ドロミテ紀行　オルティセイからアルペ・ディ・シウジと聖ヴァレンティーノ教会

2015/09/04 - 2015/09/07

オルティセイからロープウェーに乗ってアルペ・ディ・シウジの大草原を散策し、コンパッチョ（Compaccio）からシウジ（Siusi）まで別のロープウェーで下り、シウジ村の聖ヴァレンティーノ教会を見学後、路線バスに乗ってオルティセイに戻って来る、というルートを企画しました。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

オルティセイから②のロープウェーで標高２０００ｍの山頂到着後、トレッキングルート６Ａを進みます。イカロ⑱からリッチ⑰までは車道を歩き、アルムバスに乗車、標高１８５０ｍのコンパッチョまで向かいます。全体的には緩やかな下りの距離３．５ｋｍのトレッキング（歩行時間５０分）の予定です。
コンパッチョからはシウジ村方面に長いロープウェー①が連絡しており、シウジ村へ。丘の上にかわいらしい聖ヴァレンティーノ教会が建っています。
シウジ村からオルティセイまでは、カステルロットを経由して１時間に１本路線バスが通じています。

朝、オルティセイのホテル・Genzianaを出発。
嫁はホテルで留守番（エステに行くらしい）。今日は僕一人でトレッキング。

アルペ・ディ・シウジのゴンドラ乗り場へは、オルティセイの中心部から川沿いに走る国道を渡って徒歩５分ほどで着きます。奥に見えるのはセッラ山塊。

アルペ・ディ・シウジのゴンドラ乗り場です。ロープウェー乗り放題のガルデーナカードが使用できます。

赤いゴンドラ。約１５分上ります。

アルペ・ディ・シウジ山頂駅に到着。サッソ・ルンゴの大パノラマです。

ソーレに向かうリフトの脇を抜け、トレッキングルート６Ａを進みます。最初は木立の中を通ります。

林を抜けると、左手にはサッソ・ルンゴと眼下にアルペ・ディ・シウジの大草原が広がります。

右手にはシリアルの山が見えます。草原には馬が放牧されていました。

シリアルの山の方角に目的地のコンパッチョが位置します。トレッキングルートはとても歩きやすいです。

アルペ・ディ・シウジの大草原、サルタリア方面を望む。

道なりにどんどん進みます。途中、山小屋もあります。

サッソ・ルンゴ。開放感が抜群でとても気持ちがいい。

サルタリア方面の山。

お花畑。ピンク色のクロッカスかな？　群生していました。

車道との合流点。たまに農作業用の車が通ります。
イカロまで５分、リッチまで徒歩１５分の案内板が出ています。まあ、ここからリッチまでの距離を１５分では無理だな。

下り。シリアル山の右手にコンパッチョの集落が見えてきました。

ホテル・イカロ付近。正面真ん中に見えるのがホテル・リッチ。小さな小屋はバス停です。

端正だったサッソ・ルンゴの形も、ちょっと不格好になりました。

標高が低くなったので、シリアルが木に隠れてしまいます。バス通りはまもなくです。

ホテル・リッチ前のバス停。コンパッチョとサルタリアを結ぶアルムバスは、日中は２０分間隔の運行です。

バスがやって来ました。コンパッチョまで２ユーロです。運転手さんに直接支払います。

５分ほどで終点・コンパッチョに到着。ここからパノラマ山までリフトが通っています。今日は行かないけど。

バス停から２，３分歩けばコンパッチョ・ロープウェー山頂駅です。

シウジの村まで下るゴンドラ。片道１０ユーロ。よく覚えていませんが、３０分くらい掛かったと思います。

左手にシリアルを眺めながら下ります。

はるか眼下にシウジの村です。

右手にシウジの聖ヴァレンティーノ教会が見えます。
アルペ・ディ・シウジのパンフレットでたまに見かける、シリアル山を背景にした草原に、ピンク色のかわいい教会がポツンとある風景。

小高い丘を登ります。ちょっとしんどい。

聖ヴァレンティーノ教会のタマネギ頭が見えてきた。なかなかかわいいかも。

聖ヴァレンティーノ教会。

聖ヴァレンティーノ教会の壁に描かれた絵です。マギ、当方より来たりし三賢人ですね。

シリアルの山と聖ヴァレンティーノ教会。
うーん、微妙。いまいち角度が良くないのかな。。。

シリアル山麓に広がるシウジの村。
その時ちょうど吹奏楽のマーチが鳴り響きました。

急いで村に駆け下りると、チロルの民族衣装を着た人々が、教会に向かって行進していくのに出会いました。

村のカトリックの祭りです。

おかげで道路は通行止め。交通渋滞のせいで、まったく動きません。どうしよう・・・嫁に「いつオルティセイに戻れるのか、全然分からない」って電話したら、超不機嫌になったし。

仕方がないので、元来たロープウェーに乗ってコンパッチョ・山頂駅まで行き、再びトレッキングで帰ることにしました。

シウジ山麓駅です。また１０ユーロ払ってチケットを買います。
ゴンドラでは、ミラノから来た夫婦と一緒になりました。ていうか、すぐに次のキャビンが来るんだから待てばいいのに、何故僕のキャビンに乗って来るんだ？

沈黙に耐えられなかったので、自己紹介がてら「オルティセイまでバスで帰ろうと思ったんだけど、村祭りのせいで交通がストップしてしまったので、ロープウェーに乗ってアルペ・ディ・シウジの山頂まで行き、歩いてオルティセイに帰るんです。でもホテルで待たせてる嫁が信じてくれません」とイタリア語で言ったら、大ウケしました。
２年間習ったイタリア語がちゃんと相手に通じたのがすごくうれしかった。たぶん一生の思い出になるなあ。

再びコンパッチョ・山頂駅に到着。夫婦はこれからパノラマ山に登るそうです。
握手をして別れました。

コンパッチョ・山頂駅からの眺め。サッソ・ルンゴ。

バスに乗って、再びホテル・リッチ前で降りました。

同じ道を通るのは面白くないので、ちょっと遠回りになりますが、Col dal Filから９番のトレッキングルートでソーレ小屋、リフトでアルペ・ディ・シウジ山頂駅に上り、それからオルティセイにゴンドラに乗って戻るルートに決めました。

ホルスタインがのんびり昼寝。

このルートもとても歩きやすいです。

ジャージー牛がのんびりと草を食んでいます。

冬はゲレンデになる草原。
行きがけは、あの丘の上を左に通ったんだなあ。

遠くにソーレ小屋のリフトが見えます。

どこまでも草原が続きます。アルペ・ディ・シウジの大草原はヨーロッパ一広いらしいからね。

９番のトレッキングルートに合流しました。牛が逃げないように設けられた柵を越えて向こう側に行けば、サルタリアの集落に到着します。

が、僕は反対方向のソーレ方面へ。草の上を歩く感じ。

木道を進みます。

９番のトレッキングルートです。

川が流れているので、ちょうど谷のような地形になっています。
いったん下って、急な上り坂を登るので、しんどい。

やっとソーレ小屋に着いた。リフト④に乗ります。（ガルデーナカードが使えます）

アルペ・ディ・シウジ山頂駅に戻って来ました。ここから眺めるサッソ・ルンゴがやっぱり一番カッコいいです。

時計を見たら、１３時ちょっと前。予定より１時間半ほど遅れている。
どうせ今から急いで帰ったって嫁に怒られるし、お腹もすいたので、山頂駅のレストランでアップル・シュトゥルーデルを食べました。甘くてすごく美味しかったです！（はあと）
・・・こんなことをやるから、ますます怒られるんだよなあ。

この旅行記へのコメント （2）

• Gruss Gott さん 2018/05/16 22:54:29

  参考にできました。

  初めまして。
  この夏にドロミテに行こうと思い、どこに宿を取ろうか思案中にこのページにたどり着きました。ありがとうございました。
  
  もし、よろしければ教えていただきたいのですが。。
  ・コンパッチョに4.5日宿を取り、高原から降りずにハイキングをする。
  ・オルテセイかその近郊に宿を取り、SINXさんのようにリフトなどで上がりハイキングする。
  
  このどちらがいいと思われますか?　　このどちらかの後はカナツェイやコルチナダンベッツォに行こうと思っています。
  

  sinxさん からの返信 2018/05/19 19:39:13

  Re: 参考にできました。

  こんにちは。はじめまして。
  僕の好みはオルティセイですね。アルペディシウジだけでなく、セチェーダなどにも行けますので。ボルツァーノやブレッサノーネ鉄道駅からのバス路線も比較的充実しています。町自体が小さくてハーフボード（１泊２食）付きのホテルもたくさんあります。