パリとフランスの世界遺産を訪ねる8日間⑤　ルーアン市内観光

2005/05/16 - 2005/05/23

2005年5月19日朝、モンサンミシェルを出発して、午後にルーアンに着きました。
ルーアンはかつて、ノルマンディー公国の首都であって、水運の拠点として発展した街です。16世紀に作られたルネサンス様式の大時計、ノートル・ダム大聖堂は街のシンボルです。

また1431年にジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた街としても知られています。
ジャンヌ・ダルクは、フランス東部の農夫の娘として生まれましたが、神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め、後のフランス王シャルル7世の戴冠に貢献しました。
しかし、その後ジャンヌはイングランド側についたブルゴーニュ公国軍の捕虜となり、身代金と引き換えにイングランドへ引き渡されました。そしてイングランドと通じていたボーヴェ司教ピエール・コーションによって異端審問にかけられ、異端の判決を受け、19歳で火刑に処せられました。
ジャンヌが死去して25年後に、ローマ教皇カリストゥス3世の命でジャンヌの復権裁判が行われ、その結果ジャンヌの無実と殉教が宣言され、フランスの守護聖人の一人になりました。

「ジャンヌ・ダルク教会」です。彼女が火刑にあった広場に面して建てられています。

エリア ルーアン(フランス)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: ANAセールス

ルーアンに入ってまず目につくのが、木造の独特の家並みです。「木骨軸組」の家並みといわれていますが、19世紀まで、市を取り囲む広大な森林から得た「ナラ材」で建てられ、2000軒が現存しているようです。

「木骨軸組」の家並みです。

「木骨軸組」の家並みです。

「木骨軸組」の家並みです。

私は、この工法とよく似た建て方の住宅を、イギリスのチェスターで見かけました（下写真）。この工法は「ハーフ・ティンバー洋式」といっていましたが、海峡を隔てて影響し合っていとのではないでしようか。
http://4travel.jp/travelogue/11146042

「ジャンヌ・ダルク教会」のあるビュー・マルシェ広場に行きました。写真は公園近くの花屋さん

公園近くの花屋さん

「ジャンヌ・ダルク教会」です。彼女が火刑にあった広場に面して建てられています。

ジャンヌ ダルク教会 寺院・教会

協会の入口にジャンヌ・ダルクの像がありました。

彼女が処刑された場所に高い十字架が建っていました。

内部にはサン・ヴァンサン教会にあったルネッサンス期のステンドグラスを見ることができました。

ルネッサンス期のステンドグラスです。

次いで、大時計を見に行きました。

大時計台 モニュメント・記念碑

16世紀につくられたルネサンス様式の時計で、今も正確に時を刻んでいます。

大時計台 モニュメント・記念碑

次いで「ノートルダム大聖堂」を訪れました。フランス・ゴシック最高建築のひとつで、12世紀に工事がはじまり16世紀に完成しました。フランボワイヤン・ゴシック様式の装飾が美しく、火災や戦争で絶え間なく修復されたという歴史があります。19世紀には印象派の巨匠モネが描いたことでも有名。

ルーアン大聖堂 寺院・教会

尖塔の高さは151メートル、フランスで一番高いといわれています。

ルーアン大聖堂 寺院・教会

正面のには、詩人たちが装飾されているます。

正面の装飾されている聖人たちです。

大聖堂の中に入りました。身廊の高い天井がそびえていました。

大聖堂の内陣です。

聖人たちの像が並んでいました。

次いで、大聖堂の裏手にあるサン・マクルー教会に向かいました。この教会は、フランボワイヤン・ゴシック期の建築です

サン マクルー教会 寺院・教会

ルネサンス様式の塔や屋根などが見どころです。

最後は、サン・トゥアン教会です。

サン トゥアン教会 寺院・教会

ノルマンディー地方で最も勢力のあるベネディクト派の修道院付属教会です。14世紀に建てられた。大聖堂を思わせる大きく立派な教会です。

裏手に回ってバスを待ちました。

バスを待つ間に記念撮影です。