上高地は神降地だった

2017/09/03 - 2017/09/03

一番好きな作家は北杜夫さんです

作品の中に昭和20年の夏の思い出としてこんな一文がありました

「もうじき自分は戦争で死ぬだろう、それを怖いとは思わない。しかしその前に大好きな山をもう一度見てみたい。
その頃はバスなんて無かったので歩いて歩いて上高地に着いた。
戦前であっても上高地は避暑地として賑わっていたのに、戦争末期のその暑い晴天の日には人っ子一人として誰もいない河童橋があり、世の中の戦時気分とは別の次元として崇高に穂高の山々が聳えていた。
あの夏のあの景色を今も忘れられない」　

（記憶で書いてますのでかなり原文とは異なると思います）

それを四国の中学生の頃に読んでからは松本と上高地は憧れでした
マイカー規制が始まる前に暮らし始めていた名古屋から始めて行きました
今ほどではありませんが混雑していました

河童橋からウエストン碑と梓川沿いに下り大正池を散策しました
その後も数回、上高地に行く事が叶いました

今回は始めて上流の明神池コースを周回しました
観光バスの日帰りツアーです

エリア 上高地(長野)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

今まで上高地には自家用車で中央道で行ってました
今回は日帰りバスの旅、お気楽です

始めて行った際は自家用車規制が始まる直前
今は自家用車だけでなく曜日によっては観光バスも入れないとのことです

バスは満席でした
最後尾にはシンガポールからの4名様も

バスは中央自動車道でなく東海北陸自動車道経由でした
ひるがの高原サービスエリアで一回目のトイレ休憩

標高874mなので涼しい
名古屋市内はまだ毎日30度以上の日が続いています

高山西インターで高速を降りてすぐにある道の駅で2回目のトイレ休憩

ここには始めてきました
トイレ休憩だけではもったいない
そんな場所でした

道の駅で積み込んだ今回の日帰りバス旅行に含まれたお弁当
時間を有効に使うために上高地へ向かうバスの中で食べます

11時半、到着しました

こーゆー地図はやめて欲しい
地図は上が北
そんなのが大抵の人は身についていると思います

これはなぜだか逆（たぶん単に看板の向き）
右手が西で下流です

歩いてすぐにある河童橋
もう上高地の顔ですね

画像の左、橋には沢山の人
9/3の日曜日なので各地からのナンバーの観光バスが来てました

梓川の清流
透明を通り越してエメラルドグリーン！

残雪（万年雪？）がちょっと見えました

賑わってます

梓川の河原に降りました
このアングルも綺麗です！

今回はまだ行ってなかった上流の明神池を目指します
バスツアーで貰った地図には時計回りで行きが70分の帰りが50分と出てました

自由行動は3時間なのでぴったりかなと

写真を撮るのも忘れて歩きました
道は整備されていますが木の遊歩道だったり山道だったりです

きちんとした靴、せめてスニーカーでないと危険です（パンプスの女性もちらほら）

明神池は穂高神社境内となり参拝料金がかかります
そんなに調べてなかったので、これは知りませんでした

赤の看板に出ているように参拝料は300円です
他からは明神池を簡単には見れそうもないので皆さん支払って中に入ります

明神池、一の池
周りは観光客だらけ
日本語が半分、ベトナムやインドネシア、中華系の言葉が残り

明神池のニの池
景色はこちらのほうがいいような感じ

明神橋まで戻りました
梓川を渡ります

河童橋と比較して橋の幅も狭くて人もあんなには混んでません

橋をわたると大きな碑が

その碑の横には案内板
天気は良いのですが山頂は雲で隠れています
残念

帰り道はこんなダートコースずっと続きました
行きと全然違い楽でした
今後明神池に行かれる方は時計回りをお勧めします

ちなみに行きだとこんな遊歩道もあります（ストリートビューより）
これはこれで野趣と風情があります

あっという間の3時間でした

いろんなとこに行きましたが『綺麗だけど一度行けば充分』と感じる場所もあれば
『何度も来たい』、そう感じる所もあります
もちろん完全に個人的な感覚なんですが・・・

ここ上高地は何度来てもいいですね
また数年後に来たいです

最後までご覧いただきありがとうございました