北欧夏の旅 フィンランド　ヘルシンキの街２日目

2017/06/30 - 2017/07/06

老夫婦のいつもの二人旅、初めての北欧。フィンランドのヘルシンキを拠点に、ノルウェーやエストニアに出かけました。
ヘルシンキの街歩き二日目。

全行程はこんな具合でした。
?成田よりフィンランドのヘルシンキへ
?ヘルシンキから空路でオスロへ移動。鉄道、フェリーでフィヨルドをみてバス・鉄道でベルゲンへ
?ベルゲンから空路でヘルシンキに戻り、ヘルシンキ散策
?ヘルシンキから航路でエストニアのタリンへ
?エストニアから航路でヘルシンキ、そして鉄道でツルク、バスでナアアンタリへ
?ナアアンタリでムーミンワールド。鉄道でヘルシンキへ
?ヘルシンキ散策、そして空路で成田

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヘルシンキ２日目。いよいよ本格的に街歩き。ホテルの近くのハカニエミからトラムに乗って各所を回る計画です。
まずは直ぐのハカニエミマーケット。

ハカニエミ マーケット広場、屋内マーケット ショッピングセンター

果物屋さんが目につきます。こんな北欧のベリーが目にとまります。地元向けなのか観光客向けなのか、両方なんでしょうね。

野菜なんかも並べられていますが、輸入ではなくsuomiと書かれ国内産との表示。キャベツが４ユーロですから、日本と比較し少々お高い。

これは何ですかと問えば、体を打つ仕草で答えてくれました。サウナに入って体をたたく小枝です。売っているんですね、これが。

広場前からトラムに乗ります。２４時間券が９ユーロで市内ならバスでも鉄道でも乗れるようです。

乗車前に券売機で買いましたので既にバリデートしてありました。お店で買った券だとこの機械でバリデートします。

トラム３番（途中で表示が２番）シベリウス公園へ。停留所から１０分ほど歩いて公園へ。途中の運動場にはハマナスがさいていました。

シベリウス公園に着きました。お目当ての岩盤がでていました。赤っぽい花崗岩です。ヘルシンキだけでなくフィンランドはこんな固い岩盤が地面のすぐ下にあります。

シベリウス公園 広場・公園

観光客がお目当てのモニュメントで記念撮影。シベリウスとどう関係するのか創造するしかありません。何かの旋律を表しているのかな。

直ぐ脇には、これは直ぐ解るシベリウスの巨大顔。これも順番待ちで撮影。私は顔の土台になっている岩石とツーショットしたものです。

このあたりの岩盤は、１０数億年前に形成されたラパキビ花崗岩です。日本でも輸入されビルや歩道石として多くの所で使われています。

我々の旅行ではいつもトイレが気に掛かります。シベリウス公園では掘っ立て小屋のようなトイレにC国の方々の長蛇の列であきらめました。トラムの乗り場に戻る途中にこんな公衆トイレ。ヨーロッパによくある有料の個室トイレ。これもがっしりており、かつ錠がしてあり使用不能。

再びトラムに乗って、ロックチャーチ＝テンッペリアウキオ教会へ。ここも観光客満員御礼という感じの所でした。

テンペリアウキオ教会 寺院・教会

このあたりは丘になっていて、その頂部に教会のドームがありました。丘の頂部の花崗岩を掘り込みその穴の上にドームをかぶせた構造をしています。

ドームと堀りこんだ穴との間は石積みで安定を図っています。

中に入りますが、この教会は入場料３ユーロを取ります。教会で入場料はあまり取らないのですが、この入場者からするとけっこうな収入になりますね。

ドームをかぶった巨大な穴といった構造ですが、ドーム下の骨組みからの明かりが入りとても教会とは思えませんが、オルガンの生演奏と祭壇のようなものがそれらしき雰囲気を醸し出しています。

ゆっくり神に祈る雰囲気ではありません。人の群れとおしゃべりとで。しかし、この掘りっぱなしの花崗岩の壁、石組みとドームの構造を見るだけでも価値がありました。

掘りっぱなしの花崗岩。この花崗岩には節理などの不連続面はほとんど無かったですが、掘削の影響か、人いきれの影響かでクラックが入っていました。このまま放置すれば剥離し危険ですよ。

北を走るトラムでぐるっとほぼ一周しヘルシンキ中央駅へ。赤いラパキビ花崗岩の重厚な駅舎。

中は木のぬくもりがします。

トラムの中でみた教会に駅から歩いていきました。カンピ礼拝堂です。このユニークな姿はどこからでも目立ちますよね。

カンピ礼拝堂 寺院・教会

入り口で教会の人が数人で入場者をチェックするような、しないような感じで入場を促してくれ中へ。ここは先ほどの岩教会とはまるで違い静寂そのもの。全部木で出来ている教会です。

駅前のムーミンショップ。このたびではNaantaliのムーミンワールドに行く予定ですが、それはそれとしてムーミングッズをチェック。

小さなお店ですが、様々なグッズが並べられていました。

ぶらぶら歩きつつエスプラナーディ通り。お店がいっぱい、人通りも多い通り。ヘルシンキ一番の賑わい。といっても銀座の比ではありませんが。

エスプラナーディ通りの先は桟橋のある港、マーケット広場がありその入り口あたりにこの像があります。バルト海の乙女の噴水でこのあたりのシンボルということ。

バルト海の乙女像 モニュメント・記念碑

港の近くには、かってのロシア帝政時代の建物が多く残っているとのこと。大聖堂もしかり、その手前の建物群もそうです。黄色の建物は大統領府として使われているようです。

今日のこのあたりは人々のデモンストレーションがずーと続いていました。若い人が多くトラックの先導で幾つもの集団が次々にやってきます。

みんな明るく楽しそうで、意味するところは労働者のお祭りのようなもの。メーデーのようなもののようで、ロゴの入った腕輪を投げてくれました。

この列に釣られて少し同道しました。

オールドマーケットホール。ここはハカニエミのようなものですが、食べ物中心でした。トイレも利用でき後日も重宝しました。

２つの通路があり両側にはカフェや食堂が続いていました。

カフェや食堂のカウンターはどういう訳か皆通路を向いていて、外からでもスプーンでスープを飲めるほどの距離です。

マーケット広場はそれこそ桟橋の間際まで。食堂のテントがぎっしりです。

とにかくカモメが多くて観光客とカモメの声で活気のある港です。

付近は良いにおいが漂っていました。お腹も空いてきましたのでどこかで食事と探しましたが・・・。

公園の中にレストラン。Kappeliというちょっと素敵なお店。

カペリ 地元の料理

お昼なので簡単にと、好きなものをチョイスできるカフェにしました。けっこう混んでいて席の確保に少々手間取りましたが、食事の済んだご夫婦と相席をお願いし、注文した料理を運びました。

相席のご夫婦は程なくしてお帰りで、この窓際の席でゆっくり食事しました。サーモンスープがチャウダーのようななじんだ味で美味しかった。

タリン行きの高速船の発着場、Rindaラインのターミナルが直ぐ近くでしたので、チケットの関係で行ってみました。

事前にネットで後日のチケット予約をしていましたが、高速船は欠航率が高いとの情報もあり、その状況やらを窓口で聴いてみました。ターミナルはこの通りがらんとしています。今日は曇り、風ややありという具合でしたが、窓口で運行を聞くと全便欠航だそうです。先の心配もありネット予約のキャンセルは可能かと尋ねると、ここで可能だというのでキャンセルしました。後日のタリン行きはフェリーで行くことにしました。

ちょっと歩いてヘルシンキ元老院広場。ここはヘルシンキ大聖堂の正面。観光バスが横付けし、団体さんがバーと降りてばしばし写真を撮り瞬く間に去っていく、という光景が目につきます。バスの駐車には便利な広場と化しています。ゆっくりするにはそれが気に掛かりました。

ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会

大聖堂にはこの階段を登ります。登るとどんな景色が広がるかと期待しつつ一歩一歩。

広場を見下ろすと観光バスが横付けし、団体さんがバーと降りてばしばし写真を撮り瞬く間に去っていく、という光景が目につきます。バスの駐車には便利な広場と化しています。遠くにはバルト海が見えます。

大聖堂の偉容に圧倒されました。

聖堂のでは結婚式が行われたそうで、中には入れませんでした。式を終えた参列者はパーティー会場へでしょうか。新郎新婦は黒のベンツにお乗りでした。

再びトラムでハカニエミまで戻ってきました。降りるとこんな目立つ色のトラムが。連れによると、このトラムは飲めるトラムであると。そう言えば、よく見ると、乗客も真っ赤な顔で、運転手さんは手を振って通過していきました。
ヘルシンキは再来しますが、明日はオスロへ。