2006/04/01 - 2011/10/01
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えいふくさん
オランダに数年住んで漸く気がついたのがアムステルダムのDefence Lineです。最初は、アムステルダム郊外を廻って居るとFort(砦)が沢山あるのに気がつきました。何でこんなに砦が沢山あるのだろうかと不思議に思い、それを巡っている内に、「AmsterdamのDefence Line」が構築されたことを初めて知りました。今はユネスコの世界遺産にもなっています。
どういう風にAmsterdamを囲んで守っているかはGoogleで「Amsterdam Defence Line]を検索して、その画像(地図)を見て戴くのが解り易いと思います。
1880年頃から1920年頃まで、アムステルダムをドーナツ状に囲うように作られた、アムステルダムを守る為の防衛線です。長さが135kmあるそうで、幅は場所によりますが、数kmあります。いざ、他国(オランダは歴史上スペインやナポレオンに侵略された。当時は隣国のドイツが懸念された。)が攻め入ると、川の水を引き入れ、そうなると水深が0.5m~1.5mの水浸し地帯になります。こうなると、馬、馬車や戦車がぬかるみで行軍出来ず、一方で浅すぎて船で渡ることも出来ません。そして、45カ所の大小様々な砦から砲撃して守れるようになっていたそうです。
なお、Amsterdam Defence Lineの存在に気がついて、オランダのアムステルダム周辺を車で廻る景色を見ると、まるで中学校の夏の工作で作った模型だと思いました。何を言いたいかと言うと、まるでベニヤ板(の様な真っ平らな広大な土地)の上に牧草地や家があります。これだけ真っ平らなので、水を入れるという仕掛けを作ることが出来るのだと思います。これだけ広大な土地の高さを一定にするには土木的にもかなりのノウハウが必要なのだと思います。
因みに、最初に、こういう構造が考えられたのは16世紀らしいです。
しかし、航空機の発達で、落下傘部隊を活用すれば、意味が無いので、実用としては放棄されたとのことです。
アムステルダム防衛線の詳細は
http://whc.unesco.org/en/list/759(英語)
https://www.holland.com/jp/tourism/destinations/amsterdam/the-defense-line-of-amsterdam-jp.htm
等に沢山記載されています。
実際の防衛線や砦は沢山ありますが、車で無いと行きにくいかも知れません。それに数多く探し出して見ていくのは、かなり大変でした。(見物出来る様になっている場所は一部です。)
- 旅行の満足度
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー 自転車 徒歩
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Muiden城近くのMuiden Fortress(砦)です。これ以外にもUtrecht近郊のFortressとか、他のFortressの写真も撮りましたが、みつかりません。正直な所、一つ一つのFortressは、そう規模も大きく無く、余り印象に残る物でも無いですが、こういうのを40カ所以上建設し、それ以上に広大な土地を真っ平らにした財政力とか政治力そして土木・水利技術等が大きかったのだろうと推察します。
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正面。見物する人は少ない。
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Muiden Fortressの近くから見た景色。とにかく、ベニヤ板に緑色を塗ったが如く、真っ平らです。オランダの景色は、こういう景色が多いです。ここに、戦争が起きた場合には水を引き入れ、水深0.5m~1.5mになるように計画しました。良くこういう計画を立てて、また実現したものです。
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Muiden Fortress近くのMuiden Slot(Muiden城)です。
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Muiden Slotです。
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