2017/08/07 - 2017/08/08
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mikoyan358さん
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2017年8月8日に行なわれた夏の全国高校野球選手権、第1日第2試合に母校の「東筑高校」が21年ぶりに出場しました。
前回出場時は社会人になったばかりで休みも取れず職場でラジオを聴きながら細々と応援していましたが、今回は絶対に行きたかったので金に糸目をつけず万全の状態で観戦することを決意。
(福岡で公立校が出ることすら難しいですし、次に出る時に自分が生きているかどうかすらわからないですからね)
しかし、もともと予定されていた7日の日程が台風で順延になったりして、なかなか甲子園までの道のりも遠いものでした...
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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甲子園の組み合わせ抽選が行なわれるのは、開幕3日前の8月4日。
母校は7月末に出場を決めていましたが、最終的にこの抽選が終わらないことには何も準備が出来ないので、結果が出てから用意しようと考えていました。
ところが、抽選の結果はまさかの初日(笑)。
しかも抽選が金曜夕方でしたが、初日はもう来週月曜じゃないか。
職場でそのニュースを見て、慌てて同僚に(以前から応援に行く旨は伝えていましたが)月曜に行くことを伝達し、何とか調整完了。
前日から乗り込んで早朝から並ぶことを想定し、ネットで甲子園至近の宿と新幹線の切符を押さえ、万全の態勢を整えた、はずでしたが...
折悪く関西方面を直撃した台風のため、前日6日(日)の午後に初日の中止が決定。
出発3時間前に迫っていた新幹線の切符を乗車変更し(この写真)、甲子園至近の宿をキャンセルする(キャンセル料8割取られて涙)など、計画の大きな変更を余儀なくされます。
台風の動きが遅かったし、さすがに月曜日中に大阪に行けるとは思わなかったので大事をとって火曜日の始発に変更していたのですが、これがあとでちょっとした問題に。品川駅 駅
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そして7日月曜日。
休み予定でしたが取り消して出社し(何でいるの?的な顔がたくさんw)、台風の様子を見ながら行けそうなら大阪に行ってしまう事にしていました。
すると、台風がやや東側へそれ、大阪が大雨圏内から外れつつあるのが確認できます。
でもJRのサイトでは新幹線は平常運転とな。
仕事しながら(笑)「このままだと火曜日には試合あるなあ」と考え、ならば早めに動くべきか!と判断し、フレックスを利用して早上がりし大阪移動を決断しました。
慌てて駅へ行きますが、みどりの窓口は長蛇の列。
あいにく購入した指定席券はえきねっと経由だったため券売機でのキャンセルもできず、またJR東日本の窓口で発車前でないと払い戻しできないとのこと。
とはいえ早く行かないといつ新幹線が途中で停まるか...という状況でしたので、意を決して券売機で新しいチケットを買い、先に買った指定席券の換金を諦めて15時台の新幹線に飛び乗りました。
より確実に観戦するためとはいえ、今回は台風のせいで無駄な出費が増えてさんざんでした。。
そして、無事に18時過ぎに大阪へと到着。
こちらは雨も小降りになっていて風も大したことはなく、ああこれなら明日は試合できそうだなという感じでひと安心でした。大阪駅 駅
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新幹線の中からネット経由で大阪駅前のホテルを予約できていて(便利な時代になりましたね)特段急ぐ必要もなかったので、ひとまずはせっかく来たこともあり美味しいものを食べに大阪駅近辺のお目当ての店へ。
まずは大阪駅前第三ビルの地下にあるうどんの名店「はがくれ」で生じょうゆうどんを堪能。
かれこれ10年以上ご無沙汰でしたが、うどんのコシとつや、そして親父のおせっかいぶりも相変わらずでした(笑)。梅田はがくれ 本店 グルメ・レストラン
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そしてそのまま阪急側へ移動し、新梅田食堂街にあるお好み焼きの名店「きじ」本店へ。
いつもは夜だと1時間以上の列は必至な人気店ですが、この日は台風接近もあって地元の人たちがみんな早めに帰ったのか列はかなり短く、そして私の前にいた3人が全員東京から来た人たちでした。
普段あまり初対面の人と一緒に食べたりすることはないのですが、狭い店内でもありせっかくなら、ということで並びでお食事そしてビールで乾杯しいろいろお話しました。
東京にも支店がありよく通っていますが、やはりこの本店のモダン焼きのふんわりとろとろ感はいつも絶品で、大阪に来るとつい足が伸びてしまいます。お好み焼 きじ 本店 グルメ・レストラン
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炭水化物に炭水化物を重ねて翌日のスタミナづくり(になるのか?)を行ない、明日の朝・昼ごはんやおやつなどを買い足してから、予約したホテルへと入り荷物を置いて深く安堵のため息をつきます。
これで明日再度大雨で中止になったら号泣するわ(笑)。
翌日は開会式当日ということもあり、毎年かなり混雑して朝8~9時には満員になっているとのことだったので、当日始発ではなく前泊して早朝から並ぶことにしていました。
阪神電車の始発で行くことも可能でしたが、またとない機会なのでより良い席をより高い確度で押さえられるよう、始発前に行くことにしてホテルで翌朝4時にタクシーを予約。
だんだん引っ込みがつかなくなってきました(笑)。大阪第一ホテル 宿・ホテル
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ナイトキャップとしてビールとかを飲んでいましたが、そういう時に限って眠りは浅いもので、10時に寝たのに1時には目が覚める始末(笑)。
結局出発までシャワーなど浴びつつグダグダと過ごし、4時前にホテルのフロントへと降りるとタクシーはもう私を待っているところでした。
こんなに人のいない時間帯もあるのか、と思わず驚嘆の声が出る閑散とした大阪駅前をあとに、タクシーは甲子園までの30分ほどの道のりを急ぎました。
早朝で混むこともなくすんなりと球場まで移動は完了し、当日券売り場の真ん前までつけてもらいましたが、もうすでに人の姿がたくさん。
どう並べばよいか要領がわかっていなかったので警備の人に聞き、チケット購入のグリッドにおさまります。阪神甲子園球場 名所・史跡
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甲子園の高校野球のチケットは、抽選でどこにどの高校が入るかわからない、そして雨で順延した時の処理の難しさなどから、大半が当日券です。
(通しチケットや日付指定のボックス指定席などもありますが、すでに母校が出場を決めた時には売り切れていました)
そのため、試合を見たければ基本この列に並ぶ必要があります。
たとえば2日目以降やこれが有力校が登場しない日であれば東京から始発で行っても全然問題ないのですが、よりによって開幕に重なってしまったためにこんな時間に来るハメ?になってしまいました。
チケット売り場は、主にバックネット裏の「中央特別自由席」、そのほかベンチ裏付近が中心のエリア、アルプススタンドなど種別に分かれています。
私は、せっかく見るなら一番いい席をと思い、迷いなく中央特別自由席の列へ。
1枚2000円と求めやすいのが嬉しいですね。阪神甲子園球場 名所・史跡
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中央特別自由席の列は全部で8列あり、私はざっと数えて先頭から10番目くらい。
お隣の列に並んでいた今回が3回目という方に話を伺ったところ、この順番であれば中に入った時には席は選び放題だそうで、ひと安心。
とりあえずこれを聞けただけでこの時間に来た甲斐があったというものです。阪神甲子園球場 名所・史跡
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開門予定は午前7時。
とりあえず並び始めた段階であと2時間半あります(笑)。
並ぶのはいいけどその間トイレとかどうしようかな?と気になっていましたが、並び始めて早々先ほどのお隣の方から「トイレ行くので荷物見ててもらってよいですか?」という呼びかけがあり、こちらもむしろ安心できました。
ということで、こちらもお隣の方にお願いしたうえでトイレへと向かい、ついでに球場周囲を見て回ります。
やはり、このボードに見慣れた高校の名前があるとゾクッと来ますね。阪神甲子園球場 名所・史跡
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チケット売り場は10号門のそばですが、こちらがバックネット真裏にある「8号門」。
一時期その是非が話題となった「8号門クラブ」と思われる人々がすでに並んでおり、どこかで見たようなラガーシャツも見えています。
この熱心さだけは素晴らしいと思います。(他の人を排除したりしていなければ)阪神甲子園球場 名所・史跡
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レジャーシートとガムテープを持っていったので、並び場所は明確に確保できました。
(ただ地べたにずっと座るのは足腰への負担が大きいので、お隣の方が持参していたような小さな椅子が次回必需品の仲間入りですね)
暑い日が続いていましたが、この日は球場側から流れてくる「浜風」が心地よく、むしろわずかな肌寒さを覚えるほどでした。
ああこんな気候で観戦できればいいのになあ、と思いつつ、2時間ほど周囲の人の流れを観察したり、少しうたた寝をしたりしてのんびりと過ごします。阪神甲子園球場 名所・史跡
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4時台はまだ各列とも20人程度、私の後ろにぱらぱらと人がいる程度でしたが、5時半になり阪神電車の始発が到着すると一気に列が長くなります。
(最終的に7時に近づいた頃には列は駅付近まで伸びていました)阪神甲子園球場 名所・史跡
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6時を過ぎると、ようやく空が明るくなってきました。
ツタの絡まったおなじみの甲子園の姿がよく見えるようになってきます。
個人的には、小学校6年の時に来て以来30年以上ぶりになる甲子園。
前回の記憶がなさすぎて、もう完全に初訪問のテンションです(笑)。阪神甲子園球場 名所・史跡
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売り場と列のエリアの間には道路がありそこを車がひっきりなしに通って行ってたのですが、周囲がざわつき出したので目をやるとユニフォーム姿の選手たちが近づいているのが見えます。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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とりあえず1校(鳴門渦潮)通過したので次はどこかな、と待ち構えていたら、いきなり見慣れた東筑のユニフォームが近づいてきました。
大きな声で声援を送ると、力強い視線と会釈が返ってきます。阪神甲子園球場 名所・史跡
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対戦相手の済美を含めて10校ほど通過して行ったでしょうか。
徐々に警備員さんの動きが慌ただしくなり、そしてメガホンを持った係員の方から「まもなく開門します」とのアナウンスが入ります。
レジャーシートを片付けて前方へ。阪神甲子園球場 名所・史跡
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高校野球の当日券では、チケットをここで買った後、改めて入場の列に並ぶことになります。
(通しチケットを持っているであろう8号門の人たちの列に引き続いて)
列を詰めて今か今かと待っていると、ちょうど7時ぴったりにブースのカーテンが開き一斉に販売が開始されました。
「走らないでください」という警備員さんのアナウンスは流れていますが、みんなブースからチケットをもぎとるようにして一目散に入場列の方へと消えていきます。
私も販売開始から5分ほどで先頭へとたどり着きました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして購入したチケットがこちら。
球場への入場時はもちろん、席から売店などが並ぶ通路エリアへ出たあと席に戻る時にも厳しくチェックされます。
なので、この日一番なくしてはいけないもの。(といいつつ一度なくしかけましたがw)
※これから来られる方は、首からかけるチケットホルダーなどあると便利かと思います阪神甲子園球場 名所・史跡
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チケット売り場から8号門までは歩いて30秒ほどの距離ですが、今度はそこから長蛇の入場の列が先の方まで続いていました。
2分ほど速足で歩いて最後尾へとたどり着きます。
※こうして見ると長すぎて驚きますが、実際のところはどんどん中に入っているので、ものの10分弱で中に入ることができています。阪神甲子園球場 名所・史跡
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列に並んでいる間も選手がどんどん通り過ぎていきます。
(列が長くなりすぎて日本文理の選手たちが行き場を失い、私のすぐ後ろのすき間を横切っていきました)
ふと横を見ると東筑の青野監督。
応援しとうけんね~。阪神甲子園球場 名所・史跡
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入口へと到着!
8号門と7号門が開いていて「7号門のほうがすいてます」と声がかかっていましたが、やはり一度通ってみたかったので8号門から入りました。
まずはこういう階段を上がって通路のあるエリアへと移動します。阪神甲子園球場 名所・史跡
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通路から座席のあるエリアへ出てみると...
8号門クラブがいそうなあたりは埋まっていましたが、それ以外ははっきり言うとまだガラガラの状態。
通路際などの条件を選ばなければ最前列付近もまだ空きがありました。
私は、東筑サイドとなる3塁側寄りにしたかったこと、そして通路際の出やすい場所にしたかったので、スタンドほぼ中段(実況席とほぼ同じ高さ)を選びました。
この辺であればまだ8割がた空席、それより上は誰もいない状態です。
7時15分、座席確保完了。阪神甲子園球場 名所・史跡
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中段付近にしたのにはもう一つ「銀傘の下」という点がありました。
さすがに直射日光バリバリの中ではバテてしまいそうでしたので、年齢的にも体力的にもこのポジションはある意味必須。
結果としてこの日は陽が出ている時間がかなり短かったのでもっと前でもよかったのですが、後に降る雨もしのげましたしなかなかよい場所でした。阪神甲子園球場 名所・史跡
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取られてしまわないように確保した席にレジャーシートを貼り付け、これで一仕事終了。
先ほど待ち時間におにぎりを食べてはいましたが急に腹が減ってきたので、売店エリアへと移動して店を見て回ります。
まだ朝7時ですが、ファストフード系からたこ焼き・焼き鳥・牛タン・アイスクリームなどさまざまな店がすでにオープン済み。
チケットは再入場不可ですし、中の売店はもっと混んでいて食糧調達に苦労するかも、と思って昼飯用のパンを持ち込んでいたのですが、全然必要なさそうですね。阪神甲子園球場 名所・史跡
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まずこれは買っておかねば、という事でグッズショップで母校のペナント、そしてキーホルダーなどを確保します。
(あわせて、今回出場した高校出身の職場の同僚向けにそれらの学校のキーホルダーも購入)
もうお土産としてはこれで十分、あとは勝ち星を持って帰りたい!阪神甲子園球場 名所・史跡
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お土産も買って満足しましたし、開会式まではまだ1時間半以上あるので、朝ご飯として「甲子園カツカレー」をいただきます。
朝から食べすぎなような気がしますが知らんw阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして、手元のスマホでは仕事のSkypeが飛び交っている中、朝7時半からビール投入。
ダメ社会人の典型(笑)。阪神甲子園球場 名所・史跡
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腹を膨らませ、ビールで喉を潤し、出場校の下調べなどをしながらのんびり待っているうちに、周囲の席も徐々に埋まっていきました。
グラウンドでは徐々に開会式の準備が進んでいます。
無料入場できる外野席はまだまだガラガラですが、そんな中でスタンドの一番上だけがどんどん人が増えていくのが興味深いですね。
(一番上の看板が日よけになって快適らしいです)阪神甲子園球場 名所・史跡
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開会式を前に、オーロラビジョンに第1回からの優勝校が表示されていきました。
地元の小倉が優勝した昭和20年代、そして西日本短大付属の優勝や松坂フィーバーなどが記憶に新しい平成世代ももちろん興味深いのですが、やはり一番高校野球を見て一番印象に残っているのはこの辺の時代ですかね。阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして9時。いよいよ第99回の夏の甲子園が始まります。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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まずはブラスバンド、そして合唱団の入場。
歩きながらでも全くブレのない演奏で、大きな拍手が起こっていました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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楽団が所定の位置につくと...
阪神甲子園球場 名所・史跡
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引き続いて、歴代優勝校の旗が入場。
難しいとは思うけど、ここにあの見慣れた旗を並べてほしいですね。阪神甲子園球場 名所・史跡
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それに引き続いて、昨年優勝の作新学院を先頭に49代表が入場してきました。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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淡々と歩くチーム、何かの掛け声をかけながら激しく腕を振って「行進」するチームなどさまざま。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして42番目に、我らが福岡代表、東筑高校が出てきました!
阪神甲子園球場 名所・史跡
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もう個人的に感無量。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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さっきチケット売り場前で声をかけたときに会釈してくれたのはどの選手だったか...
とにかく恥ずかしくない戦いをしてほしいと願っていました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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49代表が出揃い、内野へ向けて前進してきます。
これだけ並ぶと圧巻ですね。。阪神甲子園球場 名所・史跡
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内野までの前進が完了したら、まずは前回優勝の作新学院から優勝旗の返還。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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引き続いて、滝川西高校キャプテンの堀田くんによる選手宣誓。
なかなか渋い声で静かに、自分でしっかり選んだ言葉で情感たっぷりに訴えかける姿が印象的でした。
紋切り型の宣誓が正直好きではないのもあるので、こういう宣誓がもっと増えてほしいです。阪神甲子園球場 名所・史跡
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手際よく整列させるため、順番に入場してきた高校は左右に交互に分かれて並びます。
(なので隣にいるはずの早稲田佐賀は列の反対側)
初戦で当たる東筑と済美が隣同士。
この後も大会委員長の講話など(長い...)がありましたが、その間に真ん中に立っていた青森山田のプラカードを持った女生徒さんが前のめりにばったり倒れたり、合唱団からも2人抱えられて退場する人がいるなど、グラウンド上の過酷さが浮き彫りになるシーンがありました。
スタンドに座っている限りは「今日は涼しい」と思える気候でしたが、まあ彼女たちにとっては緊張の舞台であまり寝付けなかったりもしてるだろうから、致し方ないですかね。。阪神甲子園球場 名所・史跡
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開会式の項目が一通り終わり、選手が3校ずつ並んで退場。
それとともに強い日差しが顔を現し、いよいよ夏の甲子園らしくなってきました。
始球式は古賀シュウ...じゃなかった長島三奈さん。
まあ、適任中の適任ですね。
投げる前に四方に向けて深々と頭を下げているのが印象的でした。阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして始球式。
ワンバウンドでキャッチャーミットに収まり、大きな拍手が沸き起こります。阪神甲子園球場 名所・史跡
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9時半過ぎになって、内野特別自由席は9割がた埋まったでしょうか。
私の隣はたまたま空いていたので(私も1つ飛んだその向こうもオッサンだったので敬遠されたのかもw)楽でしたが。
3~4人で来た人は席を探すのにかなり苦労しているようでした。阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして、守備練習を経て、10時に第1試合の彦根東vs波佐見の試合が始まりました。
甲子園の試合開始に特徴的なあのフワーンというサイレンを動画に収めようとデジカメを構えていたのですが、なぜか鳴らないまま試合開始。
忘れちゃったのかな(笑)。阪神甲子園球場 名所・史跡
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彦根東は東筑と並ぶ県内の公立進学校、そして波佐見は同じ九州勢という事でどちらを応援するか悩みましたが、先日姉から波佐見焼の皿をもらったこともあって何となく波佐見サイドで応援することにしました。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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波佐見の応援団は距離もありやや少なめ?
阪神甲子園球場 名所・史跡
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いや、単に彦根東が多すぎなだけかもw
たぶん滋賀県庁や彦根市役所とかはOBが大量にいるでしょうから、おそらくこの時間帯は全く仕事にならなかったのではないかと(笑)。阪神甲子園球場 名所・史跡
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昨日の台風の影響がまだ残り、かなり旗が強くたなびいています。
基本的には「浜風」と呼ばれるライト方向からのものが多いですが、この日はかなり舞っていてスタンド付近ではあらゆる方向から風圧を感じました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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試合は手に汗握るシーソーゲーム。
やや波佐見の守備が雑で勿体ないなあと思っていましたが...
でもそんな中でショートを守っていた村川くんの野球センスの高さが光りました。
31年前に甲子園(春)に来た時には雨で第3試合以降が中止となり観戦したのは2試合だけだったのですが、その2試合ともにユニフォームを着ていた選手がその後プロ入りして活躍しました(巨人の緒方、ヤクルトの高津、中日の近藤真一)。
私的に「観た試合にいた選手がプロ入りする」率が100%なので、この試合から村川くんがプロ入りしてくれると嬉しいのですが(笑)。
そんなことを勝手に考えながら、第2試合に入って慌ただしくならないように先に腹ごしらえしておきます。阪神甲子園球場 名所・史跡
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波佐見がリードを奪いながらもなかなかチャンスで駄目を押せない中、我慢した彦根東が9回裏に逆転サヨナラ勝ち!
波佐見がピッチャー交代したのですが、見ているこちらからもわかるほどに緊張しまくっていて、何となく逆転サヨナラの予感はありました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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彦根東の校歌斉唱。
今まで何度か挑戦するも勝利があげられなかったそうなので、OBの方々にとっても感無量な瞬間でしょう。阪神甲子園球場 名所・史跡
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そしてスタンドへの挨拶が終わった後、第2試合に出場する東筑の選手たちが入場してきました。
守備練習を前にして、オールブラックスのウォークライ的な動き+陸上の金丸祐三的な謎のダンスを加えたウォーミングアップをしていました。
どういう由来で始めたんだろう?阪神甲子園球場 名所・史跡
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いやー、改めてあのスコアボードに母校の名前が載ると、背筋がゾクゾクしてきます。
これが埋まるときに歓喜に包まれているとよいのですが。阪神甲子園球場 名所・史跡
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東筑といえば、今回を含めた6回の夏の甲子園出場機会のうち4回が「エースが石田くん」ということで全国のニュースにも取り上げられました。
こちらがその4代目石田くん。
右横手からの変則気味のモーションで、荒れ球ながら切れのあるシュートやツーシームなどを投げ、名だたる県内の強豪校を手玉に取ってきました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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軽快に守備練習を行なう選手たち。
この調子でちゃんと守ってくれよ。
(...という願いはあまり通じなかったのですが)阪神甲子園球場 名所・史跡
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東筑の練習の横で、甲子園の土を集め終わった波佐見の選手たちが退場し、スタンドから温かい拍手が送られます。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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3塁側アルプスには東筑の大応援団。
台風でどうなるかわからない中間に合ってよかった。
ブラスバンドの技術向上が著しい時代の中、ブラバンもいますがいまだに伝統の大きな太鼓をベースとした古風な応援を繰り広げます。阪神甲子園球場 名所・史跡
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この横断幕、自分が在学していた頃に使われていたそのものではないかもしれないけど、学内でも頻繁に目にしたもの。
これと応援団が持っている旗に何よりぐっと来ました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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いよいよ試合開始!
悔いのない試合を!そして何より野球を楽しめ!阪神甲子園球場 名所・史跡
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しかし、いざ始まるとかなり不安な立ち上がり。
序盤から荒れ球が際立つ石田くんが四球と死球、そしてエラーとワイルドピッチで、ノーヒットで相手に1点献上。
緊張感があるとはいえ、この調子で大丈夫かな。。阪神甲子園球場 名所・史跡
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この調子だと何点取られるんだろう、という感じでしたが何とか1点で抑えて1回終了。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして、2回になり校歌の演奏。
昔は勝ったほうだけでしたが、最近は2回表裏に両校の校歌が流れるようになっています。(相変わらず、選手が歌えるのは勝った時だけですが)
こういう時に限ってデジカメが予期せぬ動作をしてしまい頭が少し切れてしまいましたが、校歌の動画はこちらでご覧ください。(おもにOB向け)
https://youtu.be/vA_Dh9NBvnU
アルプススタンドはともかくバックネット裏で大声で歌っている人はいなかったので、自分も控えめに歌ってきました(笑)。
この日は済美の「やればできるは魔法の合言葉」も聴けたし、大いに満足です。阪神甲子園球場 名所・史跡
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3回にも平凡なレフトフライを落とし、その後のまずい返球もあってやらなくていい2点目をあげてしまい、周囲からも落胆の声が漏れます。
このままずるずると甲子園の波にのまれてしまうのか...
と思っていたら、4回表に5番盛田くんのホームラン、そしてそこから怒涛の3連打で一気に3点奪取し逆転!阪神甲子園球場 名所・史跡
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アルプスの応援団からは、東筑が得点を取った時の伝統である「桃太郎」の曲をアレンジした(「もーもたろさん」のところを「たーのしいな」に変えたもの)チャントが流れます。
これも聴いたのは27年ぶり。懐かしすぎて鼻血出そう(笑)。阪神甲子園球場 名所・史跡
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電光石火の得点劇で、これはこの後いい流れになるはず!
阪神甲子園球場 名所・史跡
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...と大いなる期待を抱いていたのですが、何やら急に空が暗くなり、そして大粒の雨が落ちるようになってきました。
それでもまだ4回裏のプレーを進めようとしていましたが、先頭打者を出したところで雨が強烈になり、試合が一時中断。阪神甲子園球場 名所・史跡
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マウンドとホームベース付近にシートが敷かれましたが、その3分後くらいにはその境目もわからないくらいに内野全体が水浸しになっていました。
せっかく流れが出来たところでのこの中断は痛すぎるなあ...阪神甲子園球場 名所・史跡
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このまま終わるとノーゲーム。
福岡県勢は過去にも八大付属(現在の九州国際大付)が大きくリードした状態で雨でノーゲームになり、翌日流れを続けられず負けてしまったことがあったので、この雨に何ら良いイメージはありません。
あまり長くなるようなら明日の事も考えて帰らねばならないし、この時は気が気ではありませんでした。阪神甲子園球場 名所・史跡
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暇なので周囲を見渡していたら、内野の電光掲示部分にOBのコメントが。
もしかしたら知り合いかもしれん(笑)。阪神甲子園球場 名所・史跡
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仕方がないのでスマホで職場と連絡を取り合ったりして待つこと20分ほど。
徐々に小降りとなっていた雨がぴったりと止まり、そして急に日差しが飛び込むようになりました。
ここからは、甲子園を管理する「阪神園芸」さんの出番。
マウンドとホームのシートを(たまった水を垂らさないように)慎重に運び、阪神甲子園球場 名所・史跡
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水のたまったところに吸水用のタオルを投げ込み、そして猫車にカバー用の砂を乗せて運び水たまりにトンボとスコップで拡げていく、というかなり原始的な方法ですが、名人芸とも称されるグラウンド復旧が始まりました。
阪神甲子園球場 名所・史跡
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まずは一塁側から、丹念に水たまりを埋め、均一にグラウンドをならしていきます。
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20分経過。ショート定位置付近まで埋まってきました...がまだまだやらなければならない場所は多いですね。
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1時間くらいかかるのかな、と事前に予想していましたが、最終的に40分でこの状態になりました。
確かに長い時間ではあったのですが、この人数でこの広さをカバーするという点では驚異的に早いですし、何よりスタッフの方の鮮やかな手つきを見ているのが楽しく、むしろ得した気分でした。
特に、うっすらと濡れた箇所にスコップで砂をまくのですが、1回の動作でラファエロの筆(見たことないけど、イメージでw)のようにさーっと均一かつすき間なく砂が巻かれていく光景には、ある種の感動すら覚えてしまいました。阪神甲子園球場 名所・史跡
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そして試合再開。
中断前に若干立ち直り気味でしたが、再開後の石田くんはまた前の状態に戻ってかなりの荒れ球。
何とか4回は無失点で切り抜けましたが...
翌5回に、普通に送球すればスリーアウトチェンジというショートゴロを悪送球し、その次の打者に3ランを打たれて逆転。
その後もずるずると失点を重ねてしまいました。
守備練習からプロ並みの動きを見せていた済美が同じ条件のグラウンドで堅い守備を見せていた中、これだけエラーが多くそれが失点に直結するとなると、どれだけいい投手がいても勝てませんね。
また、エラーにはなりませんでしたが、ヒットを打たれた時の外野からの返球がことごとく中継の内野手の取れない球になり、まるで「ファミスタ」で操作に慣れてない人が送球した球が勢いを失って内野を転がっているような、そんな光景を何度も目にしました。
守備が最初から酷ければ県大会を勝ちあがれなかったでしょうから、あくまでこれは緊張感によるものなんだと信じたいですが、それにしても残念でした。阪神甲子園球場 名所・史跡
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最終的には相手に10点を取られ、完敗。
公立ということで周辺の目の肥えたファンからもけっこう応援する声が聞こえていたのですが、致命的なミスが重なったことでいつしかその声も小さくなっていきました。
恥ずかしくない試合を見せてほしいと思っていましたが、ちょっと残念でしたね...
大して打てなくても守備と走塁の抜け目のなさは天下一品だった東筑の野球がだいぶ変わってしまったなあ。阪神甲子園球場 名所・史跡
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本来ならここで校歌を思いっきり歌いたかったところでしたが...
まあ、一番無念なのは選手たちでしょうね。阪神甲子園球場 名所・史跡
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ともあれ、よく選手たちは頑張りました。
県大会を勝ち抜き、県北部の高校そして公立校として久々の出場を果たし、一瞬夢も見させてくれました。
「石田伝説」が本物なら、エースの石田くんはまだ2年生ですので来年もチャンスがあるはず。
来年出たらまた応援来るよ!お疲れさま!阪神甲子園球場 名所・史跡
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第3試合にも興味がありましたが、翌日の仕事に大きく響いてしまいそうなので諦め、ここで甲子園を後にしてその日のうちに東京の自宅へと戻りました。
結果は残念でしたが、もう四半世紀以上前にわずかな期間だけいた「高校」という存在がこれだけ自分やOBのみんなを熱くし、様々な事柄を思い出させてくれています。
東筑OBで良かったなあ、と心から思えた1日でした。
また自分の命があるうちに(笑)またこうして甲子園で応援できることを祈念して、こちらの観戦記をお開きと致します。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!阪神甲子園球場 名所・史跡
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