2015年夏 スイスひとり旅（２）ラーゴビヤンコ沿いをハイキング

2015/07/10 - 2015/07/20

　スイス３日目の朝を迎えた。ホテルの窓からサンモリッツ湖は望めないが、天気は良さそうだ。もっとも、太陽がサンモリッツのシンボルマークであり、年間３２０日は晴天に恵まれると聞いているので当然と言えば当然だが....。

　さて本日の予定は、朝一番で「ディアボレッザ展望台」へ上りベルニナアルプスの眺めを堪能した後、オスピッツオ・ベルニナまで移動し、ラーゴビヤンコ沿いのハイキングコースをアルプ・グリュムまで歩こうと思っている。

　また午後は、ベルグバーネンインクルーシブの活用し、ムオタス・ムライユ展望台を訪れる予定だ。

エリア サンモリッツ(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

サンモリッツ７時４８分発のティラーノ行きに乗る。しばらく走ると杉木立の上にモルテラッチ氷河が顔を出す。

４０分足らずで「ベルニナディアボレッザ駅」に到着。すぐさまロープｰウェイ乗り場を目指し坂道を上る。

８時３０分発のロープウェイに乗る。朝一番で来たので、乗客はガラガラ。

ロープウェイの眼下にはエメラルドグリーンの池。空気も澄んでおり遠くの山まで見渡せる。

山頂駅から一歩出るとこの絶景。三つの頂が特徴的なピッツ・パリュ、その右にベラビスタ、手前にペルス氷河が横たわる。遮るものが無い絶景に、シャッターを押しっぱなし。

山頂のレストランの窓に、ベルニナアルプスの名峰群が映る。

雄大なピッツ・パリュ（3,905m）の眺め。

主峰のピッツ・ベルニナ（4,049m）。世界一美しい稜線と言われる「ビヤンコグラード」が見事だ。展望台が混む前に下に降りるが、電車が来るまで約１時間待ち。

次に向かったのは「オスピッツオ・ベルニナ駅」。途中、車窓に黒い湖「レイ・ネイル」が現れる。湖面には、ピッツ・カンブレナの山々が映り込んでいる。

オスピッツオ・ベルニナ駅には１０時３０分過ぎに到着。ここから白い湖「ラーゴビヤンコ」沿いのハイキングコースがスタートする。

「ラーゴビヤンコ」の色は、白と言うよりもミルキーグリーン。

ハイキングコース沿いは、高山植物の花畑。ついついカメラを構えることが多くなり、なかなか前に進めない。一部を紹介しよう。写真は、高山帯から牧草地まで、どこでも見られるアルプスらしい花「シラタマソウ」。

「モンタヌム・ダイコンソウ」の種子。日本のチングルマの種子に似ている。

アルピヌム・ツメクサ

アルピナ・ミコシギク

モスカタ・ノコギリソウ

ヒメイトシャジン

タマシャジン

最後尾にトロッコ車両を連結した電車が通り過ぎる。気持ち良さそうだ。

湖が終わるところで「アルプ・グリュム」へ向かう道と、小高い丘の上に建つ「サッサル・マソン」のレストランを経由してアルプ・グリュムへ向かう道とに分かれる。ちょうどお昼時なので、迷わず「サッサル・マソン」への道を選ぶ。

しかし「サッサル・マソン」への道は、結構きつい上り坂。２０１１年のスイス旅行時と比べ確実に体力が衰えてる。先ほどまではハイキングコースに沿っていた線路が遙か下に見える。

やっとレストランが見えた。

苦労して登ってきた甲斐があって眺めは最高。

見下ろせば、これから向かう「アルプ・グリュム」の駅や

パリュー氷河、

そして「パリュー湖」が見渡せる。サッサル・マソンのレストランで昼食を摂り、午後１時１５分に出発。

アルプ・グリュムには４０分で到着。駅には姉妹鉄道である箱根登山鉄道から送られたカタカナの駅表示板がある。

次に向かったのは「ムオタス・ムライユ」展望台。麓の「プント・ムライユ」からケーブルカーで上がる。

ケーブルカーは1907年に開業したそうで、約１０分で展望台へ到着する。

展望台からの眺め。夏の午後、水蒸気で靄ってはいるものの、眼下には「シュターツ湖」、「サンモリッツ湖」、「シルヴァプラーナ湖」、「シルス湖」が見渡せる。

南東には「ピッツ・ムライユ(3,157m)」。

展望台上空にはシャーッという風切音を残して、グライダーが気持ち良さげに飛んでいる。

グライダーは、明日歩く予定の「ロゼッチ谷」の方向へ飛んでいった。

夕食後、サンモリッツ湖畔をブラブラ。夜景をカメラに収める。さすがに夜は寒くＴシャツで来たことを後悔する。