2017/09/09 - 2017/09/09
8位(同エリア60件中)
かっちんさん
美唄市(びばいし)は石狩平野のほぼ中心に位置し、西側を石狩川が流れ、中央をJR函館本線と国道12号線が通る交通の要衝です。
美唄は明治時代に屯田兵の入植と開拓、大正・昭和に炭鉱の町として、日本の近代化を支えてきました。
今日は苫小牧から札幌まわりの列車で美唄へ向かい、旧桜井家住宅、美唄市郷土史料館を訪れ、美唄の開拓と石炭産業の歴史、住民の暮らしについて学びます。
美唄の手前にある光珠内(こうしゃない)付近では、今の時期、黄金色の稲穂が絨毯のように続きます。
なお、旅行記は美唄市商工観光交流課の「美唄観光情報」、美唄ファンポータルサイト「PiPa」、美唄市郷土史料館パンフレット等を参考にしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イチオシ
札幌駅を行き交う列車
リゾート特急「フラノラベンダーエクスプレス」が入線してきます。(右側の車両)
この特急自由席に岩見沢まで乗ります。 -
天窓を設けたハイデッカー車両
見晴らしのいい展望車です。 -
クリスタル・エクスプレス トマム&サホロ
石勝線トマムの観光輸送を目的に製造されたジョイフルトレインを使用しています。 -
フラノラベンダーEXPの正面
名鉄パノラマカーや小田急ロマンスカーの前面とそっくりです。 -
岩見沢で普通列車に乗り換え
「フラノラベンダーエクスプレス」は美唄を停車しないので、普通列車に乗り換えます。
ホームに木彫りの道産子がいます。 -
扇風機のあるローカル列車
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黄金色の絨毯
列車は峰延を過ぎ、光珠内付近まで広大な田園地帯が続きます。 -
イチオシ
黄金色の絨毯(光珠内付近)
奥に見えるのは防風林。 -
黄金色の絨毯(光珠内付近)
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美唄駅で降り、列車のお見送り
乗ってきた車両は、一部区間不通になっている日高本線の「優駿浪漫」ディーゼルカーが使われています。 -
美唄駅周辺の地図(左が北方向)
美唄駅に近い旧桜井家住宅、郷土史料館を訪ねます。
午後に、炭鉱メモリアル森林公園、三菱美唄記念館、旧東明駅舎、4110形式機関車などを訪ね、ビバの湯ゆ~りん館に泊まります。(次の旅行記で紹介) -
黄色いキャップが似合う消火栓(駅前)
よーく見ると笑顔の消防士に見えます(笑) -
煉瓦倉庫(駅前)
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雪蔵美人
美唄産グリーンアスパラは、太くて甘くて歯ごたえが柔らかく、スジが少なく根元まで美味しく食べられます。
その理由は貯蔵方法に雪の冷熱を利用し、生産物に適した環境(低温と多湿で水分蒸発を防ぐ)で保管しているからです。 -
イチオシ
旧桜井家住宅(大通西1条北2丁目)
美唄町長、美唄市長と親子2代に渡り首長を務めた桜井家の住宅です。 -
大正期の木造建築(旧桜井家)
開館日は5~10月の毎週水・日曜。今日は土曜なので外観からの見学です。 -
イチオシ
キタコブシの淡いピンクの実(旧桜井家)
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イチイの小粒な赤い実(旧桜井家)
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騎兵隊火薬庫(旧桜井家敷地)
明治23年、屯田兵特科隊の配置が決まり、美唄に騎兵隊、光珠内に砲兵隊、茶志内に工兵隊の各屯田兵村が設置されました。
現存する騎兵隊火薬庫は極めて少なく、貴重なものです。 -
美唄屯田兵屋(旧桜井家敷地)
北海道の開拓と北方防衛を担った屯田兵。
沼貝村(美唄市の前身)には明治24年から27年にかけて、道外35府県から400戸の屯田兵とその家族が入植しました。
美唄屯田兵屋は、癸巳町(きしちょう)で使用していたものを移設し、明治24年型(陸軍省標準型)として復元されています。 -
ナナカマドの赤い実(町なか)
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赤とんぼ(町なか)
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カンボクの実(町なか)
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美唄市郷土史料館(西2条南1丁目)
美唄の自然や産業、文化、人びとの暮らしなどをたどる歴史資料を収集し展示しています。
休館日は毎週月・火曜日と冬期間。入館料は200円。
では、印象に残った展示内容をいくつか紹介します。 -
手榴弾消火器
こんなものがあったのですね。
ガラス球型の消火器で、炎に向かって直接投げ込むことで、ガラス球が割れ、中に入っている消火液が飛び散り消火します。
(文化遺産オンラインを参照) -
上川道路工事
市来知村(現三笠市の一部)から上川地方までの上川仮道が開通し、翌年から改良工事をしているようすをジオラマにしています。
工事は樺戸集治監の囚人が作業しています。
道路の下地に丸太を敷いていますね。 -
屯田兵の服・持ち物
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石油発動機
昭和20年代まで農業用の動力に使われていたものです。
製造メーカーは東京の「ムサシ」(日本製鋼所武蔵製作所)。 -
石狩川の変遷
蛇行している石狩川(黄色)は度々氾濫が発生するため、直線状(青色)に流路を改良してきました。 -
蛸足式直播播種機
蛸の足から一度に種を蒔きます。 -
屯田兵の開拓小屋
初期の開拓小屋は、笹や葦や木の皮ぶきの粗末なものでした。
この住居は、ようやく開拓村に燭光がきざし始めたころのものです。 -
馬橇
力強い道産子が橇を引きます。 -
美唄鉄道
美唄鉄道は大正3年に美唄軽便鉄道として開業。
美唄~東明~美唄炭山~常盤台間(10.56km)を、三菱美唄炭鉱から掘られた石炭の輸送を行いました。
金属の玉は単線用閉塞器に使われるタブレットで、穴の形で区間を区別しています。 -
鉄道備品・乗車券・行先案内板
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鉄道信号設備
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三菱美唄鉱業所産出の石炭
空知地域は国内最大の産炭地として、日本の近代化を支えてきました。
美唄では三井・三菱の2大財閥による炭鉱がしのぎを削り、昭和31年には10を超える炭鉱が操業していました。
三菱炭鉱は昭和47年に閉山しました。 -
炭鉱の通信設備
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かんてら
坑内を照らす照明です。 -
発破器
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ガス検定器
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ガス警報器・酸素ボンベ
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沼貝雑貨店
大正時代の雑貨店を再現しています。 -
自転車・大八車
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店の帳場
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雑貨類
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自在鈎(じざいかぎ)
囲炉裏の上から下げ、鍋や釜を掛けて吊るす道具です。
鍋底と火の距離を自由自在に調節できる優れものです。 -
蒸しかまど
米を水に浸した釜を大きな壺の中にいれ、下から木炭で炊き、最後に蒸します。 -
イチオシ
必需品だった石油ランプ
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昔の電話機・写真機
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手回し洗濯機
洗濯物と洗剤を溶かしたお湯を入れてハンドルを手で回します。 -
リードミシン(手回しミシン)
右手でハンドルを回しながら、左手で布を動かして縫います。
ちょっと難しいのでは・・・ -
イチオシ
安眠湯たんぽ
円柱型の木の栓。
ひっくり返すと漏れそうな感じ。 -
中村屋のとりめし(昼食)
明治期に開拓された美唄市中村町に伝わる郷土料理。
鶏一羽を余すことなく使い、濃いめの醤油で味付けした炊き込みご飯です。
開拓時代、家で飼っていた鶏をつぶして振舞うのが、当時最高のもてなしでした。
市内のとりめしのルーツがここにあります。
郷土史料館にて美唄の歴史を予備知識として頭に入れ、午後は炭鉱メモリアル森林公園へ向かいます。
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