天竜浜名湖鉄道を巡る

2017/09/16 - 2017/09/16

5月のトレインフェスタに行った際、初めて名前を聞いた天竜浜名湖鉄道。
静岡県を走るローカル線で、登録有形文化財の多い路線です。

元々は、国鉄二俣線です。
戦時中に東海道線の迂回路として作られました。
実際に浜松が空襲を受けた際に、迂回路として使われています。

今回、全線踏破は出来ませんでしたが、天竜二俣より西側区間（天竜二俣から新所原間）に乗車してきました。

エリア 浜名湖(静岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

「ホテルアークリッシュ豊橋」の最上階にある「レストランKEI」で朝食をいただきます。
窓側の席に案内してもらえました。

豊橋市内には豊橋鉄道の路面電車が走っています。

レストランKEI グルメ・レストラン

「ホテルアークリッシュ豊橋」に泊まった理由、それは朝食です。
洋食と和食から選べるのですが、どちらも手の込んだ評判の高い朝食です。

和食は数量限定なので、心配でしたが周りの人達は洋食を食べている人達が大半で、余裕で和食にありつくことができました。

レストランKEI グルメ・レストラン

こちらは焼物と温泉たまごです。
焼き魚の下には焼いたさつま芋が添えてありました。

レストランKEI グルメ・レストラン

こちらは総菜の盛り合わせです。
ちょうどいい味付けで満足でした。

レストランKEI グルメ・レストラン

ご飯は御櫃で運ばれてきます。
煮物との相性もバッチリ！

レストランKEI グルメ・レストラン

ホテルを出たところで雨が降り出してきました。
これから浜松方面に向かいます。
本来乗る予定だった電車がロングシートの車両だったので、1本ずらしてクロスシートの電車に乗りました。

豊橋駅 駅

浜松駅で下車し、遠州鉄道の新浜松駅にやってきました。

新浜松駅 駅

新浜松駅で遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道の共通フリーきっぷを購入しました。

遠州鉄道全線と天竜浜名湖鉄道の天竜二俣から新所原間が乗り降り自由になります。
他には、遠州鉄道全線と西鹿島から掛川間の東側ルートが乗り降り自由になる切符もあります。

新浜松駅 駅

ホームに上がってきました。

平日のラッシュ時に使用される2番線ホームに「モハ25」と「クハ85」の2両編成が留置されていました。
土日祝日は運用に入らないので、ここでお休みをしています。

新浜松駅 駅

新浜松から32分、終点の西鹿島駅に到着しました。
ここで天竜浜名湖鉄道に乗り換えます。

西鹿島駅 駅

次は天竜二俣駅で転車台と車両基地の見学をしますが、このまま20分近く電車を待っても面白くないので、一駅だけ乗ってみることにしました。
こういうことができるのも、フリーきっぷの醍醐味です。

TH3501形「スローライフトレイン」の井の国1号に乗って隣の岩水寺駅へ向かいます。

※井の国1号：季節運転で掛川から天竜二俣間は快速運転、天竜二俣から各駅停車

西鹿島駅 駅

西鹿島から2分、岩水寺駅に到着しました。
降りたのは、自分一人だけでした。

岩水寺駅 駅

岩水寺駅は、待合所とプラットホームが登録有形文化財に指定されています。

岩水寺駅 駅

隣の自転車置き場から撮影。

岩水寺駅 駅

次の掛川行きが来るまで約8分あります。
待合所を撮影します。

岩水寺駅 駅

柱は木造です。
ベンチの上にあるのは自分のバックパックです。

岩水寺駅 駅

屋根を支える梁も木造です。
都市部では見られない貴重な造りです。

岩水寺駅 駅

駅にはこのようなポスターが貼ってありました。

『変わらない帰り道　二人のいつもの帰り道　いつも僕に荷物を押しつけて　無邪気に遊ぶ君　そんな君をいつまでも見ていた』

岩水寺駅 駅

岩水寺駅の時刻表です。
朝夕の時間帯は2本から3本ありますが、日中は1時間に1本あります。

岩水寺駅 駅

掛川行きがやって来ました。
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の主演、柴咲コウさんがラッピングされた列車です。

岩水寺駅 駅

再び西鹿島駅を通り、目的地の天竜二俣駅に到着しました。
天竜浜名湖鉄道は、天竜二俣に車両基地や乗務員の詰所があります。

天竜二俣駅 駅

木の駅名板があります。

天竜二俣駅 駅

駅の外に出てみました。
雨が強く降っています。

天竜二俣駅 駅

天竜二俣駅の上下ホーム上屋とプラットホームが登録有形文化財に指定されています。

天竜二俣駅 駅

上屋は木造です。
コンクリートより温かみを感じます。

天竜二俣駅 駅

待合室には人気ゲーム「戦国BASARA」のコラボポスターが貼られていました。

天竜二俣駅 駅

これから転車台と車両基地の見学をします。
天竜浜名湖鉄道を使ってきた人は200円で見学できます。
見学記念硬券がもらえました。

高架貯水槽です。
国鉄二俣線時代、SLに水を補給する際に使われていました。
しかし、SLがすでに引退した今は後輩達の仕事ぶりを高いところから眺めています。

天竜二俣駅 駅

いよいよ転車台へ向かいますが、非常に趣のある建物の間を通っていきます。
運転指令所や乗務員の詰所、車両区などが集まっています。

天竜二俣駅 駅

浴場です。
SL運行の際は煤だらけになってしまうので、仕事終わりにこの浴場で汗と汚れを落としていました。

天竜二俣駅 駅

天竜二俣駅構内の転車台です。
SLの方向転換で使用されていましたが、既にSLの運転は終了しています。

天竜二俣駅 駅

転車台の実演が終わりました。
SLの運転は終わってもこうやってまだ転車台は使われています。

天竜二俣駅 駅

天竜二俣駅には、扇形車庫もあります。
昔は5番6番とありましたが、今は洗車スペースになっています。

左の方に見切れているのは、転車台の操作部分です。
部品取り用にJR九州の豊後森駅から譲り受けたそうです。

天竜二俣駅 駅

扇形車庫に隣接して、天竜浜名湖鉄道の歴史館があります。
お宝がたくさんありました。

天竜二俣駅 駅

乗車券の保管箱です。
もちろん硬券です。

天竜二俣駅 駅

乗車券保管箱の説明です。

天竜二俣駅 駅

吉本興業のお笑い芸人、鉄道ファンの中川家礼二さんも天竜浜名湖鉄道に来て、特別列車の他に一日駅長もされたそうです。

天竜二俣駅 駅

運賃表があります。
隣駅まで30円。
ちなみに八王子まで1220円。

天竜二俣駅 駅

タブレットがありました。
昔は必需品でした。

天竜二俣駅 駅

壁に写真が貼ってありました。
左側：天竜浜名湖鉄道 TH2100形
右側：JR東海 キヤ95系「ドクター東海」

ドクター東海は、JR掛川駅構内から天竜浜名湖鉄道に転線して、計測を行うことがあります。
他には、JR線と繋がっている伊勢鉄道や樽見鉄道、愛知環状鉄道、あおなみ線の計測を行っています。

天竜二俣駅 駅

歴史館の内部です。

天竜二俣駅 駅

天竜浜名湖鉄道にはもう一種類のラッピング列車が走っていますが、車庫でお休み中でした。
フルラッピング列車「直虎号」です。

天竜二俣駅 駅

天竜二俣を出て次の目的地へ向かいます。
やってきた列車は、1編成しかないTH9200形でした。宝くじ号の愛称があります。

イベント用の団体列車運用を想定していますが、団体運用がない場合は一般車両として運転されています。
オール転換クロスシートの乗り得車両です。

天竜二俣駅 駅

天竜二俣を出て、次に降りたのは気賀駅です。

気賀駅 駅

気賀駅の上屋とプラットホームが登録有形文化財に指定されています。

気賀駅 駅

気賀駅の外に出ました。
降り立ったのは、お昼時です。
気賀駅で降りたのは、お昼を食べるためです。

気賀駅 駅

気賀駅に併設した中華屋さんでお昼ご飯を食べます。

中華屋 貴長 グルメ・レストラン

一番人気の「貴長塩ラーメン」と「チャーシュー丼」です。
塩ラーメンの麺にはアオサが練り込まれています。

中華屋 貴長 グルメ・レストラン

気賀駅の上屋を撮影しました。
大河ドラマを前面に押し出しています。

気賀駅 駅

中も大河ドラマ色が。。

気賀駅 駅

やってきたTH2100形で終点の新所原へ向かいます。

本当は寸座駅と浜名湖佐久米駅で下車する予定でしたが、台風の動きも心配だったのでそのまま新所原へ向かうことにしました。

気賀駅 駅

天竜浜名湖鉄道の終点、新所原駅です。
これで天竜二俣から西側ルートの踏破が完了しました。

ちなみに、新所原駅にはうなぎ屋さんが併設されています。

新所原駅 駅

乗り換え時間4分で東海道本線の岐阜行きに乗り換えます。
311系4両編成×2でしたが、車内はガラガラでした。

新所原駅 駅

豊橋駅で飯田線に乗り換え、豊川駅で下車。
雨の中を歩いて、豊川稲荷にやってきました。

豊川稲荷 寺・神社・教会

豊川稲荷は狐が祀られています。

豊川稲荷 寺・神社・教会

豊川稲荷の本殿へ向かいます。

豊川稲荷 寺・神社・教会

参拝を終え、今度は名鉄に乗り名古屋を目指します。
豊川稲荷駅から「準急 一宮行き」に乗車し、途中駅の国府で特急に乗り換えることにしました。

この準急は、東岡崎から急行に種別変更します。

豊川稲荷駅 駅

国府駅に到着しました。
特急岐阜行きを先に通すため、伊奈始発の東岡崎行きが入線してきます。

名鉄6500系です。

国府駅 駅

まもなくして豊橋からの特急が到着しました。
この特急に乗って、名古屋を目指します。

名鉄は6両編成のうち、前寄り4両が普通車、後ろ寄り2両が指定席車両の特別車になっています。
久々に特別車に乗車して、疲れた体を休めることにしました。

国府駅 駅

特別車の指定席券（ミューチケット）です。
乗車区間問わず360円です。
長距離乗れば乗るほどお得になります。

台風の動きが心配だったので、豊川稲荷に向かう前に豊川駅で乗車変更して、1本前の列車に変更してもらいました。

これから乗る「快速みえ19号」が入線してきました。

名古屋駅 駅

「快速みえ19号」は4両編成で、一番前の1号車が指定席で2号車から4号車が自由席になっています。

鳥羽までは近鉄と並走しており、本数も近鉄の方が多いですが、自由席は混雑します。
間違って指定席車両に来て、検札の際に車掌さんに自由席車両に移るよう言われている人を多く見かけました。
自由席と指定席で特別座席が変わることはないですが、安心料というところでしょうか。

名古屋駅 駅

この旅行に行く前に、名古屋の金券ショップで乗車券を安く仕入れました。
今日の宿泊先は松阪ですが、名古屋から松阪まで1650円ですが、1130円で入手でき、指定席料金520円を足すと通常の片道料金と同じになりました。

台風の動きを考えて、乗車変更した指定席券です。
『乗変』、乗車変更となっているのが変更した証拠です。

雨も強くなってきたので、今日の夕飯は豊川稲荷の前で購入した稲荷寿司です。
その場で作ってくれます。
味もほどよく、美味しかったです。

エースイン・松阪 宿・ホテル

名古屋での乗り換えの間に、名古屋の名店「世界の山ちゃん」で手羽先も購入。

エースイン・松阪 宿・ホテル

胡椒がたっぷりかかった手羽先は、お酒のお供にピッタリです。

エースイン・松阪 宿・ホテル