激走2400km　悠久のモロッコ　８日間の旅　　フォトジェニックな青い街・シャウエン篇

2017/12/13 - 2017/12/13

常に私の行ってみたい先ランキングの上位に入っていたモロッコ

サハラ砂漠、青い街シャウエン　迷宮都市フェズ・・・行ってみたい先が多すぎて、１０日間くらいの日程を組まないと回りきれそうにない・・・
ゼネコンの営業の統括責任者の私は、そんなまとまった休みを取ることができず、なかなか実現しそうにない永遠に憧れの場所の一つでした。

今年の１０月に定年を迎え、顧問の立場に変わったことと、個人的に半期を経過する前に年間目標を大きく上回った実績を残せたこともあり、定年まで頑張った自分へのご褒美として、仕事が一段落した１２月１2日より5日間のリフレッシュ休暇を取得して、モロッコに出かけることになりました。

計画を思い立ったのは仕事の目処が見えてきた２か月前
休暇の日程については仕掛り中の仕事の予定を考えると、１２月の１０日から２０日までの間であれば何とか休んでも仕事に影響がなさそう。
その時点では行先はモロッコに絞らずに中欧周遊、キューバも検討していました。

この日程の中で毎日格安チケットのチェックをしていましたが、なかなか安いエアチケットが見つからない。

１ヶ月を経過した１０月の末に毎月送られてくる某旅行社のパンフレットの中に　モロッコ周遊一人旅限定ツアー　15万5800円から　そんな格安ツアーを見つけました。

でも、団体行動が苦手で、気軽な一人旅をこよなく愛する私は、画一的に決まった先を回るツアーは大嫌い。
国内の格安ツアーはともかく、海外のツアーは10数年行ったことがありませんでした。

でも、内容を見ると、私の行ってみたい場所がほぼ網羅されていて、しかも全行程の食事もすべてついている。
そして一人旅では8日間の日程で行くことの難しい周遊コースになっていたためとりあえず申し込みすることに。

予約金を払った翌日、カタール航空ウェブサイトでカサブランカ往復８００００円のチケットを見つけツアーをキャンセルするかどうか悩んだものの個人旅行ではシャウエンとサハラ砂漠の両方行くことは難しそうなので、結局ツアーに参加することに。

でも通常１０日間はかかりそうな周遊コースを８日間に詰め込み、しかも行きは羽田発の深夜便を使っての出発で、帰りは国内移動を含め、ほぼ２日間に渡る移動の連続の行程
実質５日間で２４００キロを移動する超ハードなスケジュールの旅でした。
でも迷宮都市フェズ、青い街シャウエンの散策　サハラ砂漠の朝日　アイト・ベン・ハッドゥの世界遺産のカスバ　トドラ渓谷の渓谷美の絶景を堪能でき、それなりに満足した旅になりました。
こちらでは今回のモロッコの最大の目的だった青い街　シャウエンの街歩きを紹介します。

エリア シャウエン(モロッコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

フェズから車で約４時間　２４０キロの距離を移動して今日のメインの目的地であるシャウエンへ。
高台のビューポイントからシャウエンの街を一望
あれっ？
青くないじゃん　どちらかといえば白い街？

でも、バスを停めた目の前のタイヤ屋さんはしたが青く塗られています。

ちょうど小学生の下校時間
モロッコでもキティちゃんは子供に人気のようです。
そういえば昨日カサブランカの空港のイミグレの職員から『日本から来たのか？
自分は日本のアニメの大ファンだよ』そう言ってたよなあ。
モロッコのこんなところにも日本の文化が浸透してるんですね。

目の前の畑の中には四角く囲んだ洗濯物
こんなのも景色になじんでます。

シャウエンの街に入ってバスを降りて歩いて街を散策
今回の旅のサハラ砂漠と並ぶメインの観光なので、時間も昼食をはさんでたっぷり４時間あります。

シャウエンて青い街並みなので地中海のイメージが強くて、海のそばかとばかり思っていましたが、実は思いきり山の中の街なんです。

だんだん思い描いていたシャウエンのイメージの街並みに変わってきました。

街が青いのはメディナと呼ばれる旧市街だけ。

フェズの迷宮のメディナ同様シャウエンのメディナも迷路のような通路が入り組んでいます。

でも、町自体が小さいので道に迷ってもそれほど迷宮することなくどこかに出るので迷路を楽しむことができます。

ここガイドブックでおなじみの場所ですね。

シャウエンの街は何故青いのか？

説は色々あるようですが2つの説が有力のようです。

ひとつは青を神聖な色とするユダヤ人が移り住んだ際に染めたという説

もう一つは虫除けのため青く塗ったという説

でも、何が正しいのかは定かではないようです。

以前は、イスラムの聖域として異教徒の立ち入りを禁止していた時期もあったようです。

シャウエンは青い街として、すっかりイメージが定着していますが実はもう一つ町の特徴とされるものがあります。

それはニャンコのパラダイス
モロッコに来てから犬は見かけないけど、猫がやたらに多い。
特にシャウエンは猫だらけ。

猫が多いのはちゃんと理由がありました。

イスラム教では、古くから猫は神聖な動物として崇められてきました。

イスラム教の開祖であるムハンマドは無類の猫好きだったそうです。

そんな訳で、イスラム教徒は猫好きが多いんです。

モロッコの子供たちは結構シャイな子が多くて、なかなかカメラに向かって笑顔を見せてくれません。

宗教上の理由もあって女性の写真を撮るのはNG

青と白の壁に原色の黄色や赤が入るとよりインスタ映えする光景になりますね。

お店の看板もその辺を意識してか原色が混じっています。

扉の取っ手も絵になりますね。

ここもガイドブックでおなじみの場所
壁と階段の青
ここまできてようやく青の色分けに一つの法則があることがわかりました。

通り抜けできる道は青く染まっていませんが、行き止まりの階段は青く塗られています。

これさえわかれば迷路のようなシャウエンのメディナ
迷子になることも半減できそうですね。

水飲み場もカラフル

この日のランチはメディナの中にある人気店　Restaurant Populaire Bab Ssourで

メインは七面鳥とビーフのシシカバブ

毎日どこに行ってもお馴染みのスープ
ビールは高かったのでアボガドジュースを
牛乳で割ったこのジュース　メロンジュースのようで美味しかった

デザートはイナゴマメと蜂蜜をかけたヨーグルト
これも美味しい

レストランの周りは細い路地にお土産屋さんが並んでいます。

民族衣装やバブーシュなどがメイン

青い色にも白に限りなく近い青、水色、色鮮やかな青と色の濃淡で塗り分けています。

今回は４時間足らずの滞在で日中のシャウエンの街しか見ることができませんでしたが、早朝や夕暮れ時、夜で全く別な顔も見せてくれるんでしょうね。

ブルーの壁に商品をそのままディスプレイすれば立派なお店に早変わり

青と白の壁にお店の商品を加えるとフォトジェニックな景色に早変わり

何処を歩いていても絵になりますね。

子供たちの姿が加わるとまた別な光景に

この看板カラフル

ここはプチホテル

ホテルに一泊して早朝や夜のシャウエンを散策するのもいいな

歩いていてそうつくづく思える街並みでした。

迷路のようなメディナの一番奥は山に囲まれています。

下に流れる川のそばには共同の洗濯場がありました。

バスの車窓から見た民家でも、同じように木の枝に洗濯物を干す光景をあちこちで見ましたが、気に洗濯物がなっているような感じ

すぐ裏の山はこんな岩がむき出しになった山が迫っています。

ロッククライミングできそうな岩山ですね。

再びメディナを散策
こんなパイプを原色に塗って花を植えた植木鉢

結構おしゃれ

４時間の滞在とはいえ自由散策の時間がなかったので、横目で眺めるだけになってしまった、メディナ散策
また機会があれば一泊の日程で訪れてみたいものですね。

広場の横には小さなカスバがあったり・・・

ミナレットのあるモスクがあったり
こうしてシャウエンの４時間の滞在を終え、今宵の宿フェズまで２５０キロほどこれから移動します。
迷宮都市フェズ篇に続く