マルタとシチリアを巡る旅 ①- ハイポジウム地下神殿へ

2017/12/20 - 2017/12/29

年末にマルタとシチリアを旅行しました。ともに遺跡がたくさんありグルメも楽しめそうです。最初の数日は強風が吹き荒れどうなるかと思いましたがその後は天気もよくなりポカポカ陽気に。シーズンオフではありましたが十分楽しむことができました。

エリア ヴァレッタ(マルタ)

ローマからマルタの空港に到着しました。とてもこじんまりした空港です。

マルタ国際空港 (MLA) 空港

空港からはバスも出ていますが、荷物があり、雨風が強かったのでタクシーで宿泊するヒルトンホテルに向かいます。ホテルはセントジュリアン地区の海沿いにあります。

Hilton Malta ホテル

ホテルのロビーは5階にありチェックイン時にはホットワインが振舞われていました。対応してくれた方は日本に住んでいる知人がいるとのことで日本のことをべた褒めしていました。部屋はオーシャンビューを予約。フロアの一番端にある部屋でしたが広々していて・・

ゆっくりできるスペースもあります。風と波の音がすごいですがこの日はそのまま就寝することにしました。

翌朝、日の出前に目が覚め外を見てみると強風と高波が・・。とてもきれいではありますが冬の日本海を連想させる光景です。

朝食はラウンジで。通常の朝食会場だと有料とのことだったのでこちらでいただくことにします。ここからも海が一望でき、いい季節であればバルコニーで食べるのがよさそうです。

ビュフェのメニューが毎朝同じだったので少し変化があればいいかな、と思いましたが美味しく頂きました。

この日はまずハイポジウム地下神殿に向かいます。ここはガイドツアーのみの入場、さらに一度に10名しか入れないので予約が必須です。12月初めに予約した際にはクリスマス前には若干の空きがありましたが年末年始はすでに一杯でした。中に入る際には荷物をすべてロッカーに入れて手ぶらで入ります（撮影禁止）。日本語のオーディオガイドもあります。中はかなり狭く暗いですが見応えがありました。入場料の35ユーロが高いと思う人もいるかもしれませんが折角なので行っておくべきかと思います。

ハルサフリエニ ハイポジウム神殿 城・宮殿

見学を終えて次はタルシーン神殿に向かいます。ハイポジウムからは徒歩10分弱くらいですが、道がわかりづらくgoogleマップに頼って行きました。
敷地内には風雨を避けるカバーがついています。

タルシーン神殿 城・宮殿

遺跡に猫は付き物ですね。こんな遺跡に猫が自由に出入りしているのはおおらかです。

遊歩道に沿って歩いて行きますが英語の説明もあります。

右手にあるのがFat Lady。上半身が欠けた状態で発見されたそうです。ゆっくり見ても1時間あれば十分かと思います。ここで発掘されたものはこの日の午後訪問した国立考古学博物館に展示されているとのことでした。

タルシーン神殿からはバスでヴァレッタに向かいます。バスの時刻表は当てにならないとのことでずっと待っていましたが15分くらいで来ました。料金は1.5ユーロで2時間有効。この後町中で12回券（カード）を15ユーロで購入しましたが複数人でも使えるので便利でした。

30分ほどでヴァレッタのバスターミナルに到着。ここからは歩いて中心部に向かいます。どんよりしていてとにかく風が強い！

こんなクリスマスツリーが飾ってありました。

簡単に昼食を取りまずは旧市街の一番端まで歩きます。風を遮るものがないので吹き飛ばされるのではないか、と恐くなるほどでした。対岸には高波が打ち付けています。

頑張って歩いてシエージュベルウォーメモリアルに到着。巨大な鐘で実際に使われているとのこと。ここでも柱につかまっていないと危険なくらいの暴風。景色はきれいですがさっさと退散しました。

シエージュ ベル ウォー メモリアル モニュメント・記念碑

暴風の中歩き続けるのは辛いのでこの後は建物の中に入ることに。まずは聖ヨハネ大聖堂に向かいます。外観はそんなに目を引くものではありませんがとりあえず中に入ってみます。

聖ヨハネ大聖堂 寺院・教会

中に入った途端、余りの豪華絢爛な装飾にびっくりしました。天井画の見事なこと・・。

眩しいくらいの豪華絢爛ぶりです。

床にも墓石が並べてあるのでその上を歩くのはちょっと躊躇してしまいます。それにしても何から何までゴージャスです。いろんな騎士団の部屋がありますがそれぞれ贅を尽くした造りになっていていちいち感動していました。

雨は降り続いています・・次は考古学博物館に向かいます。
ここには遺跡で見つかったものがたくさん展示されています。
これは午前中に行ったハイポジウムの全貌。見学したのはごく一部だったんだな、と実感できました。

国立考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

遺跡で見つかった「眠れる女神」。小さかったですがこれが紀元前数千年のもの、というのはすごいです。

当時のものが案外無造作に置いてあって触れてしまいそうでちょっと怖いです・・

器や壺は保存状態もよく驚きました。ローマやギリシャのものは紀元前数世紀なのでそれよりも数千年も前ってただただすごい、としか言いようがありません。博物館自体はこじんまりしているのでゆっくり見ても1時間あれば十分かと思います。

博物館を出た頃には薄暗くなっていてライトアップも始まっていました。

ヴァレッタからはバスに乗ってホテルに戻り、一休みしてから夕食はホテルのすぐ近くにある和食レストランに行きます。念のため予約しましたがオフシーズンということもあり全く必要ありませんでした。

禅 和食

日本人の板前さんとおしゃべりをしながらまず今日のお勧めの大トロを。マルタ近海？でも取れるとのことです。口の中ですぐにとろけます・・が普通に醤油で食べたかった気もします・・。

ベタですが、次は寿司の盛り合わせ。日本で食べるのとまったく変わらないクオリティでペロリと平らげてしまいました。

それなりに満腹になっていましたがこれで終わりにするのが勿体なかったので、美味しかった甘えびを追加で注文しました。と、サービスでイクラをトッピングしてくれました。やはり日本人の方に握ってもらうお寿司はおいしい！値段はちょっと張りましたが大満足でした。