2017/07/07 - 2017/07/07
102位(同エリア232件中)
ずーくさん
この旅行記のスケジュール
2017/07/07
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電車での移動
45列車
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パダンブサール駅
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電車での移動
この旅行記スケジュールを元に
前日にバンコクを発った夜行列車はタイとマレーシアの国境の街パダンブサールへ。出入国手続きのあと、ここから乗車するのはマレーシアのETS(Electric Train Service)だ。つい最近までこのあたりの鉄道はタイ国内と同じく機関車+客車という構成だったけど、クアラルンプールから北進してきた電化区間がついに国境まで届いた。寝台列車からガラリと雰囲気が変わって最新の電車で行く最高時速140kmの旅、どんな走りだろうか。
【今回の行程】
7/6(木):東京⇒(航空機)バンコク、バンコク市内散策、バンコク⇒(鉄道)
●7/7(金):⇒パダンブサール⇒(鉄道)クアラルンプール
7/8(土):クアラルンプール市内散策、クアラルンプール⇒(航空機)東京
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ANA タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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09:46(マレーシア時間)、パダンブサール到着。バンコクから17時間半、ようやくタイとマレーシアの国境に到着だ。ちょっぴり寝不足だけど寝台はやはり楽だったのか、思いのほか疲れていない。
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たくさんの貨車が見えるパダンブサール駅構内。右側に見えるのはハジャイ行きのディーゼルカー、そしてその奥にペナン島への玄関、バタワース行きの列車が見える。でもこのままホームを進んでバタワース行きに乗ってはいけない。まず出入国手続きを済ませなきゃいけないのだ。
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ブース前は建物の外まで大行列!どうやら建物の中はマレーシア側から北上してきた、停車中のハジャイ行きに乗り換える人たちの列のよう。タイ側もマレーシア側も出入国のブースが同時に開いているわけではなくて、恐らく到着する列車に合わせて出国と入国を切り替えているようだ。今はマレーシアが出国モードでタイが入国モード。この人たちの手続きが終わるまで、建物の外の我々夜行列車到着組はひたすら待つしかない。
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バタワース行きは10:25発。あわよくばそれに乗ってペナン島へという人も多かったのだろうが、これではとても間に合わない。ハジャイ行きも09:55発なのにまだ停車したままだ。
結局マレーシア⇒タイ方向の手続きが終わるまで実に1時間待ち。ハジャイ行きも10:55にようやく発車していった。ならば今度はこちらの出番。列は少しずつ進み始め、タイブースで出国手続き⇒マレーシアブースで入国手続き。パダンブサールに到着してからすでに1時間半後も過ぎた11:15だ。長かった!これでASEAN9ヶ国目、ここフォートラベルに旅行記を載せた訪問先では27ヶ国目のマレーシアに晴れて入国だ。
マレーシアの入国手続きのあと、荷物検査があった。金属探知機には通したのだけど開封検査台に荷物を載せようとしたら開けなくていいと言われ、そのままスルー。どうやらバックパッカーや巨大なスーツケースを持った人が対象になっていたようだ。 -
バンコクからここまで来た人たちの多くはバタワースを目指すのだろう。イミグレーションの列が短ければ10:25発の列車に乗れたものが、2時間後の列車になってしまったのは気の毒ではある。
クアラルンプールを目指す僕が乗るのは12:55発の9501列車、グマス行きだ。 -
待合室。白い壁の向こう側にチケットブースがあるのだけど、11時から12時はお休みタイム。12時過ぎに改めて窓口へ向かい、これまた旅行会社12goで手配してあったオンライン予約票を提示してチケット受け取り。支払いはクレジットカードで済ませていたのであっという間だ。
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トイレに行こうと思ったら入口で「40セン」と言われてしまったので、50リンギット紙幣しか持っていなかった僕はいったん売店へ。水1.5リンギットとおやつを少々買って小銭をこしらえ、改めてこの売店の裏手にあるトイレへ。
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12:25、バタワース行きシャトル列車が2番線から定刻に発車。結構な混み具合だ。やはり10:25発に乗れなかった人たちがたくさんいたようだ。
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ホームの反対側は1番線、12:55発のグマス行き9501列車はこちらから発車する。
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そのさらに向こう側には、僕たちをここまで運んでくれた45列車で使われた車両が折り返しの運用を待っていた。前方2両が2等寝台で、後方1両が3等座席車。外観からでも居住性の違いがなんとなく想像できる。
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バンコクからお世話になった車両ともここでお別れだ。
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12:35、クアラルンプールからのETS、9020列車が定刻に滑り込んできた。折り返しグマス行きとなる車両だ。
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流線型がカッコイイETSの車両。KTM Class 93車両と言って、主に長距離の俊足列車に使用されるのがコレ。もう一つ、KTM Class 91という主に区間運用に使用される形式もある。
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車内清掃中なのでまだ乗れず。。。
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EPとはETS Platinumの略。Platinumはクアラルンプール~パダンブサール間などの長距離を少ない途中停車で結ぶ最上級の種別。その下にはETS GoldとETS Silverがある。
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12:50、車内清掃が終わっていよいよ乗車。車両中央を境にして座席が車端部を向く集団離反式で、リクライニングはできるけど回転できない。座席は指定席なので、チケットブースで希望を言えば進行方向を向いた座席にしてもらえるだろうけど、基本的には向きは運任せと思うしかないだろう。
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列車の最前方。クアラルンプール寄りから順にA号車、B号車・・・と付けられていて、最後尾の6両目がF号車。そして僕の席は・・・?
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予約が早かったためか、なんと最前列、A号車1A席。窓の視界があまり良くないのは予想していたけど、前の壁面が近くて足を伸ばせないのは盲点だった。ちょっと狭い。
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隣を見ればラゲージラック。視界の中にあるのは安心できる。
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ETS Class 93は中国製。「中国中車株洲電力機車」とある。2015年製なのでまだまだ新品だ。
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12:56、車内ガラガラのままほぼ定刻にパダンブサールを発車。これからクアラルンプールまで約5時間半の行程だ。ここまで乗ってきた夜行列車と比較すれば大した時間ではないけど、新幹線で東京から博多まで行けてしまうと考えるとかなりの長旅だ。
車内のモニタでは映画をやっていた。「ヴィクター・フランケンシュタイン」と「ドラゴンハート3」のリピート再生。あまり万人受けするような映画ではないと思うのだけど、もう少しマシな選択肢はなかったものか。 -
最高時速140kmでかっ飛ばす!
床下からのゴトゴト・ゴロゴロという振動と音が結構気になる。台車のバネが結構硬いんだろう。さすがに完成したばかりの軌道の出来がよくて揺れが少ないだけに非常に惜しいところ。 -
パダンブサール発車時点ではガラガラだった車内も、アラウArau、アロースターAlor Setar、スンガイペタニSungai Petaniと停まるたびにどんどん埋まってきた。僕の隣にもArauから乗客が。「Hi」と挨拶を交わしたものの、ちょうど後ろの席が2席とも空いていたのですぐに移っていってしまった。
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14:30、スナックが配られた。野菜クラッカーとフルーツクラッカー、そしてソイミルク。さすがイスラムの国だけあって、クラッカーには「ハラール認証」のマークがちゃんと書かれていた。実はパダンブサールでおやつをちょっとかじっただけでマトモな昼食を食べていなかったので、有り難いことこの上なし。
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いかにもマレーシアっぽい眺め、ヤシのプランテーションの中を快走中。
結構冷房がきつい。しばらく我慢してたけど、ついにパーカー着用だ。東南アジアではおもてなしの一環で冷房をガンガン効かせることが多いと聞いていたので持ってきてよかった。ETSの車内はガンガンとまではいかなかったけど、それでも薄着ではちょっと寒いかもしれない。 -
海外展開がさかんな日本の小売企業。もちろんマレーシアにイオンがあったって何もおかしくない。でもクアラルンプール市内ならともかく、こんな片田舎(失礼)で見かけるとは思わなかった。Google Mapには載っていなかったので、最近にできたものか。
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15:20、ほぼ定刻にクアラカンサーKuala Kangsar到着。行程の半分近くまでやってきた。
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1時間ほど居眠りをして、ふと外を見ればいつのまにか暗い空。そしてあっという間に土砂降りになってしまった。木の枝のなびき具合を見るにかなり風も強そうだ。この時期の東南アジア旅行はやはりこのスコールが気になるところだけど、今回の旅行で遭遇した2回のスコールはいずれも列車内でやり過ごすことができたのはラッキーだ。
クアラルンプールまであと1時間。いよいよゴールが近づいてきた。
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旅行記グループ 2017年7月タイ・マレーシア
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