2017年8月11日：第6回ダムカード収集の旅 神奈川丹沢編（前編）　玄倉ダム・熊木ダム の2ダム訪問　ユーシン渓谷を歩く

2017/08/11 - 2017/08/11

ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。

ふとした事から今年5月にダムカード収集巡りを始めて、すっかりはまってしまい、気が付けば早くも6回目です


第1回、第2回は神奈川方面を巡り、
その後は秩父山系シリーズとして
第3回は埼玉県＆山梨県
第4回は山梨県＆長野県
第5回は東京都＆山梨県　と巡りました

※第5回の様子はこちら
　http://4travel.jp/travelogue/11274715

今回の第6回は神奈川県の丹沢方面に向かい、神奈川県のダムカード全10施設中、残り3つを巡りコンプリートします。

丹沢方面には3つのダムカード配布対象施設がありますが、その内2箇所は往復20km以上、時間にして約6時間歩く必要があります。
厳密にはダムカードを手に入れるだけならば、そんなに歩く必要はありませんが、本体を見ずにカードだけ貰ってもねぇ・・・という個人的なこだわりで徒歩行軍してきました。

ユーシン渓谷という、およそ日本離れした地名でユーシンブルーと言う素晴らしい景色が見れるという事なので、今回は家内と愛犬も同伴してもらいました（本当は一人で6時間も歩くのはつまらないので（笑））

驚いたのは、お盆休みの初日という事で、ある程度は覚悟していたのですが、道路の大渋滞
そして、現地に到着してみると渋滞が嘘の様な人気のないユーシン渓谷でした

ユーシン渓谷のユーシンブルーは本当に素晴らしく、山歩きを満喫する事が出来ましし、途中には照明皆無のトンネルなどもあり、非常に楽しめました

最後は山北町の温泉での温泉で汗を流しました。

相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅なので、
今回も前編・後編に分けてお届けします

前編はユーシン渓谷の「玄倉ダム」「熊木ダム」です

「神奈川県」ダムカード収集の旅
対象ダム・・・・ 10
前編訪問数・・・ 2（20.0％）
累計訪問数・・・ 9（90.0％）
未訪問数・・・・ 1（10.0％）
※「神奈川県」ダムカード収集はこれでマジック1

※つたない文章＆写真ではありますが、是非最後までお付き合いください

エリア 丹沢・大山(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

本日は神奈川県のダムカード収集の旅

神奈川県には全部で10箇所のダムカード配布対象施設があります
その内7つは収集済み
残りは丹沢方面の3施設です。それらを制覇するのが本日の目標

時刻は4:30
お盆渋滞を避けるため早めの出発とします

出発前の愛車のＯＤメーターの値は122,474km
今日のドライブでどこまで伸びるのでしょうか？
※毎度おなじみの儀式、トリップメーターをリセットし、出発～！

東京都の西部、多摩地区在住なので、鎌倉街道の関戸橋で多摩川を渡り、その後多摩ニュータウンを抜けて神奈川県に入り相模原愛川ICを目指します。

※写真は4:50頃の鎌倉街道関戸橋付近
　早朝とは思えない交通量の多さ、嫌な予感がします・・・

相模原市で国道129号（上溝バイパス）に乗るまではボチボチの交通量でしたが、既に圏央道は海老名JCTを頭に大渋滞、圏央道に乗る方が時間がかかりそうなので、厚木ICまでは下道で行く事に・・・

ところが厚木市内も大渋滞、東名高速で事故があった模様で高速に乗れない車が溢れかえっていました、悩んだ挙句、高速はあきらめ一般道（国道246号）で向かう事に

※写真は6:20、国道246号と129号の分岐点
　既に出発から2時間・・・普段は1時間ぐらいで来れるのに

時刻は8:50　予定より約2時間遅れで、ようやく道の駅山北に到着

うーん、お盆+事故とはいえ凄い渋滞でした、道の駅も9:00の営業開始待ちの方々で結構な人だかり。

ユーシン渓谷も混んでいるのでしょうか？
渓谷訪問者用の駐車場はあまり大きくないので、満車が心配です。

道の駅 山北 道の駅

丹沢湖東端のユーシン渓谷駐車場にようやく到着です
道の駅山北から丹沢方面は今迄の渋滞が?の様に空いていました
駐車場もまだまだ余裕たっぷりでした。

ここからは徒歩での行程となります。
目的地の熊木ダムまではコースタイム的には片道3時間、休憩を含めると往復7時間の設定。本来7:30に出発予定で14:30に戻る計画でした。
結局渋滞に巻き込まれ、約2時間遅れで9:20出発です。

丹沢湖を眺めつつ、ユーシン渓谷を目指します。
ここ数日の雨の影響か、はたまた元々なのか、丹沢湖の水は濁っています。

ユーシン渓谷はユーシンブルーと言う清流が見所だそうですが、今日は見れないかも・・・

車両進入禁止のゲートがありました。ここからは一般車両は進入禁止の林道を進みます。

玄倉川の砂防ダムを見ると、水の色が丹沢湖と違いとても綺麗です

目的地の熊木ダムまでは道幅も広く急斜面もありません。
とは言え片道11kmで標高差約500m登ります

玄倉ダムと熊木ダムは徒歩でしか訪問できないため、訪問が困難な方もいらっしゃいます。
そういう方々への救済処置として、この2つのダムはダム本体だけでなく、関連施設に訪問すれば貰う事ができます。
関連施設とは下流側から
・玄倉第1発電所
・玄倉ダム
・玄倉第2発電所
・熊木ダム　　　　の4箇所です

林道に入り、数分で玄倉第1発電所に到着
ここで自撮り写真を撮って、丹沢湖記念館にもって行けば、玄倉ダムと熊木ダムのダムカードは貰えるのですが・・・。

お馬鹿な私は、ダム本体を見ずしてダムカードを貰っても・・・と言う、拘りがあり、頑張って熊木ダムを目指します。

※但し、ルールを守り一般に立ち入れない場合は除きます。

と言う、お馬鹿な拘りに突き合わされる、可哀そうな家内と愛犬・・・

砂防ダムを1つ超えるごとに水が清流になっていきます

ダムの放流による増水注意の案内が林道のあちこちにあります。
本日は河原に降りる予定は無いので問題ない筈ですが、それでもサイレンが聞こえたら、注意しなければ。

でも本日は、目的地までの距離目安になりました。
この川の上流3.7kmの所に玄倉ダムがあります・・・
という事は、第一目標の玄倉ダムまでは、あと3.7km

ダムに近づく度に、各所の看板の距離表示が短くなるのが励みになりました

再びゲートがありました。車両は進入禁止ですが、歩行者は横の車止めを越えて進むことが出来ます。
決して違反はしてませんよ（笑）
このコースは山北町観光協会のHPにもハイキングコースとして紹介されています
http://www.yamakita.net/experience/hiking.php

地質学には全く明るくないですが、砂防ダムが沢山ある事からも想像が付きますが、この辺りは土砂崩れが多いのか道路保護のために立派な洞門もありました
洞門の上には沢筋があり、削られた（崩落した）岩がゴロゴロと転がっていました

今更ですが、本日の天気は曇り時々小雨
雲で遠くの山々は望めませんが、渓谷美は美しいです
なにより暑くないのが助かります

ユーシン渓谷のハイキングコース正確には林道？には、いくつかのトンネルがあります。
しかしながら、どのトンネルも電灯はありません。まあ大抵のトンネルが然程長くなくて、出口が見えているので問題なく、むしろ楽しいくらいです

しかし、このトンネルは一味違いました

その名は「新青崩隧道」
旧トンネルが崩落の危険があったらしく、
2011年に出来た新しいトンネルですが長さはなんと327m

新しくても他のトンネル同様照明設備無し

しかも入り口付近と出口付近にそれぞれカーブがあり
トンネルの中間付近は漆黒の闇

ハイキングマップ等にも「懐中電灯必須」と書いてありますが、
本当に懐中電灯が無ければ怖くて進むことが出来ません。

例え懐中電灯があったとしても、一人ならば怖くて進めなかったかも知れません（笑）
いや結構マジに怖かったですよ

トンネルを抜けて再び美しい渓谷美の中を進みます

更にトンネルです
でも新青崩れトンネル程、長くないのでへっちゃらです（笑）

水が溜まっている場所は、不思議な青色をしています
ユーシンブルー・・・期待できそうです

11:00　出発から1時間40分
最初の目的地　玄倉ダムに到着です。

玄倉ダム
1958年（昭和33年）竣工の重力式コンクリートダム
堤　高　 14.5m
堤頂長　 30.5m
ローラーゲート　3門

ローラーゲートが3門もある様には見えませんが
山間部で、しかも無人管理しているため、提体に近づけないので、詳しくはわかりません

玄倉ダムのダムカードゲットのために、記念撮影

まだ全行程の約25％とは知らない家内と愛犬・・・

ダムの天端は立入禁止、真横からはローラーゲート上へのメンテナンス用階段が目を引きます

さて今回のダム巡り前から分かってはいたのですが、実は玄倉ダムは現在工事中
基本的には貯水していないそうです
さて結果の程は・・・

昨日からの雨のおかげか、幸運にも貯水していました♪

そして見事な青！
正直、玄倉ダムでは見れず、熊木ダムまで行かないとユーシンブルーは見れない覚悟だったので、ラッキーです

それにしても、噂に違わぬ見事な青です。
ユーシン渓谷という名前と言い日本離れした青です

少し上流に行くと、あっという間にブルーが薄くなっていきます
水深が影響するのか？はたまた流速が影響するのか？

玄倉第二発電所が見えてきました
更に上流の熊木ダムから導水して発電しています

更にコンクリート処理してない岩をくり抜いただけのトンネルを越えたり・・・

蜥蜴に遭遇したりしながら

新緑の中を熊木ダムを目指します

11:50　出発から2時間30分
丹沢湖畔の玄倉地区から10km
ユーシンロッジとの分岐点までやって来ました

先程の分岐点から更に2km程登り
ついに過巻ダムに到着
但し立ち入り可能箇所からは新緑に阻まれて殆ど提体が見れません（泣）

まあでも片道約12km我ながらよく頑張りました

家内もお馬鹿な旦那に良く付き合ってくれました

熊木ダム
1960年（昭和35年）竣工の重力式コンクリートダム
堤　高　 14.9m
堤頂長　 34.5m
ローラーゲート　3門

ダムに堰き止められた水は
見事なまでのユーシンブルー

どう言う原理で青く見えるかは全く分かりませんが
美しいという事は良く解ります

曇り空でこの美しさですから、晴れたらさぞ美しい事でしょう

片道約12km
徒歩3時間強
苦労してきた甲斐がありました

素晴らしい美しさです

ユーシンロッジとの分かれ道辺りまで戻って来ました
熊木ダムから数km下っただけなのに水の色が全然違います

ユーシンロッジ手前は植栽が整備されていました
木霊が出て来そうな良い雰囲気です

西丹沢ユーシンの森と言うそうです

13:00
ユーシンロッジに到着しました
なにやらスタッフの方がいましたがユーシンロッジは現在休業中
民間に払い下げて、いずれ再開するとの噂ですがどうなる事やら

直ぐ傍に公衆トイレがあるので、広場でトイレ休憩と昼食を頂きました
昔はこの広場でキャンプファイヤーとかしてたのかな？

ユーシンロッジ前の広場で食事休憩して帰路に着きました
帰りは下りなので比較的楽な行程です

玄倉ダムに近づくにつれて再び川の色がユーシンブルーに変わっていきます

ユーシン渓谷 自然・景勝地

14:15
玄倉ダムまで戻って来ました
全行程のほぼ75％終了です

素敵なユーシンブルーもこれにて見納めです
でも玄倉ダムでは見れないかもってインフォメーションされていたので
往復とも見れてとてもラッキーです

あとは道端の渓流を楽しんだり

洞門先のトンネルを抜けて
（結構な断崖なのが伝わりますか？）

渓谷の景色を楽しみながら下山しました
途中10名くらい玄倉ダムを目指す方々とすれ違いましたが、それ以外に人影は無くお盆とは思えない道中となりました

丹沢湖まで戻って来ました
本来美しい湖なのでしょうが
ユーシンブルーを見た後だと湖水がより濁っている様に見えてしまいます

15:50　無事下山です
約22km程の道のりを休憩を含め6時間30分のハイキングとなりました
途中人間より愛犬がバテて歩行拒否するなど小さなトラブルは有りましたが
（砂利道なので指の間に小石が入ってしまい指を痛めたようです）
とても楽しいハイキングとなりました

初めて見ましたがユーシンブルーは噂に違わぬ美しさで感動しました

さてこの後は、車で丹沢湖を形成している「三保ダム」を目指します。

とは言え長くなってきたので、後は「後編」に続きます

※つたない文章＆写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました
引き続き「後編」もご覧頂くと幸いです