2017/10/05 - 2017/10/06
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telescopioさん
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カザフスタンに、鳴砂の大砂丘があると知り、どこにあるのか調べてみると、アルトゥン・エメル国立公園の中だと判明。
ここに行くにはアルマティが拠点になるけど、公共交通機関では行けないし、車があったとしても、距離があるので日帰りは無理。
最初からここに行くツアー(西遊旅行とか)に参加するか、アルマティ発の現地ツアーに参加するのが確実。
現地のツアーは、私が調べた範囲ではプライベートが基本のようで、一人だと10万円近くなってしまうのだけど、何とか混載のグループツアーを発見。
時期は4月下旬から10月上旬で、木・金の2日間の行程。
プライベートの場合、2日間と3日間のコースがあり、移動距離が長いので3日間がオススメとのことだけど、グループは2日間の設定しかなかった。
私が利用したのは、中央アジアのツアーを幅広く扱っている「キャラバニスタン」。
http://caravanistan.com/
ここは旅行会社ではなく、取次のような感じ。申し込みフォームを送ると、その後は旅行会社と直接のやりとりになる(英語)。
参加したグループツアーについては、こちら。
http://caravanistan.com/tour/altyn-emel-national-park-2-days/
事前にパスポートコピーを送る必要があり、決済はオンラインでできる。
サイトには290USDとあるけど、決済は現地通貨で10万テンゲ。
後日きたカードの請求では約33,000円だった。
本編(?)「カザフスタンの味」はこちら。
https://4travel.jp/travelogue/11291688
- 旅行の満足度
- 5.0
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
当日は朝7時にホテルにお迎え。
前日に「明日のガイドはE(名前)です。7:15までに必ず行きます」とメールがあり、割とみつけにくいホテルだったけど、時間どおりにガイドのEさん(キルギス人)がやってきた。
ドライバーはロシア人のDさんで、日産の4WDに、マレーシアからの旅行者Vさん(女性)が先に乗っていて、今日はこの4人で出発とのこと。大人数でバスで行くようなイメージだったのでびっくり。
参加者が多いとどうなるのか判らないけど、飛行機のシートTVのようにモニターがあり、これから行くところの解説DVDを見せてくれたり、wi-fiがあったり、大変快適。 -
朝もやの向こうに天山山脈が見えるところで写真ストップ。
頂上は雲に隠れて見えないけど、なかなか雄大な眺め。
この日の最高気温は5度~7度くらいでけっこう寒かった。
この山の向こうは中国か。
ドバイ経由できた私、ものすごく遠回りした気分になるけど、中国が広いんだよね。いや、遠回りしたのは間違いないが。
ちなみに、Vさんによると、クアラルンプール~アルマティ(所要8時間)は、エア・アスタナの直行便が週3往復飛んでるそう。エアアジアでKLまで行けば安く上がるか? -
人造湖カプチャガイ。
ここは端の方なのでよく判らないけど、かなり大きな湖。
Eさんの説明だと、地震の際に免振装置として働く、、、というような話だったけど、そうなの??? -
その後、イリ川河畔のタムガリ・タスへ。
本来の行程ではタイガク渓谷というところの岩絵を見に行くのだけど、前日の雨で渓谷に車が入れなくなっているため、こちらに変更したとのこと。
予定されていた岩絵よりはかなり時代が下がるので、考古学的な興味で見るにはイマイチのようだけど、私はここは元々オマケ(砂丘以外はすべてオマケ)な感じだったので何でもよろし(笑)。
これはチベット文字だったかな。 -
こちらは仏様。
見ているうちにカザンから来たという団体が現れ、輪になって座り、チベット仏教のチャントを唱え始めたのでびっくり。
カザンとはロシア内の自治共和国タタールスタン(イスラム圏)の首都で、女性は皆スカーフを巻いており、みるからにムスリム。
Eさん、カザフスタンはイスラムの国だけど、他宗教に寛容なのだと、自分の国でもないのに何やら自慢げだった(笑)。ちなみに彼は、大学時代からカザフスタンに住んでいるそう。でもロシア語のみで生活できるので、カザフ語はできないんだって。 -
岩絵の後は、どんどん山岳地帯に入っていき、高度1,800mのビュー・ポイントで写真ストップ。
おー、いいね!
ゴツゴツした岩山に積雪。雄々しい風景だ。 -
山を下ってきて、ここでランチ休憩。
青い屋根の建物の前に、小さな小屋のようなものが見えるけど、ここで炭火でシャシリクを焼いている。
少し左に行くと屋外で食べられる場所があるのだけど、先客で混んでおり、この青屋根の中で食べることに。
Vさんと、外が混んでて良かったね、とささやきあう。寒かったので(笑)。
肉肉しいシャシリクを堪能した後、国立公園へ向けて再出発。 -
国立公園の入口で、ガイドのEさんが入域料(ツアー代金にコミ)の支払い等の手続きをしてくれて、公園内へ。
道は未舗装になるけど、このあたりはだいたいスムーズ(舗装路に関しては、大変道の状態が良い)。
砂丘が見えてきたところで一度写真ストップ。 -
さて砂丘に登ろう。
ここも前日の雨で砂が湿っており、登りやすかったけど、Vさんはなぜか大変難儀していた。彼女は前日チャリン・キャニオンの日帰りツアーに参加したそうで、その際に買ったというトレッキングシューズを履いていたんだけど、それが重かったのかも。
確かにエッジが効いているというか、けっこう急で高さもある(150m)ので怖いんだけど。 -
上までくると、遠くにイリ川が見える。
この砂丘、スィンギング・デューン(アンガンクム)と呼ばれているけど、砂が鳴るには乾燥して風が強いという条件が整わないとダメらしい。
そしてキャラバニスタンのサイトに「ガイドが何と言おうと、砂が鳴る現象は世界的に見て決して珍しいものではない」とか書いてあるのがおかしい(笑)。
車内で見せてもらったDVDにこの砂丘の鳴る音が入っていて、よく飛行機のエンジン音などと表現されているけど、まあそんな感じ...もっというと発電機が近いかな。ブーンという低い振動音で、あれを「歌う」とはまたずいぶん詩的に表現したものだと思う。
なおこの砂丘は、イリ川の河畔から飛んできた砂が、二つの山に挟まれたこの場所に堆積したもので、砂漠ではない。 -
砂丘を堪能した後、近くの湧き水を見たり、古代からこの状態だという、3本立ち並んだ尖った岩の見学をする。
ここにはジンギスカンが来て鍋をしたという伝説があるそうだ(笑)。
ジンギスカンがこの辺りまで来たことは事実らしいけど、はてさて。 -
見学後は、バスシという小さな町の小さなゲストハウスへ。
全然期待してなかったけど、平屋の建物は新しくてとてもきれい。シャワー・トイレ付。wi-fiあり。
ツインの部屋なのに相部屋ではなく、一人一部屋だった。バスルームが共用の部屋もあったので、初夏のシーズン中だったらどうか判らないけど)
夕食・朝食ともなかなか豪勢でおなか一杯になった。
この日はフランス人の団体がいた。 -
翌日は9時半頃出発して、町の小さな博物館をチラ見した後、アクタウへ。
本来のスケジュールだと、初日は岩絵ともう一か所を見て終わりで、2日目の午前に砂丘、午後アクタウでだったけど、一番遠い渓谷を飛ばした代わりに初日に砂丘を見たので、二日目はゆっくりアクタウ&カクタウ散策。
まずはアクタウへ。
このあたりはかなりのラフ・ロードで、しゃべっていると舌を噛む(笑)。
アクタウとは白い山という意味で、遠景はこんな感じ。 -
車を降りて、トレッキングというか散策開始。
歩いているとキラキラ光る石がたくさん落ちている。
カルシウムの塊だと言われたけど、カルシウム???
これがくっきりした地層の一部に僧になって入っているため、遠くから見ると山がキラキラ光って見える。 -
大変面白い地形。
あと何万年か浸食が進んだら、きっとトルコのカッパドキアみたいになるんだろうなあ。
他にも出窓が並んでるみたいなところとか、カーブを曲がるたびにいろんな地形が現れる。 -
なんであんな色になるのかな~?
どっちを見ても、地形だけでなく地層も非常に面白く、ぜひブラタモリで!とか思うんだけど、言っても通じる人が周りにいないのでじれったい(笑)。
3時間くらい散策。素晴らしい景色の連続で大満足。
真夏だったらかなりきつそうだけど、雨が降ると水が流れる川底を歩くので、そこそこ日陰はある。 -
ちょっと小高いところに登って見るとこんな感じ。
いや~、素晴らしいよ!
よく「火星みたい」「地球じゃないみたい」という表現があるけど、まさにそんな感じの荒涼とした、でも面白い地形。
自然の造形美に感嘆。 -
続いてカクタウ。硬い山という意味。
これは溶岩が固まったものだそうだけど、この辺に火山はなく、太古に海底でマグマが噴出したものだそう。
うう、ブラタモリ! -
昼食のためにホテルへ戻る道すがら、牛の群れに行く手を阻まれた。
ゆっくり進むと、たいていの牛は「チッ」みたいに横にらみしつつ草むらに入っていくんだけど、ひたすら道路を走って逃げるのが一頭いて、群れからはぐれるよ!と他人事(?)ながら心配した(笑)。 -
遅い昼食の後は、一路アルマティへ。
行きも帰りも途中のガソリンスタンドでトイレ休憩があり、ちょっとコーヒーを飲んだりして、アルマティのホテルについたのは夜8時半ころ。
全体にゆったりしたツアーだった。
ガイドさんにいろんな話を聞けたし、ドライバーさんはロシア語オンリーで会話は成り立たなかったけど、いつもニコニコと感じが良く、ツアーを満喫。
なお、旅行会社とのやりとりは、メールの返信が遅かったり、何度も担当が変わったり、バウチャーの日付が間違っていたりでヤキモキしたので(キャラバニスタンに「これってカザフでは普通?」とメールしたら「とんでもない!」と返信があり、以後スムーズに(笑))直前の申し込みはオススメしないけど、余裕をもって頼めば大丈夫と思う。
砂丘好きにも地質好きにもオススメです!
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