2017/06/14 - 2017/06/29
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noemamaさん
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アルザスの旅からパリに戻った私達母娘。
今度はマレ地区のアパルトマンを借りて街歩きを楽しみます。
滞在中に参加したJTBの1日バスツアーは期待以上のものでした。
ちょっと長くなりましたが、お許しくださいませ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
おとぎの国(?)から戻った私達、
今度のアパルトマンはマレ地区。
緑の重厚なドアと、昼間は隣の園芸店が入り口の半分までせり出して商品を並べてあるのが特徴(?)。朝出た時と帰ってきた時の雰囲気が違うから間違えないように気を付けなきゃね!
ちょうどブランド店の新作発表の時期と重なったらしく、
お洒落な人がたくさん通りを歩いています。 -
今回のアパルトマンも5Fでエレベーターなし。
荷物の上げ下ろしが大変だから、次は絶対ホテルにするわ~私(涙) -
広さは前回より少し狭い気がしますが、お洒落感は増しました(笑)
特にバスルームはネコ足のバスタブとレトロ感満載で、
アンティーク好きな母娘にとっては嬉しい限りです。
よ~く見ると、木材も小物も全てアンティーク風の安ものみたいなんですけど、
フランスならではのセンスあるしつらえには感心しました。
家に帰ったら早速真似しようっと! -
翌日は待望の蚤の市へ。
アパルトマンから比較的近い”ヴァンブ”を選びました。
移動は地下鉄です。
ここは「旅するフランス語」で常盤貴子さんがワイングラスを買っていたお店です。 -
道沿いにかなりの数のお店が出店しています。
娘は何点かお買い上げ~。
私は、なぜか手が出ない。うーーーん、どうして?!
1軒ずつゆっくり見ていたら、2人の日本人に出会いました。
70歳前後のお二人は、昨日飛行機の中で初めて会われたんだそう。
お一人はホテルに2週間滞在のひとり旅。
英語が堪能なもうお一人はご友人と2人で1か月のアパルトマン暮らし。
なんとも羨ましい限りです。
ちょっと不満なアパルトマン事情などを報告しあったりして立ち話に花が咲き、
娘が呆れておりました(アハー!) -
その日の夕食は、フランスに来て初めて泊まったリヨン駅前にあるレストラン。
ふたりで絶対あそこに行って生ガキを食べよう!と決めていましたの。
だって初日みんなとても美味しそうに食べていたんですもん。
後日調べたら、そこはとても有名なレストラン。
わが家は昔~あたったことがある夫を除いて、大の生ガキ好き家族。
行かないわけにはいきませんよねっ!
でも後でいろんな人に「旅行中なのにリスキー!」と驚かれました。
そ?そうかな~?? -
お目当ての生ガキ。
フランス語のレシピが読めないので、
「いろんな地方の食べ比べ」セットが運ばれてきました。
本当は...生のいろんな貝が盛り合わせてあるお隣りさんと同じものが欲しかったのに。
輪切りのレモンとワインビネガーを使ったソースが添えられていましたが、
われらは断然レモン派。あっという間にペロリといただきましたです。
それから英語の話せる面白いウエーターさんに勧められて、
今だけ食べられるという生のムール貝に挑戦。
これが生ガキの上をいく美味しさ~!!
赤貝に似た食感と、深~いうま味はたまりません。
思わずおかわりを頼んで、ウエーターさんに笑われました(エへッ)
白牛のタルタルといい、美味しいものは多少のリスクをおっても食べたい食いしん坊の母娘です。 -
今回の旅で、私が一番楽しみにしていたのは、パリから1時間ほどの所にある”ジェルブロア”という町です。
バラ好きには結構有名なここは人口100人ほどの小さな村、いえ正確に言えばフランスで1番ちいさい町なのですが(これに関しては後ほど詳しく)
個人で行くにはかなり大変そう。
バラの時期はバスツアーが出るということなので、それを利用することにしました。
調べると6月はいろんな会社のバスツアーが出ています。
その中から選んだのがオペラ座付近から出るJTBの「”ジェルブロア”と”モネの庭”を巡る」1日ツアー。説明は日本語だしリーズナブルだし良かったですよ
滞在1時間ちょっとの”ジェルブロア”でしたが、「もう一度必ずこの町をゆっくり訪れよう」と決心するくらい私にとっては魅力的な町でした。
その”ジェルブロア”の魅力を、今私が持っている情報とつたない写真でご紹介いたしますね。 -
駐車場の周りはオレンジのひなげしが咲き乱れていて、ちょうどモネの”アルジャントゥイユひなげし”の風景を見るよう。
そこから町まではこのなだらかな坂道を登っていきます。 -
今年は暑さでバラも早く咲き始めたそうで、例年第3日曜日に行われる”バラ祭り”も第1日曜に変更になっていました。
ガイドさんの話でも、もしかしたらバラは終わりかけか元気がないかも・・・ということで少々不安でしたが、まだまだ十分美しかったです。
でもこの日は今までとは打って変わって肌寒いほどの気温。
それに時々太陽が雲に隠れるもんですから、
昨日までの猛暑になれた身にはちょっとの寒さが沁みました。 -
小さい小さい町、ここジェルブロアは、中世の頃、幾度となく繰り広げられた
宗教戦争に巻き込まれた要塞都市(濠や城壁に囲まれた軍事拠点を中心に発達した都市)の一つだったそうです。
画家"アンリ・ウジェーヌ・ル・シダネル"(1862~1939)が彫刻家”ロダン”の勧めで”ジェルブロア”を訪れたのは1901年。
”モネ”のように創作意欲の沸く美しい庭が欲しいと思っていた彼は
この戦争で破壊されたこの村に一目で魅了され住み着いたそう。
多分、私が尊敬してやまない”目利き”の一人なんでしょうね(笑) -
村は”ル・シダネル”のイメージで建物の修復を行ない、
バラの花で外壁を飾ったそう。
15、16、17世紀に建てられた石造りの家々や壁は、
人が住み、手をかけることで古いだけでは出せない味わい深さを増しています。 -
これはジェルブロアのシンボル的な存在の家”メゾン・ド・ブルー”
真っ青な空に映えてそれはそれは美しかったです。 -
心象主義(印象や感覚を探求した文学や芸術用語)ともいわれる
”ル・シダネル”の絵。
現実の風景の中にもその独特の雰囲気を感じられる場所がたくさんあって、
なかなか先に進めません。 -
ツアーなのであまり自由に動き回れないのは少し残念でした。
ル・シダネルの”イタリア式庭園”も”SAINT PIERRE聖堂"にも
行く時間はありませんでしたが、
なんと偶然撮った、教会前の天窓のあるちょっとゆがんだ家は
ル・シダネルのアトリエだった所でした。 -
アトリエの横にはこんなレストラン。
-
アトリエの小道を挟んだ正面にはこんなカフェ。
テーブルやイスがカラフルで可愛い雰囲気です。
どんなメニューがあるんでしょうね。 -
それぞれの家は単にバラだけで飾られているわけではありません。
アジサイや、藤の花やシダ・・・
植物と共存している暮らしは自然で美しいですね。
植物と建物と住む人が寄り添っている小さくて美しい町です。 -
古い城壁に寄りそうバラとアジサイ。
どこを撮っても絵になります。 -
心象主義と言われる”ル・シダネル”がどんな絵を描いていたのか
とても興味がわき日本に帰って調べてみました。
ネットで調べて最初に目にしたのは「夕暮れの小卓」
哀愁に満ちた情緒を醸し出している。という評がありましたが、
私が見た瞬間感じたのはホッとする温かさと落ち着きと癒し...
”ル・シダネル”が、私のお気に入りの画家のひとりになった瞬間でした。 -
”ル・シダネル”の絵画話し続きます(悪しからず!)
「離れ屋」「ジェルブロワ、胸像」は”ジェルブロア”の風景を描いたもので、
「エタブル、帰りくる棺の群れ」とともに”ひろしま美術館”に所蔵されています。
「夕暮れの小卓」は岡山”大原美術館”の所蔵です。
日本人にはあまりなじみのない”ル・シダネル”ですが、
探してみたらもう1か所”東京富士美術館”にも作品がありました。
「黄昏の古路」これはまさにこの7つ前の写真”メゾン・ド・ブルー”の風景そのもので驚きました。「森の小憩、ジェルブロワ」も”東京富士美術館”の所蔵です。
これもぜひ観たい!
2012年4月14日~7月1日
薔薇と光の画家「アンリ・ル・シダネル展」
フランス ジェルブロワの風
”損保ジャパン日本興亜美術館”で開催されていました。
ジェルブロアの町の事は結構前に知りましたが、
もっと早くル・シダネルに興味を持っていたら絶対観に行っていました。残念! -
”メゾン・ド・ブルー”から左に入った花の小道も絵本の1ページみたい。
-
どんな人が住んでいるのでしょうか。
想像するだけでワクワクしますね♪ -
この場所もよく写真でみる所ですが、
たまたま座っていたおじさんにモデルになってもらいました(笑)
なんだか誰もいない写真より、ずっといいような...気がしますが。
「おみやげだよ!」
私が撮った写真を覗き見ながらおじさんはキュートな笑顔で言いました。 -
帰りの時間が近づいてきました。
来た時と同じ道を戻っているのですが、全く違う表情を見せる”ジェルブロア”。 -
右手には広大な景色が広がります。
-
「また絶対泊りがけで来よう!」
そう思いながらシャッターを押し続けました。 -
それからツアーのバスは”ジベルニー”に向かいました。
バス停から”モネの庭”に行く間のレストランで昼食だそうです。
ちなみに、こちらではありません。 -
ここが昼食のレストラン。
小さいレストランですが、植物や花に囲まれた素敵な所でした。 -
JTBツアーの昼食はこれです。
盛りだくさんのシーフードサラダ。
アルルでの透明水彩画教室が終わりパリに移動して参加されていたお二人と同じテーブルになりました。4人でリンゴのお酒シードルを注文。
油絵を習っていた私は、お二人に美しい景色の町の情報ももらえて楽しいランチタイムでした。 -
次は即デザート(?)のアップルパイ。
でも...結構満足感はあります。 -
”モネの庭”です。
入ってすぐに現れた竹林の”ジャポニズムガーデン”にはちょっと驚きました。
”モネ”が日本の庭に影響を受けたというのはこの段階ですぐにわかります。 -
しだれ柳と睡蓮の池はあまりにも有名です。
-
水面に映る木々、モネの作品そのものの景色です。
この写真を撮ってすぐにカメラのバッテリーが切れました(涙) -
替えのバッテリーと、この日スマホを忘れた私の頼みの綱は
”娘のスマホ”のみ。
これから先はスマホでの撮影です(汗)
実は娘は、カメラのバッテリーだけを持ってフランス入りいたしました。
こ~んな母娘ですので、お互いあまり責められません(トホホ) -
ありとあらゆる花が咲き乱れていた”モネの庭”。
-
家の中の撮影もOK!でした。なぜ?
たくさんのモネの浮世絵コレクションが
この部屋の壁に何枚も飾られていました。
窓から見える景色がまた素敵です。 -
台所です。
染付の器なども飾られていて、
モネの日本趣味はここでも感じられます。
本当に「こんなところで暮らせたらいいな~」と憧れるお屋敷です。
ただ私にとっては、直前に訪れた、暮らしと共存している
自然体の町”ジェルブロワ”の印象があまりに強すぎて...
もちろん”モネの庭”はとても素敵です。
でも計算されて作られている感が否めなくて...
この後は、個人の好みでしょうから申し上げないことにいたします。 -
感激のJTBツアーから戻った翌日は、ルーヴル美術館に。
今回パリでは数ある美術館の中から、世界第1位のルーヴルを選びました。
折角だったら、美術館は、はしごしないで時間をかけて
ゆっくり観たいですからね。
なにしろ初めてのフランスなのに人気の観光地はほぼ訪れていない。
ここが初めてです。
さすがに’ルーヴル・ピラミッド’の前には長蛇の列。
’ポルト・デ・リオン駅’入り口から入ると混雑せずに入場できましたよ。
炎天下長時間待つのは避けたいですからね~。 -
地下ショップの中に’ディジョンマスタード「生MAILLE」の量り売り’コーナーを見つけました。
オペラ座近くにあると情報を得ていたので、ルーブル帰りに寄る予定でしたが
こちらで早速購入(何しに来たんだか~笑)
私はシャルドネ入りを。
娘は全種類をお買い上げ。ね~荷物どうするのよ~? -
ちなみにここでは試食させてもらえますのでお気に入りを買えます。
そしてまたパリに来る時この瓶を持参すれば詰めてもらえるそうです。
ちょっと素敵ですよね♪
生マスタード、まろやかで本当においしくてオススメです。 -
肝心のルーヴル美術館ですが(汗)
ルーヴルを2時間で満喫できるという本、
有地京子さんの「ルーヴルはやまわり」を持って挑んだのですが、
方向音痴の母娘には全く役立ちませんでした(トホホ)
教訓「方向音痴、観光地はツアーで回った方がいい」(字余り過ぎ)
結局、私が観たかったフェルメールの絵は2点とも貸し出し中でしたし、
人の多さに圧倒されてなかなか思うように観られませんでした(涙) -
翌日はシテ島とサンルイ島を散策しました。
アパルトマンから歩いて来られる場所に重要な建物や美味しいお店が
たくさんあるので散策がとても楽しかったです。
写真はシテ島にあるノートルダム大聖堂。 -
ここはパリの中心「ポワン・ゼロ」。
大聖堂正面広場の石畳の中にあります。
これをさわるとまたパリに戻って来られるとか...
もちろんシッカリさわってきましたです(笑) -
ノートルダム寺院は裏も素敵ですね。
前の広場は人も少なく、ゆっくりベンチでお喋りを楽しんでいる人の姿が結構ありました。 -
樹木の選定も独特でお洒落です。
-
常設のアンティーク街がマレ地区にあると聞いていたので楽しみにしていました。
実はアパルトマンのすぐ近くがアンティーク地域(?)でその一角にこのアンティーク街があったのです。
滞在中2度行きましたが閉まっているお店が多くてガッカリ。
日本のTVではあんなに活気があったのに... -
雰囲気はとても素敵なんですけどね。
-
外にあるアンティークのお店を覗いてみましたが、
やっぱりちょっとお高い。
アルザスで買ったアンティークグラスに似たものを見つけましたが、
倍以上のお値段でした。 -
古い商店街です。
-
歴史を感じますね。
-
最終日、帰りの飛行機の時間まで
二人でセーヌ川河畔に行きボーっと過ごしました。
遊覧船の往来や車の流れや川の流れを観ていると、
やっと憧れの地で時間を過ごしている実感がふつふつと沸いてきて、
センチメンタルな気分になりました。 -
「A bientot!」(またね~!)
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