2017/05/04 - 2017/05/07
462位(同エリア975件中)
ヒデールさん
タ・プローム寺院と言うと同じ名前の寺院がシェムリアップにもあって、そっちの方が有名みたいです。
この旅行記に出て来るのはプノンペンの南 約35kmの場所にある知名度の低い方のタ・プローム寺院です。
お間違いなく
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プノンペン滞在2日目 午前7:25. 起床
今日は朝から天気がいいね~
今日はプノンペンから南へ35kmほど離れた場所にある 「タ・プローム寺院」 を観に行く予定。 -
その前に腹ごしらえ。
近所で朝めしを物色... -
昨日の夕方お邪魔した近所のお寺のお坊さんだろうか、ある婆さんの元を訪れ托鉢が行われてる。
仏教国らしい光景だ。 -
路上で売ってるお菓子のような物を地元の人が頬張ってる。
「チョムリアップスーオ! / おはようございます!」
と 近づいて挨拶すると、「1個どうだ?」 と言われお菓子をいただく。
ココナッツに砂糖を加えた饅頭のようなお菓子。
これと似た物をタイで食べた気がするな。 -
お菓子をオレにくれたのはルーモーの運転手で 「乗らないか? こんな観光地とかどうだ?」 と言って市内や近郊の観光地の写真が載ったボードを見せて売り込んで来た。
当初オレはタ・プローム寺院へはダムコー市場から出発する乗り合いワゴンだか車だかに乗って行くつもりでいたので相手にしなかったが けっこう押して来るんで、
「クニョム チョンタウ ヴアット タプローム ナウ トンレーバティ / トンレーバティにあるタ・プローム寺院へ行きたい」 て漏らすと 運転手も理解を示したので、
「トライ ポンマーン? / いくらだ?」て言うと 「$25」 て返事。
「トライナッ! / 高けーよ!」 てオレ。
すると運転手は 「いくらならいい?」 みたい事を言うんで 「$15」 て言ったら 向こうはちょっと考えたうえで了解した。
えー!? そんな安い金額で行くんかい?
内心 絶対無理だと思ってたんだが...
そんなわけで 「じゃあ朝めし食ってから...」 なんて言ったら朝めしの場所までノーチャージで乗っけてってくれるそうだ。
豪いサービスのいい野郎だな。 -
「何が食べたいんだい?」 て訊かれ、「クニョム チョンニャム クイティアオ / クイティアオが食べたい」と答える。
すると4~5分走って Oknha Chrun You Hak 通り沿いにある店に連れて来てもらった。
運転手は外で待ってると言うんでオレひとり店内へ。 -
外にも席はあるんだが ほぼ満席という盛況ぶり。
こんなに混んでる店、プノンペンへ来て初めて見たよ。
当然外人はオレだけ。
周りの客からも ちょっと注目される。
オーダーの際 「ソムヨーク クイティアオ / クイティアオをください」 て言うと通じたのはいいが何か返された言葉が理解できない。
「ムンヨルテー / わかりません」 を連発すると 店員も笑いながら諦めて去って行った。
案外あるんだよな~ このパターン。
恐らく麺の種類とか訊かれたんだろうけど。 -
でもしっかり クイティアオが登場。
生もやしのトッピングはベトナムのフォーと一緒だ。
添えられた茶色のタレは辛味のタレなので あとから付け足すとしよう。
いただきます!
うーん スープは優しい味。
麺はこんなもんかな。
充分美味いっ -
めしを食い終え めし代を払って外へ出ると ちょうど店の女将がいたので挨拶をする。
「チョムリアップスーオ! クニョム モークピー ジャポン、クニョム テサチョー、クイティアオ チュガニュ! / こんにちは! ワタシは日本から来た旅人です。クイティアオが美味い!」 -
店の前で運転手と合流する。
彼の名はカウ
カウはオレをすぐ近くの通りへと案内してくれた。
そこにあったのは かなりインパクトのあるボロアパート...
うっ ...
すぐに異臭が鼻を衝く。
臭いの原因は あのコンテナの中の大量のゴミ。 -
貧困層が暮らしているというのは容易に想像がつく。
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周りが普通の街並みなだけに余計目立つ。
なので このエリアが特別貧民エリアってことはなさそうだ。 -
一旦ホテルへ戻る。
カウは英語が達者でホテルへの道中、ある広場の前でルーモーを停め英語で広場にあるモニュメントの事について説明を始めるんだが、オレの英語力じゃ少し理解するのがやっと。
しかも時間が経ったら 少し理解した内容すら忘れてしまった。 -
部屋に戻り荷物を整理する。
午前9:20. ホテルをチェックアウト。
貴重品以外の荷物をレセプションに預け 再びカウ氏と合流。
さぁ これからタ・プローム寺院へ行くぞー -
午前9:30. 独立記念塔に別れを告げ市内を南下。
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カウ曰く あれが日本大使館の建物だって。
へえ~
そういやホテルの近くに北朝鮮の大使館があったなぁ。 -
カウがまた説明を始める...
「あの橋は日本友好橋だ」
そうカンボジアには日本のODAによって造られた橋がいくつかある。
中でもこの橋は歴史が深く 60年代に造られていて70年代前半には内戦により破壊されるという不運に苛まれながらも94年には完全復旧を果たしている。
そんな紆余曲折を経た日本友好橋の隣に近年中国が同じような橋を建設した。 -
公共バスを1台追い越した。
振り返ると路線番号2の文字が前方にある。
昨日路線1番のバスをちょい乗りしたが 時間があればもっと長い区間を乗ってみたいものだ。 -
午前9:52. プノンペンから国道2号線を南下し隣のカンダル州に入る。
この辺りまで来ると交通量がずいぶん減った。 -
小さな川を渡る。
その川岸にはボートが並んでる。
これで漁をするんだろうか...
カウはそんな事よりも水かさが少ないのは 中国が上流にダムを造ってからだと言ってる。 -
午前9:56. カンダル州の州都 タクマウの中心街を通過。
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ただ3分も走れば周囲はかなりローカルな雰囲気に...
こんな場所でも寺院だけは本当に立派だ。 -
ルーモーに乗って思うが ルーモーのいいところは周りの景色が見やすい。
通り過ぎる店や家の様子がよくわかる。 -
午前10:05. 2号線沿いの店に立寄る。
カウはオレに「移動中は砂埃が酷いからグラサンを買った方がいい」と言うので1個購入。
確か5500リエルほど。
日本円で約150円
安ぅ~ -
20分ほど走ったところで休憩。
-
道端でテントを出してる おじさんの店でカウがジュースを購入。
オレにも買ってくれた。
オ~クン
そしてカウはこのおじさんと一緒に写真を撮って欲しい て言うんで撮ってあげる。
このおじさん有名人? -
うわっ! 2号線を行くトラックの屋根に人が乗ってるよ。
はしゃいでるオレの横でカウは平然と笑ってる。 -
再び出発
ルーモーはタイのトゥクトゥクと違って車内が広いので かなり寛げる。
さっきまでクメール音楽や洋楽をBGMに流してくれてたが バッテリー切れらしくBGMは終了。 -
それでも持って来たランブータンを頬張りながらアジアンな景色をのんびり眺めて...
なかなか快適な移動だよ。 -
蓮の花はカンボジアの国花ではないが 隣国のベトナム同様よく見かける。
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今走ってるのが どの辺りかよくわからないが やたらとトラックが増えて来た。
それらトラックとすれ違う度 砂埃が舞う。
持って来たマスクとさっき買ったグラサンが活躍中... -
そんな砂埃が舞う2号線の真ん前で 普通に生肉が売られてる。
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田舎へ来るとトラックがバス代わりか...
それとも人が荷物代わり?
いやいや(笑) -
ここでもやっぱり生肉が...
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道路は二車線分しかないので 遅い車やバイク、ルーモーなどは速い車にどんどん追い抜かれる。
その際追い越す車は対向車線にはみ出すんだが、そこはお互い阿吽の呼吸で難なくかわしていく。 -
午前11:02. タ・プローム寺院の入口の門に到着。
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文字は全く読めないが門とこの看板を前にして テンションが上がって来たー
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寺院の入口で $1を払い入場。
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午前11:12. プノンペンから1時間40分かけて タ・プローム寺院に到着。
カウはオレに 「ここは物乞いの子供たちがいるから 相手にしないならオッロイ(金は無い)と言えばいい」 と アドバイスしてくれた。
まぁ 心得てるけどね。
カウはここで待ってるそうなので オレひとりで寺院を見学だ。 -
おー ついに来たー ...
て思ってるのは物乞いの子供も同じか(笑)
入場早々オレに纏わりついて来た。 -
女子は英語を話し持ってる花を買ってくれという。
何やら私たちは学校へ行くお金がないので... みたい話だ。
なので純粋な物乞いとはちょっと違う。
ただオレはハナから構う気がないので無視はしないが 「オッロイ」 、 「オッバンテー / 無理だ」 としか話さない。 -
真正面の仏塔に向かって歩いてると花売り女子がオレの足元の方を指差す。
おー 石佛だ。
完全に見過ごしてた。 -
参道脇に石佛が並んでるが ちょっと不自然な並び方だ。
どうやら別の場所で損壊した物の一部パーツだけをここに並べた感じだ。 -
その経緯はどうあれ彫刻は素晴らしい!
若干の損傷はあるものの細部に渡り緻密に造られている。
ここは仏教だけではなくバラモン教との混合寺院てことで どことなく異文化を感じる。 -
正面からタ・プローム寺院を見て1枚撮る。
ここは ジャヤ・ヴァルマンク七世の時代(12世紀後半)に砂岩とラテライトを用いて建てられている。 -
正面の仏塔の中へ入る...
狭い祠の中には婆さん1人と首から上がない仏様が1体置かれている。
オレの後を付いて来た花売り女子が線香を3本差し出す。
少し躊躇してるオレの心を見透かしたように女子は 「No money」 と言う。
オレは線香に火を点け手を合わせる。
そして賽銭箱に500リエル札を1枚入れる。
「トートループ バンテー? / 写真撮っていいですか?」 と訊いて了解を取り仏様を撮影。 -
頭上も気になったので1枚撮る。
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仏塔から入口とは逆の方へ出てみる。
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ここは中庭になっていて四方を取り囲むように石積みの祠堂、門、壁が連なってる。
そして中央にひとつ、中でも立派な祠堂がある。 -
中央の祠堂の傍まで行き見上げる。
この彫刻の部分には緑色がくっきり残っている。
仏様の枕は俄かに赤い。
元々は結構カラフルな色合いだったんだろう。 -
うおー
祠堂の壁に描かれた彫刻美に感動する。 -
「スアーッ / 綺麗」
この柱や壁全体に渡り施された美しい彫刻に暫し見惚れてしまう。 -
一方では取り巻きが少々ウザい。
子供はいつの間にか3人に増えて煩くなるし、そこに婆さんが参戦してきた。
みんなタカリが目的だろうが そうそうみんなにホイホイと金を渡す外人もいないだろう。
なので子供は遊び感覚で楽しそうだし、婆さんたちは達観しててマイペースだ。
オレは現地の人と絡むのが好きだから会う人には必ず挨拶をして ぼちぼち話をしたり 写真を撮ったり... -
でも本当はこういう所は静かにひとり もの思いに耽りながら歩くのが理想だが。
-
中央の祠堂は四方に開口部があって その上の彫刻がまたいい。
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中央の祠堂の南側にある祠堂に入ってみる。
やはりここも首から上がない御神体だ。 -
中庭から外へ出る...
あ! 牛だ
なんだ 門から出ちまったよ。
牛の後を追ってみる。 -
いた いた
-
せっかくだから君たちも撮ってあげるよ。
「サーウチ / 笑って」 「ムォイ、ピー、バイ / 1、2、3」
さすがに もう花を買ってくれとは言わなくなったけど ずっとストーカー行為は変わらない(笑)
右のコがリーダー格で英語の達者な花売り女子のSちゃん。
左のコのシャツのハテナマークにツッコミ入れてみたけど 返しがなかった。 -
寺の外は緑が多い。
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再び境内に戻る...
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ここは西側の外庭。
入口が東側なので入口とは正反対の場所だ。
この目の前の建物の向こう側が中庭になる。 -
う~ん こんなん見ると めっちゃ登りたくなる...
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人がいないから写真撮るには最高だな。
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また中庭に入る...
猫目線で1枚
でも境内にニャンコはいない。 -
ここでも目を惹くのは やはり中央祠堂の彫刻。
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北側の彫刻も素敵だ。
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祠堂の開口部に婆さんが座ってるが この婆さんも超マイペースだ。
全くオレのことは眼中になし。
かなりツーリスト慣れしてる。 -
北側の開口部の上部の彫刻だが 南側で4本だった神仏像の腕が ここは6本。
それぞれデザインを変えて工夫を凝らしてる。 -
屋根の上から地面スレスレまで びっちり彫刻で埋まっている。
-
ぐるっとひと回りしたが この中庭の雰囲気が一番いい。
彫刻の数や素晴らしさも真ん中に位置する中央祠堂が突出している。
... と そこへひとりの野郎が現れた。
歳はアラサーほど。
「チョムリアップスーオ!」 とオレが声を掛けても 渋い顔をして金をせびって来た。
「オッロイ ...」
オレはそれしか答えない。
暫く野郎は粘ってたが そのうち去って行った...
なんか明るい子供たちとは対照的で 断るこっちもいい気分がしない。 -
そこへ新たに子供たちがやって来た。
花と線香を持って... (笑)
でも子供は 「オッロイ」 と断っても渋い顔はしない。 -
正面(東側)の仏塔を出て 人がいる左手へ進む。
-
傍にある溜め池で子供たちが無邪気に水遊びをしてる。
いいね~
アジアンな光景だ。 -
暫くすると車が1台やって来た。
降りて来たのは中国人だろうか...
見事なまでにタカられてる。
面倒だと思ったのか 3分も経たないうちに御一行は引き揚げて行った。 -
寺院の北側の方には地元の人たちが20人ほど集まってる。
そこにさっきまで物乞いをしてた渋い顔の野郎が楽しそうに仲間と話をしてる。
まるで別人だな...
あそこにオレが行ったら 奴はどんな顔するんだろ? -
ガジュマルの樹の下のベンチで水分補給のため休憩。
するとまた新たな子供たちがやって来る...
モテモテだなオレは(笑)
中で一番小さい女のコにカメラを向け 「サーウチ / 笑って」 て言うが、めっちゃ困った表情になって...
おじさん大ウケ!(笑) -
どこまで貧しい暮らしをしてるのか本当の姿はわからないが、でも子供たちの目を見てると輝いてる子の方が多い気がする。
どこの国も いつどんな時代でも 子供は宝だ。
未来あるこの子たちの澄んだ眼差しがこれからも続いて行くことを願うよ。 -
カウが待ちくたびれたのか オレの元へやって来た。
ボチボチ行きますか...
花売りSちゃんは まだ付いてくる。
ルーモーに乗る間際にオレが笑顔で 「リーアハウイ! / さよならー!」 て言っても Sちゃんは笑顔も見せず半分怒った顔で花を差し出す。
その根性と英語力があれば ちゃんとした仕事に就けそうな気がするが...
昼12:26. 1時間14分の滞在ののち タ・プローム寺院をあとにする。
NEXT旅行記 「水上小屋で寛ぐ 昼下がりのトンレバティ」 へつづく
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