マルタとシチリアを巡る旅 ③- ゴゾ島に日帰り旅行

2017/12/20 - 2017/12/29

年末にマルタとシチリアを旅行しました。ともに遺跡がたくさんありグルメも楽しめそうです。最初の数日は強風が吹き荒れどうなるかと思いましたがその後は天気もよくなりポカポカ陽気に。シーズンオフではありましたが十分楽しむことができました。
この日は日帰りでゴゾ島に行ってきました。

エリア ゴゾ島(マルタ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 3.5

日ごとに天気が落ち着いてこの日の朝は身を乗り出せば日の出を拝むことができました。今日もいい天気のようです。

今日は日帰りでゴゾ島に行きます。路線バス（222番）でゴゾ島行きのフェリーが出る島の最北端のCirkewwaに向かいます。1時間弱かかってフェリーターミナルに到着です。

ゴゾフェリー(ゴゾチャンネル社) 船系

ちょうどバスが到着する直前にフェリーが出てしまい次のフェリーまで45分間待つ羽目になりました。ヴァレッタからのバスの時間に合わせているのでしょうか。ターミナル内はとても広々していてきれいです。

待合室で時間をつぶしやっとフェリーに乗り込みます。早めに乗れたのでまだ人がいない船内の様子をパチリ。肌寒かったですがたくさんの人がデッキに出ていました。

フェリーに乗っている時間は30分ほど。コミノ島を通過しすぐにゴゾ島に到着です。島の観光ですが、個人旅行の場合はホップオン・ホップオフバスか観光タクシーになります。効率よく周りたかったのとフェリーターミナルで待ち構えているドライバーのおじさんの必死のアピールに根負けして観光タクシーを使うことにしました。

車の中でどのように周るか提案してくれます。絶対に行きたいところ（アズールウィンドウ、ヴィクトリア大聖堂、ジュガンディーヤ神殿）を伝えてあとはある程度お任せしました。まず島の中心部に近い古くからある水汲み場に来ました。ここの湧き水は今でも洗濯など生活用水として使われているとのことです。

その向かいには団体客もよく利用するお土産屋さんがありちょっとだけ寄ってみました。店員さんはフレンドリーな方でいいレースの見分け方を教えてくれました。当然と言えば当然ですが手の込んだ商品は飛びぬけてお高かったです。

続いてドライバーさんお勧めのタピーヌ聖堂に向かいます。

タ ピーヌ聖堂 寺院・教会

クリスマス時期ということもありツリーがあり、プレゼント？（生活用品も）が置いてあります。

ドライバーさんの話によるとこの聖堂にある1600枚のモザイクはすべてデザインが異なり、それをたった3人の職人が手がけたとのこと。確かにここにあるのだけでも同じデザインは無いような。

建物自体はそんなに古いものでないので聖堂内もきれいで明るい印象です。教会内部には、聖母の声で命を救われたり怪我が治ったりしたという人達の感謝の手紙で埋め尽くされている一角がありました。運転手さんのごり押しに負けて来ましたが思いの外いいスポットでした。

さらに西に進み次に訪れたのはアズールウィンドウ、ゴゾ島の名物スポットです。

アズールウィンドウに行く手前にこのような岩場があり、向こう側には小さな隙間があり海がつながっているのがわかります。

さらに進んでいくとアズールウィンドウがあった場所に到着しました。あった場所というのは、アズールウィンドウは長く崩壊の恐れがあると言われて来ましたが、2017年についに崩壊してしまったのです。しかしどこにあったのかが今ひとつわかりません。

アズール ウインドウ 海岸・海

このような警告板がまだ残っていて元々の形がわかります。が、この写真を見てもどこがどうなっているのかがよくわかりません。

それでも海はとてもきれいなので写真を撮っていると若いグループのお兄ちゃんから「アズールウィンドウ」はどこにあるの？と聞かれてしまいました。
去年崩壊してしまった、と説明すると知らなかったということでとても残念そうにしていました。何も知らないでここまで来たら確かにショックは大きいかもしれませんね。

次に連れて行かれたのは昔の生活の様子を展示している博物館のような場所。しかし10ユーロもするのに展示内容は今一つ、さらに掃除もいい加減なようで（写真はなし）無駄な時間を過ごしたと思いながら次のスポット（ヴィクトリア大聖堂）に向かいます。

なぜかドライバーさんはここに本当に行きたいの？と何度も聞いてくるのでちょっと困りました。駐車スペースが大変なのが一つの要因かもしれません。15分待ってもらって急いで階段を駆け上り中に入ります。

ゴゾ大聖堂 寺院・教会

ここが有名なのは天井の絵画がドーム型に見えるよう、だまし絵を施したことです。これだけ見たらまったくわかりませんが、外から見ると屋根がドーム型になっていないのが一目瞭然とのことです（外から確認する時間はありませんでした）。聖堂自体もとても豪華に作られていて見応えありです。

大聖堂のチケットで隣接するいくつかの施設にも入れるので貧乏人根性丸出しで慌てて考古学博物館に入ってみました。展示物はヴァレッタで見たものと似ていますがさらにこじんまりしています。

考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

壺はかなり無造作に展示してあります。10分もかけずに駆け抜けるように周りました。。。

この辺りはかなり高くなっていて坂道もかなり急になっています。車に戻る前に慌てて撮ったのですが建物はきれいです。

ヴィクトリア(ゴゾ島) 散歩・街歩き

ヴィクトリアを離れ、島の北側にある漁村のマルサルフォルンには行かずに最後のスポット、ジュガンディーヤ神殿にやって来ました。
建物の中にはこのような展示物が。面白いのは普通は触るな！となっていることが多いですがここは触って！となっているところです。

一通りの説明と展示物を見てから神殿を見ることになります。紀元前3600年頃のものでこれはマルタでも最も古い部類に入るようです。

ジュガンディーヤ神殿 城・宮殿

見学通路は整備されていて車椅子の方でも大丈夫でした。

見学ルートには昔の様子が復元されている絵もあってイメージを膨らますことができます。

石が本当にきれいに積み上げられています。ここもパワースポットなのでしょうか、ずっと瞑想している方がいました（説明板が見えないんですけど・・・）。

この丸い穴は何に使われていたのでしょうか。

遺跡には猫がセットでついてきます・・・。

運転手さんとは港が見渡せる高台でお別れ。空と海、船もいい感じです。強引なところもあるドライバーさんでしたが十分楽しむことができました。ゴゾ島を後にし、フェリーターミナルからセントジュリアンに向かうバスを待つも全く来ません。結局1時間弱待っても来なかったので空港行きのバスに乗り途中で乗り換えて何とかホテルにたどり着きました。

この日の夕食はステーキ！2日前の日本食レストランの目の前にあるステーキハウスです。昨日までの2日間はどこに行っても混雑していなかったので予約せずに行きましたが、ここのお店はそれなりの混雑でした。

この日はステーキなのでもちろん赤ワインを注文。適当に頼んだのですが昨日飲んだ白ワインと同じところのものでした。やはり温暖な気候のせいかしっかりとした味わいでステーキにとても合いました。

サラダはごく普通ですが野菜不足なのでほっとします。

ステーキはボリューミーで食べ応えがあります。すっかり満腹になり大満足でホテルに戻ります。

夜のマリーナは風もなくとても静かでした。
明日はマルタ滞在最終日、青の洞門を目指します。