2017/04/30 - 2017/04/30
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ミズ旅撮る人さん
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2017年のGWは、九州縦断の旅をしました。関門海峡を渡って福岡県に入り、長崎のハウステンボスに寄り、佐賀・熊本・鹿児島と南下して来ました。
第2回は、福岡県八女市のSL2両を見に行きます。1両は立花体育館の脇に置かれたD60。日本に4両しか残っていない貴重なSLですが、残念な姿になっていました。
もう1両は、黒木(くろぎ)町の公園に保存されていて、D60とは対照的に、完璧に整備されてうっとりするほど美しい状態でした。
たまたま大藤まつりが開催されていて、みごとな国指定天然記念物の藤を見学することも出来ました。後半は、素晴らしい藤の写真が占めています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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福岡県の最南端に近い八女市。国道3号線に面した私立立花体育館の裏手にあるプレハブ小屋の脇に、そのSLは置かれていました。
屋根は設置されているものの、そこに至る道すらなく、大量の枯れ葉と共に打ち捨てられたような佇まいです。 -
これだけボロボロなのに、金網なんか要るんでしょうか?
保存されているのか、捨てられているのか、判断が出来ません。 -
D6027。1928年日本車輛製造のD50237を1952年に浜松工場で改造し、D6027となりました。
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1972年廃車。
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屋根が付いていても、これだけ朽ちているということは、置かれたまま放置されて、まったく整備されていなかったのでしょう。
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あまりに痛ましい姿で、見ていられません。早々に立ち去りました。
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同じ八女市内に、もう1輌SLがあります。
八女市黒木(くろぎ)体育センターの駐車場に隣接する道路沿いに大切に保存されています。 -
折しも、「八女黒木大藤まつり」の真っ最中。こんな看板も設置されていました。
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誇らしげに真新しいナンバープレートを付けて、輝いています。
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これだけ完璧に整備されたSLは、滅多にありません。
福岡県直方市にある「汽車倶楽部」の皆さんが整備なさった車輛をいくつか、去年の旅で拝見しました。さすがに多くのSLが活躍した地域ですね。SLファンとしては、天国のような地域です。 -
C1161。1935年3月川崎車輛製造。
青森県八戸・長崎県諫早・熊本県熊本の各機関区に配属。1974年4月廃車。 -
走行距離1,622,416km。
いくつかの部品に個体番号の刻印が見て取れます。 -
この場所は、旧矢部線黒木駅跡地です。
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運転席が開放されています。
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綺麗に塗られた石炭庫の扉。
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とても綺麗な運転席。明るい緑色が室内に映えて、ウキウキした気分にしてくれます。
公園などにある砂利や石ころだらけの運転席とは大違い。 -
運転席からの車窓。かつてはこの駅で、こういう眺めがあったのでしょうか。
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この前に見たD60があまりにひどかったので、落ち込んでいた気分もすっかり回復。やっぱりいいもんですね。
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本来は金色の筈の汽笛が黄色なのがちょっと気になるな。
それにしても、ここの屋根の骨組みは、とても手が込んでいてステキです。 -
詳細な説明板も、設置されています。
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せっかく「八女黒木(くろぎ)大藤まつり」が開催中なので、見に行ってみました。
八女黒木大藤まつり 祭り・イベント
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素盞鳴(すさのお)神社の境内に、巨大な藤棚がありました。
素盞嗚神社 寺・神社・教会
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この数知れない藤の房は、写真では想像もできないほどの芳香を放っているのです。
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ちょっと見て来るだけの筈が、これ程すごい量の藤とは思いもよらず、ずっと奥まで続く藤の花房にただ茫然。
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藤の花の香りは元々いいものですが、この藤の香りの強さはどうでしょう。体の隅々まで染み渡るようです。
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どの花房も長~~く、枝垂れています。
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1輪1輪の花は、小さな団扇のような形をしています。
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この小さな花がどれだけ咲けば、このボリュームになるのか。
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奥にも藤棚があります。まだ、この藤は天然記念物の藤ではありません。
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この藤棚の下にいられるだけで、幸せ。
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藤の木は、何本も植えられていて、どこまでが1本なのかまったくわからないまま、ずっと繋がっています。
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左の奥の藤が、天然記念物の「黒木(くろぎ)の大藤」です。
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これだけ大きな藤棚だと、鉄骨が使われています。
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イチオシ
夕方の赤みを帯びた光のせいか、ピンク色に見えます。
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「樹齢六百余年」と書かれています。
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イチオシ
ここでは、座って紫色の世界に浸るのがいいですね。
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一つ一つが、信じられないほど精巧に出来ています。これを作り出せる植物って、すごいなあ。
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やっぱり、ピンクの藤もあるみたい。うふ、可愛いね。
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ワシッと掴みたくなる大きさ。目の前でユラユラ揺れていると、捕まえちゃうぞ。
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いや、こんなに団体で迫られると、ハイ、負けました。
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黒木の大藤は、1395年、後征西将軍宮(のちのせいせいしょうぐんのみや)良成(ながなり)親王のお手植えと伝えられているそうです。
この長い名前の親王は、 南北朝時代の後村上天皇の皇子です。
「ごせいせい」や「よしなり」「りょうせい」など、様々な読み仮名があります。 -
昭和3年に、国指定天然記念物として認定されています。
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毎年4月中旬ごろに開花して、1mを超える紫色の花房を垂下させます。長いものでは、1.5mに達するのだとか。
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苔むした灯篭の屋根に、藤の花が落ちていました。
天然記念物の大藤は、周りの藤より少し開花が早かったのか、既に散り始めていました。 -
ここの地表だけ、散り落ちた花が覆っていました。「大藤」の下は立ち入り禁止です。
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頭上すべてが藤の花という、贅沢な空間。
全くの偶然でここに来たのだけれど、自分の幸運にひたすら感謝です。 -
毎年、ここで、この香りに包まれながら、薄紫の世界に浸っていられたら、すごい幸せだろうなあ。
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こちらは、ピンクの藤棚。
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「大藤」の看板はあるけれど、これではありません。
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甘い香りに誘われて、ぶーんぶん、飛んでいます。
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夕陽に透かして見ると、また愁いを帯びたいい風情になります。
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これだけたくさんの花が咲いていると、却って焦点を絞るのが難しくなります。
どれも平均的にピントが合っていると、つまらない写真になってしまうので、どの花がいいか、花と相談しながら決めて行きます。 -
こちらが見上げているのに、上から覗き込まれているみたい。
「私が主役?」「私?」なんとも、かしましい花たちです。 -
咲き始めの花たちは、まだ素っ気ない。
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照明が灯りました。ここでは、ライトアップも行われます。
2017年は4/15~5/5が祭りの期間です。 -
イチオシ
今日、最後の日の光が、優しく花房を照らします。
それに応えて、花房がわずかにそよぎました。 -
境内の燈明にも明かりが入りました。撮影できるのも、あとわずか。
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この房に光が届かなくなったら、終わりです。
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「黒木の大藤」がある素盞嗚(すさのお)神社には、約3,000平方メートルの藤棚があります。
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こちらが神社の鳥居。入り口は四方にあります。
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鳥居をくぐって、すぐに藤棚が始まります。
「お手植え」の藤があったとはいえ、よくこれだけの規模にまで広げたものです。 -
境内は隅々まで藤棚が覆っています。
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「大藤」には、緑色のライトが当てられ、だんだんと様子が変わって行きます。
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藤棚の中にはもう光が届かなくなって来ました。
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そろそろ帰り道を辿りましょう。
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ここを訪れた時間は、ちょうど良かったと思います。
昼間の様子と夕暮れの刹那。両方を見ることが出来ました。 -
夕暮れは夕暮れで、なんと美しいのでしょう。ついつい引き留められてしまいます。
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こちらの藤は、少し開花が遅かったようで、まだ咲きそろっていないし、房も短いです。
いろいろな状態の花が見られて、それはそれで良かったです。 -
境内の一角に「竹とうろう」が用意されていました。
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係の人達が、火をつけたロウソクを竹の中に入れています。夜は夜で幻想的になることでしょう。
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足元の歩道には、こんなプレートもありました。
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2017年のポスターです。
JR久留米駅西口と天神バスセンターからのシャトルバスも運行されています。 -
もう既に店は閉まっていました。早いなあ。
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ありがとう、C1161。君がここに呼んでくれたので、素晴らしい藤を見ることが出来ました。
黒木の駅の思い出と共に、いつまでも大事にされてね。
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