2017/08/22 - 2017/08/23
615位(同エリア3763件中)
ふくろうの旅人さん
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2017年8月、北イタリア6都市周遊個人旅行の旅行記です。
日程は、
1. 17-19日:ミラノ
2. 19-21日:ベネチア
3. 21-22日:パドヴァ
4. 22-26日:フィレンツエ
5. 24日:シエナ・サンジャミニーノ(日帰り)
旅行するに当たって留意した点は、
1. 往復の飛行機はプチ贅沢する(エアフランス、プレミア・エコノミー)
2. ホテルは各都市中央駅から徒歩(数分)圏内の四ツ星
3. できるだけ日本人ガイドをお願いし、美術館や教会の説明を受ける
の3点です。
5回目は、フィレンツェ編(前半)をお届けします。写真は、誰もが知っているラファエロ聖母子像。この素晴らしい絵をパラティーナ美術館で見ることができた感動を帰国後も噛み締めています。
なお、私の旅行記は毎回そうですが、個人旅行を今後計画される方の参考になるように組み立てています。
写真(特に絵画)は、スマホで撮っているので他の方の旅行記のように綺麗ではなく、多くを掲載していません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
8月22日
パドヴァから乗車したフッレチャルジェント(銀の矢)。フィレンツェまで2時間弱。1等は70%の乗車率でした。(すでにベネチアで乗車)飲み物とクッキーのサービスあり。 -
客車中央の荷物台。勿論乗車時は一杯。連結部にも荷物台がありますがこれも一杯。棚の荷物代は幅が狭く、機内持ち込みのスーツケースくらいしか乗りません。
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フィレンツェで4連泊したホテル、バリオーニ。中央駅を出ると左手に見えます。
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駅からは徒歩5分。入口の回転ドアーは要注意。
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ホテル・フロント。
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宿泊した部屋の前の廊下。古いホテルで調度品とその配置にも工夫がこらされています。
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デラックス・ツインの部屋。広い。ソファーもあります。
ポイント1:室温調節は、最高温度をフロントのコンピューターで設定しています。このホテルではなぜか19度、それ以上には室内の調節では上がりません。フロントで設定し直してもらいました。(どうも宿泊したすべてのホテルが同じシステムのようでした)。 -
ちょっと分かり辛いですが、これはクローゼット。スーツケース2個が楽に収まり、洗濯物も干せます。
ポイント2:このホテルは絶対にお勧め。何といっても部屋が贅沢。フロントの対応も文句なし。冷蔵庫の水(ガスあり、なし各1本)、ファンタ、コーラは無料で飲んだら補充してくれます。ただ、古い建物で隣の部屋の音が筒抜け。 -
最初に、フィレンツェ・カードを購入。
ポイント3:カードは駅のインフォメーションで買えます。しかし、サンタ・マリア・ノッヴェラ教会「i」の方が空いているという情報でこちらを利用。午後3時くらいでしたが、確かにがら空き。 -
入った右にある機械で順番カードを取ります。フィレンツエカード用は一般の案内と別にあるので間違わないように。待っていると上にカード番号が表示されます。
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フィレンツエカードカード(上)とその案内。カードは最初に利用したところで時間が入り、それから72時間です。72ユーロ。購入したら裏に名前をまず書きましょう。
ポイント4:カードの功罪は多くの旅行記でさんざん書かれているので繰り返しません。我々は、2日半の滞在でほぼ元を取りました。 -
最初に「捨て子養育院」美術館。日本では見られない性質のもので興味を持ちました。入口は、柱廊の右端。
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1階の「受胎告知」のテラコッタ。何か皮肉を感じます。
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続いて、「アカデミア美術館」。5時前でしたが、一般の見学は100m以上の列。
勿論、フィレンツエカードで即入場。
ポイント5:カードと一般の列は並列しています。長さが違うので間違わないと思いますが、見極めをキッチリして下さい。 -
「ダビデ」。ミケランジェロの渾身の作で、3年以上の年月をかけて完成したとか(高さ4m)。黒山の人だかりで人が入らない写真を撮るのは大変。
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ミケランジェロの4体の「奴隷像」の一つ。すべて未完。
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彫像や絵画が所狭しと並べられた部屋。フィレンツエの美術学校で学んだ学生の作品も並べられているそうですが。
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夕食は、サン・ロレッツィオ教会に面した広場の「Lion Cafe」で。偶然入ったレストランですが、Trip Advisorでも「安い」「店員が明るい」と紹介されていました。(2116のレストラン中859位)
ポイント6:このレストランに入るまでに「中央市場」フードコートをのぞきました。確かに料理の種類は多いですが、雑然としすぎて「高齢者」は落ち着けません。値段的にもそう安いと思えなかったのでパス。 -
定番のトマトとチーズのサラダ。美味しかった。
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私は「コトレッタ・ミラネーゼ」をフィレンツエで注文。衣が少し厚い。ビールにはよく合いますね。
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妻が注文したラビオリ。料理すべてと飲み物(ビール、グラスワイン)で50ユーロ少し、確かに安かった。コペルトは無かったと記憶。
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8月23日
5階ホテル自慢のレストランでの朝食。クーポラを見ながら朝食を取れる贅沢。一番に並んで窓際の特等席をゲット。満足、満足。でも途中から朝日で眩しい! -
レストラン内部の様子。日本人のウエイトレスが一人いました。
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我々が取った料理。紅茶に初めて「アール・グレイ」あり。
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これ何でしょう?これは、ジャム製造機。横にあるレバー(?)を引いて、出てきたジャムを左下に見える容器に受けます。
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今日の観光は、ウフィッツィ美術館から。迷いながら15分ほどで到着。最初我々がウフィッツィ美術館と勘違いしたヴェッキオ宮殿。
ポイント7:この日と明後日は、ともに半日「アーモイタリア」のmakiさんにガイドを依頼。本当に正解。彼女はフィレンツエ公認ガイドで絵画や教会をその歴史的背景から丁寧に説明してくれました。「なるほど」の連続でしたが、残念ながらすぐに忘れてしまいます。 -
以下、順に幾つかの絵を紹介します。内容は、makiさんとウフィッツィ美術館案内書を参考にしたもの。間違いがあれば、makiさん「Scuji」です。
ジョットの「聖母子」板絵。隣に展示されている、チマブーエの「聖母子」と比較して見て下さい。 -
フィリッポ・リッピ「聖母子と二人の天使」。ボッティチェリは、リッピの弟子(少なくとも影響を多分に受けた)で、リッピの息子、フィリピーノ・リッピの面倒を見たそうです。因みに、フィリピーノ・リッピはリッピと駆け落ちした修道女(この絵のモデルとされている)の間に生まれた。
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息子フィリピーノ・リッピの「東方三賢王の礼拝」。多くのメディチ家の人物が登場している。
ポイント8:絵の中で正面を向いているのが、たいてい依頼者か、描いた画家だそうです。 -
「聖家族」ミケランジェロのフィレンツエに残る唯一の絵画。全体の構図が画期的。また、よく見るとマリアさんが結構筋肉質。絵のモデルは男性であったのでは、と推察されている。
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「ウルビーノ公夫妻の肖像」フランチェスカ。公が横向きの理由、長年疑問でした。実は、彼は右目が無い(隻眼)だったそうで、鼻の根元が凹んでいるのは左目で反対側を見るために鼻骨を削ったため。また、婦人はこの絵が描かれたとき既に他界しており、絵の裏の婦人の功績を称える文章が過去形になっています。
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こんな所にクラナッハが。
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「ひわの聖母」ラファエロ初期の作品。ヨハネ(左)が持つのが「ひわ(鳥)」。将来のイエスの受難を予言する。
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ラファエロの自画像、23歳位。ラファエロは女性に非常に「もてた」そうですが、37歳で夭逝しました。
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ダ・ヴィンチ初期の作品「キリストの洗礼」。師匠のヴェロッキとの合作。
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ダ・ヴィンチ「東方三博士の礼拝」。未完成だが、その構図の斬新さから高い評価を受けていると。
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イチオシ
この美術館で最も有名な絵、「春/プリマヴェーラ」(ボッティチェリ)。ガイドの話では、次の「ヴィーナス誕生」と並んで館外不出。絵画の中に描かれた植物は500以上、ボッティチェリは植物学者でもあったらしい。
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「ヴィーナス誕生」ボッティチェリ。メディチ家の隆盛と安泰を祝うボッティチェリの気持ちが反映されている、という批評がある。さすがにこの2枚の絵は、一度もウフィッツイを出たことがないと(makiさん)。
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「マギの礼拝」ボッティチェリ。東方3博士の来訪がテーマだが、メディチ家の人々が登場している。
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カルバッジョ「メドーサ」。有名なギリシア神話を題材にしている。殺人を犯し、流浪の画家となったカルバッジョ。そう思えば納得できる迫力。
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カルバッジョ「バッカス」。モデルは彼の工房で働いていた弟子の一人?。
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カルバッジョ「イサクの犠牲」。信仰のため、息子(イサク)を殺そうとする父。天使が救済しようとしている。
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パルミジャーノ「長い首の聖母」。ルネサンス3巨匠に続くマニエリスム時代の代表的作品。
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同じく、マニエリスムの時代の女性画家(名前は忘れた)の作品。男の首を斬る残酷なテーマだが、虐げられてきた女性の復権を告げている。同様のモチーフの絵は数枚ある。
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ティツイアーノ「ウルビーノのヴィーナス」。横で眠る犬は「貞操」を表現。
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ウフィッツィ美術館でかなり有名、重要な部屋らしい?最近見たウフィッツィ美術館を紹介するDVDで館長がこの部屋を背に立って説明していた。天井は見事な貝殻細工。中央は「メディチのヴィーナス」。
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メディチ家最後のアンリII世王妃(カトリーヌ・ド・メディシス)で、男子がなく家系が途切れる。膨大な芸術資産をフィレンツェに寄付したが、その際の条件が一つとして芸術作品をフィレンツェの外に持ち出さないこと。そのお陰で、現在のウフィッツィやパラティ-ナ美術館がある。
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ウフィッツィ美術館から見たアルノ川とベッキオ橋。
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ウフィッツィ美術館を出て、ヴェッキオ橋を渡ってパラティーナ美術館へ。(徒歩15分)橋の上の賑わい。
ポイント9:この橋の上の露店で買い物。負けて(di sconto)を連発したが全然だめ。負けるのはアラブ人(と思う)が経営する革製品の店だけだったが、一方こちらは負けすぎで怪しいので結局買わず。 -
橋の上から、アルノ川と向こうの橋を撮るとこの静けさ。
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パラティーナ美術館の入口。ピッティ宮殿の中にあります。
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まさしくラファエロ美術館、ラファエロを堪能できます。美術愛好家とされる夫婦の一対の肖像画。
ポイント10:日本人はウフィツイ美術館大好き!!でも、パラティーナやサン・マルコ美術館も素晴らしいので時間があればぜひ鑑賞して下さい。 -
フィリッポ・リッピ「聖母子」。彼の唯一のトンド(丸絵)。
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ティツイアーノ「マグダラのマリア」。結構、官能的。
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ラファエロ「ヴェールの女」。何か、ラファエロの描く女性は「柔らかい」感じが私にはします。
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ラファエロ「大公の聖母」。ロレーヌ家の大公がたいそう気に入り、旅行に行く時も持ち歩いたという逸話からこの名がある。
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幾つかの名前(曜日)のついた部屋が並ぶ「君主の居室」。最後に見学です。
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文字通り「君主の居室」です。
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ボーボリ庭園。ベルサイユ宮殿がモデルの一つにした。多くの洞窟や噴水が配置されているそうで、ゆっくり見学したかったのですが。2つの美術館巡りで疲労困憊。
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ボーボリ庭園から見たクーポラ。やっぱり、クーポラはこの街のシンボルですね。
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makiさん推薦(アーモイタリアのweb siteでも取り上げている)のクワットロ・リオーニ。Trip advisorでも取り上げています(2116店中328位)。
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ボンゴーレ。それらしい本職の味だが、ちょっとピリ辛。
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妻はラビオリに再度挑戦。昨日の店よりはだいぶ凝った味。味相応の値段。もちろんコペルトもついて、飲み物あわせて約70ユーロ。
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昼食のあと、ぶらぶら買い物。孫たちのお土産もゲット。ホテルの近くの「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」薬局へ。これが見つからず大変。
ポイント11:教会の南のやや斜めに走る通り(フォッシオ通り?)を200mほど行った右手。写真が入り口ですが小さいので見逃す。 -
薬局の中はまるで博物館。
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「購入が複雑で面倒」とガイドブックにありましたが、幾つかの部門(例えば、香水、石鹸・クリーム等)に分けられ結構便利。支払いは、渡されたカードに順番に買った品をinputされ最後に奥のキャッシャーで。
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妻が歩きすぎでダウンしたので、夕方一人で「ドオーモ附属美術館」へ。外観からしてこれだと思いツカツカ入っていったら、隣りだと怒鳴られました。
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入り口にあるティチャーティーの彫刻。この美術館は彫刻が素晴らしいです。
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ギベルティ「天国の門/扉」の実物、レプリカは洗礼堂に。
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ギベルティ「北側の扉」の実物。
ポイント12:この美術館では時間の制限もありましたが、幾つかの重要な作品を見逃しました。「捨て子養育院美術館」でも同様です。せっかく、フィレンツエまで来たのに残念です。準備の必要性を痛感。
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