2017/11/03 - 2017/11/11
74位(同エリア287件中)
クリスさん
4回目のスペイン。今回タラゴナ県には立ち寄らなかったが、仏領カタルーニャを含めたカタルーニャ地方のロマネスクの教会を訪ね歩く。
【旅程】--------------------------------------------------
11/3(金)~11/11(土) 7泊9日
1日目 羽田→バルセロナ(カルドナ泊)
2日目 アルティエス
3日目 フォア
4日目 アルジュレス=シュール=ラメール
5日目 アルジュレス=シュール=ラメール
6日目 ベサルー
7日目 ペラタリャーダ
8日目 ペラタリャーダ→バルセロナ→フランクフルト→羽田
9日目 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
11月7日、この日はまずサン=マルタン=デュ=カニグーに行く予定であった。カニグー山中にあるこの修道院は徒歩だと40分はかかるという山道を歩かなければならない。ジープによる送迎サービスは、オフシーズンのこの時期は予約のみ受け付けている。
10時のオープンに間に合うようメールで依頼したところ、9時20分までにヴェルネ=レ=バン(Vernet-les-Bains)指定の場所に来いという返事だった。
ホテルの食事は、当初8時からという事だったが事情を伝えたところ7時からに変えてくれた。 -
ホテルからヴェルネ=レ=ヴァンまでは82km、1時間20分程である。運よく指定時間どおりに着いた。
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送迎料金は往復で一人35エウロである。8人までは乗れるようだが、この日は私たち2人だけであった。
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この道路は許可車以外走行出来ない。車幅ぎりぎりの道路が絶壁に沿って伸びている。
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カーブというよりは、鋭角に切り込んだ曲がり角を切り返しを2度3度としながら登って行く道であった。
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歩行者も同じ道を登る事になるが、車も歩行者も所要時間はあまり変わらない。
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途中サン=マルティ=エル=ヴェル(Sant Martí el Vell)という教会を通り過ぎる。一応ロマネスクの教会だが、鐘楼と土台以外は1987年に復元修復された物である。
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ようやく修道院の鐘楼が見えて来る。
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これは車を降りた後に撮った1枚。運転手は1時間したらここに戻って来いと言って休憩に。
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見学受付の施設は、降りた場所の近くにある。この時期、1時間ごとの見学ツアーを実施していたが、料金は一人6エウロだった。
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聖マルタンの木造彫刻。新しい物だが聖マルタンはフランスの守護聖人。ジャンヌダルクもフランスの守護聖人であるが、彼女より早くからの守護聖人である。
またフランス王党派の守護聖人と言われることもある。 -
この修道院は、サルダーニャ伯ギフレ2世の祈願により建設された。サルダーニャは、アンドラに近くカタルーニャの地名になる。
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完成は1009年。サルダーニャ伯ギフレ2世はこの修道院で余生をおくり、1049年に没したと言われる。
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修道院の回廊部。
1428年2月のカタルーニャ大地震により深刻な被害を受け、教会はどうにか破壊を逃れたものの多くの建物が破壊され、鐘楼は先端が損なわれた。
修復にはエルヌの司教が携わったものの資金不足により、再建工事は困難を極めたという。 -
1506年に修道院はフランス王家の管理下に置かれ、1782年、ルイ16世によって教会財産は国有化された。
フランス革命後に修道院は閉鎖、建物の石材は、周辺住民によって建設資材として転用、回廊の柱頭や彫刻・家具などは持ち去られたといわれる。 -
1902年から、ペルピニャン司教ジュール=ルイ=マリー・ド・カルサラード・デュ・ポン(Jules-Louis-Marie de Carsalade du Pont)が再建に着手。
この時点では鐘楼、一部崩壊した教会堂、および下層部回廊の三歩廊しか残されていなかったという。 -
この再建作業は、1932年までかかった。
1983年に修道院は復活し、新たな修道士たちが住み始めている。 -
回廊は11世紀の物を復元、柱頭もすべて復元修復した物になる。
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中庭からみた回廊部。
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こちらはクリプタ。構造はオリジナルが残されている。
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地下にあたるこのクリプタは、聖母教会と呼ばれている。
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柱に埋め込まれた柱頭彫刻も残されたオリジナルのようだ。
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上部の教会のギャラリーにある柱頭。セイレーンを模った物。
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上部の教会がサン=マルタン教会になる。
内部は撮影禁止。ガイドの修道士が付いているし、私たち二人だけなので、この状況ではどうやっても写真は撮れない。 -
鐘楼近くにあった石棺。この石棺は写真を撮りなさいと言われた。
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大きな石棺は、ギフレ2世が自ら彫った物だという。そして小さいのは彼の妻の物だとか。
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修道院の見学を終えて、この石段を5分ほど登ると修道院を一望出来る絶景がある。行き開ければどうぞと、ガイドはここまで終了。
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最初は良かったが、途中から道も消えて石ころだらけの斜面と登るとようやく展望テラスに出る。家内は途中で諦めた。
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最後は、絶景独り占め。
この後転んで、保護フィルターに傷をつけたが、カメラ本体に支障がなかったのが幸いだった。
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この旅行記へのコメント (6)
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- shinkaiさん 2017/12/29 16:58:10
- サン=マルタン=デュ=カニグー修道院
- この展望台からの写真はとても有名な様子ですが、屋根瓦の色がグレイとオレンジ色なので、何の違いだろうと思っていたのですが、今回拝見して、グレイは石の円形の瓦、オレンジは一般に見るかまぼこ型の瓦、というのが分かりました。
が、なぜこんな風に変えたのでしょうかね?
革命後の放置が酷かった様子ですが、それでも何とか修復されて良かったですね。 柱頭装飾などもかなり凝ったものになっているようですし。
転んでの掌の怪我が酷かったようで、脚ではなくて不幸中の幸いでした。石ころの山道は本当に危ないです。
それにしても送迎の車、1人35エウロはお高いですねぇ! 修道院の入場料6エウロ、というのが安く感じます、ははは。
教会内は写真禁止、との事でしたが、如何でしたか? 写真が撮れずに残念、という感じでした?
鐘楼近くの古い、ギフレ王が彫ったという石棺、伝説なのでしょうけど、岩を掘りぬいたようで、これも凄いですね。
地下のクリプタのアーチの構造、かなり本格的な物ですね。 ここも凄いですね。
- クリスさん からの返信 2017/12/29 20:51:00
- RE: サン=マルタン=デュ=カニグー修道院
- ここはかなり修復の手が入っているので、瓦等は新しい物が使われていて、ようやく色も落ち着いてきたようですがまだまだですね。
35エウロは高い出費でしたが、あの道では腰痛持ちの私では歩き切れませんでしたね。
ほあぐらさんに聞いたのですが、教会内部は昔は撮影禁止ではなかったそうです。
如何にも古そうで、やや武骨なアーチを細く低い円柱が支えてプリミティブな印象のある教会でした。
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- マリアンヌさん 2017/12/19 12:52:30
- カニグー♪
- 頑張って登った絶景は最高でしたね。写真で見るカニグーだ!と思いました。
登山しないと見れない景色だと思っていましたが、送迎の車を頼んで、現地で頑張れば見れるかもしれないのですね。
以前グランド・シャルトルーズ修道院でロケした「大いなる沈黙へ」という映画を思い出しました。
革命後、いろいろ持っていかれたとのことですが、セイレーンなどの柱頭もあり往時が偲ばれます。
1つ前のオーベルジュ、さすがフランスという美味しそうなコースでしたね。
あ~このあたりのフランスも行きたいのです・・・
マリアンヌ
- クリスさん からの返信 2017/12/20 19:10:06
- RE: カニグー♪
- マリアンヌさん、書き込みありがとうございます。
「大いなる沈黙へ」は地方では見れない映画でしたので、見る事はできませんでした。グルノーブル近くの大きな現役修道院なのでカニグーと比べられるレベルじゃないと思います。ここは、新参なので、まだまだ真似事みたいなのかと思います。
ルーションのロマネスクは数が多いですが、3つ挙げるとなるとカニグー、キュクサ、セラヴォンヌでしょうか。カニグーはヴィラフランシュまでは鉄道が通ってますので、ハイシーズンなら行けるかと思いますが。
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- ミータさん 2017/12/17 19:24:37
- 足元に注意
- 展望台から修道院を見下ろす写真、高い場所が苦手なのに頑張りましたね。
でも、転ぶなんて気を付けてください。
怪我がなくて何よりです。
地震やフランス革命後の混乱を経て、
再建したのがほんの100年ほど前のことですか。
柱頭彫刻はロマネスクの感じをよく再現していますね。
何か資料が残っていたのでしょうか?
- クリスさん からの返信 2017/12/17 20:08:54
- RE: 足元に注意
- ここは石がゴロゴロしてて浮石もあった物ですから衝撃が強く、右手で受けたのですが、手のひらの皮が破れて出血するほどの怪我でした。この辺でも歳をとったと感じます。
周辺のセラヴォンヌやキュクサの修道院等の関連資料や考古学調査等の資料を基に復元されたそうです。ガイドでも復元状況や、前はどうだったのかの説明がありましたから、研究者たちが優秀だったのでしょうね。
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