2017/05/28 - 2017/05/31
6173位(同エリア7755件中)
rieさん
高速初めて+ナビシステム初めて+山陰初めて……な私の、米寿の父を乗せてのレンタカー長距離旅。
1日目に足立美術館→松江城→出雲大社をめぐり、2日目の今日は石見銀山をゆっくり見て、午後は一路、萩へ向かいます。
ちなみに父にとっては、山陰は思い出の地です。独身時代、友達と3人で10日ほども気楽な旅をしたとのこと。60年以上前のことというのですから、まるで霞の向こうのような思い出です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
60余年前の旅で、石見銀山だけは見ていないという父。
「だって全然観光地じゃなかったよここは……。」
私より歴史通ですが、雰囲気を味わうタイプではない父。そもそも名所や博物館の方が好きで、どちらかといえばテンション低め。私の方がロマンチストなので、昔ながらの街並みに、昔の人の息遣いを感じ取れるのではないかとワクワクしています。 -
ここでもガイドツアーを予約してありました。なんとワンコインで1時間半ほど。
このツアーはとっても良かったです! ボランティアガイドさん、本当に尊敬です。70代ということでしたが、1時間半以上かけて、しかもその大半を後ろ歩きで説明しながらこなす。説明はわかりやすいし冗談も面白いし、質問に答えた後は、お茶目に困ってみせ「あれえ? どこまで話してたっけな? 忘れちゃったな」というのがまた可愛かったり。 -
美しい町並みは1キロ近くあり、電線も埋設されて景観保存の意気込みを感じますが、それだけといえばそれだけ、あとは採掘坑跡があるだけの田舎町です。
でも、ガイドさんの話を聞き、想像力の助けを借りれば、本当に特別な、昔の人の声が聞こえるような場所なのです。
お話では、今の大森町の人口は400人。ところが、江戸時代にはなんと20万人を超えていたという記録があるそうなんです。
いまは静寂に満ちたこの山間が、人の熱気で沸き返っていたのですね。 -
「このむこうの四つ辻には、かつて大きな市がたっていたんですよ」と説明してもらった場所。
そう聞けば、今は鳥の声しかしない静かな山道に、たくさんの人の話し声や笑い声が響く気がします。 -
間歩(採掘坑跡)。ここももちろん、人の汗と熱気に満ちた場所だったはず。
今は墓穴のように見えて全く信じられませんが、人を動かすのは今も昔も、結局は経済。そういう観点に立てば、実にリアルな過去に思えます。人夫が銀を持ち出し逃げることのないよう、山の上にまで柵が設けられていたそうです。 -
新切間歩入り口。遊歩道の脇を流れる小さな川の向こうにあります。割と大森町に近い間歩です。かつては、この川の岸辺にも掘っ建て小屋のような住まいが並んでいたのではと思います。
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龍源寺間歩入り口。
入り口は身を屈める感じになりますが、中は見学しやすいよう、坑道が広げてあります。実際は幅も半分くらいのものだったらしいです。 -
そしてメインの坑道から、ようやく体が入るようなこんな横穴が何メートルかおきに見られます。ここが、鉱脈に沿って掘られた実際の採掘跡です。
鉱山夫は重労働で30歳くらいまでしか生きられなかったとか、女性や子供も空気を送ったり土を運び出したりする仕事をしていたとか、夜中も通しで交代で働いていたとか……想像するのもつらい話を聞きました。 -
でも、重労働だからこそ、交代制で、半分は日の光をちゃんと浴びた人生も送っていたらしいです。そう思えば、ほとんどの人が30代以下の、若い精気に満ちた、恋もケンカも盛りだくさんの生き生きした村だったんじゃないか。そんな想像もできそうです。
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それにしても、87歳の父。さほど勾配ないコースとはいえ、2時間近くの行程を難なく歩き通し、ツアーを終えました。
間歩へのツアーを終えて大森町を散策です。午後にこちらへのガイドツアーもあるのですが、先を急ぐのでここは軽く散策のみ。 -
父の大好きな蕎麦を食べて休憩。こんな趣ある建物がずっと続く町並み。多くは昭和のものですが、いくつかは江戸時代からの重要文化財です。
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雑貨店を兼ねた感じの蕎麦屋。ここで、松江で食べ損ねた出雲そば(割子そば)を食べることができました。
3つの味が楽しめ、中でも梅干し味のそばが個人的にハマる感じでおいしかったです。 -
最後に、羅漢寺を見学。小さな町にたくさん寺がある印象でしたが、この中のたくさんの羅漢さんを見ても、たくさんの人が住み、その祈りが響く場所だったことが想像できます。
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見学の後は、いざ、3時間の移動――初のハイウェイ旅へ出発です。
といっても実は私、旅行前にダンナに高速合流のコーチを受け、匙を投げられてしまってます。いきなり本番で一人、リベンジする気なんでしょうか……!?
えへへ、それがですね。
山陰自動車道はところどころしか完成してなく、開通区間を通して乗れば合流はないんです。グーグルアースで起点をチェック、国土交通省のHPでも最新のデータを確認済み。(2017年のデータなので現在はまた違うと思います。) -
田んぼの真ん中、この本当に何もない場所を左へ曲がると「ここから自動車道」の表示が。ひたすらまっすぐ走った後で、「速度落とせ」の表示が出て一般道となります。
こうやって「仁摩・温泉津道路」「江津道路」「浜田・三隅道路」を乗り降りして山陰を西へ走っていきます。
それでも私には大汗の経験でした。ただただ走っていくぐらいはできるわけですが、このあたりの山陰自動車道はなんといっても、一車線。左車線をのんびり走って、お先にどうぞ、というわけにはいきません。ときにはうっかりして後ろに煽られながら、一生懸命前の車についていきます。 -
そんな調子で、萩まで3時間以上。どこかで休みをとらねばと、目星を付けておいたのが、一般道から入るSA「ゆうひパーク三隅」です。
この風景! 日本海をバックに走る山陰本線のローカル車両です。
左の山間からトンネルを抜けて出てきて、海をバックに走り、右の丘と海のはざまに消えていく動画も、見事に撮ることができました。
二両編成の電車にはほとんど誰も乗っていず、向こうは海。本当に私たちしか見ていなかった特別な光景のように思えて、大興奮! -
実は近くに大きな高速のSA「ゆうひパーク浜田」があるので、取り残されてしまった感のある場所です。だからこそ貴重かも。絶景と、一期一会の特別感を味わえる場所です。
父も大喜びでした。断然おすすめ。列車通過時間は、裏庭へ出るドアのところに貼ってあります。 -
ついに、萩の宿へ到着! 入り江に面した海の美しい風景が眺められる、「萩観光ホテル」さんです。
これはロビーの写真ですが、部屋の景色も同じように絶景! さらに、長いドライブの疲れを癒すためすぐに露天風呂へ入って、やはり同じ絶景に至福のときを味わいました。 -
海と大小の島がぽっこり浮かぶ穏やかな景色が、ロビー以上に間近に、手に取れそうに。
暮れなずむ景色に同化できそうで、うっとり、ゆっくりとお湯につかりました。お風呂自体の写真は撮れませんでしたが、ホテルHPの写真のとおり――いやそれ以上の景色でした。 -
お料理も十分おいしく、スタッフの方も丁寧で、お高くはないホテルなのに大満足でした。エレベータでご一緒したご婦人も同じことを言っておられました。
建物やインテリアが昔風なこと、駅から遠いことがデメリットなんでしょう。でも清潔で十分綺麗で、ホテルの方もみんな感じよく、大当たり、ぜひ再訪したいと思えるホテルでした。
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旅行記グループ
米寿の父と山陰ドライブ4日間
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