2017/12/10 - 2017/12/10
15位(同エリア945件中)
かっちんさん
千葉県房総の養老川上流には素掘りのトンネルがいくつかあります。
房総の地質は泥岩が多く比較的容易に掘ることができるのです。
月崎~飯給間の「房総ふれあいの道」をGoogle航空写真で見ると、複数の尾根の下を3つのトンネルで横断していることがわかります。
これらは明治期の素掘りトンネルで、独特の形と壁面の美しい模様が別世界に来たような印象を与えます。
今日の午後は、月崎から素掘りトンネルを散策し、小湊鐵道の里山風景・真高寺山門の「波の伊八」彫刻・飯給の「世界一大きなトイレ」などを訪れ、上総中野でいすみ鉄道の懐かしい国鉄車両に会います。
旅行記は、小湊鐵道HP、森ラジオステーションTwitter、千葉日報オンライン「千葉地理学会連載 おもしろ半島ちばの地理再発見 2017.12.12」、飯給にある真高寺HP、中房総国際芸術祭「いちはらアートxミックス」HP などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
小湊鐵道の車両たち
SLをつないだ里山トロッコ列車、キハ200形ディーゼルカーが走っています。 -
小湊鐵道月崎駅に入る列車
最初は月崎駅にいます。 -
青空に映えるイルミネーション列車(月崎駅)
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国登録有形文化財のある月崎駅
大正15年開業時の駅舎とプラットホームが文化財に指定されています。 -
質素な改札口(月崎駅)
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プラットホームとベンチ(月崎駅)
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古い形式の駅名標(月崎駅)
木製の鳥居型駅名標です。 -
イチオシ
旧下り線プラットホーム(月崎駅)
笠石にコンクリートブロックを用いた延長77mのプラットホームです。
今は使われていません。 -
森ラジオステーション(月崎駅前)
中房総国際芸術祭「いちはらアート×ミックス2014」の時に制作された森ラジオステーション。
以前、小湊鐵道の鉄道保線員の詰所だった小屋です。 -
イチオシ
トコトコ走ってくる里山トロッコ列車(月崎駅)
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サンタがお出迎え(月崎駅)
月崎駅に臨時停車し、クリスマスプレゼントを配っています。
では、素掘りトンネルのある「房総ふれあいの道」を月崎から飯給まで散策します。 -
将棋の駒のようなトンネル
1つ目のトンネルは、明治31年(1898)竣工の永昌寺トンネルです。 -
素掘りのトンネル
説明板によれば、日本古来の掘り方で、「観音掘り」と呼ばれています。 -
紫色に輝く不思議なトンネル
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竹林の道
トンネルを抜けると荒れた竹林が続きます。 -
切通し
幅の狭い尾根は切通しの道です。 -
2つ目のトンネル
Google地図によれば、柿木台(かきのきだい)第二トンネルの名称です。
先ほどのトンネルと異なり、丸い形です。 -
トンネルに吸い込まれるぅ~(柿木台第二)
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暗闇から眺める外界の景色(柿木台第二)
トンネルに吸い込まれています。 -
天井の奇妙な模様(柿木台第二)
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明るい別世界が待ってる~・・・(柿木台第二)
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幾何学模様の出口(柿木台第二)
地層の模様なんですね。 -
視界が開け平地に出ます
ここは柿木台の集落。
そろそろトロッコ列車が来る時間なので、横道に入り線路の近くまで見に行きます。 -
落ち葉の中に、花束のような赤い実
何だろう?? -
上を見上げると・・・
赤くなった袋果(たいか)が裂けて、黒い光沢の種子が飛び出ています。
ゴンズイの実です。 -
里山をゆくトロッコ列車
田んぼの脇でトロッコを待っていると、遠くから「トコトコトコ」と近づいてくる音。
SLのバック運転です。 -
走り去っていくSL
通過後、踏切まで走っていき、トロッコ列車を眺めます。 -
道標
「房総ふれあいの道」に戻り、飯給へ向かいます。 -
集落を見守る石仏
元禄十年と彫られています。 -
3つ目のトンネル
ここは駒の形をしています。
明治32年(1899)竣工(推定)の柿木台第一トンネルです。 -
天井を見ると(柿木台第一)
駒の頂点が真っすぐでなく、少し曲がっています。
手彫りのせいでしょうか?? -
イチオシ
素掘りトンネルめぐりの女性たち(柿木台第一)
トンネルの中で写真を撮っていたら、彼女たちに追い抜かれました。
簡単な地図しか持っていないようで、鉄道の最寄り駅(飯給)を教えてあげました。 -
イチオシ
神秘的な駒の縞模様(柿木台第一)
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柿木台を走るローカル線
しばらく歩くと小湊鐵道の踏切があります。
このあたりは柿木台という地名です。 -
道端になる柿の実
柿木台の名前の由来になったのでしょうか。 -
眞高寺(しんこうじ)山門
飯給駅近くのお寺です。
眞高寺は1453年に建立されたといわれ、1793年に建てられた山門には江戸時代の彫刻師「波の伊八」の作品があります。
山門は県を代表する二重屋根の入母屋造りで、1階の天井に「竜」、2階に「飛天」が描かれています。 -
竜の天井絵(眞高寺)
狩野景川の作品です。 -
「浪鯉」の彫刻(眞高寺)
1階の蟇股に「波の伊八」の彫刻が10作品あり、その中の一つです。 -
飯給駅(いたぶえき)に到着
-
世界一大きなトイレ(飯給駅前)
2012年に建築家「藤本壮介」が制作したアート作品「Toilet in Nature」です。
木や草花の生い茂る約200㎡の中に、ガラスボックスのトイレを一つ配置。
大勢の写真家が訪れる駅の、美しい里山ならではの公共とプライベート、自然と建築、内部と外部が溶け合った公衆トイレを考案したそうです。
ガラス張り個室は女性専用です。
まわりを囲む塀の入口に鍵がかかり、個室にはカーテンがあります。
はたして気持ちよく用が足せるかどうか・・・ -
冬枯れの里山を走る列車(飯給駅)
飯給駅は、春になると桜や田んぼの水鏡と鉄道写真が撮れる撮影ポイントです。 -
イチオシ
晩秋のローカル線(飯給駅)
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寒さを凌げるトタン張りの待合室(飯給駅)
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イチオシ
里山の風景が眺めながら列車を待ちます(飯給駅)
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イルミネーション列車
この列車で終点の上総中野へ向かいます。 -
昔懐かしいドア(車内)
昭和30、40年代によく見かけたプレスドアです。
薄い板を2枚プレスして貼り合わせているので、軽くて強度があります。
午後の養老渓谷方面の列車なので、車内はガラガラです。 -
キハ204(車内)
昭和38年(1963)日本車輌の製造銘板が付けられています。
今年で54年間も走っているのですね。 -
ススキの茂る上総大久保駅(車窓)
-
上総中野駅に到着
小湊鐵道はここで折り返し、五井行きになります。 -
急行「そと房」(上総中野)
上総中野駅は、いすみ鉄道との接続駅です。
国鉄色ディーゼルカーのキハ28がとまっています。 -
急行「そと房」が大原に向けて発車(上総中野)
朱色の車両は平成22年(2010)に大糸線を引退し、いすみ鉄道にやって来た「キハ52-125」です。
鉄ちゃんにとっては懐かしい国鉄車両たちです。 -
大糸線当時のキハ52(昔のかっちん写真)
平成19年(2007)7月28日南小谷駅に停車している糸魚川行きです。
昭和40年(1965)製造のディーゼルカーです。 -
サンタのいる小湊鐵道(車内)
この列車で五井へ帰ります。 -
ハートのつり革発見(車内)
目の前にあるつり革です。ラッキー! -
小湊鐵道から見える夕焼け(車窓)
今日は、小湊鐵道の里山風景、素掘りトンネル、波の伊八彫刻、世界一大きなトイレ、チバニアンの地層などを日帰りで楽しむことができました。
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