2017/07/07 - 2017/07/17
188位(同エリア535件中)
ミズ旅撮る人さん
- ミズ旅撮る人さんTOP
- 旅行記617冊
- クチコミ149件
- Q&A回答23件
- 809,402アクセス
- フォロワー42人
2017年7月に、旧ユーゴスラヴィアの5か国を11日で周遊するツアーに参加しました。
第18回は、スロヴェニアの首都リュブリャナです。リュブリャナには、去年の12月にクリスマスマーケットを見に来ています。わずか半年で再訪することになるとは思っても見ませんでした。
その時の様子も少し取り混ぜながら、紹介したいと思います。
リュブリャナの観光名所は狭い地域に固まっているので、短い時間で見て歩くことが出来ます。
今回はたまたま金曜日だったので、美味しそうなグルメ屋台が広場にたくさん出ていて、人々は階段に座り込んで、食べていました。冬のクリスマスマーケットよりも楽しそう。
珍しい手作りアイスクリーム屋さんも発見!可愛い子供たちもいっぱい。
リュブリャナ城にもケーブルカーで上りました。オーストリアとの国境となるユリアンアルプスまで見渡せます。
リュブリャナの町の至る所に、妙な彫刻があります。こちらもたくさん紹介します。ウワオ!盛りだくさん。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
-
地中海で最も大きい島シチリア島よりも小さいスロヴェニアは、面積が四国とほぼ同じです。
人口は200万人を少し上回る程度。57.8%がカトリック教徒で、2.4%がイスラム教徒です。
他民族が入り混じっている旧ユーゴスラヴィアでは珍しくスロヴェニア人が89%を占めていて、このことが独立を容易にしました。
スロヴェニアがユーゴスラヴィアから独立したのは、1991年6月25日 クロアチアと同時に宣言しました。 -
リュブリャナ城に上るケーブルカー。
-
リュブリャナ城は、無料ゾーンと有料ゾーンがあり、ケーブルカーのみか有料ゾーンの入場料を含むチケットを選んで購入します。
ケーブルカーには改札機を通って乗り込むのですが、乗車定員を超えると改札が閉まって、通過できなくなります。 -
ケーブルカーを使わなくても、すぐ脇にある道を歩いて登ることも出来ます。
上り口は、広場から西へ1つ先の角を南に曲がり、そのまま奥に進むと坂道が始まります。 -
ケーブルカーは全面ガラス張りで、見晴らしがとてもいいです。
-
ケーブルカーの着いたところは、なにやら薄暗くて四方に階段があるばかりの変な空間です。
どちらに行っていいものやら途方に暮れますが、明かりの見える階段を上ってみます。
するといきなり城の中庭に出ました。チケット売り場で言語を聞かれ、日本語のパンフレットをもらえます。
城の地図も掲載されているのですが、順路がわからず、そこに行くにはどうしたらいいのか見当もつかず、わずかな時間しかないので、手当たり次第に覗いて見ることにしました。 -
「パラツィー」とパンフに書かれたイベントホールです。画家の作品を展示しています。
有料ゾーンなので、チケットの提示を求められました。 -
「パラツィー」からの眺めです。
-
「土牢」です。19~20世紀に刑務所として使われていたころの様子を保存しています。
城の中には他に「貴族の土牢」「屋外の牢屋」などもあります。
第二次世界大戦中はイタリア人やドイツ人捕虜の収容所となっていたそうです。 -
リュブリャナ城は、1144年に建てられました。1335年からはハプスブルク家に継承され、現在の城の姿は16世紀~17世紀にかけて築かれたものだとされています。
リュブリャナ市によって1905年に買収され、現在に至っています。 -
聖ゲオルギウス(英:ジョージ)礼拝堂(Castle Chapel of St George)です。
-
ハプスブルク家が領有していた時代の物らしく、天井一面に紋章が描かれています。
-
現在は、市民の結婚式会場として活用されています。
-
「スロヴェニアの歴史」を展示したスペースが城の一番奥にあります。
-
3階層の建物に展示がありますが、あまり展示数は多くなく、雰囲気を楽しむ程度です。
-
この城を飾っていた彫刻でしょうか?
-
この建物の中では、「お城のバーチャルツアー」という12分間の映像を流しています。
この彫像は、ガイドブックには「国立博物館に収蔵されているリュブリャナ市内で発掘された古代ローマの銅像」と紹介されていました。そのレプリカでしょうか? -
他に、「タイムマシーン:エモナからリュブリャナ市のシンボルまで」というガイドツアーもあります。
エモナとは、A.D.1世紀に古代ローマ帝国の町が建設された時の町の名前です。 -
リュブリャニツァ川は建物の陰で見えにくいですが、三本橋の真ん中の一本とその先のピンクのフランシスコ会教会が見えます。
-
1905年にリュブリャナ市が文化的な活用のために城を買収した後は、市の住宅不足を解消するために、部分的に城はアパートとしても利用されました。
最後の住人が去った1963年以後、大規模な改装が行われ、現在はカフェやレストラン、博物館や展望台が集まる憩いの場として市民に親しまれています。
一般的にイメージされる「ヨーロッパのお城」とは違い、博物館やギャラリースペースとなっているので、お城の内部を楽しむというよりは、リュブリャーナの町の景色を楽しむ場所となっています。 -
ユリアンアルプスを臨む、この景色を見るために上る場所と考えた方がいいです。
-
城から降りて、旧市街を歩きます。ドラゴン橋。橋の欄干4か所にそれぞれドラゴンが座っています。
竜の橋 建造物
-
ヴォドゥニコフ広場では、野菜などを売る青空市場が開かれます。残念ながら、さっき終わったばかりでした。
-
ドラゴン橋からリュブリャニツァ川沿いに西に歩きます。
あれ?クリスマスではないのに、露店がいっぱい。
青空市場は終わってしまっていたけれど、こちらの市場はまだまだやる気満々の様子。 -
広場の一角に牛乳の自動販売機があります。
-
一部、花屋の露店が残っていました。ひまわりが目立ちます。
-
「WELCOME to SLOVENIA」
スロヴェニアの文字には「LOVE」が含まれているので、その4文字でハートを形作っています。
ここは、添乗員のおすすめポイント。
都市名に含まれる「LOVE」を使ってモニュメントを作ることは、他の都市でも見られるので、気を付けてみると楽しいですよ。 -
これは、ブルガリアのプロヴディフで撮ったものです。本当のスペルはPLOVDIVなんですが・・・
-
各国のイメージをハートに描き込んだものです。日本は富士山のイメージで描かれています。探してみてください。
-
Ciril-Metodov通り。聖ニコラス大聖堂から旧市庁舎に向かって歩きます。
-
聖ニコラス大聖堂。キリスト教が伝わって1250年を記念して18世紀に建てられました。
聖ニコライ大聖堂 寺院・教会
-
内部は18世紀ゴシックの豪華な内装となっています。去年のクリスマスマーケットを見に来た時に入っているので、興味のある方はそちらの旅行記を参照なさってください。
-
大聖堂の扉です。これを見ただけでも、中は必見だとわかります。
-
旧市庁舎です。ここから三本橋を経て、フランシスコ会教会の辺りが旧市街の中心地です。
スロヴェニアは、1282~1918年の間、ハプスブルク家の領地でした。
1945年に旧ユーゴスラヴィアとなり、1991年6月25日にクロアチアと同時に独立と主権を宣言しました。市庁舎 (リュブリアナ) 建造物
-
1991年6月27日、ユーゴスラビア連邦軍が大規模な侵攻を開始しました。これを「十日間戦争」と呼びます。
わずか10日だけの戦闘に終わったのは、ユーゴスラヴィア軍の主体であるセルビアとの間にあるクロアチアが同時に独立宣言をしたため、直接攻撃がしづらかったことが原因の一つでした。
もう一つの原因は、他のユーゴスラヴィアから派生した国と大きく違う民族の単一性です。
スロヴェニア人が89%を占めているため、国内のセルビア人がユーゴスラヴィア軍と呼応してもさして影響を与えられなかったことが挙げられます。
そのため、7月8日には、早くも勝利宣言が為され、1992年1月にEU各国等が国家として承認。同5月国連加盟。
2004年3月NATO加盟、同年5月EU加盟。2007年1月ユーロ参加。2007年12月 シェンゲン協定に加入と、矢継ぎ早にEUの構成員としての地位を確立して行きました。 -
旧市庁舎の前から北に向かう道を真っすぐ進むと、三本橋です。
スロヴェニアは、かつてユーゴスラビア内で最先端の工業地域でした。そのため、ユーゴの中でも裕福で、南部のモンテネグロなどに足を引っ張られていると不満を持っていたのです。
やがて独立を果たすと、輸出の約90%が欧州向け、更にそのうちの約75%がEU向けとなり、EU加入資格充分の国力を備えました。
因みに、ユーゴスラヴィアから独立した直後は、ユーロ圏に入るまで、スロヴェニアの通貨はトラールでした。 -
三本橋です。左右にもこちら側が支点になって、扇形に3本の橋が開いた形で架かっています。
必要性があったわけではなく、デザインなんだそうです。 -
最初に普通の一本橋があり、後に建築家ヨジェ・プレチュニクが左右2本の橋を付け加えたのだとか。
リュブリャナ市内には、彼の作品が多く見られます。 -
三本橋から振り返ると、リュブリャナ城が見えます。
-
プレシェーレノフ広場です。ゼツェッシオン建築の建物が囲みます。
プレシェーレノフ広場 広場・公園
-
広場の名前はこの彫像・フランツ・プレシェーレンから付けられています。
彼は2ユーロ硬貨の裏面にも描かれる詩人で、スロヴェニアの国歌の作詞者としても有名です。
彼には終生、思い焦がれる少女の存在がありました。
少女は年若く、裕福な家庭の娘だったため、叶わぬ恋でしたが、別の女性と結婚し、亡くなる間際にまで、少女と添い遂げたかったと言ったとか言わなかったとか。
この銅像は、少女の家の方を見ているのです。 -
これが、少女の像です。わざわざプレシェーレンの目線の先の建物の2階に嵌め込まれています。
-
ピンクの目立つフランシスコ会教会。その手前に変な標識が立っています。「雨降り注意」
-
4方向からロープが張られ、そこからミストが撒かれています。暑い夏のサービスです。
スロヴェニアは、アルプス地域は高山性、アドリア海沿岸は地中海性、北東部は大陸性気候という3つの気候帯を狭い国土(四国と同じ)に持っています。 -
地面に円が描かれていて、その中が濡れるようになっています。
もちろん子供たちは大はしゃぎ。 -
自転車が濡れちゃっても気にしない!
左の影に白いものがポツポツと写っていますが、ミストの粒です。 -
広場の一角が、異国の音楽でやたら賑やかです。何故かサリーを着た女性たちが踊っていました。
-
イチオシ
おチビちゃんが、猛烈に怒っています。お兄ちゃん、何やったの?
なかなか子供たちから目が離せません。 -
プレシェーレン広場を囲むゼツェッシオン建築は、とても華やかな雰囲気です。
これが、クリスマスになるともっと素晴らしい舞台となります。 -
2016年12月に撮ったものです。
-
フランシスコ会教会の前は、宇宙空間です。
-
リュブリャナのクリスマスマーケットは、ドイツを代表する伝統的なクリスマスマーケットとは、随分と違い、ツリーや聖家族に固執しない、現代的でとても素晴らしいマーケットです。
「スロヴェニア・リュブリャナのクリスマス 1 (2016年10か所のクリスマスマーケットの旅 4)」の旅行記で詳しく紹介しています。
リュブリャニツァ川の美しいイルミネーションをご覧ください。 -
リュブリャニツァ川です。川に面してアーケードが続きます。アーケードの中は店が並んでいます。
-
2本の尖塔とドームのあるのが、先ほど見た聖ニコラス大聖堂です。18世紀のバロック様式の豪華な内装がとても見応えがあります。
-
リュブリャニツァ川の北岸は、カフェ・レストランが軒を連ねます。
-
魅惑的な小路も。
-
ムクゲにバラ、ゼラニウムと花いっぱい。
-
「肉屋の橋」まで来ました。なんだか妙な彫刻が・・・
-
これは、オオカミ?
-
気色悪い像も立っています。この橋周辺は現代の彫刻家の作品が、置かれています。
-
この像を見ながら食事はしたくないなあ。
-
橋の柵には綺麗に並んだ南京錠。これ、ヨーロッパ中で流行っていますね。
伝統的な橋の中には、南京錠の重さで破損の怖れが出て、禁止になったところもあります。 -
それらの南京錠を背景に立つ、尻尾のある像。
-
「肉屋の橋」は、床がガラス張りになっていて、下を通過する船を見ることが出来ます。
ブッチャーズ橋 建造物
-
橋の欄干にも彫刻。その彫刻にも南京錠。親しまれているんですね。
-
貝かと思ったら・・・
-
アダムとイブ?この像の左後ろに公衆トイレがあります(「肉屋の橋」)。
三本橋の下にもありますよ。 -
さて、Adamic-Lundrovo nabrezje という、川に沿ったアーケード沿いの道を三本橋方面に戻ると、興味深い屋台がありました。
円盤の上にクリームを置き、その上にチョコレートを載せて砕いています。 -
砕いたチョコレートとクリームが混ざり合い、円盤の上に広げると、円盤が冷たいので即座に固まります。
それを今度はヘラで、クルクルっと巻いて行くのです。 -
出来上がりが、これです。これは食べたい!でもちょっとだけ時間にゆとりが必要です。
-
この看板を見掛けたら、必見です。
-
Pogacarjev広場は金曜日になると、このように食べ物の露店が集まります。
-
「たこ焼き」のようなアイスクリーム。
-
このすぐ後に夕飯でさえなかったら、ここで済ますのになあ。
-
ベルギーのブリュッセルで、牡蠣がバケツに入って出て来たなあ。
海が近い所は、貝が好きなんですね。 -
でっかいフライパン!片っ端から食べてみたい!
-
大聖堂の前の階段は、人々の椅子になっています。
-
三本橋を通り過ぎ、少し行った先にあるRibji 広場。ここには綺麗な噴水があります。
-
この噴水はクリスマスの時期には、このように覆われてしまいます。
噴水が覆われるのは、オーストリアのザルツブルクなどでも見られました。 -
旧市庁舎に出ました。抜けるような青空が気持ちいいです。
スロヴェニアは、かつて「ユーゴスラヴィアのスイス」と呼ばれたほど清涼な気候です。
これまで、セルビア・ボスニアヘルツェゴビナ・モンテネグロと猛暑の中を観光して来てから、ここに来ると嘘のように快適です。
コースが反対でなくて本当に良かったです。市庁舎 (リュブリアナ) 建造物
-
お店の扉に繋がれていたワンくん。なんてラブリーな顔なんでしょう。
-
ズヴェズダ公園。木がたくさん植えられている涼しげな公園にしか見えませんが、この公園はスロヴェニア人にとっては重要な公園だそうです。
独立宣言や、その決起の場となった歴史上とても重要な場所なのだそうです。ズヴェズダ公園 (コングレスニ広場) 広場・公園
-
ズヴェズダ公園に面しているリュブリャナ大学です。
-
ズヴェズダ公園にある噴水?いや、飲料水のようです。
-
リュブリャナ市内のメインストリート、Slovenska cesta です。
中央郵便局(Posta Slovenije d.o.o.)前のバス停には、たくさんの路線がやって来ます。
庇の横に、ここに止まる路線の番号が示されていますが、10路線もあります。 -
リュブリャナのバスは、ウルバナ・カードでしか支払いが出来ないので、事前購入が必要です。
カードはインフォメーションセンターかキオスク、または停留所の自動販売機で購入します。
但し、すべての停留所に自動販売機が設置されている訳ではなく、中央郵便局の停留所では、対向車線側の停留所にしかありませんでした。
カードの払い戻しも原則不可で、インフォメーションセンターで買ったもののみ、そこで出来ます。
観光客にはちょっと使い勝手の悪いシステムになっています。 -
夕食を終えて、バスを待っていた時です。
トラックで運ばれてきたフォークリフトが、道路から広場に入ろうとしています。縁石を擦りそうになりながら、慎重に入って来ます。
見ている私たちも手に汗を握りながら見守りました。
無事に通過した時には拍手!
運転手はびっくりしていましたが、親指を突き立てて、笑っていました。 -
ズヴェズダ広場から見るリュブリャナ城。リュブリャナの観光名所はとてもコンパクトです。
お勧めは何と言ってもクリスマスマーケットの時期ですが、今回のように金曜日には別の楽しみもあります。
さすがに旧ユーゴスラヴィアの中で豊かなスロヴェニア。これまでの国々とはやはり違いました。
次回は、「アルプスの瞳」と称されるブレッド湖に行きます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ミズ旅撮る人さんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
リュブリャナ(スロベニア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
リュブリャナ(スロベニア) の人気ホテル
スロベニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スロベニア最安
475円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
88