2017/09/11 - 2017/09/13
302位(同エリア354件中)
旅歩き人さん
鯖江市、越前市は産業も盛んなところで、和紙、漆器、打刃物、めがねなど普通のショッピングとは趣きを変えた買い物ができる。見てまわるだけでも楽しい。以下は備忘録的に書いているので、ほかの人の参考にはあまりならないかもしれない。
アジを三枚におろすため出刃包丁を手に入れたく、武生のナイフビレッジを訪れる。出刃包丁は片刃で、したがって右利き用と左利き用がある。アジであれば、刃は150mmでいい。アジ切り包丁だと小ぶりすぎて、三枚におろすのに加える力が不足するように感じる。
ここナイフビレッジでは、若い売り子も、150mmの出刃を5寸という。越前では尺貫法がまだ生きていたかと驚いたが、多分若い売り子の女の子は、5寸、6寸は包丁の名前だと思っているのだろう。
注文ができ、3~4週間くらいで出来上がる。
武生には「越前打刃物会館」もあるが、ナイフビレッジからだと少し距離があるので今回は割愛した。
檀ふみさんのエッセイに、おわんには「椀」と「碗」がある、椀は木地のおわんで、つまり漆器、碗は陶器のおわんで、その道の達人からご飯は「椀」で食べなさいと教わったというようなエッセイだった。熱の伝わり方が木と陶器とでは違い、炊いたご飯は木製のお椀で食べるものだという話だった。
そういうわけで、漆器のお椀を買いに鯖江の「うるしの里会館」へ行く。
ホントにピンからキリまでだが、ご飯のお椀なら1万円以上、汁椀なら5000円以上のものを最低でも選びたい。
会席料理で使う蓋がついているお椀は日常で使うのには不便。
今回は蓋なしの汁椀を購入。お値段7,000円也。
ナイフビレッジとうるしの里の中間くらいに、「越前和紙の里」がある。
その中のひとつ、卯立の工芸館で和紙の紙漉きの実演をやっている。
紙漉きの実演というと、桁で紙を漉くところしかやらないのだが、ここでは楮を叩いて繊維をほぐすような前工程から実演していて、和紙製造の気が遠くなるほどの長い工程を知ることができる。
今回も楮を掻き混ぜ(これがけっこうたいへんな作業)、トロロアオイを入れて、楮にねばりを出す作業も見せてくれて、紙を漉くまでにいかに前工程があるか実感させてくれた。
実演していただいた方は伝統工芸士で、73歳になる方だったが、しゃべりも豁達で、突然紙漉き唄を歌いだせば、これが美声、張りのある声で、工芸館の中に響き渡る歌声だった。
ついでながら、隣りの池田町に「能面美術館」がある。
100を超える能面が展示されており、ぜひ訪れてみたい。
どれも素晴らしいが、私は、「深井」に強く魅かれた。隅田川など、子を失った母親役の女面だ。全体から深い悲しみが漂っているが、口元には色気がある。子を失うという悲惨な境遇にいながら、なおも色香を漂わせている、それこそ女の執念ではないか。
車の運転のためサングラスを作らなければならないが、鯖江のめがねは次回に。
もっとも竹のめがねは高くてとても手が出そうにないが・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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