2018/01/07 - 2018/01/07
338位(同エリア533件中)
ミケルさん
掛川にある「願い事がそのまま叶う」という神社『事任(ことのまま)八幡宮』へ行ってきました。事任八幡宮の歴史は古く、成務天皇(13代)の頃と記録されており、大同2年(807年)に桓武天皇の勅命により坂上田村麻呂が今の地に再興したと言われています。御神木の楠、本殿奥の大杉は市天然記念物で、パワースポットでもあると聞いていたので一度訪れてみたいと思っていました。
参拝の後は、近くの旧東海道『日坂(にっさか)宿』を見ながら、小夜の中山峠を歩き、久延(きゅうえん)寺で折り返して戻ってきました。往復約5時間の日程です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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1月7日(日)気温8℃。天気晴れ。風速1m。遠州は風が強いので、朝の天気予報を見て風のない今日を選びました。移動手段は車です。
事任八幡宮には10時半に到着しました。3連休の中日ということもあり無料駐車場は大混雑!まだ初詣の人がいるのでしょうか?それとも人気スポット故?これは来る日を間違えたかとちょっと後悔。 -
国道側にある神社の入口。太鼓橋があります。
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すぐに一の鳥居が見えて長い参道が続きます。
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参道脇に立つ夫婦杉。とても背が高いです!
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本殿の手前にはメインツリーの大楠が。本殿の右後ろには御神木杉があります。
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大楠は囲いがしてありますが、触ることが出来ます。
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お賽銭箱があったので小銭を入れて太い幹を両腕で抱きしめさせてもらいました!ものすごい存在感です。パワーを頂きました。
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金刀比羅神社の鳥居。
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金刀比羅神社。
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稲荷神社の鳥居。
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稲荷神社。
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稲荷神社。
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稲荷神社から下を見下ろす。
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本宮遙拝所(ようはいじょ)への登り口。
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奥には大きな木があり、むすびの神とありました。
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せっかく来たので赤い陸橋を渡って本宮へお参りしに行きます。
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陸橋を渡って右折して少し歩くと本宮入口が見えてきました。
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271段の階段があるので、足の弱い人のために登り口に杖が置いてあります。
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狭くて急な階段を登って行きます。クサリ場?があったりしますが、ゆっくりと登れば大丈夫です。
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10分ほどで着きました。意外と近かった。そしてなんかすごく混んでいる。皆さん、お社の下の石を白い布で拭いています。下調べをしていなかったので分からなかったのですが、どうやらお決まりごとがあるようで、社務所で布をもらい、石を3つ拭くのだそうです。1つは神様のことを思いながら、1つは周りの人を思いながら、1つは自分を思いながら。拭く=福だそうです。石もピカピカになっていいですねぇ。
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本宮を降りて左折したら、いよいよ日坂宿です。日坂は品川宿から数えて25番目の宿で、東海道3大難所の一つ「小夜の中山峠」の西の麓に位置していました。宿場の東口から西口までは約700m、当時旅籠は33軒あったそうです。
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逆川の流れる古宮橋を渡ると…
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下木戸跡がありました。宿場の治安維持のために東西の入口に木戸があったそうです。
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高札場跡。幕府や藩が決めた法令や禁令などを高札と呼ばれる板札に墨書きして、掲示しておく場所のことで、8枚の高札が復元されています。
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秋葉常夜灯。秋葉神社に捧げる灯りをともすためのもの。火伏せの神への信仰や地域内の安全を願って建てられ宿内に3つ残っています。
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川坂屋。身分の高い武士や公家などが宿泊した格の高い脇本陣格の旅籠。休日のみ無料開放されていて見学ができます。駐車場有。ボランティアの方が詳しく説明してくれます。
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入ってすぐの土間。
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広敷。
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みせの間。一番奥の和室が一段高くなっていることから、高位の武士が泊まったり休憩したりした宿だったことが分かります。
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上段の間。床の間があり、江戸より招いた棟梁によって造られた精巧な格子が特徴的。見る角度によって1本に見えたり2本に見えたりするのです。
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2階へ上がってみます。
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この宿はお風呂もあったそうです。湯上がり処に使われたであろう7畳半の細長い間。窓枠に腰かけて外の様子を眺めたんでしょうね。
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日坂出身の成瀬大域による書。
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西郷隆盛の実弟、西郷従道の書。大河ドラマ『西郷どん』が始まったこともあり、入口に持ってきたそうです。
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茶室門。年季が感じられます。
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この茶室はもともと1805年『掛川偕楽園』に建てられたものですが、明治元年(1868年)に川坂屋に譲られました。市有形文化財になっています。
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特別に茶室内部に上がらせてもらいました。床柱はつつじの木、床壁は葛壁です。
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こちらは『萬屋』。庶民が泊まった旅籠で食事を供しない宿であったと言われています。
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とても狭い入口です…。くぐって中に入ります。
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みせにわと広敷。なぜかとても落ち着きます。
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帳場、奥が座敷。2階にも上がれます。
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こちらも庶民宿『藤文』。
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板の間と土間。
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座敷。
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タンス階段。昔の家には普通にありましたよね。
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2回も広い。
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庭には蔵もありました。
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しばらく歩いて行くと『本陣扇屋跡』に着きました。江戸時代に諸大名が江戸へ往来した時の旅宿に使われました。敷地350坪、建坪220坪と大変大きかったようです。現在は跡地のみとなっています。
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日坂宿を抜けた先の県道を横断すると、いよいよ小夜の中山峠です。県道は横断歩道がないので注意して渡ります。日坂バイパスの下をくぐるように道が続いています。
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バイパスをくぐってすぐのところに安藤広重の絵が飾ってありました。東海道53次「日坂」です。
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小夜の中山ハイキングコース2.5kmの始まりです。
旅人を悩ませた西の沓掛(二の曲がり)の急こう配。どれほどの坂なのかと心配していましたが、舗装されていることもあり、ゆっくりと歩けば何とかなりそう。でもくねくねと長いので終点が分からず不安になりました。 -
途中にあった『日乃坂神社』。旅の安全を祈願してお参りしました。
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まだまだ急坂は続きます。ゼイゼイしてきました。暑い。
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ラストスパートのような最上級急坂。あそこまで登れば終点か!?
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ようやく平坦な道になりました。ここからは茶畑ロードです。
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左側の眺望がすばらしい。粟が岳の「茶文字」も見えます。
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右側は茶畑のじゅうたん。5月には新芽が出て鮮やかな緑になるのでしょう。
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ここにも広重の日坂が。この坂はちょっとオーバーかと(転げ落ちる)。
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道中、たくさんの歌碑が設置されていて、オリエンテーリングをしているようで楽しい。石碑は割愛しました。
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涼み松で休憩。
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茶畑の中の『妊婦の墓』。松の根元で自害した妊婦小石姫を葬った場所だそうです。
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『白山神社』。ちょうど半分ほど来た感じです。とても気持ちのいいウォーキングです。
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『鎧塚』。建武2年(1335年)北条時行の一族名越太郎邦時が、足利一族の今川頼国と戦い、壮絶な討ち死にをした場所。功績をたたえここに祀った とあります。
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『小夜鹿一里塚』。一里塚とは江戸日本橋を起点として1里ごとの理程を示すもの。小夜の中山は56里目と云われている。
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かなり歩いた頃、狙ったように工場の前に自販機が出没!まるでオアシス。
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ついに小夜の中山公園に到着。ハイキングコース片道50分かかりました。
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中は結構な広さの公園です。綺麗に整備されていて春は桜が綺麗そうです。
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石のモニュメント。
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ここで持参したおにぎりとサンドイッチでお昼にしました。
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高台からの景色が最高です。遠くに富士山も見えました!桜が咲いてたらもっときれい。
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西行の歌碑広場。(トイレではありません)
「年たけてまた越ゆべしとおもひきやいのちなりけりさやの中山」
平安時代の道中は大変だったと思います。 -
公園の真向かいに茶店『扇屋』があります。土日祝日のみの営業なのでご注意を。近所の茶農家の方が管理人をされています。
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建物は古いので耐震補強されています。いろいろなものが並べられていて昭和のニオイがします。名物『子育て飴』はその場でいただくなら100円。割りばしですくってクルクルと。缶タイプ、キャンデータイプもあります。麦芽糖を使った素朴な味です。
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ご主人が掛川茶をふるまってくれました。美味しかったです!小夜の中山峠に民家は現在22軒あるそうです。いつまでもここを守っていってほしいと思いました。
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お隣の久延寺(きゅうえんじ)へ行ってみました。奈良時代の行基が開基と伝えられています。
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真言宗の寺院だそうです。
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久延寺夜泣石。夜泣石と同じ形で「南無阿弥陀仏」と書かれています。こちらは小石姫供養塔で、はじめ門前の路傍にあったが昭和40年頃境内に移されたとか。本物の夜泣石は小泉屋(お土産屋)のほうにあるらしい。
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敷地内にある『茶亭跡』。掛川城主山内一豊が徳川家康をもてなすために造られました。
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公園のそばにある『夢灯』。浮世絵美術館で、土日祝日のみの営業。大人300円。時間がなくて寄れませんでした。
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冬の日没は早いので14時には来た道を帰ることにしました。
扇屋の店主の話では、小夜の中山峠の道は幅が狭く急坂もあるので、地元の車はこの分岐を右へ下るようです。 -
お茶専用の扇風機。霜対策です。遠くにはすごい数の鉄塔が建っていました。
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今にも崩れそうな民家。人は住んでいないようです。これこそ重要文化財?(笑)
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帰りの道は下り坂なので楽ですが、慎重に歩かないと危険です。
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転げ落ちそうです。
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沓掛の急坂を軽トラが走り抜けて行きました!アンビリーバブル!
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バイパスの辺りにも旅籠があったようです。道路整備のために犠牲になったものも多いと聞きました。
ハイキングコースの帰路は40分で帰って来れました。
その後、日坂宿を通り、事任八幡宮の駐車場に着いたのは15時ちょうどでした。 -
せっかくなので道の駅掛川へも寄ってみました。地元の野菜や名産品を買う人たちで大混雑でした。
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お土産に遠州みそまん(春華堂)を買いました。
昔の建物や旧東海道の名残がこれほど残っている所が他にあるのでしょうか?自然と触れ合いながら古代の貴重な体験ができた日坂宿。予想以上に楽しかったです。
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