2017/08/15 - 2017/08/17
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mistralさん
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お盆休みを利用して長野県まで行ってきた記録です。
15日は駒ヶ根に、16日は木曽福島へ宿を予約。
二つの宿はあまりつながりがないけれど、行ってみたら
なんとかなるかと車で出かけることにした。
丁度出発の日あたりからお盆休みで帰省していた車が
今度は戻ってくるための渋滞が始まったようで、
我が家は逆コースになるため、行きも帰りも幸い
大きな渋滞には巻き込まれず帰宅できた。
16日、駒ヶ根から中央自動車道を南下して中津川で降りて
馬籠宿へ、さらに妻籠、木曽福島、奈良井宿まで中山道の
一部を走り抜け、塩尻から高速に乗って帰ってきた。
(中山道 : 江戸から滋賀県を結ぶ500キロのルート。
宿場は69あった。
木曽十一宿: 33.贄川、 34.奈良井、 35.藪原、
36.宮腰、 37.福嶋、 38.上松、 39.須原、
40.野尻、 41.三留野、 42.妻籠、 43.馬籠)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
お盆休みの15日、中央高速を走り
まず降りたのは駒ヶ根インター。
宿へ向かう途中、光前寺の案内を見つけた。
インターチェンジから約1㎞の距離。
不動明王をご本尊として860年、本聖上人によって開山。
特に徳川家から地方寺院としては破格の60石の
朱印地を受け栄えた。 -
参道より右手に入った
本坊(庫裡)、客殿、おくの庭園は有料のエリアとなっている。 -
本坊と客殿との間にあった
レンゲショウマ(蓮華升麻)のかわいらしい花。 -
客殿
-
門をくぐって右手へ向かうと
三門へと続く参道へと戻る。 -
ヒカリゴケは光の反射具合によって
見えるとの立て看板が。 -
コケは石垣の内部にあるようだ。
カメラのストロボを感知して光ったようだが
光った状態を撮影するのに夫が成功した。 -
苔にびっしりと覆われた古道。
-
三門までの参道両側には杉の巨木が連なる。
(1848年再建) -
三門をくぐると本堂がそびえている。
内部には本尊不動明王、八大童子がまつられている。 -
ダイナミックな龍の彫刻が目を惹く。
-
早太郎伝説の主人公、早太郎。
光前寺で飼われていた山犬、早太郎が、遠く遠州の地(静岡県磐田市)
まで出かけ怪物を退治したという伝説の犬。 -
怪物と闘い、やっとお寺までたどり着き、和尚さんの前でワンと一声吠えて
そのまま倒れて死んでしまった早太郎のお墓が残っている。 -
杉木立の間に見えている三重塔(1808年再建)
五智如来(中央に大日如来が)が安置されているとのこと。
15日は光前寺からもすぐの宿に宿泊。
残念ながら写真は撮らなかった。 -
翌16日
宿をチェックアウトした後、
千畳敷カールまで行けるロープウェイには
雨が降り続いていた為に乗らず、
中央自動車道を南下
中津川インターで降りてまず馬籠宿へ向かった。 -
石畳を上っていく。
-
桝形との立て看板があるが
城郭建築にも見られるものと同じもので
敵が内部に侵攻する際、まっすぐに進ませず
曲がりくねった道をつくることによって
侵入時間を遅らせる目的がある。 -
現役で動いている水車。
-
ランプの灯りに誘われて
-
喫茶店に入ると、内部は想像以上に広がっていて
-
磨きこまれた一枚板のカウンターが見事で、
コーナーには囲炉裏もあった。
(茶房 土蔵) -
郵便局も街並みに溶け込んでいる。
-
道の両側に水路が設けられていて
折からの雨のせいで水音が轟いている。 -
馬籠本陣は藤村の生家であった。
建物は明治28年の大火でほとんど消失。
そのあとが藤村記念館となっている。
(本陣:宿場には必ずあり、お殿様が泊まる宿で
その村のリーダーが役目を務めた。) -
血のつながるふるさと
心につながるふるさと
言葉につながるふるさと
と書かれた額が入ってすぐの壁に
掲げられている。
馬籠での講演会の折の藤村の言葉のようだ。 -
藤村の本名は島崎春樹という。
明治5年、馬籠宿の旧本陣で生まれた。 -
若き日の藤村
-
火災で唯一残ったのがこの祖父母の隠居所で
藤村は少年時代この二階で国学者だった父親から
四書五経の素読を受けていた。 -
昭和28年の馬籠峠の街道の様子を
表す写真が記念館に展示されていた。 -
記念館からもと来た道を
引き返す。 -
車で妻籠に向かったが、その道中
何度か旧中山道が交差。 -
山中へ分け入る旧道。
馬籠宿まで5.4kmとあった。 -
旧道と交差する地点に佇む
旅籠という言葉がぴったりの民宿。 -
車を停めて橋を渡ったところに
妻籠宿がある。
折からの雨で、橋の下は濁流が流れる。 -
イメージ通りの宿場町の佇まいの妻籠宿。
一時期、宿場町としての機能を失い寂れていたが
昭和40年代になり
集落の保存、景観の修復と共に街並みが見直された。
まちなみの保存の為、家や土地を
「売らない・貸さない・壊さない」など住民憲章
を設けている。 -
お盆のためなのか
格子戸に花飾りが。
飾り方は家々で違っている。 -
昔懐かしいお櫃など木製品を扱うお店。
-
お土産をあれこれ買った和菓子屋さん。
栗きんとんは絶品の味。
左手上部にあるほうば巻きは、今年最後となる
製造とのこと。
(御菓子司 澤田屋) -
家々の間にある水路にも
勢い良く水が流れる。 -
ここにもあった枡形。
-
脇本陣奥谷。
代々脇本陣・問屋を務めた家で現在に
残る建物は明治10年に建て替えられたもの。
藤村の初恋の相手「ゆふ」さんの嫁ぎ先でもある。
(脇本陣:お殿様がもう一人来た場合には脇本陣に
泊まる。
問屋<といや>:案内所、参勤交代の折、宿泊先
など案内してくれた。) -
-
-
入ってすぐ右手にある囲炉裏のある居間。
フランス人のグループが熱心に説明を受けていた。 -
明治天皇が立ち寄られた際
長靴のまま客間へ通られたので
急ごしらえで脚の高い机を用意したそうだ。 -
二階に残されていた
古い雛人形。 -
道を挟んで反対側にある本陣。
島崎氏が任命され、明治まで本陣、庄屋を務めた。
藤村の母の生家であり、次兄広助が養子に来ている。 -
桶の中で冷やされている西瓜は
きっと食べごろの冷たさ、と想像しながら
通り過ぎた。 -
木曽福島まで向かう途中、車から降りて
はるか下方の寝覚の床をカメラに納め、すぐ乗車。
この頃が一番雨が激しかったので、降りて行くことは
断念した。 -
当日の宿は
木曽福島にある蔦屋。 -
夕食で。
大皿に盛りあわされていた前菜。
右手の焼き皮付きヤングコーン、外人さんが上手に
お箸で中から把み出していた。 -
バイキング形式で
「おごっつお」と名付けられたお料理が
並んでいる。
当日は枝豆のかき揚げ、酢の物
ピクルス、漬物などなどが並んでいた。 -
コースの中でも目をひいたのは
日本四大関所・福島関所・大名もてなしの逸品、
黒鮑の肝ソース焼き
というお料理。
木曽の山村代官が、十万石以上の大名に
もてなしたお料理の一品だそうだ。 -
デザートは場所を変えて
ロビーの一角にあるバーコーナーでいただいた。 -
朝食
-
食後、宿に車をしばらく預けて
福島宿の見学を。
上の段の方面へ向かう。 -
坂の途中に高札場がある。
昔の掲示板であり、おふれなどが
書かれた板が並べられている。 -
反対側にある石垣は
同じ大きさの丸い石が
綺麗に積み上げられている。 -
-
ここも豊富な水と
目に鮮やかな緑とのコントラストが。
八沢川上流から用水がひかれ
町のあちこちに水場が見られる。 -
寺門前小路というらしい。
なまこ壁の土蔵がきれいなまま
残っている。 -
大通寺
もともとは武田信玄の三女、真理姫が嫁いだ
木曽義昌の居城があった場所で
境内には姫の供養塔が残っている。 -
ユーモラスな魚の看板?
-
-
途中かき氷やさんに入ったら
昔懐かしい手動式で氷を削って下さった。
昔のものを手入れして蘇らせたようだ。 -
氷もゆっくり時間をかけて製氷したもので
口当たりが優しい。 -
最後に「福島関」という関所まで行ってみた。
江戸防衛のために幕府が設けた50か所にもなる
関所の中でも、四大関所の一つとして重要な
役目を果たしていた関所である。 -
上り坂の途中には素朴なお姿の仏様が
おられる。 -
昭和50年に復元された
関所門。 -
右手、木曽川の断崖に臨んで
険しく狭い場所に関所が設けられていた
ことが良くわかる模型。 -
-
関所を通過するために発行された手形、
特に江戸在住の諸大名の妻子の脱出を防ぐために
発行された関所女手形や
当時関所を通過した諸大名や天皇、皇女和宮の
名前なども残されていて興味深かった。 -
最後に向かったのは奈良井宿。
槙神社にてお詣りをしたのちに -
高札場を通り
-
宿場町へと入る。
かつては「奈良井千軒」と呼ばれ
賑わった奈良井宿は
明治になって国道から外れてしまった為 -
街並はそのままの姿で残され
千本格子のある民家が
約1㎞にわたって軒を連ねる。 -
道祖神の素朴な姿。
-
-
車で走ってみても山深い道であることが
今回実感できたが
そんな中山道沿いを多分、江戸時代には
多くの人々が行きかっていたことが想像でき、
その結果として宿場町が栄えていったことを
実感させられた今回の旅となった。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- salsaladyさん 2017/08/26 10:28:42
- 国際編から国内編へ〜中山道。。。
- ☆久し振りに拝見しましたら、来月我らが行く予定の『苔寺』が。。。
☆今年のお盆は涼しかったとは言え、あの渋滞の中をいらしたのですか?
☆『馬籠』に宿泊したことが無いわね!行ってみようか〜と選んだのがこの辺みたいです。
☆『油木美林』、尾ノ島渓流〜いかにも涼しそうでしょう?スニーカーでどうぞ!と言われてます。足を鍛えなくては、足手まとい?無事に帰ったらアップします。〜see you〜
- mistralさん からの返信 2017/08/26 12:38:10
- RE: 国際編から国内編へ〜中山道。。。
- salsaladyさん
今日は。
メッセージをありがとうございました。
こちらこそ、ご無沙汰致しました。
> ☆久し振りに拝見しましたら、来月我らが行く予定の『苔寺』が。。。
>
> ☆今年のお盆は涼しかったとは言え、あの渋滞の中をいらしたのですか?
そうなんですか!
我が家が向かった折には、お盆の帰省車の渋滞で、丁度逆コースでしたので
幸い大した渋滞には会わずにすみました。
> ☆『馬籠』に宿泊したことが無いわね!行ってみようか〜と選んだのがこの辺みたいです。
>
> ☆『油木美林』、尾ノ島渓流〜いかにも涼しそうでしょう?スニーカーでどうぞ!と言われてます。足を鍛えなくては、足手まとい?無事に帰ったらアップします。
馬籠にお泊まりですか?!
風情たっぷりでしょうね〜
私達の旅の折には雨模様で、歩くのは最初から諦めていました。
宿場町を歩くので精一杯でした。
渓谷沿いを歩くのはきっと素晴らしいことでしょうね。
旅行記のアップ、楽しみにしておりますね。
mistral
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