を一緒に食べればまた違った舌触りが生まれます。 -
きのこの山は本物のキノコから着想を得て誕生したお菓子ではありませんが、よく似た形状のキノコもあります。
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様々なキノコの形状検証。これ面白かったです。
チョコレートとクラッカーで出来た、しめじ、エリンギ、しいたけ、えのき。えのきはかじるとバリバリ音がしそうだし、エリンギは固そうだ。 -
次は色の検証です。たくさん並んでてかわいい~
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焼き加減を変えるとこんなに色味が変わる。
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きのこの山一粒を縦方向に割ってみると、クラッカーを覆うようにチョコレートがかかっていて、チョコレートの中にクラッカーが埋まっています。
きのこの山で使用しているチョコレートは2種類。
クラッカーに近い内側にはミルク分の多いチョコレート、その外側にカカオ分の多いチョコレートが積層しています。
製造方法は、2種類のチョコレートを流し込んだ型に、あらかじめ焼成しておいたクラッカーを差し込んで冷やし、固めます。
コクのあるチョコレートとまろやかなチョコレートの2層で仕上げられたきのこの山は、苦みを好まない子どもでもおいしく食べられます。 -
これは一体何だ?と思ったら、きのこの山1箱のエネルギーをブナシメジに例えてみたレシートでした。
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1箱でぶなしめじ29パック分。合計5,574円。
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きのこの山のクラッカーとたけのこの里のクッキーは、どちらもビスケットと総称されるが、主にイーストを用いるかどうかで焼き上がりに違いが生じます。
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きのこの山、たけのこの里。両者の比較。
きのこの山1粒の約32%はクラッカーで、たけのこの里1粒の約48%はクッキー。歯応えに影響を及ぼす両者の硬度の差は、重量比によるものと考えられます。
チョコレートとクラッカーを一緒に味わう時、人は5つの基本味(甘味、苦味、酸味、塩辛味、旨味)に加え、視覚、聴覚、触覚、嗅覚まで総動員します。 -
甘味は、食品に含まれている糖分の濃度を示す糖度で測ります。
きのこの山に近い糖度の果物にはさくらんぼがあり、たけのこの里に近い糖度には桃があります。
ちなみに酸味の方は、きのこの山の場合はチョコレートとクラッカーの両方に由来。測定するとpH値は平均5.65。これは紅茶やサツマイモ、スイカなどのpH値に近いそうです。 -
パッケージへのこだわりと工夫も興味深かったです。
上側面には里山のイラストレーションが描かれているが、紙箱の折り目より手前で印刷を止めています。それは正面にはみ出して見えることを防ぐため。
ちなみに下側面は、こちらを真上にして陳列することは想定されていないため、ロゴタイプの記載はありません。 -
左右側面に里山のイラストレーションはなく、要素はロゴタイプ、meiji、明治チョコスナックのみ。商品を認識できる最小限の情報にとどめています。
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底面の四隅にある13mmの切れ込みをツメとし、左右の側面を固定することによって、必要最低限の接着剤と短い組み立て時間で外箱は閉じられています。
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きのこの山の包装は、フィルム製の内袋を紙製の外箱で覆う二重構造になっています。菓子を保護でき、持ち運びやすく、一粒ずつつまんで食べやすい。
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内袋に描かれた風景は、きのこの山ではなく、別の里山からきのこの山へと向かう途中の道。「きのこのやま」という看板はその道しるべ。
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内袋の四隅には、熱圧着の際にフィルムを内側に折り込んでつくったマチがあります。このおかげで菓子は1粒ずつがバラバラの方向を向いていても壊れにくいのです。なるほど~
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ここまで明かしていいんだ!と驚くほど詳細な説明がありました。
大好きなお菓子を題材とあって、写真を撮ったり、文章をじっくり読んだり、行ったり来たりしてしまいました。いやー楽しかった。
次は「明治ブルガリアヨーグルト」の解剖結果をレポートします。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ひろさん 2018/02/02 20:27:29
- 奥深い・・・
- てぶケロさん こんばんは!
このイベント、気になっていました。
行きたいな~と思っていたら・・・
忙しさと共にいつの間にか頭の中から消えていました(汗)
この旅行記でイメージがつかめましたよ
やっぱりとても面白そうな企画ですね。
デザインって普段何気に見ているのに、
クリエイターは色々と考えているのですね。
こんなにも奥深いとは
続編も期待しています
ひろ
- てぶケロトラベラーさん からの返信 2018/02/04 17:13:22
- RE: 奥深い・・・
- ひろさん
こんばんわ。
旅行記を見ていただきましてありがとうございました!
ひろさんもこの企画、ご存じだったんですね〜★
きのこの山が載ったポスターが印象的でしたよね( ^ω^ )
関東は素敵な美術館も多いですし、面白い企画がたくさんあって本当に羨ましい限りです。
何気なく手に取った商品のパッケージには、想像以上の情報が載っていて、形状や色の配色も計算し尽くされたものということがよく分かって大変興味深い展示でした。
写真を整理しながら、他の商品のこともまとめたいなと思いますので、
また読んでいただけたら嬉しいです(*^∀^*)
てぶケロトラベラー
-
- *ちょこ*さん 2018/02/01 23:56:51
- おもしろい~!
- こんな風に「きのこの山」が掘り下げられるとは。
とってもおもしろい展示会。
きのこの傘は、まさかアポロの三角すいだったとは驚き。
えのきやエリンギがチョコかぶってる姿が笑えました。バレンタインの時だけでも「きのこ詰め合わせバージョン」あってもいいんじゃないかな??
私もてぶケロさんと全く一緒。
子供の時…「たけのこの里」が発売された時、美味しすぎて衝撃を受けたんです。
一気にたけのこ派になったのですが、だんだん大人になるにつれ、やっぱりきのこ派に。
ほかの商品解剖レポも楽しみです(^w^)
*ちょこ*
- てぶケロトラベラーさん からの返信 2018/02/04 16:49:48
- RE: おもしろい?!
- ちょこさん
旅行記を読んでいただきましてありがとうございました!
アポロの設備を生かすために誕生したお菓子だったんて驚きですよね(*^◇^*)
「きのこ詰め合わせバージョン」 、素晴らしいアイデアですね (*^曲^*)
本当に作ってほしいと思いました。明治さん販売してくれないかしら。
しめじの山、エリンギの山、しいたけの山、えのきの山を食べ比べしたいです★
ちょこさんも同じく、たけのこ→きのこ派なんですね!一緒で嬉しいです!!
クッキーとチョコが一体化しているたけのこの里は、サクサクしていて美味しいですが、クラッカーとチョコを一緒に食べたり、別々に食べたり出来るきのこの山の方が飽きが来なくて、いくつでも食べれちゃいます♪
またよかったら次の旅行記も見ていただけたら嬉しいです。
てぶケロトラベラー
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