2017/06/02 - 2017/06/15
1358位(同エリア2844件中)
ちゃおさん
リスボンの丘の上に重しのように鎮座している城塞、サンジョルジェ城へ向かうべく坂道を登って行くと、その途中に贅沢なゴシック造りの教会、サンロケがあったので入ってみると、内部の豪華な造に圧倒されたが、ガイド等を読むと、戦国の末期、九州キリシタン大名から派遣された3人のクリスチャン、当時の日本ではバテレンと呼ばれていたが、その若者3人がローマへの途次、この教会で1カ月を過ごしたと出ていて、何かしら日本人の愛国心、誇りなどをくすぐるものがあった。それは昨日コインブラの大聖堂の中にまでは入れなかったが、近くを歩き感じたようなものと同じような感覚だった。アジアに於ける日本人の選良意識といったものかも知れない。
さて教会を出て、再び市電の往来する狭い坂道を上に向かって登って行くと、どんどん高度は高くなり、眼下の視野が開けてくる。昨日の崖の上の中華レストランの屋上テラスからも、又、その前のポルトでも感じたことだが、この高みからリスボン市内を見渡すと、本当にレンガ色の屋根が波を打っている。色彩豊かな国だ。真っ白のスタッコ壁と屋根のレンガ色。取り合わせが良い。沖縄の赤屋根はもっと赤を濃くした朱色に近い色合いだが、ここリスボンの屋根はもっと明るい色で、濃い目のオレンジ色にも見える。沖縄は勿論南国だが、このリスボンは屋根の色から見たら沖縄よりももっと南国的な暖かな色合いだ。
坂の途中に日当たりの良いリゾート風のお洒落なカフェなどあり、プールの端で地元の青年がファドを奏でている。哀愁を帯びた静かなギター音。静かにそっと近くの椅子に座って暫し聴くが、彼は聴衆に聞かせる風でもなく、一人指先のコードを追って弾き続ける。お昼にはまだ大分早いが、昼時、ランチ客で賑わってきたら、日本の流しのように、客の前で弾き語りをするのだろう。
坂の途中の見晴らしの良い高台に出て、眼下を見下ろす。眼下は港町アルファマだ。その先のリスボン港には巨大な外洋クルーズ船が停泊している。どこかで見たような船影だが、ひょっとしてQE2か・・。先週はバルセロナのガウディ公園の丘の上から、今将に出航しつつあるクルーズ船を眺めたが、あの時は遠い船影だったが、今ここからは間近に見える。
こんな大型のクルーズ船が入港できるリスボン湾。全く海のように見えるが、テージョという大きな河港だ。大航海時代には、この大きな内海港には大型帆船が犇めいていたに違いない。その一つの帆船に乗って、伊東マンショ他の天正少年使節団が遥々極東の地からやって来たのだ。今はTakaさんも昨秋乗船した真白のクルーズ船が優雅な巨体を浮かべていた。
- 旅行の満足度
- 5.0
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
リスボン(ポルトガル) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
リスボン(ポルトガル) の人気ホテル
ポルトガルで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ポルトガル最安
488円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
10