名古屋文化の道から須成祭と知多半島の旅(一日目・夜)~水路のような蟹江川を進む一隻のまきわら船。大勢の観客が見つめる先の水面には提灯の灯がゆらゆら映って。シンプルですが、詩情豊かな光景はちょっと感動的です~
2017/08/05 - 2017/08/05
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須成祭は、冨吉建速神社と八剱社両社の祭礼として行われる川祭。今般、ユネスコの世界遺産登録もされました。
拝見したのは、宵祭り。提灯を一年の日数365個付けたまきわら船が、祭囃子を奏でながら蟹江川を進む。そのまきわら船を跳ね上げ式の御葭橋のところで待ち受けます。
ところで、まきわり船は、津島の天王祭と同じタイプ。こちらは一隻しかありませんが、川面に映った船の影がゆらゆらと美しくて、水郷蟹江の歴史を語っているかように詩情豊か。こちらはこちらで天王祭とはまた違った趣がありますね。稚児行列もちらり見ましたが、これも平安朝のような雅な雰囲気がありました。
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名古屋駅から蟹江駅に到着。ほんの10分くらいの近さです。
蟹江駅周辺には食堂がないので、このみろくまで歩いて、夕飯にしました。 -
いただいたのは、力うどんのはずだったんですが、天ぷらがけっこう乗っていて、もう少し豪華なうどん。力うどんの値段にしては、コストパーフォーマンスがいいですね。店内も清潔感があるし、それなりに人気があるというのも納得です。
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蟹江駅から会場までは無料のシャトルバスがありましたが、満員で乗れず。
結局、歩いて会場まで向かいました。
会場の近くでは、露天が出ていましたが、こじんまりしたもの。津島の天王祭と比べると規模は限られます。 -
これが御葭橋。跳ね上げ式の橋で、ここをすり抜けるように通るまきわら船がポスターなんかになっています。見物はここからにしましょう。
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正面には仕掛け花火の舞台。
待ち遠しいですね。 -
御葭橋がライトアップされて。
今は人が通っていますが、もうすぐ渡れなくなるはずです。 -
傍らの公民館では、宿囃子。子供たちのお囃子ですが、私は場所を確保しているので、遠目に中の様子を想像するしかありません。
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あ。稚児たちが出てきました。
男の子がきれいに化粧をしてもらって、これは平安の雅の雰囲気です。 -
大人に担がれて、向こうに行ってしまいましたが、これからまきわら船に乗るということなんでしょう。
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川下の方にまきわら船が小さく見えてきました。
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イチオシ
まきわら船を待ち受ける御葭橋が上がりはじめます。
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だんだん上がって、
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これでまきわら船を迎える準備ができました。
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と、川面に花火が投げ込まれて、
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シュシュシュシュー。シュシュシュシュー。
火のついた花火が川面で激しく動き回ります。あれれ。こんな花火もあるんですね。 -
仕掛け花火も着火。
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しばらく字が浮かびます。規模は小さいですが、川の両側で待ち構える観客にとっては、これで十分。いよいよ気持ちが高まります。
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おー、
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まきわら船が近づいてきましたよ~
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ちょっと、どいて。どいてー
なんだろうと思ったら、これはまきわら船をロープで引っ張っている人たち。まきわら船の動力はロープを引っ張る人力なんですね。ロープで船を引っ張る式の舟運は確かにかつては一般的なもの。水路を行く船にとっては安上がりな方法です。 -
さて、まきわら船はもう目の前です。
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イチオシ
これこれ。
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イチオシ
これが見たかったんですよね~
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船の側面にもびっしりと提灯が下がって、中ではお囃子が奏でられていますが、その音は微か。
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川面を静かに光が移動するといった感覚です。
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まきわら船はさらに川上に向かって進んでいく。
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とうとう行ってしまいましたかあ。
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イチオシ
あれ、しかし、この眺め。
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まきわら船が川面に映って、とっても美しい。周囲でも、きれい~といった歓声があがります。
この姿は水郷の街、蟹江が水と一緒に生きてきたという歴史まで語っているよう。詩情豊かな光景です。 -
まきわら船の速度は遅いので、
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もう一度追っかけて、近づきます。
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先頭に立つ先導さんとか、今度は落ち着いて確認できました。
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提灯も下から見上げるとまた迫力が増しますね。
なるほど。先週の津島天王祭に続いての須成祭でしたが、こちらはまたしっとりとした情感が心に残る。期待以上に、なかなかいいお祭りでした。 -
名古屋市内に戻って。
今夜のホテルは第2松竹梅ホステル。
ビルは狭い敷地に建つ6階建。エレベーターもありません。風呂はなくて、カーテンで仕切ったシャワーのみ。3人ずつ入るので、順番を待って入ります。アメニティは歯磨きとタオルのみで、寝間着もなし。
名古屋駅から近くて、こんな安宿の典型があるって、これも名古屋らしい。大阪だと新今宮の辺りにあるホテルって感じですね。まあ、周辺の治安は悪くなさそうなので、その点ではOKです。
さて、明日からは二日をかけて知多半島。まずは大高周辺から刈谷市を回ります。
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