2017/12/05 - 2017/12/05
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belleduneさん
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川越は初めて来ましたが、蔵造りの中央通りには、多くの外国人観光客を見かけました。中国や韓国では、富士山だけではなくて、川越も人気があるんですね。
旧山崎家は、川越の老舗菓子店「亀屋」の五代目嘉七が、40歳代後半の時に隠居所として、大正14年(1925)に建てられました。建築費用は現在の価値で2億円ほどだったそうです。設計は、保岡勝也(1877~1942)でした。彼は、川越の現在の埼玉りそな銀行(第五十八銀行~埼玉銀行~協和埼玉銀行という合併の変遷がありました)や丸ノ内の事務所街などの設計をしています。日本で最初の住宅建築家の一人で、造園にも深い知識を持ち、著作もあります。
- 旅行の満足度
- 4.5
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こちらが表門ですが、見学者は内玄関から入ります。
信州笠原村出身の初代嘉七は、安永元年(1772)頃、川越の上菓子製造業の亀屋清右衛門の元で修行し、天明3年(1783)に亀屋の暖簾を許され、創業したと言われています。4代目嘉七は、明治11年(1878)、第八十五国立銀行の設立に関わり、当時の川越での経済界で大きな力を持っていました。5代目嘉七は第八十五銀行の副頭取を勤めていたことから、保岡勝也に自分の別邸を依頼したものと思われます。 -
このような間取りになっています。2階jへ上れないのが残念です。手前のオレンジ色の部分・洋館だけが2階建てになっています。
敷地面積約2300平方m、で、母屋は木造モルタル仕上げ、洋館2階は、細い横目地の磨き壁となっています。 -
表玄関辺り。大正期にはとてもハイカラな玄関でした。付け壁の色ガラスの緑が当時としてはハイカラの最先端をいっていたのでしょうね。
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ステンドグラスを内部から見たいです。今年3月に2階の限定見学があったそうですが、2階は寝室と和室の間取りです。階段を上ったところに暗室があり、寝室の床はコルク敷きだそうです。寝室の窓際に書斎があり、カーテンで仕切ることもできるようになっています。何と言っても、階段にある3枚のステンドグラスでしょう。内部から見ると、本当に綺麗な作品です。ネットで見ることができます。
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屋根瓦の鬼瓦が特徴的です。山崎家の家紋でなく、観光課の方も分からないようです。お菓子に関係のあるものでしょうか。
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洋館にはテラスがあります。
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洋館の表門に近い角には、木造の扉があり、見取り図からすると、おそらく蔵の外の2階への階段部分だと思われます。
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内部から見た表玄関です。玄関扉のガラス部分には、アイアンワークの装飾が施されています。
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階段は上れないようで、窓の大きなステンドグラスは、見ることができません。小川三知(1867~1928)の「泰山木とブルージェ」という作品です。
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チラッと見えるステンドグラス。
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階段下にも綺麗なステンドグラスがあります。
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内玄関へ回って、内部を見ます。右に見える蔵は、鉄網にコンクリートを塗ったモルタルのようなものでした。川崎工場の川崎寛美と建築家・三橋四郎が共同開発したものだそうですが、関東大震災後、その耐震性の問題から以後、使われなくなったということです。
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内玄関を入ると、襖が開け放してあるので、向こうのお庭まで見通せます。この写真を見ただけで、襖、天井、柱、欄間などの様子が見え、大層手間の掛かった仕事だということが分かります。
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客間の庭側には広縁がずっと広がっています。
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数寄屋造りの客間の床の間
和室の柱は、磨き丸太を使っています。 -
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異なる木材を組み合わせた遊び心のある戸袋辺り
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洋館の前にあるので、ここからではちょっと見難いですが、李王垠殿下お手植えの松があります。
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これは当時の写真です。
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茶室と手前の茶庭方向を見たところです。
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客間室内に面白い窓があります。
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これは、遊び?
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隣の部屋は居間です。
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仏壇の扉も凝っています。
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隣は、設計図によるとベランダとなっていますが、子供たちの遊び場のサンルームでしょう。
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その後ろには和室の子供部屋です。ガラス窓が大きく取ってあり、冬は寒そうです。
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この広縁は、突き当りのサンルームから手前の洋館まで続いています。畳廊下と板の廊下が天井の区分けと共に面白い仕上げとなっています。室内側の3尺(約50cm)巾に畳を敷き、ガラス窓側は板を張ってあります。畳の外側を板張りにすれば、鉢植えなどを置くのに都合が良い、と保岡勝也が良く用いた仕様だそうです。良い考えですね。天井は、巾を分けてガラス窓側の天井を下げて、「本杉の市松網代張り」として、室内側を「本杉目透かし張り」としています。
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こちらは洋館の食堂です。和洋折衷のこの建物は、皇族方をお迎えする目的で計画されたそうです格天井などにも気品ある設計が見られます。
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食堂の廊下側にあるステンドグラスです。こちらは別府七郎の作品だそうです。
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隣は洋館の客間です。日当たりの良いテラスが気持ち良さそうです。ここで色んな語らいがあったのでしょう。
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応接間にも別府七郎のステンドグラスがあります。カーテン、家具は当時のものだそうです。
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格天井に当時の照明器具が点灯しています。
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カーテンも重厚感があります。
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出窓風になっています。
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洗面所・風呂場
洗面台は真鍮。 -
脱衣場の入り口は引き戸でその竹製の枠は形が粋です。
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お風呂場の天井
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窓
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白いタイル張りです。浴槽からの出入りにちゃんと壁に手摺が付けてあります。
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手洗いしたの木製カバーも凝っています。
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廊下にある電気のスイッチ
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和室から畳廊下の向こうに玄関脇の階段下にあるステンドグラスが見えています。見取り図を見ながら、部屋の間取りを見るとよく分かります。
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子供部屋から内玄関へ行く途中の3畳の部屋(畳廊下のよう)から外を見たところです。
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内玄関からお茶室へ回ります。遊び心のある飛び石。
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内玄関から洋館2階を見たところ。
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明治4年(1871)に川越藩は廃藩となりますが、城下町の産業、人材、資本の蓄積、文化の伝統などから埼玉一の金融中心地となり、米取引、穀物集散地として栄えました。しかし、明治26年(1893)、養護院から出火した川越の大火で、市街地の多くは焼失しました。その後、耐火建築の蔵造りの建物が建てられました。3年で蔵造りの町並みが完成していきます。箱棟、大きな鬼瓦、重厚な観音扉が特徴の蔵造りに、塀、地下蔵は煉瓦造りでした。
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子供部屋を外から見たところです。
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お茶室外観。手前は待屋です。
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お茶室から見た庭
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洋館方向
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茶室
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引き戸を開けると床の間
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茶室内部は明るいです。
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